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第10話 クリスマスがやってくる
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『英二、この子を頼む』
「「「キャァーー!」」」
『彩子先輩、無茶はしないでくださいよ』
『ああ、心配するな』
「「「キャァーー!」」」
先日の事件以来、私たちの間では『彩子先生ごっこ』が大流行だ。
「そういうのは当事者がいないところでやってくれると有り難いんだが……」
と栗田先生がうんざりした口調で言った。
そう、今私たちは野球部の練習グランドのベンチのすぐ後、目の前に栗田先生がいるその場所で『彩子先生ごっこ』をしているのだ。
「ああ、私も彩子先生みたいなカッコいい女性になりたいなぁ」
私はまさに夢見る乙女状態で言った。
「だよねぇ、変質者を一瞬で組伏せちゃうとか、もう凄すぎぃ!」
梨絵が投げ技風の動きをしながら言った。
「私も彩子先生に守ってもらいたいな……」
茉美が手を組んで心持ち顔を上向きにしながら言った。
「ところでさぁ、彩子先生、栗田先生のこと『英二』って下の名前で呼んでたよね、あの時」
「うんうん、確かに『英二』って呼んでたね」
梨絵に言われて改めて私も確かにそうだと思った。
「てことはさぁ、やっぱあの二人……」
「怪しいよねぇ……」
「気になる……」
「聞いてみたらどうかしら?」
と、私達は口々に言った。
「だから、全部聞こえてるんだって……」
栗田先生がより一層うんざりしながら言った。
「ところで彩子先生はなんであんなに強いんですか?」
私は気になっていたことを栗田先生に聞いた。
「俺達は大学の合気道部の先輩後輩だったんだよ」
と栗田先生。
栗田先生の話によれば彩子先生の強さは半端なかったらしく「もしオリンピックに合気道があったら金メダル間違いなし」とまで言われていたらしい。
「自慢じゃないが俺は一度も彩……大龍寺先輩に勝てたことがない」
(ん?今、彩子先輩って言いかけた?)
結局、二人の関係の話しになると栗田先生はなんだかんだと上手くかわしてきて核心にはたどり着けなかった。
季節は冬になり、野球部の練習も走り込みや筋トレが中心になってきた。
小谷君は軽いキャッチボールと素振り程度はやるようになったが、基本的には体力づくりが練習の中心だった。
そんな小谷君を見ていると、兄貴から聞かされた小学二年生の時の話しを思い出す。
(翔太君、覚えてるかな……)
今では心の中では『小谷君』ではなく『翔太君』と呼んでしまう。
「さすがに寒くなってきたねぇ」
もこもこのマフラーを鼻の上まで巻いた梨絵が足踏みをしながら言った、
「あ、うん、そうだねぇ」
梨絵の声で物思いから戻されて私が言った。
「もうすぐクリスマスだよねぇ…」
梨絵が何かを考えるように顎に人差し指当てて上向き加減で言った。
「クリスマスって言えば……」
瑠花が茉美を見ながら言うと、茉美は小さく頷いて、
「……あのね、みんなに相談があるんだけど……」
と、恐る恐るといった様子で言った。
「私ね……最近瑠花ちゃんに料理を教わってて……この前の練習試合の時の瑠花ちゃんのお弁当が美味しくて素敵だったから……」
そう言う茉美の言葉を聞いて瑠花は、
「そんな……私にって言うよりまさ子さん、うちのお手伝いさんなんだけど、が教えてくれてるの。もちろん私も一緒に教わってるわ」
と、やや頬を赤らめながら言った。
「それで……みんなで集まってお料理やお菓子を作って……パーティができたら楽しそうだねって……」
「そうそう、この前そういう話したよね。で、クリスマスも近いことだし」
そう言いながら瑠花は私達を交互に見た。
「うんうん、楽しそうーーやろうやろう!」
梨絵が間髪をいれずに賛成して、
「もちろん私は味見役ね!」
と、ちゃっかり付け加えることも忘れなかった。
「うん、私も賛成!これを機会に新しい手料理を身につけるぞ!」
と、私は胸の前で両拳をギュッと握って決意しつつ瑠花に聞いた。
「そうすると場所は……」
「うん、私の家の食堂で。10人くらいのパーティならできると思うわ」
「さすが財閥のお嬢様ですわねぇ」
と、梨絵がニカッと冷やかし笑いをしながら言うと、
「いえいえ、それ程でもありませんわぁ~オホホホ」
と瑠花も負けじとお嬢様キャラ全開で切り返した。
「……ぷっ……」
それを聞いて茉美が真っ先に吹き出した。
こうなったら私も負けてられない。
「あらあら、茉美さん、どうなさいましたの?“ぷっ”だなんて」
と、即席お嬢様キャラで言ってみた。
「……くくく……ははは……あははははははは!」
さすがの茉美もこらえきれずに、彼女にすればおそらく人生最大であろう大爆笑を炸裂させた。
そしてみんなで大爆笑。
しばらく笑ってから、
「私達4人だけでやる?」
私が聞いた。
「もう少し多いほうがいいよね…」
梨絵がすこし考えてから、
「男子も呼ぼうよ、小谷君とか」
と言った。
「そ、そうだねうん小谷君なら来てくれそうだよねいい人だし」
と、なぜか早口でいう私。
大丈夫か、私?
挙動不審になってないか?
「そうしたら村下君と佐々君も呼ぶか……おまけで」
最後はボソッと言った梨絵だったがちゃんと聞こえてるぞ!
「男子はあとひとり呼ぶ?それとも別にいいかな男女同人数でなくても……」
私がそう言うと、
「ええとね……祐実……」
瑠花が私を見ながら言った。
「ん、なに?」
「祐実のね……祐実のお兄さんはどうかな……来てくれるかな?」
瑠花が遠慮がちに言った。
「えええーー!ウチの兄貴ぃーー?!」
全く予想もしてなかった人選に素っ頓狂な声を挙げてしまった私。
「あのね、ちゃんと理由はあるのよ」
瑠花は顔を赤らめてあたふたしながら言った。
「前にね、小谷君がピッチングのことを色々と聞きたいって言ってたのを聞いたことがあってそれで……ね?」
「うぅぅん……」
なるほど、という気もしないでもないが……。
それにしても兄貴と一緒に友達の家にクリスマスパーティにお呼ばれするなんて、小さい頃なら大喜びできたと思うけれど……。
「……ね……どうかな……?」
瑠花にしては弱気な顔で、懇願ともとれる表情で聞いてきた。
「……うん……それじゃ、聞くだけ聞いてみるけど……期待はしないでね。ウチの兄貴結構、というかかなり面倒くさがりだから」
そうなのだ。
兄貴は野球以外のこととなるとすぐ「面倒くせえ」と言って逃げてしまうのだ。少なくとも口ではそう言う。
その日の夜、兄貴にクリスマスパーティのことを聞いてみたら、
「クリスマスパーティねぇ……ま、たまにはいいかもな、そういうのも」
と、全く想定してなかった答えが返ってきた。
「えっ!いいの?マジで?!」
「なんだよ、誘っておいてそれはないだろう?」
「そ、そうだけどさ、なんかこう……小っ恥ずかしいっていうか……」
「そしたら翔太も俺たちと一緒に行ってもらえばいいだろ?そもそも俺が誘われた一番の理由は翔太みたいだし」
たいしたことないという顔で兄貴が言った。
言われてみれば、そうだ……でも……。
(翔太君と一緒にクリスマス……!)
それはそれで全く別の意味で恥ずかしいような……。
こうして、運命の?クリスマスの日がやってくるのであった。
「「「キャァーー!」」」
『彩子先輩、無茶はしないでくださいよ』
『ああ、心配するな』
「「「キャァーー!」」」
先日の事件以来、私たちの間では『彩子先生ごっこ』が大流行だ。
「そういうのは当事者がいないところでやってくれると有り難いんだが……」
と栗田先生がうんざりした口調で言った。
そう、今私たちは野球部の練習グランドのベンチのすぐ後、目の前に栗田先生がいるその場所で『彩子先生ごっこ』をしているのだ。
「ああ、私も彩子先生みたいなカッコいい女性になりたいなぁ」
私はまさに夢見る乙女状態で言った。
「だよねぇ、変質者を一瞬で組伏せちゃうとか、もう凄すぎぃ!」
梨絵が投げ技風の動きをしながら言った。
「私も彩子先生に守ってもらいたいな……」
茉美が手を組んで心持ち顔を上向きにしながら言った。
「ところでさぁ、彩子先生、栗田先生のこと『英二』って下の名前で呼んでたよね、あの時」
「うんうん、確かに『英二』って呼んでたね」
梨絵に言われて改めて私も確かにそうだと思った。
「てことはさぁ、やっぱあの二人……」
「怪しいよねぇ……」
「気になる……」
「聞いてみたらどうかしら?」
と、私達は口々に言った。
「だから、全部聞こえてるんだって……」
栗田先生がより一層うんざりしながら言った。
「ところで彩子先生はなんであんなに強いんですか?」
私は気になっていたことを栗田先生に聞いた。
「俺達は大学の合気道部の先輩後輩だったんだよ」
と栗田先生。
栗田先生の話によれば彩子先生の強さは半端なかったらしく「もしオリンピックに合気道があったら金メダル間違いなし」とまで言われていたらしい。
「自慢じゃないが俺は一度も彩……大龍寺先輩に勝てたことがない」
(ん?今、彩子先輩って言いかけた?)
結局、二人の関係の話しになると栗田先生はなんだかんだと上手くかわしてきて核心にはたどり着けなかった。
季節は冬になり、野球部の練習も走り込みや筋トレが中心になってきた。
小谷君は軽いキャッチボールと素振り程度はやるようになったが、基本的には体力づくりが練習の中心だった。
そんな小谷君を見ていると、兄貴から聞かされた小学二年生の時の話しを思い出す。
(翔太君、覚えてるかな……)
今では心の中では『小谷君』ではなく『翔太君』と呼んでしまう。
「さすがに寒くなってきたねぇ」
もこもこのマフラーを鼻の上まで巻いた梨絵が足踏みをしながら言った、
「あ、うん、そうだねぇ」
梨絵の声で物思いから戻されて私が言った。
「もうすぐクリスマスだよねぇ…」
梨絵が何かを考えるように顎に人差し指当てて上向き加減で言った。
「クリスマスって言えば……」
瑠花が茉美を見ながら言うと、茉美は小さく頷いて、
「……あのね、みんなに相談があるんだけど……」
と、恐る恐るといった様子で言った。
「私ね……最近瑠花ちゃんに料理を教わってて……この前の練習試合の時の瑠花ちゃんのお弁当が美味しくて素敵だったから……」
そう言う茉美の言葉を聞いて瑠花は、
「そんな……私にって言うよりまさ子さん、うちのお手伝いさんなんだけど、が教えてくれてるの。もちろん私も一緒に教わってるわ」
と、やや頬を赤らめながら言った。
「それで……みんなで集まってお料理やお菓子を作って……パーティができたら楽しそうだねって……」
「そうそう、この前そういう話したよね。で、クリスマスも近いことだし」
そう言いながら瑠花は私達を交互に見た。
「うんうん、楽しそうーーやろうやろう!」
梨絵が間髪をいれずに賛成して、
「もちろん私は味見役ね!」
と、ちゃっかり付け加えることも忘れなかった。
「うん、私も賛成!これを機会に新しい手料理を身につけるぞ!」
と、私は胸の前で両拳をギュッと握って決意しつつ瑠花に聞いた。
「そうすると場所は……」
「うん、私の家の食堂で。10人くらいのパーティならできると思うわ」
「さすが財閥のお嬢様ですわねぇ」
と、梨絵がニカッと冷やかし笑いをしながら言うと、
「いえいえ、それ程でもありませんわぁ~オホホホ」
と瑠花も負けじとお嬢様キャラ全開で切り返した。
「……ぷっ……」
それを聞いて茉美が真っ先に吹き出した。
こうなったら私も負けてられない。
「あらあら、茉美さん、どうなさいましたの?“ぷっ”だなんて」
と、即席お嬢様キャラで言ってみた。
「……くくく……ははは……あははははははは!」
さすがの茉美もこらえきれずに、彼女にすればおそらく人生最大であろう大爆笑を炸裂させた。
そしてみんなで大爆笑。
しばらく笑ってから、
「私達4人だけでやる?」
私が聞いた。
「もう少し多いほうがいいよね…」
梨絵がすこし考えてから、
「男子も呼ぼうよ、小谷君とか」
と言った。
「そ、そうだねうん小谷君なら来てくれそうだよねいい人だし」
と、なぜか早口でいう私。
大丈夫か、私?
挙動不審になってないか?
「そうしたら村下君と佐々君も呼ぶか……おまけで」
最後はボソッと言った梨絵だったがちゃんと聞こえてるぞ!
「男子はあとひとり呼ぶ?それとも別にいいかな男女同人数でなくても……」
私がそう言うと、
「ええとね……祐実……」
瑠花が私を見ながら言った。
「ん、なに?」
「祐実のね……祐実のお兄さんはどうかな……来てくれるかな?」
瑠花が遠慮がちに言った。
「えええーー!ウチの兄貴ぃーー?!」
全く予想もしてなかった人選に素っ頓狂な声を挙げてしまった私。
「あのね、ちゃんと理由はあるのよ」
瑠花は顔を赤らめてあたふたしながら言った。
「前にね、小谷君がピッチングのことを色々と聞きたいって言ってたのを聞いたことがあってそれで……ね?」
「うぅぅん……」
なるほど、という気もしないでもないが……。
それにしても兄貴と一緒に友達の家にクリスマスパーティにお呼ばれするなんて、小さい頃なら大喜びできたと思うけれど……。
「……ね……どうかな……?」
瑠花にしては弱気な顔で、懇願ともとれる表情で聞いてきた。
「……うん……それじゃ、聞くだけ聞いてみるけど……期待はしないでね。ウチの兄貴結構、というかかなり面倒くさがりだから」
そうなのだ。
兄貴は野球以外のこととなるとすぐ「面倒くせえ」と言って逃げてしまうのだ。少なくとも口ではそう言う。
その日の夜、兄貴にクリスマスパーティのことを聞いてみたら、
「クリスマスパーティねぇ……ま、たまにはいいかもな、そういうのも」
と、全く想定してなかった答えが返ってきた。
「えっ!いいの?マジで?!」
「なんだよ、誘っておいてそれはないだろう?」
「そ、そうだけどさ、なんかこう……小っ恥ずかしいっていうか……」
「そしたら翔太も俺たちと一緒に行ってもらえばいいだろ?そもそも俺が誘われた一番の理由は翔太みたいだし」
たいしたことないという顔で兄貴が言った。
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