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第ニ章 水天彷彿~すいてんほうふつ~
第十二話
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行方不明だった女性は全員意識を失っていただけで、無事だった。目立つ傷や記憶喪失になってるなどということもなかったのである。
少し生気を吸われた者、濡れ女の穢れに充てられて気分の悪い者など、若干体調に不安の残る者もいるようだったが、和泉が手を添えると女性たちは見る間に回復していく。念には念をということで「凶悪犯に拉致され心身共に衰弱している」ということにして、数日の入院という名目で陰陽連が保護することとなった。もちろん心身のケアもだが、一番の目的は記憶の操作であることは言うまでもない。しかしこれも陰陽連からしたら「いつものこと」。
物的被害としてはビル内、外問わずかなりめちゃくちゃではあったものの、大規模修繕ということにしてどうにかオーナーに納得してもらったうえで、下知をとった後、これまた同様に陰陽連の者たちがオーナー含め関係者の記憶をいじることとなった。
仕事としては陽たちは指示通りの成果を上げたという結果。事件は一件落着という運びで終わったのだった。ただ今回は、和泉のことがある。事件解決終了、とはならず3人は土御門白斗に呼び出された。
呼ばれた部屋にいたのは白斗だけではない。
陰陽連の建物自体は、現代日本においてはなんてことのない、いたって普通のビル。その各部屋も、普通の人間が見れば普通にテナントやオフィスが入るであろうしつらえである。白斗に呼ばれて入った最上階の部屋も、多少広くはあるものの、ごく普通の会議室といって差し支えない。
しかし、人間の世界でのオフィスだの会議だのにまったく縁のない和泉からすればすべてが初めての世界だった。
そんな部屋の一番奥に鎮座する白斗。人懐こい笑顔をにこにことうかべている。両サイドの長テーブルには年齢さまざまな人間たちが、入室した3人をじっと見据えている。
和泉からして、見覚えがあるのは、陽たちの上司と名乗っていた颯希だけだった。
「さて、まずは任務ご苦労様だったね。おかげで1人も犠牲者を出すことなく事なきを得た。約束通り、和泉さんを陰陽連に迎え入れよう、と言いたいところなのだけど」
白斗は柔らかな表情は崩さない。それでも、声色が明らかにヒリついた緊張感のあるものに変わる。
「陽と世羅が対峙した、蜘蛛の糸を使う妖について。先に話しておくね、おそらく【土蜘蛛】の類だと判明している。」
どこか明後日を見ていた陽の視線が、白斗へと向けられる。
「これは秘匿事項なのだけど、その土蜘蛛…犀破は長年陰陽連の追っていた妖でね。非常に危険な存在だから討伐しなければならない。」
「そんなの初めて聞いたけどな。」
土蜘蛛という妖怪としての存在は、当然陰陽師であれば知っている事実。だが、1000年近く前の武将が退治したとかなんとかという、ほとんど御伽噺のような古い伝承でしか知らない上に、陰陽連が長年追っていたなど陽には初耳だったのだ。世羅は特に表情を崩さず黙ったままである。
「それは……まだ言っていないからね。
かなり強大な妖だ。これまで相当な準備をして挑んでも、いつも倒しきれずに逃げられてしまった。
土蜘蛛討伐は、陰陽頭の一代につき一度は必ず討伐隊を編成して行っている。
今代……つまり私の討伐部隊として君にも、参加してもらうつもりで動いていたから近々話す気ではいたんだけれど。」
「あんなえげつないのが秘匿事項?これまでよく隠せてきたな。何しでかしてきたんだよ、あの蜘蛛野郎。」
「犀破に関しては、記録に残っているだけでも相当古い。
陽、君自身も本体でないとはいえ対峙したならわかるはずだよ、奴は存在するだけで災厄そのものだと。妖気と穢れが強すぎて、人など近くにいるだけで死んでしまう。そんな存在を野放しにはしておけない。」
