狂った世界の反逆同盟

MASU.

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『異ナル世界』

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ここはマドネスタ。弱肉強食という言葉が似合う国。
元々、女にだらしない、ろくでなしの王が国民から税を巻き上げる底辺の国ではあった。
だが今はその王もいない。異種族の侵攻によって国の上に立つ者は全て殺された。
魔族、ゴブリン、オーク、オーガ。今はこれらの種族が人間を奴隷、娼婦、家来など好きなように扱えるというだけの無法な世界。

そんなこの世界に転生してしまった不運な男、織田輝彦。
正確には元・織田輝彦(21)、現・テル・アルフォート(20)である。
大学を退学してニート生活を送り、時々バイト。
そんな生活をしていた中でのバイト帰りの交通事故により死亡。

目が覚めたら赤ん坊。織田輝彦の記憶がボンヤリ残った状態でこのマドネスタに転生していた。
少しの記憶と自我を持っての転生であるがゆえにこの世界には幸か不幸か全く馴染めないでいる。

この異常な世界に馴染めないのは幸と取るべきか。

テルの現在の立ち位置はオークやオーガの住み処の清掃員というところだ。
糞尿の処理、人間の女性との『行為』の後始末。
なかなかのどぎつい仕事だ。

なにがキツいかというと、糞尿以上にその『行為』の最中と後始末である。

最中には奴隷として、娼婦としての職務をこなす女性の声やオーガやオークの嬌声に怒号や咆哮、激しい音が耳に障る。
改めてこの世界が「狂ってる…」と思い知らされる。

さらに後始末は気を失った女性を起こすことから始まる。
ゴブリンは勿論、オークやオーガの行為は決してジェントルマンではなく、乱暴極まりない。
よって女性はもれなく失神して事は終わる。

フラフラになっている女性を風呂に連れていった後で様々な道具が散らかり、いろんな液体で汚れた部屋を掃除するのだ。
こんな風に仕えることで食糧も部屋も与えられるわけだが何もかもが苦痛な作業だ。

しかし、テル・アルフォートは決してこの世界に順応する気はない。

異種族どもにとっては良からぬことを企て、機会を伺っている。

テルは反逆者となることを転生して間もなく決めていたのである。
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