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オメガ
しおりを挟む「後輩くんはしばらく人よけしてすぐに近場の病院連絡してくれ」
手の甲をガシッと噛んで痛みがあれば、どうにか耐えきれるか......抑制剤のおかげかな
後輩から路地裏に美味しい店があるからと案内を受けてる最中だった
後輩ベータだから匂いに左右されない
だからこそ俺よりも周りに目を配り病院へ連絡してもらい病院からの緊急用の車を手配してもらった
車がくるまで10分
「あなたアルファじゃ......」
「ヒートの匂いにあてられては.....いますが 俺.は....抑制剤あるので大丈夫ですよ」
「でも......」
倒れた名も知らないオメガを介抱する
ゆっくり抱き起こして背中に手をいれて支えた
「ラットになってないから大丈夫ですよ」
オメガの彼はすみませんすみませんと謝りながら一緒に車を待った
「先輩手......」
何度も何度も右手の甲をしっかり噛んで血の味で理性を保った部分があった
オメガにたいしてアルファの性は厄介で恐れる存在
そんな存在になるのが俺は嫌で......アルファにしては大人しいとよく言われた
それでもアルファの仲間達は海斗を含めてよくしてくれる
「大丈夫だ。悪いな。昼食はまた今度にしてくれないか。あと社長にも連絡を頼む。俺はこのまま帰るから」
言い残して後輩の返事も待たずに帰ったのだった
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