陽は、犀破に直面した時に感じた感覚を思い出す。もっともアレも、分身の類のような状態だったわけだが。
あの時、全身が命の危機を感じたのは確かだった。恐怖を感じたことを認めるのが悔しいが、あの感覚は後にも先にも経験がない。
「で?そんなヤバいのが、なんで和泉を追ってんだよ。」
「そこに関しては調査中だ。
ただ、推測するに、和泉さんは治癒系統の力を使えるみたいだね。ノーリスクで即座に回復ができる力。きっと土蜘蛛が今までなかなか倒せなかったのもそこに起因するかもしれない。であれば、和泉さんは我々の庇護下に置く必要がある。
そもそも討伐対象が狙っていた存在であれば我々は保護しなければならないしね。悠河あたりが不服そうだったけれどどちらにせよ、彼女にはここにいてもらう必要がある。」
敵の正体が分かったから少し期待したものの、依然和泉については不明のままだったことに、陽は拍子抜けをする。白斗が話し終えるのを待っていたのか、白斗の方から見て、左横に座っている皺の深い老人が口を開いた。口元は白い布で覆われており、糸目で笑っているように見えるため、いまいち表情が掴めない老人だった。
「和泉様については、漏刻部門の方で見させてもらいます。
そうですねえ、すぐにでもと言いたいところですがお疲れのことでしょうし、明日の昼以降でよろしいかな?午前は別件が入っております故。五十嵐様、よろしいかな」
老人は頭と口元を布で覆っているので詳しい表情までは見えないが、視線は陽の方向に注がれている。
「別にそれは、オレが決めることじゃねえし。」
「ははは、梅宮殿。妙齢の女性に名前も名乗らずにいきなりご指名するとは!いくらなんでも不躾でありますよ。」
老人の向かい、つまり白斗の右に座るガタイのいい男性が笑いながら和泉の方を見る。年の功は40かそこらだろうか。大きな声が会議室に響いている。
「失礼をして申し訳ない。私は正堂親芳。こちらの向かいの方は梅宮毘笈殿である。気を悪くしないでもらえるとありがたい。」
がははと大きな声で笑う親芳。そんな彼の眼もまた、笑っているように見えなかった和泉は黙ってうなずくことしかできなかった。陽や世羅、颯希とは違う、大きな大きな威圧感を感じる壮年の男だった。
「しかし、先日の【野槌】の件や【海坊主】の件など、五十嵐君の活躍は目覚ましい。君は本当に陰陽連の誇りだよ。
私の娘も君に負けじと鍛錬を重ねているからね、こうして陰陽連全体の底上げにもつながっている、頼もしい限りだ。
きっと土蜘蛛との件も、君を筆頭に片が付くと思うがね!」
「正堂殿、無駄話はあとにしてくだされ。」
まだ何か話したそうだった親芳を毘笈がいさめた。これらのやり取りの中、白斗は相変わらずにこにこしている。
「今日は現時点で分かったことの報告と、軽く顔合わせ程度だ。またいずれ、皆紹介の機会は設けようと思う。
和泉さん、きっとはじめてのことだらけだし、疲れたでしょう。まずはゆっくり休んでほしい。これから、どうぞよろしくね。」
「は、はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
幼い顔立ちで微笑む白斗に頭を下げる。親芳と颯希は微笑んでいたものの、毘笈含め他の人間たちは、和泉とは目を合わせなかった。"庇護対象ではあるが、信用はしていない"そんな空気が、この狭い会議室に充満している。
その嫌な感覚から目を背けるように、和泉は考え込む。
犀破は、陰陽連と数百年もの間戦ってきた。それはつまり、自分もそれくらいこの世に存在しているのではないのだろうかと思えてならなかった。あんな異世界に閉じ込められていたのも、犀破が強力すぎる故なのだろうな。
そんな実感は湧かず、それを知っても、記憶が戻るでもなかったのが残念でならない。
