55 / 55
最終章:全てを脱ぎ捨てて
6
しおりを挟む
それから更に暫くの間、二人にとっては無駄に最悪の結末を想像してしまう静けさが続くと、秋生は突然、組んでいた腕を解き目を開けた。しかしながら八助と夕顔には一切見向きもせず視線は正面の住職へ向いたまま。
「お決まりになったようですね」
「あぁ」
秋生のその返しに八助と夕顔の握り合う手に力が入る。息すら止めているように二人の全ての集中は秋生の言葉へと向けられていた。
そして焦らすようにゆっくりと秋生の口が開いていく。
「――いいだろう。お前の提案に乗ろう」
だがそれが一体どんな提案なのかを知らない二人の緊張は続き、同時に住職へと顔を向けた。
一方、住職は秋生を見返したまま折り曲げられた紙を一枚取り出すと何も言わずに差し出した。それを立ち上がった秋生は受け取ると真っ先に中を確認する。
「ずっと持っていたのか?」
「昨日から準備しておりました」
「こうなる事は予測済みって事か」
「いえ。手間を省く為ですよ」
それが本心なのかどうなのかは住職の温和な表情からは読み取れない。だが秋生は何かを読み取ったのか軽く鼻を鳴らした。
「お前のような男は好かん」
「私は何もしていませんよ。全ては貴方の行いによるものです。因果応報、情けは人の為ならず。行いは何かしらの形となって戻ってきます。それが偶然か必然かは関係なしに。ですので人に優しさを与えることを躊躇してはいけませんよ。相手ではなく自分の為だと思ってでも行えば誰しも優しさを与える事が出来るでしょう」
「余計なお世話だ」
秋生はそう言うと視線を未だ取り残されたままの二人へ向けた。
「言う迄も無いが二度とあの場所には足を踏み入れるな。その周辺にもだ」
その言葉に八助と夕顔は一度顔を見合わせたが確認するように住職を見遣った。
「もう貴方方は自由ですよ」
その瞬間、雨が上がり暗雲が割け太陽が顔を出すと同時に綺麗な虹が掛かったかのような感覚が二人の中で広がった。
「夕顔さん」
「八助はん」
互いの名前を呼び合い安堵の中、勢いよく抱き締め合う。緊張の糸は切れ力が抜けながら二人はしっかいりと互いの体を抱き締め続けた。何も阻むものはなくただ相手に対しての愛のみを感じられるその感覚は心地好く至極のものでもあった。
だがその途中で八助は徐に夕顔から離れると既に外へ出た秋生を呼んだ。
「秋生さん」
その声に振り返る秋生。
「三好はどうなるんですか?」
「今回の件は文字通り消えた。あの店をどうこうする理由もだ」
自分の中にあったもうひとつの心配事を吐き出すように安堵の溜息を零した八助は不思議と体が軽くなったように感じていた。
「ありがとうございます」
お礼と共に頭を下げる八助。そんな彼に対して何かを言う訳でもなく秋生は前を向き足を進めた。
そして頭を上げた八助は次に住職の元へと戻ると夕顔の隣に正座で腰を下ろした。
「住職さん。見ず知らずの僕らを助けていただき、本当にありがとうございました」
「ほんまおおきに」
溢れる感謝の気持ち分、深く頭を下げる二人。そんな二人を住職は嬉しそうに見つめていた。
「気にすることはありませんよ。さぁ頭を上げてください」
頭を上げた二人はまだ感謝の言葉を言い足りなかったがあまりにも言い過ぎるのもそれはそれでどうかという思いもあり少しそわそわとするだけだった。
そんな二人に住職が再び口を開く。
「昨夜は心配で良く眠れなかったでしょう。もう少し休んでいって下さい。それにもし行く当てがないのなら少しの間でしたらここの手伝いをしながらという条件で居てもいいですよ」
「そないな事までなんとお礼を言うたらええか」
「そうお気になさらず。とりあえず今は部屋でゆっくり休みながら考えてみて下さい」
「はい」
八助と夕顔は一度向き合ってから立ち上がると最後に住職へお礼を言いあの部屋へと戻った。
中に入り障子を閉めると二人は向き合い一度抱き合う。夕顔は八助の腕に包まれながらまだ自分が遊女ではなくなった事に対する実感と理解のズレに不思議な気持ちとなっていた。
