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公爵令嬢の疑問
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わたくしはバーチフィールド公爵家の三女であり、故国エバートン王国の第三王子――スペンサー様の婚約者でもあります。
いいえ、それはつい少し前までのお話でした。
わたくしは、スペンサー様の元婚約者になります。
スペンサー様との出会いは遥か昔、わたくしが五つの頃にまで遡ります。
その頃のわたくしは社交デビュー前でしたので、立派な淑女となるべくもっぱら屋敷内で刺繍にダンスのレッスンばかりを受けておりました。
女性貴族の間で流行り始めたという乗馬もここ最近の話ですから、わたくしが子どもだった一昔前は――「女の仕事は家を守り、家長である夫や父に従うこと」という風潮が今よりも強かった時代です。
ただ幸いにもわたくしは読み書きができました。
おかげで心の癒しとして読書が唯一の趣味になりました。
別に刺繍が嫌いというわけではありません。
さりとてわたくしも子ども――屋敷に篭るよりも、本当は野を駆け回って遊びたかったのです。
外に出ようと思えば出られないこともないのですが、父に平手打ちを食らってまで外で遊ぶ勇気はありませんでした。
そのようにして、わたくしは物語の中に叶わない希望を乗せて読むのが好きな、純粋で大人しい子どもになったのだと思います。
そんな折、スペンサー様の遊び相手に年の近いわたくしが選ばれました。
――ああ、アリシア。エルシと呼んでも?
初めてお会いしたとき、スペンサー様は六つとは思えないほど大人びていました。
そして、何とお美しいことでしょうか!
華やかな美しさが時折寂しそうに翳ることがありましたが、恐らくそれは、わたくしの思い過ごしでしょう。
スペンサー様は人形のような隙のない造形でありながら、優しい物腰の美少年でした。
――私のことはスペンスと呼んで。
このときのわたくしは、図らずしも物語の王子様とスペンス様を重ね合わせてしまいました。
単純に言って、恋に落ちたのです。
見た目から――というと、いささか薄っぺらな気持ちに聞こえるかもしれませんが、一目惚れとはそういうものではないでしょうか。
そこからスペンス様の優しさに触れ、楽しみを共有し、わたくしの恋心は日々厚みと重みを増していきました。
特にスペンス様と外で過ごす時間は格別です。
木登りをすると、あんなにも背が高くなり、世界が広がることを……地面に寝転がると、芝生の良い匂いがすることを……馬に触ると少し臭かったけれど、優しい目と合ったことを……わたくしは生まれて初めて知りました。
わたくしはスペンス様ともっと、もっと一緒にいたいと、幼心に恋を募らせるようになったのです。
――エルシ、君は将来私の妻になるんだよ。
ある日スペンス様は甘い言葉と一緒に、わたくしの手の甲にキスを贈ってくださいました。
十六の誕生日会のときのことです。
ずっとお慕いしていた殿方との恋が成就し、わたくしは有頂天になりました。
人生でこんなにも嬉しい誕生日の贈り物をいただいたのも、これが初めてでしょう!
こうしてわたくしとスペンス様は、彼の二十歳のご成人とともに、婚姻を結ぶ約束を取り交わしました。
――三年後が待ち遠しいよ。
しかしながら、わたくしは愚かにも気づいてしまいました。
わたくしたちの結婚など、所詮は政略であるという事実に。
一人舞い上がり、自分の恋慕の気持ちを文にしたためてスペンス様に送りつける一方で、彼がわたくしをどう想っているのか分かりませんでした。
しかもスペンス様は十八にもなられると、ご公務がより一層増えられたことにより、わたくしへの文が少しずつ減っていきます。
もちろん文がまったくないわけではなく、きちんと「愛している」の文言もありました。
けれども、果たして政略という名の下に、真実の愛というものは存在するのでしょうか。
スペンス様の「愛している」という言葉の裏に、本当に愛はあったのでしょうか。
わたくしは知らず知らずスペンス様への疑いを深めていきました。
子ども故に、わたくしは恋に恋していたのでしょうか。
それとも、わたくしはちゃんとスペンス様を愛していていたのでしょうか。
そしてスペンス様もまた、わたくしを愛してくれていたのでしょうか。
こうして不安に駆られながら、わたくしが十八になった頃、事件は起きたのです。
スペンス様とわたくしの結婚まで、あと一年を切ったときでした。
――こ、婚約……破棄……!?
わたくしは恥じらいもなく、大きな声でお父様に確認してしまいました。
お父様は何度も頷き、わたくしの疑問に肯定を示します。
わたくしは絶望に胸が苦しくなりました。
人前で取り乱すことはなくとも、食事は喉を通らなくなり、夜になると涙が止まらなくなります。
スペンス様は、第二王子ジョナス様の婚約者を好いていたに違いありません。
なぜならわたくしとの結婚は政略に過ぎないから。
そこにスペンス様の愛などないでしょう!
そう思うと、益々涙が止まりませんでした。
「――――エルシ、」
「……ん……」
泣き疲れた眠ってしまったある晩のこと、わたくしは恋しい声に気がつき、目を覚ました。
目の前にはなぜかスペンス様のお姿。
エメラルドの瞳が物憂げに揺れています。
スペンス様は寝台に横たわったわたくしの身体をゆっくりと起こすと、儚げに笑われました。
スペンス様の背後の縁側に通じる扉が開け放たれ、冷たい夜風が部屋に吹き込んできています。
その奥には、騎士が一人立っているようでした。
「スペンス……様……!?」
「待たせたね、エルシ。君に会いに来たよ」
「あ、会いにって……そもそもスペンス様とわたくしの婚約はもう……」
「…………それは誤解だ。私は君を手放すつもりなどない」
「なぜ? あなたは……わたくしを裏切ったのにっ!?」
会いに来ただなんて……ふだん賢いはずのスペンス様が、あまりにも馬鹿げたことを仰るので、わたくしは声を荒げました。
本当はスペンス様を罵りたいわけではありません。
わたくしは……わたくしの愛に応えてくださらなかったスペンス様に、裏切りという名の不誠実さに怒っているのです。
しかし、わたくしは無理矢理に口を塞がれてしまいました。
スペンス様がわたくしの唇に噛みついてこられたのです。
見えない何かによって敷布に両腕を縫い止められ、わたくしは身動きができませんでした。
おそらく魔法でしょう。足が虚しく宙を蹴りました。
「ふっ――んんんっ――――!!」
スペンス様はわたくしの頤を掬うと、顎を掴んだまま離しませんでした。
スペンス様の熱くねっとりとした舌先が、草叢から飛び出す蛇のように、わたくしの口の中に強引に押し入ってきます。
わたくしは初めて知りました、打つような激しい口づけがあることを。
毎朝お父様とお母様が交わされる、ちゅっと軽く触れるだけのものとは明らかに異なっていました。
それは気持ち悪くて、気持ちの良い嵐のようでもあります。
あまりにも性急で力強いキスにわたくしは抗うすべもなく、ただ息継ぎを覚えようと必死になるしかありせんでした。
そうこうしているうちに、口内の動きも激しくなっていきます。
スペンス様の口から、甘く良い匂いがしました。
どちらからともなく出た淫靡な水音が、わたくしの耳に纏わりつき、横腹から脇の下にかけてぞわぞわさせます。
……しかしながら、婚約破棄したわたくしは、なぜスペンス様と唇を重ねているのでしょうか。
わたくしは先程までスペンス様に裏切られた怒りと悲しみでいっぱいだったというのに、つい彼に唇を許してしまっていました。
嫌なのに……スペンス様が許せないのに……こんなことをするのも嫌なのに……獣の如くわたくしの唇にむしゃぶりつき、舌を弄ぶ彼にどこか見惚れてしまう自分がおりました。
――皮肉にも、矛盾していますでしょう?
ようやく嵐が止んで解放されたかと思えば、スペンス様とわたくしの間に透明に光る糸がつつー……と引いて、ぷつり……と切れました。
それがわたくし達の混ざり合った涎だと思うと、わたくしは羞恥心に頭が熱くなりました。何と穢らわしく、厭らしく……興奮する口づけだったのでしょうか!
「…………今から君を攫う。そして、私の物にした暁には、もう二度と私と離れられないよう閉じ込めてしまおう――――」
舌舐めずりされるスペンス様は、獲物を前にした狩人の目をされておりました。
ギラつく視線にわたくしは口を噤みます。
恐怖とも、興奮とも呼べる何かが、わたくしをぞくりと震わします。
優しく穏やかなスペンス様は――見知らぬ雄の顔にすっかり変われていました。
危うげに艶めかしく、わたくしに微笑みかけられます。
「……スペンス、様?」
ようやく振り絞った言葉は、これ以上続きませんでした。
途端に視界が真っ暗になったからです。
あなたは…………わたくしを愛していますか?
いいえ、それはつい少し前までのお話でした。
わたくしは、スペンサー様の元婚約者になります。
スペンサー様との出会いは遥か昔、わたくしが五つの頃にまで遡ります。
その頃のわたくしは社交デビュー前でしたので、立派な淑女となるべくもっぱら屋敷内で刺繍にダンスのレッスンばかりを受けておりました。
女性貴族の間で流行り始めたという乗馬もここ最近の話ですから、わたくしが子どもだった一昔前は――「女の仕事は家を守り、家長である夫や父に従うこと」という風潮が今よりも強かった時代です。
ただ幸いにもわたくしは読み書きができました。
おかげで心の癒しとして読書が唯一の趣味になりました。
別に刺繍が嫌いというわけではありません。
さりとてわたくしも子ども――屋敷に篭るよりも、本当は野を駆け回って遊びたかったのです。
外に出ようと思えば出られないこともないのですが、父に平手打ちを食らってまで外で遊ぶ勇気はありませんでした。
そのようにして、わたくしは物語の中に叶わない希望を乗せて読むのが好きな、純粋で大人しい子どもになったのだと思います。
そんな折、スペンサー様の遊び相手に年の近いわたくしが選ばれました。
――ああ、アリシア。エルシと呼んでも?
初めてお会いしたとき、スペンサー様は六つとは思えないほど大人びていました。
そして、何とお美しいことでしょうか!
華やかな美しさが時折寂しそうに翳ることがありましたが、恐らくそれは、わたくしの思い過ごしでしょう。
スペンサー様は人形のような隙のない造形でありながら、優しい物腰の美少年でした。
――私のことはスペンスと呼んで。
このときのわたくしは、図らずしも物語の王子様とスペンス様を重ね合わせてしまいました。
単純に言って、恋に落ちたのです。
見た目から――というと、いささか薄っぺらな気持ちに聞こえるかもしれませんが、一目惚れとはそういうものではないでしょうか。
そこからスペンス様の優しさに触れ、楽しみを共有し、わたくしの恋心は日々厚みと重みを増していきました。
特にスペンス様と外で過ごす時間は格別です。
木登りをすると、あんなにも背が高くなり、世界が広がることを……地面に寝転がると、芝生の良い匂いがすることを……馬に触ると少し臭かったけれど、優しい目と合ったことを……わたくしは生まれて初めて知りました。
わたくしはスペンス様ともっと、もっと一緒にいたいと、幼心に恋を募らせるようになったのです。
――エルシ、君は将来私の妻になるんだよ。
ある日スペンス様は甘い言葉と一緒に、わたくしの手の甲にキスを贈ってくださいました。
十六の誕生日会のときのことです。
ずっとお慕いしていた殿方との恋が成就し、わたくしは有頂天になりました。
人生でこんなにも嬉しい誕生日の贈り物をいただいたのも、これが初めてでしょう!
こうしてわたくしとスペンス様は、彼の二十歳のご成人とともに、婚姻を結ぶ約束を取り交わしました。
――三年後が待ち遠しいよ。
しかしながら、わたくしは愚かにも気づいてしまいました。
わたくしたちの結婚など、所詮は政略であるという事実に。
一人舞い上がり、自分の恋慕の気持ちを文にしたためてスペンス様に送りつける一方で、彼がわたくしをどう想っているのか分かりませんでした。
しかもスペンス様は十八にもなられると、ご公務がより一層増えられたことにより、わたくしへの文が少しずつ減っていきます。
もちろん文がまったくないわけではなく、きちんと「愛している」の文言もありました。
けれども、果たして政略という名の下に、真実の愛というものは存在するのでしょうか。
スペンス様の「愛している」という言葉の裏に、本当に愛はあったのでしょうか。
わたくしは知らず知らずスペンス様への疑いを深めていきました。
子ども故に、わたくしは恋に恋していたのでしょうか。
それとも、わたくしはちゃんとスペンス様を愛していていたのでしょうか。
そしてスペンス様もまた、わたくしを愛してくれていたのでしょうか。
こうして不安に駆られながら、わたくしが十八になった頃、事件は起きたのです。
スペンス様とわたくしの結婚まで、あと一年を切ったときでした。
――こ、婚約……破棄……!?
