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第五章 槁木死灰~こうぼくしかい~
第四十五話
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「いやあ毎度毎度遅くなって申し訳ない。
して、蒔原。手負いの小童相手に、やけに苦労しているな?」
「命があるだけマシだと思ってちょうだい。それで?……陰陽頭の指示は。」
「斎王の奪取。それ以外の生死は問わぬ、とのことだ。」
そう言って豪快に笑う親芳。話している内容が、対する陽と悠河を怯ませるには充分すぎる内容だった。この男の苛烈さはよく知っている。陰陽助としての実力もさることながら、二人とも何度も訓練をつけてもらった相手。鍛錬とはいえ、それでもまともに勝てたことは一度とてない。
「待って、まだ中庭に……ここの生徒がいる。今は戦ってる場合じゃ……!」
陸とともに和泉たちを襲っていた元凶の女子生徒。木に捕まっていた野球部員たち。彼らを中庭に置いてきてしまっている。今ここで術者同士が派手に戦って巻き込まれない保証はない。しかしそんな和泉の心配を、親芳は笑い飛ばす。
「斎王殿。民間人への配慮、まこと痛み入る。生徒たちは先ほど保護しておりますからね、まあそれもあって少し合流が遅れたんですが。心配はいらんので、どうぞこちらへお戻りください。」
「……っ。」
親芳の大きな手が、和泉の方へ向けられる。当然、和泉は行けるわけなかった。その腕に抱えたままの陸はまだまともに動けそうにない。それでも、陸のわずかに動く指が、和泉の服を掴んでいる。「行くな」と。
その様子を見ていた陽は、親芳に向き直り、重心を落とす。今まで勝てなかったとか格上だとか言っている状況ではない。戦う意思を見せる陽を見て、親芳もまたその太刀を抜ききる。
「無謀を勇気と捉えてしまっているようでは、まだまだヒヨッコと言わざるをえんなあ?」
「陽……!」
戦わなければ、と身を乗り出そうとする和泉を、陸が止める。
「ダメだ、逃げて……勝てないよ、僕が言えた義理じゃないけど、陽だって、限界近いんじゃないの。時間稼ぎするので精いっぱいだ。」
和泉が渡した炎は、消耗が激しいと陽が言っていたことを思い出す。大きな間合いを持つ武器相手に、近接戦は避けたいはず。しかし、炎がどれだけ連発できるか。当然そんなことは、親芳の大きな体と相対する陽が痛いほどわかっている。
「悠河、お前戦う気ねえんならどいてろ。邪魔だ。」
「……結局誰も死んでねえなら、そこですっ転んでんのは、まだ友達だろうがよ。」
悠河もまた、陽の隣に並び、親芳たちを睨む。親芳から放たれた、陰陽頭の指令。それ以外の生死は問わないという指令に、悠河の中で何かすとんと落ちた。迷いはもうない。
「水の行 氷河流。」
悠河が親芳の足元を狙って水の束を投げつける。それがくるぶしほどまでの水流になったかと思うと、その水が音を立てて冷え、固まろうとする。しかし、そんなことで動きが制限される陰陽助ではなかった。
大きく踏み込むだけで、氷は砕け、脆くなったところは大太刀が触れずともその風圧だけで崩れ去っていく。
親芳が悠河の行の対処している間、陽は親芳の上半身、主に頭部を狙って火を放つ。攻撃する隙を与えてはならない、と陽も悠河も分かっていたからだ。
「ははははは、熱かったり寒かったり、忙しいことだな!」
タイミングは完璧だった。しかし、そんな連携をも上回るのが親芳だった。悠河の放った氷をあしらうのが、陽の想定よりも早い。そしてその氷に対して行を使わず力技。陽の炎はその大太刀に水を纏わせ、一気に消した。隙を与えないどころか、いとも容易く作られてしまう。
難敵を相手に神経を研ぎ澄まし、集中していたはずだった。それでも、可能な限り高い威力と速さで攻撃を放った故に、防御に切り替えるタイミングは遅れる。それを逃す親芳ではなかった。
