26 / 104
第三章 薄紅模様~うすべにもよう~
第二十二話
しおりを挟む
毘笈の案内で連れられてきたのは先程まで会議をしていた部屋と似たような部屋だった。しかし、床にはなにかの模様が描かれ、壁には御札のようなものが貼られと、明らかに雰囲気が物々しい。
やけに広い部屋だが、誰もいなかった。
「調査って何すんだよ?」
和泉が、肩をこわばらせたのに気付いているのかいないのか、陽が毘笈を睨む。毘笈はそんな陽の睨みなど意にも介さず柔和な口調で答える。
「ちょっとばかし覗かせていただこうと思っております。なにも覚えていないようなんで。」
言い終わらないまま、毘笈は和泉を押し出した。年老いた小さな姿でどこにそんな力があったのだろうと思えるくらい、強く素早く押された。
そこは、何か模様が描かれた上。和泉だけが倒れ伏す。
「……っ。」
直感した。
この感覚、知っている。前も、こうして。
「嫌だ……!」
震えが止まらない。
怖い、嫌だ。来ないで。見ないで。何かが中に入ってくるような、何かがこちらを指さして。
「やめて……!」
叫んだはずなのに声が響かない、身体が動かない。上も下も、右も左も、光も闇も、何も分からない恐怖が一気に全身を駆け巡る。
「いやだ!!!」
「何してんだよ爺さん…!」
冷たくて、恐ろしかったところに声が飛び込んできて、気づけば陽が体を支えてくれていた。その温もりに気づいた時、やっと自由に身体が動かせることに気づく。模様が描かれた場所から、陽が引きずり出してくれていた。考えるよりも先に、その温かい体にしがみつくことしかできなかった。
割って入ってきた陽を見て、毘笈の周囲の空気感が張り詰める。口元が覆われているので表情はわからないが、その声音はまるで子供をあやすかのように穏やかだ。穏やかであるのに、恐ろしい。
「何と言われましても、調査です。記憶がないのでしょう?ならば見るしかありませんよ。」
陽の腕の中で、和泉は真っ青になってただ震える。
「なぁに、注射器を嫌がる子供みたいなものですよ。」
「そんなレベルじゃねえだろ、これはどう見ても。なんだよ覗くって。それは、口を割らねえ奴らを吐かせるためにやってるやつだろ」
「まあ……そのように使用することが多いですね。人も妖怪も、よからぬことを企んでいるものが多いですから。」
「中止にしてくれ。こいつにそこまでしなくていい。今更、こいつは人間に危害を加えたりしねえって。」
「陰陽連の総意ですよ?
長年の宿敵である犀破討伐の為にも、和泉さんの存在は必要不可欠。ただ……一体なんなのかがいまいち分からないでは、我々は動きようがないのです。
多少強引でもそれは致し方ありません。
……貴方は、自分の力でなんでもどうにかなると、そう思っているんですかね?」
ずっと閉じていた毘笈の目が、開く。その眼差しは暗く深く、鋭いものだった。
「オレは、自分が強いなんて思っちゃいねえ。」
「世間知らずの若人は下がっていなさいと言ってるんです。
せっかく陰陽頭が寛大な措置をしても、貴方……このままじゃ漏刻部から叛意ありとして、陰陽頭に通達しますよ。」
「そうかよ、だったら今ここで派手に暴れていいか?」
殺気を放ったのは陽だけではなかった。無表情のままの世羅もまた、静かに毘笈を睨みつける。一触即発、まさにその状況の中。
「梅宮さん。」
親芳の低い声が響いた。大柄なあの笑顔が、入口にそびえるように立っている。
「おや……陰陽助殿も、叛意ありですかな?可愛い教え子の前に妙な血でも疼きましたか。」
「壊してしまえば、梅宮さんが怒られますよ。そんなに急がなくても大丈夫です。何か分かったのであれば、お聞かせ願いたいところですがね。」
「これだけじゃあ、なんもわかっとりませんよ。和泉さんが、紛うことなき人間だってことくらいしか、ね。」