しかし、人間たちに一斉にみられるこの嫌な感覚は、まるで細胞にしみこんでいるように覚えていた。今までもこうして見られたことがある。
無数の白い装束の人間たちがこっちを見てきた、その恐怖だけ、なぜか覚えているのだ。
少し生気を吸われた者、濡れ女の穢れに充てられて気分の悪い者など、若干体調に不安の残る者もいるようだったが、和泉が手を添えると女性たちは見る間に回復していく。念には念をということで「凶悪犯に拉致され心身共に衰弱している」ということにして、数日の入院という名目で陰陽連が保護することとなった。もちろん心身のケアもだが、一番の目的は記憶の操作であることは言うまでもない。しかしこれも陰陽連からしたら「いつものこと」。
物的被害としてはビル内、外問わずかなりめちゃくちゃではあったものの、大規模修繕ということにしてどうにかオーナーに納得してもらったうえで、下知をとった後、これまた同様に陰陽連の者たちがオーナー含め関係者の記憶をいじることとなった。
仕事としては陽たちは指示通りの成果を上げたという結果。事件は一件落着という運びで終わったのだった。ただ今回は、和泉のことがある。事件解決終了、とはならず3人は土御門白斗に呼び出された。
呼ばれた部屋にいたのは白斗だけではない。
陰陽連の建物自体は、現代日本においてはなんてことのない、いたって普通のビル。その各部屋も、普通の人間が見れば普通にテナントやオフィスが入るであろうしつらえである。白斗に呼ばれて入った最上階の部屋も、多少広くはあるものの、ごく普通の会議室といって差し支えない。
しかし、人間の世界でのオフィスだの会議だのにまったく縁のない和泉からすればすべてが初めての世界だった。
そんな部屋の一番奥に鎮座する白斗。人懐こい笑顔をにこにことうかべている。両サイドの長テーブルには年齢さまざまな人間たちが、入室した3人をじっと見据えている。
和泉からして、見覚えがあるのは、陽たちの上司と名乗っていた颯希だけだった。
「さて、まずは任務ご苦労様だったね。おかげで1人も犠牲者を出すことなく事なきを得た。約束通り、和泉さんを陰陽連に迎え入れよう、と言いたいところなのだけど」
白斗は柔らかな表情は崩さない。それでも、声色が明らかにヒリついた緊張感のあるものに変わる。
「陽と世羅が対峙した、蜘蛛の糸を使う妖について。先に話しておくね、おそらく【土蜘蛛】の類だと判明している。」
どこか明後日を見ていた陽の視線が、白斗へと向けられる。
「これは秘匿事項なのだけど、その土蜘蛛…犀破は長年陰陽連の追っていた妖でね。非常に危険な存在だから討伐しなければならない。」
「そんなの初めて聞いたけどな。」
土蜘蛛という妖怪としての存在は、当然陰陽師であれば知っている事実。だが、1000年近く前の武将が退治したとかなんとかという、ほとんど御伽噺のような古い伝承でしか知らない上に、陰陽連が長年追っていたなど陽には初耳だったのだ。世羅は特に表情を崩さず黙ったままである。
「それは……まだ言っていないからね。
かなり強大な妖だ。これまで相当な準備をして挑んでも、いつも倒しきれずに逃げられてしまった。
土蜘蛛討伐は、陰陽頭の一代につき一度は必ず討伐隊を編成して行っている。
今代……つまり私の討伐部隊として君にも、参加してもらうつもりで動いていたから近々話す気ではいたんだけれど。」
「あんなえげつないのが秘匿事項?これまでよく隠せてきたな。何しでかしてきたんだよ、あの蜘蛛野郎。」
「犀破に関しては、記録に残っているだけでも相当古い。
陽、君自身も本体でないとはいえ対峙したならわかるはずだよ、奴は存在するだけで災厄そのものだと。妖気と穢れが強すぎて、人など近くにいるだけで死んでしまう。そんな存在を野放しにはしておけない。」
陽は、犀破に直面した時に感じた感覚を思い出す。もっともアレも、分身の類のような状態だったわけだが。
