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「おまえといると正気でいられない」
メイベル・ローデンは山脈高地でアルパカの放牧、薬草採集をしながら祖母といっしょに暮らしている。古老で治療師でもある祖母の影響で、いつの日か蔵書豊かな修道院に入って薬の研究をしたいと夢見ている。
ところがある日、祖母が崖から転落するという不慮の事故により亡くなり、意地悪な叔父が新たな古老の座についてしまう。そればかりか金と引き換えにメイベルの結婚を決めてしまう始末! 相手は男やもめ――前妻殺しが疑われる男だというのに!
しかたなくメイベルは一頭のアルパカとともに家から逃げ出すことを決意する。
途中大雨に見舞われ意識を失ったところをヒューゴという少年に助けられ、以降メイベルはひりぼっちで暮らす彼をかわいそうに思いあれこれ世話を焼くようになる。
そうして自分の生活を、夢を取り戻そうと過ごしているうちにヒューゴの秘密を知ってしまい――?
≪注意事項≫
・小児性愛を推奨する意図はありません。大人同士の恋愛のお話になります。ただし物語の設定上、ときどき見た目は子ども、頭脳は大人な状態になりますので、苦手な方は注意を願います。
・R18シーンはサブタイトル横に※を入れます
文字数 29,419
最終更新日 2021.09.01
登録日 2021.06.05
「離婚しましょう」
エスメラルダは大陸において有数の資産家、ディアス家のひとり娘である。将来は男性にもひけをとらず働きながら、幸せな家庭を築くことを夢みている。
ところがある日、大学卒業と同時に、父が勝手に結婚を決めてしまった。
相手は外国人。しかも没落寸前のカリスタ魔法伯。
当初結婚に乗り気でなかったエスメラルダは、美貌の魔法伯と顔をあわせてびっくり! なんとひとめ惚れしてしまう。
もしかしたら夢が叶う、エスメラルダはひそかに希望を抱くが……
「おまえなんか嫌いだ!」
初夜、向こうから結婚なんてしたくなかったという本音をぶつけられてしまった。
「なによ、このインポ!」
これに怒ったエスメラルダは、あることを条件に離婚の取引を持ちかける――
ツンデレ×ツンデレのケンカップルが、たがいの気持ちを認めあうまでのお話。
全32話 12万字で完結予定
文字数 126,786
最終更新日 2021.06.09
登録日 2021.06.05
「いらないのなら――ください。私の花嫁にします」
ツェツィーリエ・ゴットハルトは男爵家のひとり娘。
3年前に両親を事故で喪ってからは、親戚の家に身を寄せる。
けれども、叔母や従妹からつらくあたられ、使用人のようにこき使われる日々が続いていた。
そんなある日、ツェツィーリエは子どものころからのフィアンセであった、ニクルスの誕生日パーティーに呼ばれる。
そこでツェツィーリエを待ち受けていたのは、まさかの婚約破棄。
そして、あらたな婚約だった。
相手は人間から忌み嫌われている異種族のフェイ。加えて、見目麗しい男だった。
「あなたのことは、私が幸せにします。どうか私と結婚してください」
男の言葉に、ツェツィーリエは戸惑いつつも、心が揺れてしまい――?
ツェツィーリエのあらたな恋のゆくえとは――?
<注意事項>
*ふんわり設定、ご都合主義
*テンプレへのチャレンジ作品
*9/16サブタイトルとR18マーク(※)追加
文字数 53,572
最終更新日 2020.09.17
登録日 2020.07.23
貧乏男爵令嬢『アウロラ』は、伯爵家の屋敷に家庭教師として奉公に出される。
その屋敷には、見目麗しい当主の『フェルディナンド』がいた。しかし、彼はその見た目に反して、学も魔法の才能もない、周りから能無しと呼ばれている男だった。しかも、領地運営は他人任せで、酒と女遊びに溺れる糞野郎でもあったのだ。
アウロラはそんなクズに奉公早々手篭めにされてしまうばかりか、反抗した腹いせに給金を踏み倒され、屋敷から追い出されてしまった。
傷物にされてひどい仕打ちまで食らったアウロラは、自分の屋敷にすごすごと帰り、涙に暮れる日々を送る………………のではなく、とある事件をきっかけに、復讐の機会を得る。
「ーーーーーーえ、泣き寝入り?
いいえ、泣き寝入りはいたしません‼︎
売られた喧嘩は買わせていただきます‼︎」
<注意事項>
*ヒーローはカスですが、ヒロインも同じくらい酷いことをやり返すため、ある意味で同じ穴の狢です
*何番煎じかの『クズ物語』です
*設定はゆるふわです
(R18描写には、タイトル横に✩を入れます)
文字数 74,567
最終更新日 2019.05.17
登録日 2018.10.28
昔々とある国に王子が生まれた。王子は見目麗しく、賢く、周囲から将来立派な王になることを期待される。長年子どもに恵まれなかった王と妃も、王子を大層可愛がった。
しかし、その幸せは突如として終わる。
「父上、母上、私は明日死ぬことになっています。私が死んだらどうか棺の守(も)り人に、今まで一度も罪を犯したことのない清廉潔白な者を三日間付けてください」
王子が成人を迎えた日、王子は不吉な言葉を残して死んでしまったのだ。
王子を深く愛していた王と妃は深く悲しみ、王子を信じて棺の守り人を付けることにした。
ところが、どの者も一日ともたない。
なぜなら夜な夜な死の淵から蘇った王子が、自らの守り人を殺し回っていたからだった。
やがて、国中に守り人が募られることになる。
そうして立候補したのは、田舎町に住む羊飼いの娘『エマ』だった。エマは母の病気を治してやりたい一心で、褒美欲しさに名乗り出るがーーーー
ドイツ昔話『黒いお姫様』のオマージュ。
美しくも残酷な世界で幸せを見つけるお話。
(情景描写練習用の「短編」です)
<注意事項>
*殺人、死体、流血等の残酷な描写が含まれるため、苦手な方は読むのご遠慮ください
(ほぼ全編にわたりR18ですが、性描写のみタイトル横に✩を入れます)
*童話にありがちなご都合主義のストーリーです
文字数 21,437
最終更新日 2018.10.28
登録日 2018.10.23
若い娘でありながら、老婆のような容姿を持つ娘——『シグルン』は、周囲に陰口を叩かれることもあったが、賢さを活かして人々に寄り添いながら、田舎で静かに暮らしていた。
その頃王都では、王太子の婚約を決める儀式が執り行われていた。『聖なる矢』を天に放ち、矢の刺さった屋敷の娘を正妃に決めるというものだ。王太子は運任せの婚約行事に辟易していたが、結局は従わざるを得なかった。
そして王太子の放った矢は、奇妙な容姿を持ったシグルンの家に突き刺さった。シグルンは選ばれし聖女として王都に招かれることになるが、王宮では歓迎されていないばかりか、王太子にすら会わせてもらえないようだ。こんな醜い顔では、王太子の正妃にはなれないということだろうか。
その後、シグルンは王宮で密かに過ごしていく内に、気になる話し相手と知り合った。お互い素性を明かさず、声だけの交流。その正体が王太子であることを知らないまま、また、王太子も聖女であることを知らないまま、二人は心惹かれ合っていった。
二人の愛の前に、シグルンの醜い顔の秘密と王宮に蠢(うごめ)く陰謀が立ちはだかる……!
童話『蛙の王子』やロシア昔話『蛙の王女』のオマージュ。
醜女が王太子に溺愛され、本当の愛を見つけるまでのファンタジーラブストーリー。
<注意事項>
*初投稿作品のため、色々ゆるゆるです
「よし! 何でもバッチコーイ!」という心の広い方に読んでいただきたいですm(_ _)m
※旧ペンネーム・狸
文字数 104,737
最終更新日 2018.08.07
登録日 2018.06.04
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