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第38話「乗せてあげる」
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招待されたアクセルの屋敷は、港を見下ろせる高台に建てられていた。手入れが行き届いた大きな庭園があり、貴族の屋敷に比べても遜色はないものである。敷地内に灯台もあり、そこから見る水平線はきっと美しいものだろう。
部屋の準備をしている間に通されたロビーも豪華な造りで、絵画や彫像などが飾れている。執事やメイドなどもおり、かなり良い暮らしをしているのが窺えた。
「かなり稼いでいるみたいね、アクセル兄?」
「まぁそこそこな。シャルルだって噂になってるぜ。ローニャ職人たちを懐柔するなんて、どんな手を使ったんだ?」
シャルルはクスッと笑うと、着ているドレスを見せびらかすように小さく手を広げてみせた。
「こうやって、わたしが彼女たちの服を着ながら紹介するのが条件よ」
「なるほど、シャルルは可愛いからなぁ。ローニャの連中はよくわかってやがるぜ」
アクセルは豪快に笑う。その笑い方を見て養父の姿を思い出し、やっぱり親子だなと思うシャルルだった。
「それでパパに手紙を書きたいんだけど、アクセル兄のところでお願いできる?」
「ん? あぁ、もちろんだ。それが俺たちの仕事だがらな」
アクセル船団の生業は主に交易だが、中でも船足が必要な特急便が得意だった。彼の船であるレッドファング号はハルヴァー大海賊団きっての快速船であり、彼が率いる船団も船足が速い船が多いからだ。
「それじゃ、明日の朝までには書いておくからお願いね」
「あぁ、ところで親父に何の用なんだ?」
「そうだね、アクセル兄にも言っておかないと」
シャルルがグラン王国の情報を共有すると、アクセルは微妙な表情を浮かべて首を横に振った。
「新造魔導船か……それも軍の規模でとなると、確かにやっかいだな。そう簡単に量産できるとも思えんが、俺の方でも情報を集めておくぜ」
「さすがアクセル兄、頼りになるね!」
「がっははは、そうだろう? このお兄ちゃんにいくらでも頼れ」
シャルルに頼られて、アクセルは頬を綻ばせてニカッと笑う。その表情は大海賊団の一翼を担う海賊にはとても見えなかった。そこにはただの妹好きの兄がいただけだった。
「そう言えば、ここに来る時に思ったんだけど、アクセル兄のレッドファング号はどうしたの? 港になかったよね?」
「あぁ、丁度ドックで定期メンテナンス中だ。だから運ぶのは俺じゃなくて部下になるな。まぁ一番船足が速いやつを用意してやるから安心しな」
「あはは、心配なんてしてないよ」
二人が笑い合っていると、メイドの一人が近付いてきてお辞儀をする。
「お部屋の用意が出来ました」
「おぉご苦労さん、それじゃシャルルたちの案内を頼む」
「はい」
「それじゃ、また後で」
シャルルは小さく手を振ると、アクセルと別れて二階に用意された客室に向かった。
◇◇◆◇◇
案内された部屋も、とても豪華な造りだった。調度品も高級な物が揃えられていたし、窓を開けると海が一望できる。高級宿でも中々見られないロケーションである。今は夕暮れ時で辺りが暗くなってきているが、日が昇る頃であれば、さらに美しい風景になるだろう。
部屋割はシャルルとマギには個室を与えられ、その他の乗組員は何人かに分けて部屋を割り当てられた。
一人になったシャルルが、船の上では味わえないベッドの感触を楽しんでいると、どこからか何かが弾けたような音が聞こえてくる。
よく聞こえる彼女の耳でも遠く感じたので、かなり距離があるのは間違いない。少し気になったシャルルが窓を開けてバルコニーに出ると、その音が風に乗って沖合から聞こえてくるのに気が付く。
「……砲音かな?」
シャルルは一度部屋に戻ると、荷物の中から船長服を取り出してドレスの上から羽織る。そして再びバルコニーに出てから、音が聞こえてくる方を望遠鏡で覗き込む。
「かなり遠いけど……船団? あっ!?」
水平線上に微かに見える船影の一つがパァと明るくなり赤色に染まる。どうやら中型船が一隻、爆破炎上したようだ。