あの時、全身が命の危機を感じたのは確かだった。恐怖を感じたことを認めるのが悔しいが、あの感覚は後にも先にも経験がない。
「で?そんなヤバいのが、なんで和泉を追ってんだよ。」
「そこに関しては調査中だ。
ただ、推測するに、和泉さんは治癒系統の力を使えるみたいだね。ノーリスクで即座に回復ができる力。きっと土蜘蛛が今までなかなか倒せなかったのもそこに起因するかもしれない。であれば、和泉さんは我々の庇護下に置く必要がある。
そもそも討伐対象が狙っていた存在であれば我々は保護しなければならないしね。悠河あたりが不服そうだったけれどどちらにせよ、彼女にはここにいてもらう必要がある。」
敵の正体が分かったから少し期待したものの、依然和泉については不明のままだったことに、陽は拍子抜けをする。白斗が話し終えるのを待っていたのか、白斗の方から見て、左横に座っている皺の深い老人が口を開いた。口元は白い布で覆われており、糸目で笑っているように見えるため、いまいち表情が掴めない老人だった。
「和泉様については、漏刻部門の方で見させてもらいます。
そうですねえ、すぐにでもと言いたいところですがお疲れのことでしょうし、明日の昼以降でよろしいかな?午前は別件が入っております故。五十嵐様、よろしいかな」
老人は頭と口元を布で覆っているので詳しい表情までは見えないが、視線は陽の方向に注がれている。
「別にそれは、オレが決めることじゃねえし。」
「ははは、梅宮殿。妙齢の女性に名前も名乗らずにいきなりご指名するとは!いくらなんでも不躾でありますよ。」
老人の向かい、つまり白斗の右に座るガタイのいい男性が笑いながら和泉の方を見る。年の功は40かそこらだろうか。大きな声が会議室に響いている。
「失礼をして申し訳ない。私は正堂親芳。こちらの向かいの方は梅宮毘笈殿である。気を悪くしないでもらえるとありがたい。」
がははと大きな声で笑う親芳。そんな彼の眼もまた、笑っているように見えなかった和泉は黙ってうなずくことしかできなかった。陽や世羅、颯希とは違う、大きな大きな威圧感を感じる壮年の男だった。
「しかし、先日の【野槌】の件や【海坊主】の件など、五十嵐君の活躍は目覚ましい。君は本当に陰陽連の誇りだよ。
私の娘も君に負けじと鍛錬を重ねているからね、こうして陰陽連全体の底上げにもつながっている、頼もしい限りだ。
きっと土蜘蛛との件も、君を筆頭に片が付くと思うがね!」
「正堂殿、無駄話はあとにしてくだされ。」
まだ何か話したそうだった親芳を毘笈がいさめた。これらのやり取りの中、白斗は相変わらずにこにこしている。
「今日は現時点で分かったことの報告と、軽く顔合わせ程度だ。またいずれ、皆紹介の機会は設けようと思う。
和泉さん、きっとはじめてのことだらけだし、疲れたでしょう。まずはゆっくり休んでほしい。これから、どうぞよろしくね。」
「は、はい。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
幼い顔立ちで微笑む白斗に頭を下げる。親芳と颯希は微笑んでいたものの、毘笈含め他の人間たちは、和泉とは目を合わせなかった。"庇護対象ではあるが、信用はしていない"そんな空気が、この狭い会議室に充満している。
その嫌な感覚から目を背けるように、和泉は考え込む。
犀破は、陰陽連と数百年もの間戦ってきた。それはつまり、自分もそれくらいこの世に存在しているのではないのだろうかと思えてならなかった。あんな異世界に閉じ込められていたのも、犀破が強力すぎる故なのだろうな。
そんな実感は湧かず、それを知っても、記憶が戻るでもなかったのが残念でならない。
しかし、人間たちに一斉にみられるこの嫌な感覚は、まるで細胞にしみこんでいるように覚えていた。今までもこうして見られたことがある。
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