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第四章 金蘭の契~きんらんのちぎり~
第三十四話
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「来るなって、言ったろ。」
雑居ビルだからか、部屋だけは無数にあるものの、今は使われていなさそうだからか、決して綺麗とは言い難い。
陽は階段の踊り場にある窓枠に腕をかけて外を見ていた。外は雨が降っていて少し寒い。パーティーが始まったのが夕方からでそこからすっかり日が暮れ、今は深夜か明け方くらいだろうか。
「静かにしてるから。ここにいていい?」
踊り場の後ろの階段。その段差を軽く払って和泉は腰掛けた。
「怪我は、もういいのか。」
すごく長い時間が経ったような気もするし、ほんの数分な気もする。沈黙を破った陽の声音は、本心で心配してくれてたのだと和泉は察した。本気で拒絶されるようなら戻ろうと思っていたので、その言葉がここにいていい照明のようで少し嬉しくなる。
「うん、もう、何ともないよ。ありがとう、陽がくれた札のおかげで、助かった。」
「そもそも、オレが詰めすぎたのが良くない、けど、頼むからああゆう無茶やめてくれ。」
「ごめん、咄嗟に。私が連れていかれたらそれこそ最悪だったよね、もっと迷惑かけるとこで……」
「そうじゃなくて。
心臓が止まるかと思ったんだよ、オレは。」
思わず固まる。和泉自身、あの状況でほとんど考え無しに突っ込んだのはさすがに良くなかったのも分かっている。そういえば犀破相手に泣いてたからどうのとか、怪我したあと痛いからどうのとか言っていたのを思い出す。
もしかして、ものすごく心配しているのではないかと思い至る。そして急に気恥ずかしくなる。
「つ、次からは気をつける……。」
そうしてくれ、と陽は小さく呟いた。
和泉からは背を向けている形になるので、陽の表情は見えなかったがその背中はいつも見ている背中より小さく見えた。
強くても、陽は人間だ。思わず庇って動いたのは、陽に死んで欲しくなかったから。
和泉のことを、利用するつもりのまま……不都合あれば切り捨てる程度に思っていたほうが、彼の命が担保されていたであろうことに苦しさを覚える。彼はきっとこれから先も、身を呈して自分を守ろうとするだろうと。
「人間を恨んだりしねえのかよ、お前。」
「うーん…私が、斎王だってこと、まだあまり実感ないし……妙な力を持ってる理由が分かったなぁ、てくらいで。」
誰かを恨めしい気持ちは正直なかった。それよりも恐怖と不安が渦巻いていたが、怖いという言葉を和泉は飲み込んだ。一人だったらすべてに押しつぶされて動けなくなっていただろうけれど、今は一人じゃない。
「アイツの……犀破のとこに戻ろうとか思わねえの。」
「陽は、その方がいいと思う?」
「……いや、全然。
そもそも、嫌で、逃げてきたんだろ。事情があったにしても、あんなのの近くにいていいこと、なんもねえだろ。」
たとえ元婚約者だったとしても、今は妖に堕ちた者で、誰かを傷つけて平然としている存在。元がいい人だったと言われても、あまりにも今の事実と乖離している。やさしい人だったと世羅は言ったし、それに偽りはないのだろう。
「でも、それは……私が、斎王だから。きっと嫌だって思う感情は、私の、意思じゃない。」
「嫌なもんは嫌なんだろ。知るかよ、斎王だからそう思うとか。お前が嫌だと思って行動したこと、誰にも責める権利ねえよ。」
「いいよ、無理して私のこと、守ろうとしなくて。こんな得体の知れない存在、ほっといてくれていいから。」
「じゃあなんでオレの傍にきたんだよ、お前。」
「それは……陽のこと、心配だから。」
窓の外を見たまま、陽は目を見開いた。
自分の身に降り掛かっている事実を知ってなお、和泉は陽の心配をする。それが当然のように。
「お前のこと、陰陽連に引き渡すかもしれねえけど、いいのか。」
「陽はそんなことしない。私、わかる。」
泣いてた和泉を掴んだあの暖かい手。いつも、陽の手が、和泉を引き寄せてくれていた。けれど陽は小さく首を横に振る。
「弱い、の間違いだろ。