しばらく見ていると炎上した船を背に、二十隻ほどの船がルブルムに向かってきていた。驚いたシャルルは船長服を翻して部屋に戻ると、そのままアクセルの元に向かった。
「アクセル兄!」
「おぅ、どうした? 随分と妙な格好をしてるが?」
ドレスの上に船長服を羽織っているシャルルの姿に首を傾げるアクセル。シャルルはそのまま彼が座っていた机の前に進むと机を叩いた。
「わたしの格好はいいのよ! それより境界線辺りで船がやられて、どこかの船団がこっちに向かってる」
「なにぃ?」
アクセルは立ち上がると、掛けてあった船長服を羽織って部屋から出ていった。シャルルも慌てて後を追う。
一度外に出たアクセルが向かったのは、屋敷の敷地内に建てられた灯台だった。その最上階まで来ると望遠鏡で海を覗き見る。陽も落ちており光源不足でよくわからなかったが、月明かりで数十隻の船影が見える。
「ちっ暗くてわからんが、どこぞの海賊団だな。俺の船がドッグ入してると聞いて襲ってきたんだろうが、舐めやがって!」
歯軋りしたアクセルが拳を壁を叩きつけると、シャルルは心配した様子で尋ねる。
「どうするの、アクセル兄?」
「俺の街を襲いに来たんだ、当然叩き潰す!」
「でもレッドファング号は無いんでしょ?」
「何か適当な船で出るさ」
そう言うとアクセルは灯台を降り始める。シャルルは、そんな彼の後を追いながら提案する。
「それなら、わたしの船に乗せてあげる」
「シャルルの? そりゃいい、あの船なら申し分ねぇ。俺は先に港に向かってるから乗組員と一緒に来てくれ」
「わかったわ」
灯台を出るとシャルルは屋敷へ、アクセルは迎撃の準備をするために港に向かうのだった。
◇◇◆◇◇
屋敷に戻ったシャルルは、完全に休みモードに入っていた黒猫たちを叩き起こし、一緒に港に向かうとアクセルが檄を飛ばしていた。
「おらぁ、馬鹿どもをボコボコにしちまえっ!」
「へい!」
アクセルの部下たちは、次々と出港準備を始めている。シャルルは黒猫たちに出港準備を頼むと、そのままアクセルに駆け寄った。
「アクセル兄、状況は?」
「あぁ、ブルゲンの旦那に許可を取った。これで容赦なくやれるぜ!」
アクセルはニカッと笑うと手にした証書を見せる。この街の支配者であるブルゲン商会の会長が出した許可証で、中立港内での戦闘行為の許可したものである。
普段はあまり出ないものだが、海賊団の襲撃を受ければルブルムの街も無事では済まないし、そうなればブルゲン商会としても大損害である。それならば海上で海賊同士が潰し合ってくれたほうが、マシというのが商会の本音だろう。
「それじゃ、乗り込んで!」
「おぅ!」
兄妹でホワイトラビット号に乗り込むと、シャルルが手を突き出しながら号令を出す。
「目標、南西の船団! 魔導動力炉起動! ホワイトラビット号、出るよっ!」
「ニャー!」
ゆっくりと動き始めて南に向かって回頭を始めるホワイトラビット号。ある程度行き足が付いたところで、シャルルは更に号令を出した。
「動力炉カット! 総帆開けぇ!」
「にゃ~」
すべての帆を開き風を掴んだホワイトラビット号は、さらに速度を上げて襲撃してきた船団に向かって進み始めた。
そんな中、号令を出しているシャルルを見つめていたアクセルは、目頭を押さえながら感無量と言った様子で震えている。
「うぅ……あんな小さかったシャルルが、立派な船長になって……」
「ちょ!? ちょっと何を言っているのよ、アクセル兄!」
さすがに少し恥ずかしかったのか、顔を赤くしながら慌てたシャルルは頬を膨らませる。
「そんなことより、これからどうするの? お兄の船団は何隻出せたの?」
「すぐに出港出来たのは、この船を合わせて七隻だ。出港準備中が五隻、後は交易に出てたりドッグ入だったりだな」
「つまり当面は七隻で何とかしないといけないのね」
その数はアクセルの率いている船団の半数以下である。敵船団は少なくとも二十隻はおり戦力比は倍以上だった。
「それで作戦はどうするの?」
「確認するが、この船の乗組員の腕はどうだ?」
「もちろん、世界最高の船乗りたちよ」
自慢げに胸を張って鼻を鳴らすシャルルにアクセルはニカッと笑う。まさに船長らしい回答だからだ。すべての船長が、自分の船に乗っている船乗りは最高だと思っているものなのだ。
「よし、それなら作戦はこうだ!」
部屋の準備をしている間に通されたロビーも豪華な造りで、絵画や彫像などが飾れている。執事やメイドなどもおり、かなり良い暮らしをしているのが窺えた。
「かなり稼いでいるみたいね、アクセル兄?」
「まぁそこそこな。シャルルだって噂になってるぜ。ローニャ職人たちを懐柔するなんて、どんな手を使ったんだ?」
シャルルはクスッと笑うと、着ているドレスを見せびらかすように小さく手を広げてみせた。
「こうやって、わたしが彼女たちの服を着ながら紹介するのが条件よ」
「なるほど、シャルルは可愛いからなぁ。ローニャの連中はよくわかってやがるぜ」
アクセルは豪快に笑う。その笑い方を見て養父の姿を思い出し、やっぱり親子だなと思うシャルルだった。
「それでパパに手紙を書きたいんだけど、アクセル兄のところでお願いできる?」
「ん? あぁ、もちろんだ。それが俺たちの仕事だがらな」
アクセル船団の生業は主に交易だが、中でも船足が必要な特急便が得意だった。彼の船であるレッドファング号はハルヴァー大海賊団きっての快速船であり、彼が率いる船団も船足が速い船が多いからだ。
「それじゃ、明日の朝までには書いておくからお願いね」
「あぁ、ところで親父に何の用なんだ?」
「そうだね、アクセル兄にも言っておかないと」
シャルルがグラン王国の情報を共有すると、アクセルは微妙な表情を浮かべて首を横に振った。
「新造魔導船か……それも軍の規模でとなると、確かにやっかいだな。そう簡単に量産できるとも思えんが、俺の方でも情報を集めておくぜ」
「さすがアクセル兄、頼りになるね!」
「がっははは、そうだろう? このお兄ちゃんにいくらでも頼れ」
シャルルに頼られて、アクセルは頬を綻ばせてニカッと笑う。その表情は大海賊団の一翼を担う海賊にはとても見えなかった。そこにはただの妹好きの兄がいただけだった。
「そう言えば、ここに来る時に思ったんだけど、アクセル兄のレッドファング号はどうしたの? 港になかったよね?」
「あぁ、丁度ドックで定期メンテナンス中だ。だから運ぶのは俺じゃなくて部下になるな。まぁ一番船足が速いやつを用意してやるから安心しな」
「あはは、心配なんてしてないよ」
二人が笑い合っていると、メイドの一人が近付いてきてお辞儀をする。
「お部屋の用意が出来ました」
「おぉご苦労さん、それじゃシャルルたちの案内を頼む」
「はい」
「それじゃ、また後で」
シャルルは小さく手を振ると、アクセルと別れて二階に用意された客室に向かった。
◇◇◆◇◇
案内された部屋も、とても豪華な造りだった。調度品も高級な物が揃えられていたし、窓を開けると海が一望できる。高級宿でも中々見られないロケーションである。今は夕暮れ時で辺りが暗くなってきているが、日が昇る頃であれば、さらに美しい風景になるだろう。
部屋割はシャルルとマギには個室を与えられ、その他の乗組員は何人かに分けて部屋を割り当てられた。
一人になったシャルルが、船の上では味わえないベッドの感触を楽しんでいると、どこからか何かが弾けたような音が聞こえてくる。
よく聞こえる彼女の耳でも遠く感じたので、かなり距離があるのは間違いない。少し気になったシャルルが窓を開けてバルコニーに出ると、その音が風に乗って沖合から聞こえてくるのに気が付く。
「……砲音かな?」
シャルルは一度部屋に戻ると、荷物の中から船長服を取り出してドレスの上から羽織る。そして再びバルコニーに出てから、音が聞こえてくる方を望遠鏡で覗き込む。
「かなり遠いけど……船団? あっ!?」
水平線上に微かに見える船影の一つがパァと明るくなり赤色に染まる。どうやら中型船が一隻、爆破炎上したようだ。
しばらく見ていると炎上した船を背に、二十隻ほどの船がルブルムに向かってきていた。驚いたシャルルは船長服を翻して部屋に戻ると、そのままアクセルの元に向かった。
「アクセル兄!」
「おぅ、どうした? 随分と妙な格好をしてるが?」
ドレスの上に船長服を羽織っているシャルルの姿に首を傾げるアクセル。シャルルはそのまま彼が座っていた机の前に進むと机を叩いた。
「わたしの格好はいいのよ! それより境界線辺りで船がやられて、どこかの船団がこっちに向かってる」
「なにぃ?」
アクセルは立ち上がると、掛けてあった船長服を羽織って部屋から出ていった。シャルルも慌てて後を追う。
一度外に出たアクセルが向かったのは、屋敷の敷地内に建てられた灯台だった。その最上階まで来ると望遠鏡で海を覗き見る。陽も落ちており光源不足でよくわからなかったが、月明かりで数十隻の船影が見える。
「ちっ暗くてわからんが、どこぞの海賊団だな。俺の船がドッグ入してると聞いて襲ってきたんだろうが、舐めやがって!」
歯軋りしたアクセルが拳を壁を叩きつけると、シャルルは心配した様子で尋ねる。
「どうするの、アクセル兄?」
「俺の街を襲いに来たんだ、当然叩き潰す!」
「でもレッドファング号は無いんでしょ?」
「何か適当な船で出るさ」
そう言うとアクセルは灯台を降り始める。シャルルは、そんな彼の後を追いながら提案する。
「それなら、わたしの船に乗せてあげる」
「シャルルの? そりゃいい、あの船なら申し分ねぇ。俺は先に港に向かってるから乗組員と一緒に来てくれ」
「わかったわ」
灯台を出るとシャルルは屋敷へ、アクセルは迎撃の準備をするために港に向かうのだった。
◇◇◆◇◇
屋敷に戻ったシャルルは、完全に休みモードに入っていた黒猫たちを叩き起こし、一緒に港に向かうとアクセルが檄を飛ばしていた。
「おらぁ、馬鹿どもをボコボコにしちまえっ!」
「へい!」
アクセルの部下たちは、次々と出港準備を始めている。シャルルは黒猫たちに出港準備を頼むと、そのままアクセルに駆け寄った。
「アクセル兄、状況は?」
「あぁ、ブルゲンの旦那に許可を取った。これで容赦なくやれるぜ!」
アクセルはニカッと笑うと手にした証書を見せる。この街の支配者であるブルゲン商会の会長が出した許可証で、中立港内での戦闘行為の許可したものである。
普段はあまり出ないものだが、海賊団の襲撃を受ければルブルムの街も無事では済まないし、そうなればブルゲン商会としても大損害である。それならば海上で海賊同士が潰し合ってくれたほうが、マシというのが商会の本音だろう。
「それじゃ、乗り込んで!」
「おぅ!」
兄妹でホワイトラビット号に乗り込むと、シャルルが手を突き出しながら号令を出す。
「目標、南西の船団! 魔導動力炉起動! ホワイトラビット号、出るよっ!」
「ニャー!」
ゆっくりと動き始めて南に向かって回頭を始めるホワイトラビット号。ある程度行き足が付いたところで、シャルルは更に号令を出した。
「動力炉カット! 総帆開けぇ!」
「にゃ~」
すべての帆を開き風を掴んだホワイトラビット号は、さらに速度を上げて襲撃してきた船団に向かって進み始めた。
そんな中、号令を出しているシャルルを見つめていたアクセルは、目頭を押さえながら感無量と言った様子で震えている。
「うぅ……あんな小さかったシャルルが、立派な船長になって……」
「ちょ!? ちょっと何を言っているのよ、アクセル兄!」
さすがに少し恥ずかしかったのか、顔を赤くしながら慌てたシャルルは頬を膨らませる。
「そんなことより、これからどうするの? お兄の船団は何隻出せたの?」
「すぐに出港出来たのは、この船を合わせて七隻だ。出港準備中が五隻、後は交易に出てたりドッグ入だったりだな」
「つまり当面は七隻で何とかしないといけないのね」
その数はアクセルの率いている船団の半数以下である。敵船団は少なくとも二十隻はおり戦力比は倍以上だった。
「それで作戦はどうするの?」
「確認するが、この船の乗組員の腕はどうだ?」
「もちろん、世界最高の船乗りたちよ」
自慢げに胸を張って鼻を鳴らすシャルルにアクセルはニカッと笑う。まさに船長らしい回答だからだ。すべての船長が、自分の船に乗っている船乗りは最高だと思っているものなのだ。
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