一方で八助はあの日、花魁道中で恋に落ちた女性とこうやって一緒になれたという事実がまだ信じられないでいながらも腕の中にある確かな温もりに不思議な気持ちとなっていた。
そして互いに手は回したまま体を離し向かい合う二人。
「夕顔さ――」
すると夕顔は自分の名前を呼ぼうとした八助の口に指を当てそれを止めた。
「もうわっちは遊女ちゃう。わっちは――いや。私は……」
「りん」
八助は約束通りその名前を口にした。
だがもう遊女で無くなり本名で呼ばれても彼女はまだ内にいる夕顔の存在を感じていた。でもそれは今の彼女にとって大した問題ではなかった。
「そう。私はりん。もういっぺん呼んでくれへん?」
「何度でも。心から愛しるよ。りん」
ただ今は何年もの間、心に大切にしまっていたその名前で呼ばれる事で普通の女性に戻ったような感覚を感じていたかったから。普通の女性として一人の男性の愛を受け愛したかったから。
だが彼女は突然「ふふっ」と噴き出した。
「時間経ち過ぎた所為やろうな。なんか慣れんでちょいむずがゆいわぁ」
「それじゃあ戻します?」
「いや、こっちでええ。その代わり馴染むまで沢山呼んでな」
「分かりました。りん」
その名前を噛みしめるように聞きながらりんは八助の目を見つめた。目が合い触れ合うだけで胸は限界まで走ったように高鳴り、抑えきれない気持ちで力一杯抱き締めたくなる。
一方、自分を見る彼女の双眸を真っすぐ見つめ返す八助。その笑顔や横顔、何気ない振る舞いでさえも思わず見入ってしまい傍に居るだけでも胸は締め付けられ堪らなく幸せに満ち溢れる。
もしこの世界に愛という言葉が無くともその存在に疑問を持つ事が無いぐらい確かな感情を二人はその胸に抱えていた。それは一人では感じる事の出来ないこの世で最も素晴らしくて美しい感情。だが同時に全てを伝えたいのにも関わらずその方法すら分からずもどかしくもある感情。
もしこの世界に愛という言葉が無くとも今の二人は自然に難なくその言葉を口にしただろう。
「愛してるよ、りん」
「私も愛してんで、八助はん」
八助とりんは胸の中に残ったもどかしさを伝え切るように口づけを交わした。
―完―
「お決まりになったようですね」
「あぁ」
秋生のその返しに八助と夕顔の握り合う手に力が入る。息すら止めているように二人の全ての集中は秋生の言葉へと向けられていた。
そして焦らすようにゆっくりと秋生の口が開いていく。
「――いいだろう。お前の提案に乗ろう」
だがそれが一体どんな提案なのかを知らない二人の緊張は続き、同時に住職へと顔を向けた。
一方、住職は秋生を見返したまま折り曲げられた紙を一枚取り出すと何も言わずに差し出した。それを立ち上がった秋生は受け取ると真っ先に中を確認する。
「ずっと持っていたのか?」
「昨日から準備しておりました」
「こうなる事は予測済みって事か」
「いえ。手間を省く為ですよ」
それが本心なのかどうなのかは住職の温和な表情からは読み取れない。だが秋生は何かを読み取ったのか軽く鼻を鳴らした。
「お前のような男は好かん」
「私は何もしていませんよ。全ては貴方の行いによるものです。因果応報、情けは人の為ならず。行いは何かしらの形となって戻ってきます。それが偶然か必然かは関係なしに。ですので人に優しさを与えることを躊躇してはいけませんよ。相手ではなく自分の為だと思ってでも行えば誰しも優しさを与える事が出来るでしょう」
「余計なお世話だ」
秋生はそう言うと視線を未だ取り残されたままの二人へ向けた。
「言う迄も無いが二度とあの場所には足を踏み入れるな。その周辺にもだ」
その言葉に八助と夕顔は一度顔を見合わせたが確認するように住職を見遣った。
「もう貴方方は自由ですよ」
その瞬間、雨が上がり暗雲が割け太陽が顔を出すと同時に綺麗な虹が掛かったかのような感覚が二人の中で広がった。
「夕顔さん」
「八助はん」
互いの名前を呼び合い安堵の中、勢いよく抱き締め合う。緊張の糸は切れ力が抜けながら二人はしっかいりと互いの体を抱き締め続けた。何も阻むものはなくただ相手に対しての愛のみを感じられるその感覚は心地好く至極のものでもあった。
