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セレスト12歳。
23 心が読める腕輪【前編】
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「「「お誕生日おめでとう!」」」
そんなたくさんの声と共に、部屋に入った瞬間カラフルな紙吹雪が飛び交う。
セレストはそれに目を丸くしてドアノブを握ったまま固まってしまった。
「え…!?白辺さんに潜良さん、それにたくさんの先輩方…どうしてここに…」
目の前には普段から良くしてくれている十二騎士団の方たちに、その部下である先輩方が沢山並んでいた。
部屋の内装もよく見てみると壁に大きく「セレスト誕生日おめでとう!」と書かれた看板が掲げられており、いつもの色のない職務室からは想像できないほど豪華に紙や風船で飾り付けが行われている。
目の前で驚きに固まるセレストを微笑ましげに見つめてくる蒼にどういうことかと訴えかけると
「だって、今日はセレストの誕生日だから」
と全てを知っていたかのような返事が返ってきた。ここに来て、セレストはこれが蒼が企画した自分のお誕生日会というものであることを理解した。
白辺と潜良がロウソクの立ったケーキを両手に持ってセレストの目の前に置く。そこには「おめでとう!」の文字が書かれたプレートが乗せられていた。
「おめでとーう!」
「おめでとうございます」
白辺と潜良が先陣を切って祝いの言葉を投げかけると、その後ろに控えていた部下たちもそれぞれ口を開く。
「良かったなあセレスト坊!騎士団見習いになったらぜひ俺の隊に来てくれよ!」
「あんなにちっこかったセレストももうこんな歳か…!」
「おめでとう…!」
お世話になった人たちから次々と送られる祝いの言葉にようやく脳が追いついてきたセレストは「…!ありがとうございます…!!」と胸の底から湧き上がってくる感情を押えながらどうにか返事を返した。
親もおらず、施設では子供同士で互いを祝うことこそしてもこんなに盛大に自分が生まれた事を祈って貰えたことは無かった。
「おめでとう、セレスト」
最後に育て親である蒼にそう言われて、セレストはとうとう我慢などできるはずもなく、その瞳からボロボロと涙を零した。
「セレスト!?」
「えっ!ちょ、どうしたの!?」
「なにか気に触ることでもしてしまいましたか…?」
その突然の涙に驚く皆であったが、特に焦っていたのは白辺と潜良であった。
蒼の意見をおしのけておおごとにしてしまった手前、なにか地雷を踏んでしまっただろうかと焦り出す二人にセレストは「違うんです…!」と慌てて否定の言葉を返す。
「こんなにたくさんの人にお祝いなんてして貰えたこと無かったから、嬉しくて…」
これまでも蒼と共に歳を重ねるごとに小さなケーキを二人で食べるだけの穏やかなお祝いはしていたが、今回は記念すべき十二の誕生日ということもあったし、本来ならこんな見習いですらなかった自分に関わってくれるはずもない騎士団の人達に囲まれて、騎士団見習いになることが出来る年齢になったことを祝われている。その事実が、セレストの胸を打った。
「ありがとうございます…!これからも、皆さんと共に国を守っていけるよう頑張ります…!」
そんなまるで宣言のような言葉に「セレストらしい」と笑い合うみんなと共にケーキを分け合いながら談笑し、その幸せな一日は終わりを告げた。
これが夢の中でセレストが全ての記憶を思い出し、飛び起きることになる前日の出来事である。
□□□□□□
さて、そうして正式に王からも見習いの証を授かり、見事目標であった騎士団入りを果たしたセレストであったが、それからしばらく経った日のことであった。
「そこの若い兵士さん。うちの商品を買っていかないかい」
城下町の見回りに出かけた帰り道、不意に声をかけられ振り向くと、黒いローブを纏った老婆がこちらに微笑みかけていた。
「あー、申し訳ない、自分は今任務中で…」
「まあまあそう言わずに、本当に少しだけでいいんですよ。きっと気に入るものがあるはずです。」
引き留めるようにそう言われてはしょうがない。根が善人のセレストはここで断ることなどできず「少しだけでいいのなら」と老婆の後に続いて店の扉を潜った。
中にはたくさんの髪飾りや首飾り、指輪、腕輪などがどこか怪しげな光を纏って飾られていた。
「ここは装身具を売っているお店なのですか?」
「そうですねえ、しかし普通のアクセサリーはこの店にはひとつもございません。これらの品一つ一つには全て効果の違う特殊な呪いがかかっているのです」
「それは…この店では呪具を売っている、ということですか?」
「ええ、その通りでございます」
それは…なんとも大層な謳い文句が出てきたものだ。
