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第五章 槁木死灰~こうぼくしかい~
第四十話
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一方後方。
最後尾にいた和泉は自分の目の前の野球部員に、なぜこんな状態になったのか何か知っていないかと声をかけていた。取れる情報は取った方がいい。和泉にとってピンと来なくても、陽や世羅なら何かわかるかもしれない。
「中庭?」
「あ、ああ。朝練をしてたらなんか見覚えのない木があるなーってチームメイトと話してて。その木の前に、女子がひとり居たんだけど。
サンダルが緑だったから2年だと思う。」
「なんで見覚えがないって思ったの?」
「中庭は、生物部の花壇や小さな畑があったりするくらいでそんなに広くないんだよ。木なんて立ってなかった。」
見覚えのない木に、女子生徒。その子が陸の名を騙る術者なのだろうか。
「その子が、木の幹に触れたら木がうねって、気づけば学校ごと囲まれた。
……目の前で、何人も叩きつけられたり殴られたりして、みんな、血まみれで…!」
野球部員は次第に声を震わせる。目の前で起きた惨劇を思い出し、怯えている。
「とにかく、身を隠さなきゃって……それで……!」
和泉が、これ以上無理して話さなくていいと宥めようとしたときだった。
妙な、違和感。
顔を覆って震える野球部員。今は前にいるのと、化学準備室は暗がりだったので、和泉から、彼の顔はまだちゃんと見えていない。それでも、この声は。
「待て。」
階段を降りきった悠河の鋭い声が、和泉の違和感を探る思考に横槍を入れる。
元々愛想がいい方でもないし、デフォルトがきつい言葉の悠河だがそれでも、より一層険しい静止の声。
「お前ら野球部はグラウンドにいたんじゃないのか?なんでグラウンドから中庭の様子が見えた。」
この学校は校舎がグラウンドと中庭に面している。つまり、グラウンドから直接中庭の様子を見ることはできない。校舎に入らない限りは。
和泉の前にいた男子生徒は震えたまま顔を伏せる。和泉もまた、湧き上がった疑念が確信に変わる。和泉が悠河を見やれば、目が合った。悠河もまた、気づいた表情をしている。
「ねえ、私、忘れてない。覚えてるよ。」
野球部員は顔を覆ったまま何も言わない。そんな彼の身体はもう震えていない。
「陸、だよね。」
顔を覆ったまま微動だにしない野球部員に対して、他の野球部員たちも不意に動かなくなる。と思いきや、彼らの顔はずぶりと消えていく。顔のみならず体も徐々に人としての形を失っていく。全て、植物の一部だったことを認識するのにさほど時間はかからなかった。
残った野球部員一人だけが、ようやくその顔から手を離し、表情を見せる。黒い髪と黒い瞳だった姿が徐々に色を帯びていく。淡い緑の髪の合間からのぞく緑青色の瞳は、しっかりと二人をとらえた。
「久しぶり。」
悠河は幼なじみとして。
和泉は恩人として。
よく知った顔。彼の名を騙る別人ではなく、見紛う事なきあの、朝倉陸《あさくらりく》がそこにいた。
「陸、お前が全部やったのか。」
悠河の声は、わずかに上ずっていた。そこにいるのは陸なのに、陸でないように見える恐怖。
何かの間違いであってほしいと、妖怪の類に唆されているのだと願わずにはいられない。しかしその願いが無意味なものであると言わんばかりに、陸は答える。
「そうだよ。
もう生きてる人間はいないから安心してよ。助けなきゃーとか逃がさなきゃーとか考えなくていいから。」
「全員、殺したの?陸が……?」
「ま、厳密には僕じゃないんだけど。
それより2人とも何、怖い顔しちゃって。全然喜んでくれないんだね?死んだはずの僕がこうして目の前にいるってのに。」
「お前、自分が何やってんのか分かってんのか。何のためにこんな……!」
「陽と悠河はさぁ……このままじゃ話聞いてくれなさそうだから、とりあえず死なない程度に行動不能にしようと思ったんだけど。
…悠河は、和泉ちゃんに治してもらったの?」
陸は、あの悠河が珍しいねとつぶやく。ともすればそれは、煽っているようにも見えた。
「和泉ちゃん。」
陸の手が触れる。その手は人の体温とは思えないくらい冷たい。和泉は反射的に距離を取る。陸が生きていたのはよかった。でもそれはこんな再会を果たすためではない。喜べないのは悠河も同じだった。
「こいつは陰陽連の保護要請がかかってる。お前は陰陽連の指令できたわけじゃないんだろ、話なら陰陽連で話せ。」
「あれ?もう斎王の話は聞かされてるんだ?」
「お前も陽も……!さっきからなんなんだよその斎王ってのは……!」
「あ~……じゃあ悠河は知らないんだ。
和泉ちゃんはもう知ってそうだねえ、以前は知らなかったのに。」
「だから!陸も、話なら陰陽連でしろ、無関係な人間を巻き込むな。」
のらりくらりと返す陸に、悠河は苛立ちを隠せない。
悠河が右手に氷の刃を握る。それを見た陸はぞっとするくらい冷たい眼差しを二人に向ける。
「陰陽連でフェアに話ができると思う?」
陸の、笑っているようで笑っていないその瞳。押し隠した感情が、和泉にはわかった。彼もまた、深い恨みを抱えている。
「陸、どうしたの。何があったの?
あの時…私を助けに来てくれたのに、私あなたを守れなかった。いろいろ教えてくれたのに、何も返せなかった。
だから……颯希さんの話を聴いて、ひょっとしたら、生きてるかもしれないって思ったら嬉しかったんだよ。」
「助ける、ね。
……あの時はさあ、そうすべきだと思ったんだ。
楽しかったよね。何も知らない君にいろんなこと教えて、君といろんなところ遊びに行ってさ。すごくすごく短い間だったけど。ほんと、すごい楽しかったよ。
…そうやって、いろんな奴をひっかけて、犠牲にしてきたんじゃないの。」
大切な思い出を優しく触るような声は、一気に熱を失い冷たいものへと変わる。
「木の行 縛」
「……っ!」
陸から放たれる無数の蔓。そしてその言霊が、何を意味するのかを和泉は知っている。対象を拘束するものであると認識する頃には、和泉の腕も足も、身動きが取れなくなる。
そしてそれだけはなく、攻撃する術をもたない世羅の目は、木の行でいともたやすく破られてしまう。状況が、どんどん悪くなっていく。和泉の呼吸が浅くなる。
「この子はねえ、陰陽連が必死に守ってきた斎王なんだ。穢れを祓って、僕らに力を与えるだけの存在……もう何百年もそれを強いられた可愛そうな女の子。」
「力って、何?斎王は、まだ他にもなにかあるの……?」
「そうやって悲劇を演じてバカみたい。全部お前のせいなのに。お前さえいなければこんなことにもならなかったのにさ。」
「そんな話、急に言われて信じられるか。そんなこと、白斗さんたちは一言も……!」
「事実だよ、だってその陰陽頭からの指示だもん。
ねえ?颯希さん。」
陸が頭上に目をやる。階段の上からは手すりに手を添えて、颯希がゆっくりと降りてきた。
陽に頭を下げてまで、力を貸すよう頼んできたはずの颯希は、助けに来てくれたとは思えないほど険しい表情を浮かべる。
「指示に従ってちょうだい、やりすぎよ、陸。遊ぶのも程々にして、その子を連れて、戻りなさい。」
「蒔原さん……!」
悠河の悲痛にも聞こえる声にも颯希はさして反応はしない。狼狽している悠河を他所に、陸は颯希の指示に返答をする。
「あれ、颯希さんは、陽の足止めなんじゃなかったっけ。」
「彼なら今動けないわよ。あなたが派手にやったせいで気絶中。死んではいないから安心なさい。」
身動きが取れないままの和泉は息をのんだ。
陸と颯希のやりとりで理解する。やはり陰陽連の罠であることに。しかし、悠河の様子からして、彼は何も知らないようだった。
和泉は動けない。世羅との連絡手段も絶たれた。陽もいない。
力を使えば逃げ出すことはできる、しかし陸と颯希の双方が睨みを聞かせている状況ではどちらかに捕まる。和泉は考えをめぐらせる。
さっき和泉自信を掴み投げ飛ばした植物と、今陸から放たれた植物たち。同じようで、違う、わずかな歪み。陸がなりすましていた状態で言っていたことを思い出す。裏庭にいた女子生徒と、見覚えのない木。陸の他にもう一人いる。もしその女の子が本当にいるのであれば。
そこに突如響いたのは、ガラスの割れる音と、熱風。そして。
「誰が。気絶してるって?」
踊り場の窓ガラスを蹴破り、降り立った、陽の背中。その手にはいつもの、鈍く光る金の行の武器。いつもと違うのは、その刃が赤く熱を帯びているということ。
陽の存在に陸と颯希が気を取られた瞬間を、和泉は逃さなかった。安堵したい気持ちをこらえ、炎を纏って周囲の植物を焼き切る。
陸と、瞬間目があうものの、躊躇うことなく一階の割れた窓ガラスから中庭へと脱出した。
最後尾にいた和泉は自分の目の前の野球部員に、なぜこんな状態になったのか何か知っていないかと声をかけていた。取れる情報は取った方がいい。和泉にとってピンと来なくても、陽や世羅なら何かわかるかもしれない。
「中庭?」
「あ、ああ。朝練をしてたらなんか見覚えのない木があるなーってチームメイトと話してて。その木の前に、女子がひとり居たんだけど。
サンダルが緑だったから2年だと思う。」
「なんで見覚えがないって思ったの?」
「中庭は、生物部の花壇や小さな畑があったりするくらいでそんなに広くないんだよ。木なんて立ってなかった。」
見覚えのない木に、女子生徒。その子が陸の名を騙る術者なのだろうか。
「その子が、木の幹に触れたら木がうねって、気づけば学校ごと囲まれた。
……目の前で、何人も叩きつけられたり殴られたりして、みんな、血まみれで…!」
野球部員は次第に声を震わせる。目の前で起きた惨劇を思い出し、怯えている。
「とにかく、身を隠さなきゃって……それで……!」
和泉が、これ以上無理して話さなくていいと宥めようとしたときだった。
妙な、違和感。
顔を覆って震える野球部員。今は前にいるのと、化学準備室は暗がりだったので、和泉から、彼の顔はまだちゃんと見えていない。それでも、この声は。
「待て。」
階段を降りきった悠河の鋭い声が、和泉の違和感を探る思考に横槍を入れる。
元々愛想がいい方でもないし、デフォルトがきつい言葉の悠河だがそれでも、より一層険しい静止の声。
「お前ら野球部はグラウンドにいたんじゃないのか?なんでグラウンドから中庭の様子が見えた。」
この学校は校舎がグラウンドと中庭に面している。つまり、グラウンドから直接中庭の様子を見ることはできない。校舎に入らない限りは。
和泉の前にいた男子生徒は震えたまま顔を伏せる。和泉もまた、湧き上がった疑念が確信に変わる。和泉が悠河を見やれば、目が合った。悠河もまた、気づいた表情をしている。
「ねえ、私、忘れてない。覚えてるよ。」
野球部員は顔を覆ったまま何も言わない。そんな彼の身体はもう震えていない。
「陸、だよね。」
顔を覆ったまま微動だにしない野球部員に対して、他の野球部員たちも不意に動かなくなる。と思いきや、彼らの顔はずぶりと消えていく。顔のみならず体も徐々に人としての形を失っていく。全て、植物の一部だったことを認識するのにさほど時間はかからなかった。
残った野球部員一人だけが、ようやくその顔から手を離し、表情を見せる。黒い髪と黒い瞳だった姿が徐々に色を帯びていく。淡い緑の髪の合間からのぞく緑青色の瞳は、しっかりと二人をとらえた。
「久しぶり。」
悠河は幼なじみとして。
和泉は恩人として。
よく知った顔。彼の名を騙る別人ではなく、見紛う事なきあの、朝倉陸《あさくらりく》がそこにいた。
「陸、お前が全部やったのか。」
悠河の声は、わずかに上ずっていた。そこにいるのは陸なのに、陸でないように見える恐怖。
何かの間違いであってほしいと、妖怪の類に唆されているのだと願わずにはいられない。しかしその願いが無意味なものであると言わんばかりに、陸は答える。
「そうだよ。
もう生きてる人間はいないから安心してよ。助けなきゃーとか逃がさなきゃーとか考えなくていいから。」
「全員、殺したの?陸が……?」
「ま、厳密には僕じゃないんだけど。
それより2人とも何、怖い顔しちゃって。全然喜んでくれないんだね?死んだはずの僕がこうして目の前にいるってのに。」
「お前、自分が何やってんのか分かってんのか。何のためにこんな……!」
「陽と悠河はさぁ……このままじゃ話聞いてくれなさそうだから、とりあえず死なない程度に行動不能にしようと思ったんだけど。
…悠河は、和泉ちゃんに治してもらったの?」
陸は、あの悠河が珍しいねとつぶやく。ともすればそれは、煽っているようにも見えた。
「和泉ちゃん。」
陸の手が触れる。その手は人の体温とは思えないくらい冷たい。和泉は反射的に距離を取る。陸が生きていたのはよかった。でもそれはこんな再会を果たすためではない。喜べないのは悠河も同じだった。
「こいつは陰陽連の保護要請がかかってる。お前は陰陽連の指令できたわけじゃないんだろ、話なら陰陽連で話せ。」
「あれ?もう斎王の話は聞かされてるんだ?」
「お前も陽も……!さっきからなんなんだよその斎王ってのは……!」
「あ~……じゃあ悠河は知らないんだ。
和泉ちゃんはもう知ってそうだねえ、以前は知らなかったのに。」
「だから!陸も、話なら陰陽連でしろ、無関係な人間を巻き込むな。」
のらりくらりと返す陸に、悠河は苛立ちを隠せない。
悠河が右手に氷の刃を握る。それを見た陸はぞっとするくらい冷たい眼差しを二人に向ける。
「陰陽連でフェアに話ができると思う?」
陸の、笑っているようで笑っていないその瞳。押し隠した感情が、和泉にはわかった。彼もまた、深い恨みを抱えている。
「陸、どうしたの。何があったの?
あの時…私を助けに来てくれたのに、私あなたを守れなかった。いろいろ教えてくれたのに、何も返せなかった。
だから……颯希さんの話を聴いて、ひょっとしたら、生きてるかもしれないって思ったら嬉しかったんだよ。」
「助ける、ね。
……あの時はさあ、そうすべきだと思ったんだ。
楽しかったよね。何も知らない君にいろんなこと教えて、君といろんなところ遊びに行ってさ。すごくすごく短い間だったけど。ほんと、すごい楽しかったよ。
…そうやって、いろんな奴をひっかけて、犠牲にしてきたんじゃないの。」
大切な思い出を優しく触るような声は、一気に熱を失い冷たいものへと変わる。
「木の行 縛」
「……っ!」
陸から放たれる無数の蔓。そしてその言霊が、何を意味するのかを和泉は知っている。対象を拘束するものであると認識する頃には、和泉の腕も足も、身動きが取れなくなる。
そしてそれだけはなく、攻撃する術をもたない世羅の目は、木の行でいともたやすく破られてしまう。状況が、どんどん悪くなっていく。和泉の呼吸が浅くなる。
「この子はねえ、陰陽連が必死に守ってきた斎王なんだ。穢れを祓って、僕らに力を与えるだけの存在……もう何百年もそれを強いられた可愛そうな女の子。」
「力って、何?斎王は、まだ他にもなにかあるの……?」
「そうやって悲劇を演じてバカみたい。全部お前のせいなのに。お前さえいなければこんなことにもならなかったのにさ。」
「そんな話、急に言われて信じられるか。そんなこと、白斗さんたちは一言も……!」
「事実だよ、だってその陰陽頭からの指示だもん。
ねえ?颯希さん。」
陸が頭上に目をやる。階段の上からは手すりに手を添えて、颯希がゆっくりと降りてきた。
陽に頭を下げてまで、力を貸すよう頼んできたはずの颯希は、助けに来てくれたとは思えないほど険しい表情を浮かべる。
「指示に従ってちょうだい、やりすぎよ、陸。遊ぶのも程々にして、その子を連れて、戻りなさい。」
「蒔原さん……!」
悠河の悲痛にも聞こえる声にも颯希はさして反応はしない。狼狽している悠河を他所に、陸は颯希の指示に返答をする。
「あれ、颯希さんは、陽の足止めなんじゃなかったっけ。」
「彼なら今動けないわよ。あなたが派手にやったせいで気絶中。死んではいないから安心なさい。」
身動きが取れないままの和泉は息をのんだ。
陸と颯希のやりとりで理解する。やはり陰陽連の罠であることに。しかし、悠河の様子からして、彼は何も知らないようだった。
和泉は動けない。世羅との連絡手段も絶たれた。陽もいない。
力を使えば逃げ出すことはできる、しかし陸と颯希の双方が睨みを聞かせている状況ではどちらかに捕まる。和泉は考えをめぐらせる。
さっき和泉自信を掴み投げ飛ばした植物と、今陸から放たれた植物たち。同じようで、違う、わずかな歪み。陸がなりすましていた状態で言っていたことを思い出す。裏庭にいた女子生徒と、見覚えのない木。陸の他にもう一人いる。もしその女の子が本当にいるのであれば。
そこに突如響いたのは、ガラスの割れる音と、熱風。そして。
「誰が。気絶してるって?」
踊り場の窓ガラスを蹴破り、降り立った、陽の背中。その手にはいつもの、鈍く光る金の行の武器。いつもと違うのは、その刃が赤く熱を帯びているということ。
陽の存在に陸と颯希が気を取られた瞬間を、和泉は逃さなかった。安堵したい気持ちをこらえ、炎を纏って周囲の植物を焼き切る。
陸と、瞬間目があうものの、躊躇うことなく一階の割れた窓ガラスから中庭へと脱出した。
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