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少女は白い菫に夢を見る
少女は白い菫に夢を見る
しおりを挟む外は、深くて、濃厚な、鉛丹色に染まっている。
日によって、好きな時間帯が変わる私は、夕陽に心を落ち着けたり、もの悲しくなったり、夜の空に、気持ちが浮足だったり、逆にざわざわして、落ち着かなかったり、というのがしばしばある。
何故か、朝と昼間の時間帯を、好きだと感じた事はなく、それは常に、一定だ。
好き嫌いが、ころころ変わるのは、夕暮れ時と、夜の時間だけ。
今日は、あまり、夕陽が好みに刺さらない気分みたいだ。
辺りを塗りつぶす朱に、心が飲み込まれそうになって、無性に悲しくなる。
こんな日は、大体、夜空を見上げると、落ち着けるものだ。
あの、暗い空が、その時だけは、無色透明な色に見えて、私の不安も、何もかもを、残らず、吸い込んでくれそうだから。
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