呪具。それは持っていると金運を招いたり、逆に不幸を招いたりという在り来りなものから、身につけた人間を動物に変える効果や一定の条件を満たさないと外せなくなるなど効果は様々で、それらの不思議な力を持っている特殊な道具の通称であり、はっきりと定義が決まっている訳では無い。
表で流通しない分、闇オークションで取引されることも多い。そんなものがこんなに沢山、しかも城下町の表通りの店に並んでいるなんてにわかに信じがたかった。
ここに並んでいるものが全て本物である保証は無いが、この老婆の雰囲気といいなにか禍々しい気を感じる。セレストは興味本位でひとつの腕輪を指さした。
「これにはどんな効果があるんですか?」
「それはつけた人間に向けられた周囲の心の声を聞くことが出来る代物となっております」
「心の声…」
見たところただのシンプルなデザインの腕輪にしか見えない。
「気になりますか?もし御疑いのようでしたら3日間だけお試しで貸し出して、3日後に購入するか否かを決めることもできますぞ?」
「そんな!いけません、もしそれで私が腕輪を盗んだらどうするのですか」
「まさかまさか、国王を支える騎士団様が窃盗などしないと信用してこうして言っているのですよ」
セレストの胸元には騎士団(正式には見習いだが)であることを示すバッチがついている。それを指さして笑う老婆相手にセレストは「はは、それはそうですが」と苦笑いをうかべた。
「それでは三日後、気に入ればぜひご購入を。気に入らなければそのままお返しくだされ。」
そうして半ば強引に腕輪を手に握らされ、セレストは呆気に取られたままその店を出た。
(心の声が聞こえる、か。)
きっとあの老婆にはそれを聞いた瞬間頭に思い浮かべたのを気取られたのだろう。
セレストの頭をよぎったのは蒼の事だった。
腕輪を見つめながら考える。
記憶を思い出してからずっと考えていたことだった。
(僕のことが負担になってないだろうか、蒼として生きるのは辛くないだろうか、本当はとっくに彼のことなんて思い出さずのうのうと生きていた僕のことなんて嫌いになってるんじゃ…)
考え始めると悪い想像は止まらない。セレストは気づいたらその腕輪を左手に通していた。
(大丈夫、少し試してみるだけだから…)
しかし、だからといって特に何か変わった感じは……
『あら、騎士様だわ。今日も街の警備かしら。』
不意に後ろから声が聞こえた。思わずそちらを振り返ってしまうと、また同じ声で『こっちを向いたわ!』という声が聞こえてくる。
しかしその女性の口は動いていない。
(まさか…本物?)
セレストは途端に早くなった己の拍動を感じながら王城への帰路を急いだ。
そんなたくさんの声と共に、部屋に入った瞬間カラフルな紙吹雪が飛び交う。
セレストはそれに目を丸くしてドアノブを握ったまま固まってしまった。
「え…!?白辺さんに潜良さん、それにたくさんの先輩方…どうしてここに…」
目の前には普段から良くしてくれている十二騎士団の方たちに、その部下である先輩方が沢山並んでいた。
部屋の内装もよく見てみると壁に大きく「セレスト誕生日おめでとう!」と書かれた看板が掲げられており、いつもの色のない職務室からは想像できないほど豪華に紙や風船で飾り付けが行われている。
目の前で驚きに固まるセレストを微笑ましげに見つめてくる蒼にどういうことかと訴えかけると
「だって、今日はセレストの誕生日だから」
と全てを知っていたかのような返事が返ってきた。ここに来て、セレストはこれが蒼が企画した自分のお誕生日会というものであることを理解した。
白辺と潜良がロウソクの立ったケーキを両手に持ってセレストの目の前に置く。そこには「おめでとう!」の文字が書かれたプレートが乗せられていた。
「おめでとーう!」
「おめでとうございます」
白辺と潜良が先陣を切って祝いの言葉を投げかけると、その後ろに控えていた部下たちもそれぞれ口を開く。
「良かったなあセレスト坊!騎士団見習いになったらぜひ俺の隊に来てくれよ!」
「あんなにちっこかったセレストももうこんな歳か…!」
「おめでとう…!」
お世話になった人たちから次々と送られる祝いの言葉にようやく脳が追いついてきたセレストは「…!ありがとうございます…!!」と胸の底から湧き上がってくる感情を押えながらどうにか返事を返した。
親もおらず、施設では子供同士で互いを祝うことこそしてもこんなに盛大に自分が生まれた事を祈って貰えたことは無かった。
「おめでとう、セレスト」
最後に育て親である蒼にそう言われて、セレストはとうとう我慢などできるはずもなく、その瞳からボロボロと涙を零した。
「セレスト!?」
「えっ!ちょ、どうしたの!?」
「なにか気に触ることでもしてしまいましたか…?」
その突然の涙に驚く皆であったが、特に焦っていたのは白辺と潜良であった。