親も、幼なじみも、手が届く範囲すら守れてねえ。オレは、育った環境も、育ててくれた世羅のことも、何も信じてやれてない。ある程度独りは慣れてるとか思ってたけど。……全然、そうじゃ、なかった。」
初めて聞いた陽の震える声に、和泉は顔を上げた。
「紅音さん、死んでないよ。犀破に連れていかれちゃったけど。
世羅、あんなこと言ってたけど殺してなかった。紅音さんが、望むかはわからないけど、まだ、生きてるなら、まだなんとかなると思う。」
「お前、まだ紅音のことなんとかしようと思ってんのか、あいつは……」
「妖堕ちしたけどそれでも、世羅や凛が今、大丈夫なら何か方法があるんじゃない?まだ、私は間に合うと思う。」
まだ間に合う。まだ、失ってないし負けてない。
「お前は、平気か。」
「え?うん、だから、怪我はもう大丈夫だよ。」
「身体じゃなくて。お前の方が色々ありすぎただろ。」
不老不死の体にされてるとか、記憶を消されているとか、その小さな細い体に背負わされているとは思えないほどの大きな枷。色々ありすぎたではすまないくらいの重み。そんな陽の問いかけに対して、和泉は思わず視線を逸らしてしまう。心配してきたはずが、心配されてしまったことへ反射的に。
「私は、なんか、もう初めからなにもおぼえてないから、いまいち実感ないんだよね、だから。」
「いいよ、嘘つかなくて。
オレも愚痴ったんだから。お前も、なにか思ってんなら今、言えよ。」
陽が窓辺りから離れ、和泉の前に立つ。
「……私、本当に何も無かったんだなって。
誰かに傷ついて欲しくないとか、死んで欲しくないとか言ったけど。それも、私が、斎王が穢れを拒否するせいで…。結局、自分の都合でしかなかった。
私、自分の気持ちすら、何か、得体の知れないものにコントロールされてるんだなって思ったら、なんか、私、なんでここにいるんだろう、て。」
堰を切ったように、溜まった涙がぽろぽろ零れてくる。泣けば、陽を困らせてしまうと思うから堪えていたものが、とめどなく溢れてくる。そんなあふれる気持ちに呼応するように、外の雨足が強まるのが音でわかる。
犀破の元にいるのが嫌なのも、毘笈の術が恐ろしかったのも、人間を守ろうとして一緒に戦ったのも。世羅のことを信じようとするのも。紅音を助けようとするのも。
全部。
自分じゃない。
自分の感情じゃないのに。
私はずっと使われ続けた。それを嫌がれば周りが不幸になった。
こんな自分いらないと。死にたいと和泉が願うのは必然だったのだ。
たとえ記憶があってもなくても、700年という歳月は人の身に降りかかるにはあまりに重すぎた。
涙を落とす和泉の横に、陽が腰掛けて言う。
「じゃあ、プラネタリウムが楽しかったのも、お前が斎王だからなのか。」
初めて行った、プラネタリウム。すごく綺麗で、すごく楽しかったことを和泉は思い出す。最初は急にどうしたことかと思ったけれど、落ち込む和泉の気晴らしに陽が連れてきてくれたのだと言うのはもう分かっていた。
「人間の作ったただ光ってるだけの人工物に、綺麗も穢れもねえだろ。あれが楽しかったんなら、それはお前の気持ちなんじゃねえの。」
「そ、れは。」
「オレを心配したのだって、お前の意思なんだろ。」
何も言わずにただ寄り添ってくれるのがどれほど救いになるのか陽は知っている。
その存在も、身体も、感情すらもまるで作り物のように扱われていて平気なわけはなかった。それでも心配かけまいと気丈に振る舞う姿は、陽の目には痛々しく映る。いいとは言ったものの、やはりいざ目の前で泣かれると堪えるものがあった。
何故、全部彼女に押し付けられているのだろうかと、ふつと怒りが湧く。
「オレの手でいいなら、貸すから。」
和泉の頭にぽんと乗せられた手。さっきまで窓の外に出していたせいか、少し冷たい。
「ありがとう、この手が好きなのも、私の気持ちって、思ってていいよね。」
「手だけかよ。」
「え……」
「いや、いい。
両親が死んだ後、たまに、世羅がこうしてくれた。」
「じゃあやっぱり、世羅は、だいじょぶだね。」
「ああ、悪いな。オレがぐらついてて。
怖かったんだろうな。信じて裏切られるのが。
…世羅と、一緒に行動する。どっちにしたって、今のまま陰陽連には戻れねえしな。」
立ち上がって振り向いた陽の表情は穏やかだった。和泉も、目元に残った涙を拭い、立ち上がる。雨はまだ降り続いている。
雑居ビルだからか、部屋だけは無数にあるものの、今は使われていなさそうだからか、決して綺麗とは言い難い。
陽は階段の踊り場にある窓枠に腕をかけて外を見ていた。外は雨が降っていて少し寒い。パーティーが始まったのが夕方からでそこからすっかり日が暮れ、今は深夜か明け方くらいだろうか。
「静かにしてるから。ここにいていい?」
踊り場の後ろの階段。その段差を軽く払って和泉は腰掛けた。
「怪我は、もういいのか。」
すごく長い時間が経ったような気もするし、ほんの数分な気もする。沈黙を破った陽の声音は、本心で心配してくれてたのだと和泉は察した。本気で拒絶されるようなら戻ろうと思っていたので、その言葉がここにいていい照明のようで少し嬉しくなる。
「うん、もう、何ともないよ。ありがとう、陽がくれた札のおかげで、助かった。」
「そもそも、オレが詰めすぎたのが良くない、けど、頼むからああゆう無茶やめてくれ。」
「ごめん、咄嗟に。私が連れていかれたらそれこそ最悪だったよね、もっと迷惑かけるとこで……」
「そうじゃなくて。
心臓が止まるかと思ったんだよ、オレは。」
思わず固まる。和泉自身、あの状況でほとんど考え無しに突っ込んだのはさすがに良くなかったのも分かっている。そういえば犀破相手に泣いてたからどうのとか、怪我したあと痛いからどうのとか言っていたのを思い出す。
もしかして、ものすごく心配しているのではないかと思い至る。そして急に気恥ずかしくなる。
「つ、次からは気をつける……。」
そうしてくれ、と陽は小さく呟いた。
和泉からは背を向けている形になるので、陽の表情は見えなかったがその背中はいつも見ている背中より小さく見えた。
強くても、陽は人間だ。思わず庇って動いたのは、陽に死んで欲しくなかったから。
和泉のことを、利用するつもりのまま……不都合あれば切り捨てる程度に思っていたほうが、彼の命が担保されていたであろうことに苦しさを覚える。彼はきっとこれから先も、身を呈して自分を守ろうとするだろうと。
「人間を恨んだりしねえのかよ、お前。」
「うーん…私が、斎王だってこと、まだあまり実感ないし……妙な力を持ってる理由が分かったなぁ、てくらいで。」
誰かを恨めしい気持ちは正直なかった。それよりも恐怖と不安が渦巻いていたが、怖いという言葉を和泉は飲み込んだ。一人だったらすべてに押しつぶされて動けなくなっていただろうけれど、今は一人じゃない。
「アイツの……犀破のとこに戻ろうとか思わねえの。」
「陽は、その方がいいと思う?」
「……いや、全然。
そもそも、嫌で、逃げてきたんだろ。事情があったにしても、あんなのの近くにいていいこと、なんもねえだろ。」
たとえ元婚約者だったとしても、今は妖に堕ちた者で、誰かを傷つけて平然としている存在。元がいい人だったと言われても、あまりにも今の事実と乖離している。やさしい人だったと世羅は言ったし、それに偽りはないのだろう。
「でも、それは……私が、斎王だから。きっと嫌だって思う感情は、私の、意思じゃない。」
「嫌なもんは嫌なんだろ。知るかよ、斎王だからそう思うとか。お前が嫌だと思って行動したこと、誰にも責める権利ねえよ。」
「いいよ、無理して私のこと、守ろうとしなくて。こんな得体の知れない存在、ほっといてくれていいから。」
「じゃあなんでオレの傍にきたんだよ、お前。」
「それは……陽のこと、心配だから。」
窓の外を見たまま、陽は目を見開いた。
自分の身に降り掛かっている事実を知ってなお、和泉は陽の心配をする。それが当然のように。
「お前のこと、陰陽連に引き渡すかもしれねえけど、いいのか。」
「陽はそんなことしない。私、わかる。」
泣いてた和泉を掴んだあの暖かい手。いつも、陽の手が、和泉を引き寄せてくれていた。けれど陽は小さく首を横に振る。
「弱い、の間違いだろ。
親も、幼なじみも、手が届く範囲すら守れてねえ。オレは、育った環境も、育ててくれた世羅のことも、何も信じてやれてない。ある程度独りは慣れてるとか思ってたけど。……全然、そうじゃ、なかった。」
初めて聞いた陽の震える声に、和泉は顔を上げた。
「紅音さん、死んでないよ。犀破に連れていかれちゃったけど。
世羅、あんなこと言ってたけど殺してなかった。紅音さんが、望むかはわからないけど、まだ、生きてるなら、まだなんとかなると思う。」
「お前、まだ紅音のことなんとかしようと思ってんのか、あいつは……」
「妖堕ちしたけどそれでも、世羅や凛が今、大丈夫なら何か方法があるんじゃない?まだ、私は間に合うと思う。」
まだ間に合う。まだ、失ってないし負けてない。
「お前は、平気か。」
「え?うん、だから、怪我はもう大丈夫だよ。」
「身体じゃなくて。お前の方が色々ありすぎただろ。」
不老不死の体にされてるとか、記憶を消されているとか、その小さな細い体に背負わされているとは思えないほどの大きな枷。色々ありすぎたではすまないくらいの重み。そんな陽の問いかけに対して、和泉は思わず視線を逸らしてしまう。心配してきたはずが、心配されてしまったことへ反射的に。
「私は、なんか、もう初めからなにもおぼえてないから、いまいち実感ないんだよね、だから。」
「いいよ、嘘つかなくて。
オレも愚痴ったんだから。お前も、なにか思ってんなら今、言えよ。」
陽が窓辺りから離れ、和泉の前に立つ。
「……私、本当に何も無かったんだなって。
誰かに傷ついて欲しくないとか、死んで欲しくないとか言ったけど。それも、私が、斎王が穢れを拒否するせいで…。結局、自分の都合でしかなかった。
私、自分の気持ちすら、何か、得体の知れないものにコントロールされてるんだなって思ったら、なんか、私、なんでここにいるんだろう、て。」
堰を切ったように、溜まった涙がぽろぽろ零れてくる。泣けば、陽を困らせてしまうと思うから堪えていたものが、とめどなく溢れてくる。そんなあふれる気持ちに呼応するように、外の雨足が強まるのが音でわかる。
犀破の元にいるのが嫌なのも、毘笈の術が恐ろしかったのも、人間を守ろうとして一緒に戦ったのも。世羅のことを信じようとするのも。紅音を助けようとするのも。
全部。
自分じゃない。
自分の感情じゃないのに。
私はずっと使われ続けた。それを嫌がれば周りが不幸になった。
こんな自分いらないと。死にたいと和泉が願うのは必然だったのだ。
たとえ記憶があってもなくても、700年という歳月は人の身に降りかかるにはあまりに重すぎた。
涙を落とす和泉の横に、陽が腰掛けて言う。
「じゃあ、プラネタリウムが楽しかったのも、お前が斎王だからなのか。」
初めて行った、プラネタリウム。すごく綺麗で、すごく楽しかったことを和泉は思い出す。最初は急にどうしたことかと思ったけれど、落ち込む和泉の気晴らしに陽が連れてきてくれたのだと言うのはもう分かっていた。
「人間の作ったただ光ってるだけの人工物に、綺麗も穢れもねえだろ。あれが楽しかったんなら、それはお前の気持ちなんじゃねえの。」
「そ、れは。」
「オレを心配したのだって、お前の意思なんだろ。」
何も言わずにただ寄り添ってくれるのがどれほど救いになるのか陽は知っている。
その存在も、身体も、感情すらもまるで作り物のように扱われていて平気なわけはなかった。それでも心配かけまいと気丈に振る舞う姿は、陽の目には痛々しく映る。いいとは言ったものの、やはりいざ目の前で泣かれると堪えるものがあった。
何故、全部彼女に押し付けられているのだろうかと、ふつと怒りが湧く。
「オレの手でいいなら、貸すから。」
和泉の頭にぽんと乗せられた手。さっきまで窓の外に出していたせいか、少し冷たい。
「ありがとう、この手が好きなのも、私の気持ちって、思ってていいよね。」
「手だけかよ。」
「え……」
「いや、いい。
両親が死んだ後、たまに、世羅がこうしてくれた。」
「じゃあやっぱり、世羅は、だいじょぶだね。」
「ああ、悪いな。オレがぐらついてて。
怖かったんだろうな。信じて裏切られるのが。
…世羅と、一緒に行動する。どっちにしたって、今のまま陰陽連には戻れねえしな。」
立ち上がって振り向いた陽の表情は穏やかだった。和泉も、目元に残った涙を拭い、立ち上がる。雨はまだ降り続いている。
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