「五十嵐くん、和泉さんを頼めるかな。梅宮さんと火急の話があるのでね。」
親芳は早く出なさいと言わんばかりに部屋の入口を指さした。それを見て、陽は震える和泉を抱えたまま立ち上がる。親芳の発言も癇に障った。
「礼は言わないですよ。コイツは、物じゃないんで。」
「ああ、それは失礼したね。」
親芳と目を合わさないまま部屋を出た。あのまま毘笈とやり合うのは得策ではなかった。親芳の介入は渡りに船ではあったものの。
親芳の『壊してしまえば』という発言。和泉が、陰陽連にとって明らかに有用な存在であることの裏付けにほかならない。
妖怪にも、人間にも狙われる少女は、陽の腕の中で、少しずつ落ち着きを取り戻していた。
「梅宮さん、あんまりボロ出すの、やめてくださいね。」
部屋に残された2人、屈託のない親芳の顔。毘笈はため息をつくのみで、返答はしなかった。
*****
「あの爺がやろうとしてたことは、犯罪者や妖怪の思惑や思想を覗き見る行為だ。捕まえてきた妖怪が何か企てる時の尋問の時にやってる。」
漏刻部から離れ、自身の部屋に戻ってきた。まだ買った家具も届いてない広々とした寂しい部屋。それでも和泉にとっては今一番落ち着ける場所に違いなかった。
世羅が近くの自販機で買ったココアを差し出してにこりと微笑む。
「……ごめん、私、自分で知りたいって言ったくせに、止めちゃったね。」
「あんなのほとんど拷問に近い。やりすぎだ。」
「あの人、何をしてたの?行や、術とはまた違うみたいだったけど……。」
以前、陽にかけられた動きを封じられたことを思い出す。あの時も怖かったが、先程のものはそれとは非にならない。
「千里眼。物事の本質を見通す力だよ。使い方次第で、相手の精神すら破壊する。さすがにあんな荒事になると思ってなかったから、陽が飛び出してくれてよかったよ。」
「お前、陰陽連と何かあったんじゃねえのか。犀破だけじゃなく。
全部忘れたわけじゃねえんだったよな。まだ、オレらに話す気にはならねえか?」
初めて会った時、陽たちを信用出来ないこと以上に、巻き込みたくない気持ちが強かった。でも今は信じられる。
2人は、自分を置いて居なくなったりしないと。
「……白い装束の人に、指をさされて。私は、その人たちに必要だったみたいで。
口調は丁寧なんだけど、よそよそしくて仰々しくて…私、そこがすごく、嫌だった……でも、助けてくれた人たちも、いた。」
「助けてくれた人?」
「うん、男の人と女の人だった。
逃がしてくれるって、でも、その2人は殺された。白い人たちの仲間に。
私…それを、止められなくて。助けられなくて。
2人が、逃がしてくれたから、1人で逃げることしかできなかった…それで、白い人たちからは逃げられたけど、犀破に、捕まった。
その後にも、また助けてくれた男の子はいたんだけど…その人も、殺された。」
若い、男女。
陽の中で、一つの可能性が浮上する。確証はないのに、嫌な汗を感じる。
「今日はもう休め。結界は張ってある。なんかあれば、コレまた使え。黒いのはまだ持ってるよな?」
陽が渡したのはあの白い紙。和泉を守ってくれた式神だった。和泉はうなずいて、もう一枚の黒い方とセットにしてポケットにしまう。
「妖怪相手に限らず術者相手でも少しは役に立つ。肌身離さず持っとけよ。」
「わかった。……ありがとう。」
渡された小さな紙片は、暖かかった。初めて渡された時はいまいちピンと来て居なかったけれど。またあの子が助けてくれるんだと分かっているだけで気持ちが綻ぶ。少しは和泉が落ち着いたのを見て、陽は世羅へ向き直った。
「世羅、こいつのこと頼む。」
「陽?」
「ちょっと調べもの、してくる。」