蒼の意見をおしのけておおごとにしてしまった手前、なにか地雷を踏んでしまっただろうかと焦り出す二人にセレストは「違うんです…!」と慌てて否定の言葉を返す。
「こんなにたくさんの人にお祝いなんてして貰えたこと無かったから、嬉しくて…」
これまでも蒼と共に歳を重ねるごとに小さなケーキを二人で食べるだけの穏やかなお祝いはしていたが、今回は記念すべき十二の誕生日ということもあったし、本来ならこんな見習いですらなかった自分に関わってくれるはずもない騎士団の人達に囲まれて、騎士団見習いになることが出来る年齢になったことを祝われている。その事実が、セレストの胸を打った。
「ありがとうございます…!これからも、皆さんと共に国を守っていけるよう頑張ります…!」
そんなまるで宣言のような言葉に「セレストらしい」と笑い合うみんなと共にケーキを分け合いながら談笑し、その幸せな一日は終わりを告げた。
これが夢の中でセレストが全ての記憶を思い出し、飛び起きることになる前日の出来事である。
□□□□□□
さて、そうして正式に王からも見習いの証を授かり、見事目標であった騎士団入りを果たしたセレストであったが、それからしばらく経った日のことであった。
「そこの若い兵士さん。うちの商品を買っていかないかい」
城下町の見回りに出かけた帰り道、不意に声をかけられ振り向くと、黒いローブを纏った老婆がこちらに微笑みかけていた。
「あー、申し訳ない、自分は今任務中で…」
「まあまあそう言わずに、本当に少しだけでいいんですよ。きっと気に入るものがあるはずです。」
引き留めるようにそう言われてはしょうがない。根が善人のセレストはここで断ることなどできず「少しだけでいいのなら」と老婆の後に続いて店の扉を潜った。
中にはたくさんの髪飾りや首飾り、指輪、腕輪などがどこか怪しげな光を纏って飾られていた。
「ここは装身具を売っているお店なのですか?」
「そうですねえ、しかし普通のアクセサリーはこの店にはひとつもございません。これらの品一つ一つには全て効果の違う特殊な呪いがかかっているのです」
「それは…この店では呪具を売っている、ということですか?」
「ええ、その通りでございます」
それは…なんとも大層な謳い文句が出てきたものだ。
呪具。それは持っていると金運を招いたり、逆に不幸を招いたりという在り来りなものから、身につけた人間を動物に変える効果や一定の条件を満たさないと外せなくなるなど効果は様々で、それらの不思議な力を持っている特殊な道具の通称であり、はっきりと定義が決まっている訳では無い。
表で流通しない分、闇オークションで取引されることも多い。そんなものがこんなに沢山、しかも城下町の表通りの店に並んでいるなんてにわかに信じがたかった。
ここに並んでいるものが全て本物である保証は無いが、この老婆の雰囲気といいなにか禍々しい気を感じる。セレストは興味本位でひとつの腕輪を指さした。
「これにはどんな効果があるんですか?」
「それはつけた人間に向けられた周囲の心の声を聞くことが出来る代物となっております」
「心の声…」
見たところただのシンプルなデザインの腕輪にしか見えない。
「気になりますか?もし御疑いのようでしたら3日間だけお試しで貸し出して、3日後に購入するか否かを決めることもできますぞ?」
「そんな!いけません、もしそれで私が腕輪を盗んだらどうするのですか」
「まさかまさか、国王を支える騎士団様が窃盗などしないと信用してこうして言っているのですよ」
セレストの胸元には騎士団(正式には見習いだが)であることを示すバッチがついている。それを指さして笑う老婆相手にセレストは「はは、それはそうですが」と苦笑いをうかべた。
「それでは三日後、気に入ればぜひご購入を。気に入らなければそのままお返しくだされ。」
そうして半ば強引に腕輪を手に握らされ、セレストは呆気に取られたままその店を出た。
(心の声が聞こえる、か。)
きっとあの老婆にはそれを聞いた瞬間頭に思い浮かべたのを気取られたのだろう。
セレストの頭をよぎったのは蒼の事だった。
腕輪を見つめながら考える。
記憶を思い出してからずっと考えていたことだった。
(僕のことが負担になってないだろうか、蒼として生きるのは辛くないだろうか、本当はとっくに彼のことなんて思い出さずのうのうと生きていた僕のことなんて嫌いになってるんじゃ…)
考え始めると悪い想像は止まらない。セレストは気づいたらその腕輪を左手に通していた。
(大丈夫、少し試してみるだけだから…)
しかし、だからといって特に何か変わった感じは……
『あら、騎士様だわ。今日も街の警備かしら。』
不意に後ろから声が聞こえた。思わずそちらを振り返ってしまうと、また同じ声で『こっちを向いたわ!』という声が聞こえてくる。
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