わたくしは恥じらいもなく、大きな声でお父様に確認してしまいました。
お父様は何度も頷き、わたくしの疑問に肯定を示します。
わたくしは絶望に胸が苦しくなりました。
人前で取り乱すことはなくとも、食事は喉を通らなくなり、夜になると涙が止まらなくなります。
スペンス様は、第二王子ジョナス様の婚約者を好いていたに違いありません。
なぜならわたくしとの結婚は政略に過ぎないから。
そこにスペンス様の愛などないでしょう!
そう思うと、益々涙が止まりませんでした。
「――――エルシ、」
「……ん……」
泣き疲れた眠ってしまったある晩のこと、わたくしは恋しい声に気がつき、目を覚ました。
目の前にはなぜかスペンス様のお姿。
エメラルドの瞳が物憂げに揺れています。
スペンス様は寝台に横たわったわたくしの身体をゆっくりと起こすと、儚げに笑われました。
スペンス様の背後の縁側に通じる扉が開け放たれ、冷たい夜風が部屋に吹き込んできています。
その奥には、騎士が一人立っているようでした。
「スペンス……様……!?」
「待たせたね、エルシ。君に会いに来たよ」
「あ、会いにって……そもそもスペンス様とわたくしの婚約はもう……」
「…………それは誤解だ。私は君を手放すつもりなどない」
「なぜ? あなたは……わたくしを裏切ったのにっ!?」
会いに来ただなんて……ふだん賢いはずのスペンス様が、あまりにも馬鹿げたことを仰るので、わたくしは声を荒げました。
本当はスペンス様を罵りたいわけではありません。
わたくしは……わたくしの愛に応えてくださらなかったスペンス様に、裏切りという名の不誠実さに怒っているのです。
しかし、わたくしは無理矢理に口を塞がれてしまいました。
スペンス様がわたくしの唇に噛みついてこられたのです。
見えない何かによって敷布に両腕を縫い止められ、わたくしは身動きができませんでした。
おそらく魔法でしょう。足が虚しく宙を蹴りました。
「ふっ――んんんっ――――!!」
スペンス様はわたくしの頤を掬うと、顎を掴んだまま離しませんでした。
スペンス様の熱くねっとりとした舌先が、草叢から飛び出す蛇のように、わたくしの口の中に強引に押し入ってきます。
わたくしは初めて知りました、打つような激しい口づけがあることを。
毎朝お父様とお母様が交わされる、ちゅっと軽く触れるだけのものとは明らかに異なっていました。
それは気持ち悪くて、気持ちの良い嵐のようでもあります。
あまりにも性急で力強いキスにわたくしは抗うすべもなく、ただ息継ぎを覚えようと必死になるしかありせんでした。
そうこうしているうちに、口内の動きも激しくなっていきます。
スペンス様の口から、甘く良い匂いがしました。
どちらからともなく出た淫靡な水音が、わたくしの耳に纏わりつき、横腹から脇の下にかけてぞわぞわさせます。
……しかしながら、婚約破棄したわたくしは、なぜスペンス様と唇を重ねているのでしょうか。
わたくしは先程までスペンス様に裏切られた怒りと悲しみでいっぱいだったというのに、つい彼に唇を許してしまっていました。
嫌なのに……スペンス様が許せないのに……こんなことをするのも嫌なのに……獣の如くわたくしの唇にむしゃぶりつき、舌を弄ぶ彼にどこか見惚れてしまう自分がおりました。
――皮肉にも、矛盾していますでしょう?
ようやく嵐が止んで解放されたかと思えば、スペンス様とわたくしの間に透明に光る糸がつつー……と引いて、ぷつり……と切れました。
それがわたくし達の混ざり合った涎だと思うと、わたくしは羞恥心に頭が熱くなりました。何と穢らわしく、厭らしく……興奮する口づけだったのでしょうか!
「…………今から君を攫う。そして、私の物にした暁には、もう二度と私と離れられないよう閉じ込めてしまおう――――」
舌舐めずりされるスペンス様は、獲物を前にした狩人の目をされておりました。
ギラつく視線にわたくしは口を噤みます。
恐怖とも、興奮とも呼べる何かが、わたくしをぞくりと震わします。
優しく穏やかなスペンス様は――見知らぬ雄の顔にすっかり変われていました。
危うげに艶めかしく、わたくしに微笑みかけられます。
「……スペンス、様?」
ようやく振り絞った言葉は、これ以上続きませんでした。
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