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素直になれない
この部屋を出る準備を進めてる
必要最低限にして学校の同僚でもある笠原先生に事情を話した
「力になりますよ!双葉先生にはあのその雄也とのことでお世話になりましたから。なっ雄也」
彼の横で抱き込まれてる彼はうちのクラスの橘雄也
同僚である笠原翔の恋人である
何の縁か2人が抱き合いキスする場面に遭遇してからというもの
必死に一樹に恋して一緒にいた己の気持ちを思い出して力になりたい
一樹が帰ってこない日は2人にする場所として部屋を提供したり、雄也のアリバイ作りに協力していた
「すみません。笠原先生」
「でもなんで双葉先生 彼氏の家でるのさ」
凄くストレートに聞いてくる教え子
これが高校生の好奇心かと関心もする
ただもしかしたらこれはいずれ立ちはだかる壁になるんじゃないかとも考えた
僕達はうまくいかなかったけど
2人には僕達みたいになって欲しくはない
だって見てると幸せだって気持ちが伝わってくるから
「こら雄也!双葉先生にだって色々と思うことがあってだな」
笠原先生があたふたする姿は面白い
まだまだ若い彼だがきっといい先生になる
だから彼が雄也と付き合いそれがバレて学校を辞めるなんてことにはしたくない
雄也だって望まないだろうから
「いいですよ。笠原先生、きっとこれはあなた達が未来に同じようなことになるかもしれません。そうならないために全て話しましょう。その変わり 雄也 これ聞いたら勉強に身をいれろよ。順位は悪くないんだ。大学行くんだろ?」
ふっと笑って雄也を見れば笠原先生の傍でこくりと頷いた
「本当にいいんですか?」
「大丈夫です。気持ちに整理もつけないと一樹を解放してあげなくちゃ」
「待って 双葉先生 解放って!」
勢いよろしく雄也がやってくる
まるで大丈夫だよと言わんばかりに
「雄也落ち着きなさい、笠原先生びっくりしてるから。ねっ?」
「さてどこから話そうか」
そうして始めた昔話を2人は真剣に聞いてくれたのだ
時に雄也は泣き出して笠原先生が背中をさすりながら宥めながら
僕の思いも全て全部
彼らなら大丈夫
彼らなら僕達みたいにはならない
たった小さな亀裂は放置すれば広がりさけていく
ただそれだけのこと
たったそれだけ
「それでね、僕は一樹から離れる事にしたんだよ。終わり。」
雄也は泣き出してから止まらなかった
「そんなっ 酷いよ!双葉先生ダメだよ」
僕のために泣いてくれてありがとう雄也
可愛い可愛い僕の教え子 そして大切な同僚
君たちがいるから僕はこの恋にエンドをつけられる
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