木瓜

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夕景の依頼人

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ペロちゃん、というのが、飼い犬だという事は、後になって知った。

「ああ、あの、迷子になったペット探しを依頼してきた女の子ね」
相変わらず、口元を綻ばせながら秋乃が言う。

「…はぁ。こんな事なら、あの時、引き受けなければ良かったわ…」

「無理、なのでしょうか…」
目の前の少女は、視線を床に落としながら尋ねる。

その声はか細く、よく見れば、体が小さく震えていた。

―しまった…。

どんな頼み事であれ、年頃の女の子が、良く知りもしない大人の元へ相談しに来たのだ。

しかも、こんなに辺鄙な所へ、わざわざ足を運んでまで。
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