世羅には何かを気取られたかもしれない、それでも。陽はつとめて冷静に、部屋の扉をゆっくり閉じて、その場を離れた。
やけに広い部屋だが、誰もいなかった。
「調査って何すんだよ?」
和泉が、肩をこわばらせたのに気付いているのかいないのか、陽が毘笈を睨む。毘笈はそんな陽の睨みなど意にも介さず柔和な口調で答える。
「ちょっとばかし覗かせていただこうと思っております。なにも覚えていないようなんで。」
言い終わらないまま、毘笈は和泉を押し出した。年老いた小さな姿でどこにそんな力があったのだろうと思えるくらい、強く素早く押された。
そこは、何か模様が描かれた上。和泉だけが倒れ伏す。
「……っ。」
直感した。
この感覚、知っている。前も、こうして。
「嫌だ……!」
震えが止まらない。
怖い、嫌だ。来ないで。見ないで。何かが中に入ってくるような、何かがこちらを指さして。
「やめて……!」
叫んだはずなのに声が響かない、身体が動かない。上も下も、右も左も、光も闇も、何も分からない恐怖が一気に全身を駆け巡る。
「いやだ!!!」
「何してんだよ爺さん…!」
冷たくて、恐ろしかったところに声が飛び込んできて、気づけば陽が体を支えてくれていた。その温もりに気づいた時、やっと自由に身体が動かせることに気づく。模様が描かれた場所から、陽が引きずり出してくれていた。考えるよりも先に、その温かい体にしがみつくことしかできなかった。
割って入ってきた陽を見て、毘笈の周囲の空気感が張り詰める。口元が覆われているので表情はわからないが、その声音はまるで子供をあやすかのように穏やかだ。穏やかであるのに、恐ろしい。
「何と言われましても、調査です。記憶がないのでしょう?ならば見るしかありませんよ。」
陽の腕の中で、和泉は真っ青になってただ震える。
「なぁに、注射器を嫌がる子供みたいなものですよ。」
「そんなレベルじゃねえだろ、これはどう見ても。なんだよ覗くって。それは、口を割らねえ奴らを吐かせるためにやってるやつだろ」
「まあ……そのように使用することが多いですね。人も妖怪も、よからぬことを企んでいるものが多いですから。」
「中止にしてくれ。こいつにそこまでしなくていい。今更、こいつは人間に危害を加えたりしねえって。」
「陰陽連の総意ですよ?
長年の宿敵である犀破討伐の為にも、和泉さんの存在は必要不可欠。ただ……一体なんなのかがいまいち分からないでは、我々は動きようがないのです。
多少強引でもそれは致し方ありません。
……貴方は、自分の力でなんでもどうにかなると、そう思っているんですかね?」
ずっと閉じていた毘笈の目が、開く。その眼差しは暗く深く、鋭いものだった。
「オレは、自分が強いなんて思っちゃいねえ。」
「世間知らずの若人は下がっていなさいと言ってるんです。
せっかく陰陽頭が寛大な措置をしても、貴方……このままじゃ漏刻部から叛意ありとして、陰陽頭に通達しますよ。」
「そうかよ、だったら今ここで派手に暴れていいか?」
殺気を放ったのは陽だけではなかった。無表情のままの世羅もまた、静かに毘笈を睨みつける。一触即発、まさにその状況の中。
「梅宮さん。」
親芳の低い声が響いた。大柄なあの笑顔が、入口にそびえるように立っている。
「おや……陰陽助殿も、叛意ありですかな?可愛い教え子の前に妙な血でも疼きましたか。」
「壊してしまえば、梅宮さんが怒られますよ。そんなに急がなくても大丈夫です。何か分かったのであれば、お聞かせ願いたいところですがね。」
「これだけじゃあ、なんもわかっとりませんよ。和泉さんが、紛うことなき人間だってことくらいしか、ね。」
「五十嵐くん、和泉さんを頼めるかな。梅宮さんと火急の話があるのでね。」
親芳は早く出なさいと言わんばかりに部屋の入口を指さした。それを見て、陽は震える和泉を抱えたまま立ち上がる。親芳の発言も癇に障った。
「礼は言わないですよ。コイツは、物じゃないんで。」
「ああ、それは失礼したね。」
親芳と目を合わさないまま部屋を出た。あのまま毘笈とやり合うのは得策ではなかった。親芳の介入は渡りに船ではあったものの。
親芳の『壊してしまえば』という発言。和泉が、陰陽連にとって明らかに有用な存在であることの裏付けにほかならない。
妖怪にも、人間にも狙われる少女は、陽の腕の中で、少しずつ落ち着きを取り戻していた。
「梅宮さん、あんまりボロ出すの、やめてくださいね。」
部屋に残された2人、屈託のない親芳の顔。毘笈はため息をつくのみで、返答はしなかった。
*****
「あの爺がやろうとしてたことは、犯罪者や妖怪の思惑や思想を覗き見る行為だ。捕まえてきた妖怪が何か企てる時の尋問の時にやってる。」
漏刻部から離れ、自身の部屋に戻ってきた。まだ買った家具も届いてない広々とした寂しい部屋。それでも和泉にとっては今一番落ち着ける場所に違いなかった。
世羅が近くの自販機で買ったココアを差し出してにこりと微笑む。
「……ごめん、私、自分で知りたいって言ったくせに、止めちゃったね。」
「あんなのほとんど拷問に近い。やりすぎだ。」
「あの人、何をしてたの?行や、術とはまた違うみたいだったけど……。」
以前、陽にかけられた動きを封じられたことを思い出す。あの時も怖かったが、先程のものはそれとは非にならない。
「千里眼。物事の本質を見通す力だよ。使い方次第で、相手の精神すら破壊する。さすがにあんな荒事になると思ってなかったから、陽が飛び出してくれてよかったよ。」
「お前、陰陽連と何かあったんじゃねえのか。犀破だけじゃなく。
全部忘れたわけじゃねえんだったよな。まだ、オレらに話す気にはならねえか?」
初めて会った時、陽たちを信用出来ないこと以上に、巻き込みたくない気持ちが強かった。でも今は信じられる。
2人は、自分を置いて居なくなったりしないと。
「……白い装束の人に、指をさされて。私は、その人たちに必要だったみたいで。
口調は丁寧なんだけど、よそよそしくて仰々しくて…私、そこがすごく、嫌だった……でも、助けてくれた人たちも、いた。」
「助けてくれた人?」
「うん、男の人と女の人だった。
逃がしてくれるって、でも、その2人は殺された。白い人たちの仲間に。
私…それを、止められなくて。助けられなくて。
2人が、逃がしてくれたから、1人で逃げることしかできなかった…それで、白い人たちからは逃げられたけど、犀破に、捕まった。
その後にも、また助けてくれた男の子はいたんだけど…その人も、殺された。」
若い、男女。
陽の中で、一つの可能性が浮上する。確証はないのに、嫌な汗を感じる。
「今日はもう休め。結界は張ってある。なんかあれば、コレまた使え。黒いのはまだ持ってるよな?」
陽が渡したのはあの白い紙。和泉を守ってくれた式神だった。和泉はうなずいて、もう一枚の黒い方とセットにしてポケットにしまう。
「妖怪相手に限らず術者相手でも少しは役に立つ。肌身離さず持っとけよ。」
「わかった。……ありがとう。」
渡された小さな紙片は、暖かかった。初めて渡された時はいまいちピンと来て居なかったけれど。またあの子が助けてくれるんだと分かっているだけで気持ちが綻ぶ。少しは和泉が落ち着いたのを見て、陽は世羅へ向き直った。
「世羅、こいつのこと頼む。」
「陽?」
「ちょっと調べもの、してくる。」
世羅には何かを気取られたかもしれない、それでも。陽はつとめて冷静に、部屋の扉をゆっくり閉じて、その場を離れた。
10
あなたにおすすめの小説
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる