19 / 20
18 プロポーズと誘拐
しおりを挟む
私達はいつも食堂に集まって雑談したり、宿のお手伝いで一日があっという間に過ぎる。
床が光った瞬間、エルが一人で私の前で止まり、服の中から小さな箱を出し言葉を添えた。
「私はココが大好きで愛しい。私は死ぬことのない長い長い時間を共にすることになるが、私の伴侶、妻になってほしい」
「…………」
あまりにも突然だった為、言葉が直ぐに出なかった。ううん、出せなかった。
「私は焦りすぎているな。
ココ、困らせてすまなかった」
「あ、違うんです。
プロポーズが初めてだったのと、受け取る時のマナーが分からなくて考えていたんです!
ふつつか者ですが、宜しくお願い致します!」
「ありがとう。
ココ、ありがとう!」
後ろでは「お祝いだ!!」と言いながら、宴会が開催されている。
私の薬指にはピンクダイヤの指輪が光っている。その指輪をそっと触れ、結婚するんだという実感が今になって押し寄せてきた。
「良かった。
ココネが幸せになってくれて本当に嬉しい!」
「次はお姉ちゃんの番だね」
私はチラッとマルクを見ると、頬を染めてそっぽをむいていた。
結婚式はエルのお城で行われた。
式に呼んだのは、お決まりの人達。ドワーフ族のマッドさんにも参加してもらい。凄く幸せな結婚式だった。
この日の夜は初夜だったのだけど、数日間起きることが出来なくて、エルはみんなからせめられ変なあだ名を付けられたのだとか。
数ヶ月後、久しぶりにスズラン宿へ入る前だった。誰かに口を塞がれ、鼻の奥がツ~ンとした瞬間、視界がボヤけ意識を手放していた。
目を覚ますと知らない部屋にいた。
だが、ドアが開かない。
誰かに鍵をかけられているようだ。
私は何度もドアを叩き、助けを呼ぶが聞こえてきたのはブヨブヨガエルの声。
「お前はここからは出られない。
なぜなら、ローラン王の第一王女様と第二王女様がエルクレイ様の伴侶となるからだ!
お前は癒しの能力を使い国の為に働くんだ!!」
「そんな、エルの奥さんは私よ!
ここから出して!!」
「その部屋からは出られないし、今頃は第二王女様がエルクレイ様の元へ行っている頃だ。もう諦めるんだな!」
私は何度もドアを叩き、手が痛くても諦めずに叩き続けていると。
小さな声で訪ねてきた人物がいる。
「キミはエルクレイ様の奥様で間違いありませんか?」
「は、はい。
私がエルの妻、ココネです。
あなたは誰ですか?」
「ここを開けますが、静かに私の後ろからついてきてください。
いいですね、沈黙ですよ」
ドアが開き、私は見たこともない男性に頷いて応え、1時間くらいついて歩き。
そこがアリーシオンの入り口だった。
青年は私の前から立ち去ろうとしたが、私は呼び止めていた。
だって、青年から「助けて」という心の声が聞こえるんだもの。
「待って下さい。
貴方のお名前を伺ってもよろしいですか?」
「名乗る程の者ではありませんよ。
家族に嫌われた男が名前です」
そこへエルが現れ。青年と私を強制的に連れ去った。
お城へ戻るとみんな安堵していた。
そして、青年を見たアルナンが一言。
「ロッド第二王子様、貴方様がココネを助けて下さったのですか?」
「あぁ、バレたか」
「私からの提案なんだが、ココを助けてくれた君を、私の補佐としてここに残らないかい?
無理強いはしないよ」
「はい! 喜んで補佐をお受け致します!!」
良かった!
足元が不安定になり、フラついた。
あれ、立ちくらみかな?
これヤバいヤツだ。
マジで倒れ、ちゃう、かも。
「ココネ!!」
床が光った瞬間、エルが一人で私の前で止まり、服の中から小さな箱を出し言葉を添えた。
「私はココが大好きで愛しい。私は死ぬことのない長い長い時間を共にすることになるが、私の伴侶、妻になってほしい」
「…………」
あまりにも突然だった為、言葉が直ぐに出なかった。ううん、出せなかった。
「私は焦りすぎているな。
ココ、困らせてすまなかった」
「あ、違うんです。
プロポーズが初めてだったのと、受け取る時のマナーが分からなくて考えていたんです!
ふつつか者ですが、宜しくお願い致します!」
「ありがとう。
ココ、ありがとう!」
後ろでは「お祝いだ!!」と言いながら、宴会が開催されている。
私の薬指にはピンクダイヤの指輪が光っている。その指輪をそっと触れ、結婚するんだという実感が今になって押し寄せてきた。
「良かった。
ココネが幸せになってくれて本当に嬉しい!」
「次はお姉ちゃんの番だね」
私はチラッとマルクを見ると、頬を染めてそっぽをむいていた。
結婚式はエルのお城で行われた。
式に呼んだのは、お決まりの人達。ドワーフ族のマッドさんにも参加してもらい。凄く幸せな結婚式だった。
この日の夜は初夜だったのだけど、数日間起きることが出来なくて、エルはみんなからせめられ変なあだ名を付けられたのだとか。
数ヶ月後、久しぶりにスズラン宿へ入る前だった。誰かに口を塞がれ、鼻の奥がツ~ンとした瞬間、視界がボヤけ意識を手放していた。
目を覚ますと知らない部屋にいた。
だが、ドアが開かない。
誰かに鍵をかけられているようだ。
私は何度もドアを叩き、助けを呼ぶが聞こえてきたのはブヨブヨガエルの声。
「お前はここからは出られない。
なぜなら、ローラン王の第一王女様と第二王女様がエルクレイ様の伴侶となるからだ!
お前は癒しの能力を使い国の為に働くんだ!!」
「そんな、エルの奥さんは私よ!
ここから出して!!」
「その部屋からは出られないし、今頃は第二王女様がエルクレイ様の元へ行っている頃だ。もう諦めるんだな!」
私は何度もドアを叩き、手が痛くても諦めずに叩き続けていると。
小さな声で訪ねてきた人物がいる。
「キミはエルクレイ様の奥様で間違いありませんか?」
「は、はい。
私がエルの妻、ココネです。
あなたは誰ですか?」
「ここを開けますが、静かに私の後ろからついてきてください。
いいですね、沈黙ですよ」
ドアが開き、私は見たこともない男性に頷いて応え、1時間くらいついて歩き。
そこがアリーシオンの入り口だった。
青年は私の前から立ち去ろうとしたが、私は呼び止めていた。
だって、青年から「助けて」という心の声が聞こえるんだもの。
「待って下さい。
貴方のお名前を伺ってもよろしいですか?」
「名乗る程の者ではありませんよ。
家族に嫌われた男が名前です」
そこへエルが現れ。青年と私を強制的に連れ去った。
お城へ戻るとみんな安堵していた。
そして、青年を見たアルナンが一言。
「ロッド第二王子様、貴方様がココネを助けて下さったのですか?」
「あぁ、バレたか」
「私からの提案なんだが、ココを助けてくれた君を、私の補佐としてここに残らないかい?
無理強いはしないよ」
「はい! 喜んで補佐をお受け致します!!」
良かった!
足元が不安定になり、フラついた。
あれ、立ちくらみかな?
これヤバいヤツだ。
マジで倒れ、ちゃう、かも。
「ココネ!!」
1
あなたにおすすめの小説
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる