悪役令嬢?えっ、誰が?

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ユトラ=エメラルド。

それが俺の名前らしい…
どうして"らしい"かって?
それは転生したから!
最近よくあるよね、そういう小説。

俺もそれと同じで、
いわゆる乙女ゲームの世界のメイン攻略対象に転生しちゃったみたい…

なんでそれがわかるかって?
それはね、俺、その乙女ゲームやってたんだよね。
"エメラルドの王子様"っていう題名でさ、そのまんま過ぎるよね

 前世ではさ、なんか勝手に期待されて、俺の内面を知ったら、
「想像と違った」とか言われて勝手に失望されてたんだよ?
理不尽過ぎない?
俺の顔は人より優れていたみたいでね、でも、至って普通だったんだよ?
勉強も運動もよくて中の上ぐらい。
これといって目立つことはなかったんだ。
けど、その微妙さが残念だったらしい…
あとは、性格?
周りが言うには、"アホ"だったらしいよ?
まあ、よくよく考えると、期待されて勝手に高い理想を持たれて完璧だと思われてたらしいから、普通にはしゃいだりすると"思ってたのと違う"ってなったんだよねー。
でも俺はさ、人に好かれたかったんだぁ。失望されるのが辛かった…
だから、期待に応えようとして、
乙女ゲームで研究したんだよね。
俺に求められてる王子像を。
その時にプレイした乙女ゲームが、"エメラルドの王子様"だったんだよね。

その時に初めて攻略したのが、
"ユトラ=エメラルド"っいうキャラだった。
一番嫌いなキャラだった。
絶対にこうはならない!って強く思ったよ。
"顔だけ王子"とか言われてさ!
"ユトラ"はさ、コンプレックスだけは人一倍に感じるけど、王子という立場に胡座をかいて、その評判を変えようと努力もしなかった。
それをヒロインは励まして慰めるんだ。
それでコロッといっちゃうんだよね。

「アホだなぁ」って思ったよ。
"アホ"って言われてる俺がね笑
だから余計、理想になってやろう!って思えたんだ。
ある意味、"ユトラ"は俺の恩人だったかもしれないね。


でも、自分を偽ることは辛かった…
すごく疲れて、交通事故にあって、死を感じた時は安心したなぁ。


それなのに!!
俺はまた顔だけの人物に転生しちゃったんだよ!?
なんでさ!って感じだよー!
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