だがその途中で八助は徐に夕顔から離れると既に外へ出た秋生を呼んだ。
「秋生さん」
その声に振り返る秋生。
「三好はどうなるんですか?」
「今回の件は文字通り消えた。あの店をどうこうする理由もだ」
自分の中にあったもうひとつの心配事を吐き出すように安堵の溜息を零した八助は不思議と体が軽くなったように感じていた。
「ありがとうございます」
お礼と共に頭を下げる八助。そんな彼に対して何かを言う訳でもなく秋生は前を向き足を進めた。
そして頭を上げた八助は次に住職の元へと戻ると夕顔の隣に正座で腰を下ろした。
「住職さん。見ず知らずの僕らを助けていただき、本当にありがとうございました」
「ほんまおおきに」
溢れる感謝の気持ち分、深く頭を下げる二人。そんな二人を住職は嬉しそうに見つめていた。
「気にすることはありませんよ。さぁ頭を上げてください」
頭を上げた二人はまだ感謝の言葉を言い足りなかったがあまりにも言い過ぎるのもそれはそれでどうかという思いもあり少しそわそわとするだけだった。
そんな二人に住職が再び口を開く。
「昨夜は心配で良く眠れなかったでしょう。もう少し休んでいって下さい。それにもし行く当てがないのなら少しの間でしたらここの手伝いをしながらという条件で居てもいいですよ」
「そないな事までなんとお礼を言うたらええか」
「そうお気になさらず。とりあえず今は部屋でゆっくり休みながら考えてみて下さい」
「はい」
八助と夕顔は一度向き合ってから立ち上がると最後に住職へお礼を言いあの部屋へと戻った。
中に入り障子を閉めると二人は向き合い一度抱き合う。夕顔は八助の腕に包まれながらまだ自分が遊女ではなくなった事に対する実感と理解のズレに不思議な気持ちとなっていた。
一方で八助はあの日、花魁道中で恋に落ちた女性とこうやって一緒になれたという事実がまだ信じられないでいながらも腕の中にある確かな温もりに不思議な気持ちとなっていた。
そして互いに手は回したまま体を離し向かい合う二人。
「夕顔さ――」
すると夕顔は自分の名前を呼ぼうとした八助の口に指を当てそれを止めた。
「もうわっちは遊女ちゃう。わっちは――いや。私は……」
「りん」
八助は約束通りその名前を口にした。
だがもう遊女で無くなり本名で呼ばれても彼女はまだ内にいる夕顔の存在を感じていた。でもそれは今の彼女にとって大した問題ではなかった。
「そう。私はりん。もういっぺん呼んでくれへん?」
「何度でも。心から愛しるよ。りん」
ただ今は何年もの間、心に大切にしまっていたその名前で呼ばれる事で普通の女性に戻ったような感覚を感じていたかったから。普通の女性として一人の男性の愛を受け愛したかったから。
だが彼女は突然「ふふっ」と噴き出した。
「時間経ち過ぎた所為やろうな。なんか慣れんでちょいむずがゆいわぁ」
「それじゃあ戻します?」
「いや、こっちでええ。その代わり馴染むまで沢山呼んでな」
「分かりました。りん」
その名前を噛みしめるように聞きながらりんは八助の目を見つめた。目が合い触れ合うだけで胸は限界まで走ったように高鳴り、抑えきれない気持ちで力一杯抱き締めたくなる。
一方、自分を見る彼女の双眸を真っすぐ見つめ返す八助。その笑顔や横顔、何気ない振る舞いでさえも思わず見入ってしまい傍に居るだけでも胸は締め付けられ堪らなく幸せに満ち溢れる。
もしこの世界に愛という言葉が無くともその存在に疑問を持つ事が無いぐらい確かな感情を二人はその胸に抱えていた。それは一人では感じる事の出来ないこの世で最も素晴らしくて美しい感情。だが同時に全てを伝えたいのにも関わらずその方法すら分からずもどかしくもある感情。
もしこの世界に愛という言葉が無くとも今の二人は自然に難なくその言葉を口にしただろう。
「愛してるよ、りん」
「私も愛してんで、八助はん」
八助とりんは胸の中に残ったもどかしさを伝え切るように口づけを交わした。
―完―
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる