火星非文明紀 砂の惑星ネット版

７

８月3日

雅人に自動タイプライタ式―電報の手紙が雅人の家に届いた。
タイプライターが自動で送られてきた電報の内容を打ちこんでいる。
雅人は打ちこまれた電報の手紙をタイプライターから切り取り、
煙草を取り出すと、吸いながら、手紙を見る。

地球な不穏な動きあり
雅人君、君を今度の戦いに加えたい。
志願兵として参加してくれ

電報を打ち返す。

政府の人間がいらっしゃるのですか？

ええ

ぜひ地球の味方に宇宙開発法の要請と戦争の禁止をお願いしたい

わかりました

別の話ですが雅人さん今度政府の職員として君を推す声が強い、
ぜひ政府の職員として君を招きたい。

新聞のように送ってくるのは日課だった。

果物を頬ばってる雅人は食事をする。
火星の食料生産は少ない。
食事場からもらってきた食材を妹とほうばる。
コーンスープと野菜と牛肉とマーガリンをつけたパンと牛乳が昼の食事。
食事が終わるといつものように大学の研究にいそしむ。図書館で政治についての本を読んで勉強もしていた。
雅人は政治資格を取り、地球との戦争回避に向けて考えていた。
大学で部活は雅人は剣にいそしむ。
部活の後輩が雅人に仮想空間自分の姿をホログラムした剣のスパーリングを挑んできた。
雅人はその戦いに勝つ。
それから雅人は荒野を植物を増やして、平原にする事に成功して、
政府の職員として招かれた。

「ここから南に数百キロぐらい行った所に火星の民と呼ばれる人達が暮らしている。
その中に、剣のマスターがいる」
「火星の民をどうするんだ」
「地球との戦いに備えてほしい、火星の民は勇敢で豪傑ぞろいだ。代々伝わる剣のマスターは超1流の戦士だ。
政府も彼らの味方がほしい」

政府の知り合いが雅人を連れて、火星の民を今度の戦いにぜひ加えてほしいとゆう事で火星の民の所へジープで荒野を向かう。
岩が多い場所に来た。
標高の高い山々が広がっている。

「ここに火星の民がいるのか」
「ああ」

双眼鏡で山々を見渡す。動物も地球から持ち込まれた動物が火星にいるので、
火星の民の多くが、アイベックスを引いているのが見える。多くの寒さに強いラクダが見える。
雅人は山に向かう。
火星の民の地域だ。
多くのテントや昔ながらの家が立ち並んでいて、多くの子供たちが剣の練習をしている。
ダイヤウルフがターバンをつけた火星の民に猟の訓練されている。

「何処の者だ？」火星の民の一人が雅人に言う、
「政府の者だ」
「何をしにこの地に？」
「ここの長に会いたい」雅人は言う。

広い邸に雅人は通された。ターバンをつけた坊主頭の火星の民の族長が出てきた。

「貴方が、族長の方ですか？名前は？」
「苧阪と言う」
続けて、
「政府の職員が何の用だ？」
「地球との合戦が迫っています、火星の民の力をお借りしたい」

苧坂は言う、

「ふん、いつも政府はかってな事を言う、国が我々に何をしてくれる、俺たちは代々国のために尽くしてきた」
「火星の民は勇猛果敢だと聞いています、軍に志願してくれませんか？
多くの軍人が火星の民にいると伺いました」

それを聞いて苧坂は雅人の喉元に剣を突きつけて、

「戦いがしたいなら自分ですればいい、火星の民の暮らしはやっと落ち着いてきた。
もう戦いに俺たちを巻き込むな」

それから雅人は火星の民の領を見て回る、
子供がに聞く、

「苦労する事は何だい？」
子供は言う、
「第一に水です」

雅人は苧坂に言って、
火星の民の村々に水道を引くことに成功する。
火星は水力発電も多く増えてきて、火星のテラフォーミングも順調のようだ。
雅人に苧坂が声をかけた。

「とにかくありがとう」
「いいんです。マスター=オサカ」
「考えたんだが・・・。俺たちが今度の戦争に加わるのは火星の新生代守るための義務だと思う・・・、
地球軍と戦うため、協力するよ」

苧坂は静かに言った。