左手で持つ鞘をとてつもないスピードで悠河に叩きつける。その大太刀を納める鞘もまた、大きく、長い。
「悠河!」
「おっと、よそ見をしている余裕はないはずだが?」
当然よそ見などしていない。親芳は、悠河を鞘で叩き飛ばした後、その勢いのまま逆側を陽への攻撃へと転ずる。
逆側ということは、つまり抜き身の刃。受け身がどうこうの問題では無い、上半身と下半身がお別れだ。後ろにいる和泉と陸が狙いの可能性もあり、完全に躱す選択肢は陽にはない。躱せないのであれば、受け流すしかない。
炎を纏った獲物を持ち直し、大太刀を受け流す体勢をとる。
叩き込まれる斬撃、右腕に走る激痛。折れるまではいかないものの、とてつもない衝撃に獲物を持つ手を離しそうになる。
親芳は己の斬撃が受け流されたことに少々驚くものの、その笑みは絶やすことはなかった。攻守ともに、圧倒的な力の差。そもそも受け流し自体、受け手はほぼ詰みの状態。それが力量差もあれば猶更である。
次の攻撃は、防げない。その事実が陽の思考を鈍らせる。
その時だった。
ガラスの割れる音。そこから猛烈な熱風と炎が中に入ってくる。まるで親芳、颯希たち陰陽連幹部の間と、悠河を含めた陽たちを寸断するような炎の弾幕。それは陽の使っていた赤い炎ではなく、青白い焔。迂闊に飛び込めば、人の骨すらも残さない、狐火。
「悪い、遅くなった。
ちょっと正直僕だけじゃもう手に余るからね。使えるものは使っていくことにしてたら遅くなっちゃった。」
炎を出した主……世羅の穏やかな金の双眸が、陽の視線とかち合った。
そして、世羅の他にもう一人。一瞬、凛かと思ったが、その佇まいと手にする獲物でそうでないことを悟る。
ながい柄の先に緩やかにカーブを描いた刃物…薙刀を手にする袴姿の女性は、白い髪を後ろで一括りにしている。その顔には、長い年月を生きた皺がきざまれている。しかし気迫と闘気は衰えを一切感じさせない。
その姿を見た陽が、この場にいるはずない呼び名を叫ぶ。
「……婆ちゃん!?」
「ずいぶん強くなったもんだねえ、あのヨシ坊が。とはいえ、使い方がずいぶんと間違ってるようだけど。」
「やっぱりボケてなかったんですねえ、寿さん。」
陽の祖母、光橋寿子の姿を見て、颯希が表情を硬くする。片や親芳は、まるで親しい者に会えたときのような嬉々とした表情を浮かべる。和泉は、ひたすら笑顔を崩さない親芳にある種恐怖に似た感情を抱く。
「世羅さん、頼みますよ。」
「ええ、わざわざすいません。ご無理はなさらず。」
「あははは、命まではかけんよ。まだ孫に、言うことがあるからね。」
「そのセリフだと、ますます死にそうなんですけど。」
世羅の呆れた声に、寿子は余裕そうに笑う。
「なあに、まだまだ若い衆には負けんよ。」
その余裕を危険と判断したのか、親芳が大太刀を振りかぶる。その一閃は、さっきまでの陽たちに繰り出したものが児戯だったと思えるほどの速さ。目では終えなかった速度、寿子は何ということもなくその薙刀で受け止めている。金属と金属がぶつかり合う重い音が、響く。
「ほらほら見てる暇ないよ、早く行った!」
「陽と和泉ちゃんは自力で歩けそう?」
「オレはなんとか。悠河がやべえ、さっきデカいのくらってた、肋いってるかも。
陸は今すぐどうこうじゃなさそうだけど、颯希さんの弾が当たってから動けてねえ。」
陽の言葉を聞いて動けない悠河は世羅が、陸は凛がそれぞれ担ぎあげる。意識朦朧としている悠河はなされるがままだが、陸はそうではなかった。
「何か言いたげね。」
「そりゃそうだろ、僕を殺してきたやつの腕の中なんて。こんな状態じゃなきゃすぐあの時のおかえししてやるのに。」
「それだけ話せるなら大丈夫なんじゃないの。自分で動きなさい坊や。」
「凛……!それぐらいにしてあげて。陸も、あとでちゃんと話そう?」
殺し合いに発展しかねない2人をどうにか宥めて、寿子をのぞく全員が学校を後にする。背後からは、剣戟の音が鳴り止まなかった。
して、蒔原。手負いの小童相手に、やけに苦労しているな?」
「命があるだけマシだと思ってちょうだい。それで?……陰陽頭の指示は。」
「斎王の奪取。それ以外の生死は問わぬ、とのことだ。」
そう言って豪快に笑う親芳。話している内容が、対する陽と悠河を怯ませるには充分すぎる内容だった。この男の苛烈さはよく知っている。陰陽助としての実力もさることながら、二人とも何度も訓練をつけてもらった相手。鍛錬とはいえ、それでもまともに勝てたことは一度とてない。
「待って、まだ中庭に……ここの生徒がいる。今は戦ってる場合じゃ……!」
陸とともに和泉たちを襲っていた元凶の女子生徒。木に捕まっていた野球部員たち。彼らを中庭に置いてきてしまっている。今ここで術者同士が派手に戦って巻き込まれない保証はない。しかしそんな和泉の心配を、親芳は笑い飛ばす。
「斎王殿。民間人への配慮、まこと痛み入る。生徒たちは先ほど保護しておりますからね、まあそれもあって少し合流が遅れたんですが。心配はいらんので、どうぞこちらへお戻りください。」
「……っ。」
親芳の大きな手が、和泉の方へ向けられる。当然、和泉は行けるわけなかった。その腕に抱えたままの陸はまだまともに動けそうにない。それでも、陸のわずかに動く指が、和泉の服を掴んでいる。「行くな」と。
その様子を見ていた陽は、親芳に向き直り、重心を落とす。今まで勝てなかったとか格上だとか言っている状況ではない。戦う意思を見せる陽を見て、親芳もまたその太刀を抜ききる。
「無謀を勇気と捉えてしまっているようでは、まだまだヒヨッコと言わざるをえんなあ?」
「陽……!」
戦わなければ、と身を乗り出そうとする和泉を、陸が止める。
「ダメだ、逃げて……勝てないよ、僕が言えた義理じゃないけど、陽だって、限界近いんじゃないの。時間稼ぎするので精いっぱいだ。」
和泉が渡した炎は、消耗が激しいと陽が言っていたことを思い出す。大きな間合いを持つ武器相手に、近接戦は避けたいはず。しかし、炎がどれだけ連発できるか。当然そんなことは、親芳の大きな体と相対する陽が痛いほどわかっている。
「悠河、お前戦う気ねえんならどいてろ。邪魔だ。」
「……結局誰も死んでねえなら、そこですっ転んでんのは、まだ友達だろうがよ。」
悠河もまた、陽の隣に並び、親芳たちを睨む。親芳から放たれた、陰陽頭の指令。それ以外の生死は問わないという指令に、悠河の中で何かすとんと落ちた。迷いはもうない。
「水の行 氷河流。」
悠河が親芳の足元を狙って水の束を投げつける。それがくるぶしほどまでの水流になったかと思うと、その水が音を立てて冷え、固まろうとする。しかし、そんなことで動きが制限される陰陽助ではなかった。
大きく踏み込むだけで、氷は砕け、脆くなったところは大太刀が触れずともその風圧だけで崩れ去っていく。
親芳が悠河の行の対処している間、陽は親芳の上半身、主に頭部を狙って火を放つ。攻撃する隙を与えてはならない、と陽も悠河も分かっていたからだ。
「ははははは、熱かったり寒かったり、忙しいことだな!」
タイミングは完璧だった。しかし、そんな連携をも上回るのが親芳だった。悠河の放った氷をあしらうのが、陽の想定よりも早い。そしてその氷に対して行を使わず力技。陽の炎はその大太刀に水を纏わせ、一気に消した。隙を与えないどころか、いとも容易く作られてしまう。
難敵を相手に神経を研ぎ澄まし、集中していたはずだった。それでも、可能な限り高い威力と速さで攻撃を放った故に、防御に切り替えるタイミングは遅れる。それを逃す親芳ではなかった。
左手で持つ鞘をとてつもないスピードで悠河に叩きつける。その大太刀を納める鞘もまた、大きく、長い。
「悠河!」
「おっと、よそ見をしている余裕はないはずだが?」
当然よそ見などしていない。親芳は、悠河を鞘で叩き飛ばした後、その勢いのまま逆側を陽への攻撃へと転ずる。
逆側ということは、つまり抜き身の刃。受け身がどうこうの問題では無い、上半身と下半身がお別れだ。後ろにいる和泉と陸が狙いの可能性もあり、完全に躱す選択肢は陽にはない。躱せないのであれば、受け流すしかない。
炎を纏った獲物を持ち直し、大太刀を受け流す体勢をとる。
叩き込まれる斬撃、右腕に走る激痛。折れるまではいかないものの、とてつもない衝撃に獲物を持つ手を離しそうになる。
親芳は己の斬撃が受け流されたことに少々驚くものの、その笑みは絶やすことはなかった。攻守ともに、圧倒的な力の差。そもそも受け流し自体、受け手はほぼ詰みの状態。それが力量差もあれば猶更である。
次の攻撃は、防げない。その事実が陽の思考を鈍らせる。
その時だった。
ガラスの割れる音。そこから猛烈な熱風と炎が中に入ってくる。まるで親芳、颯希たち陰陽連幹部の間と、悠河を含めた陽たちを寸断するような炎の弾幕。それは陽の使っていた赤い炎ではなく、青白い焔。迂闊に飛び込めば、人の骨すらも残さない、狐火。
「悪い、遅くなった。
ちょっと正直僕だけじゃもう手に余るからね。使えるものは使っていくことにしてたら遅くなっちゃった。」
炎を出した主……世羅の穏やかな金の双眸が、陽の視線とかち合った。
そして、世羅の他にもう一人。一瞬、凛かと思ったが、その佇まいと手にする獲物でそうでないことを悟る。
ながい柄の先に緩やかにカーブを描いた刃物…薙刀を手にする袴姿の女性は、白い髪を後ろで一括りにしている。その顔には、長い年月を生きた皺がきざまれている。しかし気迫と闘気は衰えを一切感じさせない。
その姿を見た陽が、この場にいるはずない呼び名を叫ぶ。
「……婆ちゃん!?」
「ずいぶん強くなったもんだねえ、あのヨシ坊が。とはいえ、使い方がずいぶんと間違ってるようだけど。」
「やっぱりボケてなかったんですねえ、寿さん。」
陽の祖母、光橋寿子の姿を見て、颯希が表情を硬くする。片や親芳は、まるで親しい者に会えたときのような嬉々とした表情を浮かべる。和泉は、ひたすら笑顔を崩さない親芳にある種恐怖に似た感情を抱く。
「世羅さん、頼みますよ。」
「ええ、わざわざすいません。ご無理はなさらず。」
「あははは、命まではかけんよ。まだ孫に、言うことがあるからね。」
「そのセリフだと、ますます死にそうなんですけど。」
世羅の呆れた声に、寿子は余裕そうに笑う。
「なあに、まだまだ若い衆には負けんよ。」
その余裕を危険と判断したのか、親芳が大太刀を振りかぶる。その一閃は、さっきまでの陽たちに繰り出したものが児戯だったと思えるほどの速さ。目では終えなかった速度、寿子は何ということもなくその薙刀で受け止めている。金属と金属がぶつかり合う重い音が、響く。
「ほらほら見てる暇ないよ、早く行った!」
「陽と和泉ちゃんは自力で歩けそう?」
「オレはなんとか。悠河がやべえ、さっきデカいのくらってた、肋いってるかも。
陸は今すぐどうこうじゃなさそうだけど、颯希さんの弾が当たってから動けてねえ。」
陽の言葉を聞いて動けない悠河は世羅が、陸は凛がそれぞれ担ぎあげる。意識朦朧としている悠河はなされるがままだが、陸はそうではなかった。
「何か言いたげね。」
「そりゃそうだろ、僕を殺してきたやつの腕の中なんて。こんな状態じゃなきゃすぐあの時のおかえししてやるのに。」
「それだけ話せるなら大丈夫なんじゃないの。自分で動きなさい坊や。」
「凛……!それぐらいにしてあげて。陸も、あとでちゃんと話そう?」
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