木瓜

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夕景の依頼人

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「ってことは、この手紙の内容を解読しないといけないわけね」

「ええ。そうなるわね」

秋乃の言葉に頷く。

もう少し、詳しいことをあざみに尋ねようとした所で、私は、部屋の明かりが大分落ち込んでいる事に気が付く。

壁に飾ってある時計を見てみると、時刻は、十七時を回ろうとしていた。

「いけない。もうこんな時間なのね」

一時間近く、ここで話し込んでいたようだ。

「あざみちゃん、今日はありがとう。もう遅いから、今回はとりあえず、ここまでね。また詳しい話を聞きたいから、ラインのアイディー、教えて貰えないかしら」

私は、一枚のメモ帳とボールペンを、あざみに差し出す。

「ここで、追加すればいいのに」

呆れた声で、秋乃が呟く。
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