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中止
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仮に初めてを奪ったとて、撮影で深月さんが刈谷とベッドシーンをしなければいけない事に変わりは無い。
マネージャーも撮影現場に行かないとだし。
しかし、俺の不安は意外な事で払拭された。
「え、中止?」
「はい、刈谷が薬物で捕まったので。刈谷が選ばれたのも作者の強い意向だったらしくて、今から代役探すのもって事で撮影は白紙になりました。せっかくの主演なのにすみません」
そう、刈谷は噂通りのやつだった。
昔からその噂はあったのに今まで捕まらなかったのは不思議だが、ドラマ主演という事で週刊誌とかが張り切ったんだろう。
「噂通りのやつだったんだ。中止か、まぁ仕方ないな」
最低だが、ドラマが無くなってよかったとは思う。
それに他にも色んなドラマがあるし、演技に興味があるなら俺がほか何か出来ないか探そう。
「演技に興味があるみたいなので、他にもドラマ出演見繕ってみますね」
「いや、いい」
「え、なんでですか?ファンとしては、深月さんが刑事ものドラマとか似合いそうだと思ったんですけど」
「演技向いてないなって思ったから」
「そうですか?あの練習の時普通に上手でしたけど」
「でももういいから。今まで通りモデル頑張るわ」
あの役をやることは嫌だったけど、手を出したら殺すと言っていた相手でも仕事のためならあんなに役に入り込めるなんて寧ろ俳優としての才能もあるんじゃないかとは思った。
「今日もソファで寝んの」
「はい、俺は手を出してしまったので」
「いいよ、疲れた社会人をソファで寝かすほど俺は鬼じゃねえ。お前がファンだから俺に手を出すような奴じゃないのはわかってるし、練習に付き合ってくれたんだろ、だから目を瞑ってやるよ」
本当にこの人は俺が練習でキスしたなんて思ってるんだろうか。
「けどお前もあれだな、俺の事仕事バカとか言うけどお前も大概だよな。俺に怒られるの承知で、キスシーンの練習までするなんて」
「本当にあれが練習の為だと思うんですか?」
「え?」
俺は深月さんに腹が立ったんだ。
まさか推しに腹が立つ日が来るなんて思わなかった。
仕事のためならあんな風に誰とでもキスをするのかとか。
しかも俺は深月さんのファンなのに。
俺は、仕事のために好きでもないやつとのキスなんて出来ないし、演技なんてできない。
深月さんの頬を両手で覆い、舌をねじ込む。
「ん…っ」
そのまま舌を絡ませる。
今は役でもなんでもない。
絢瀬深月として、俺にキスされてるんだ。
「深月さん…名前呼んで」
「え、…あ、真太郎…んぅ」
深月さんが名前を呼んだところでキスを辞めた。
なんでこの人抵抗しないんだ。今は役に入り込んでないはずなのに。
それと同時に自分がやってしまった事を後悔した。
「すみません、頭冷やします。今日もソファで寝るんで」
マネージャーも撮影現場に行かないとだし。
しかし、俺の不安は意外な事で払拭された。
「え、中止?」
「はい、刈谷が薬物で捕まったので。刈谷が選ばれたのも作者の強い意向だったらしくて、今から代役探すのもって事で撮影は白紙になりました。せっかくの主演なのにすみません」
そう、刈谷は噂通りのやつだった。
昔からその噂はあったのに今まで捕まらなかったのは不思議だが、ドラマ主演という事で週刊誌とかが張り切ったんだろう。
「噂通りのやつだったんだ。中止か、まぁ仕方ないな」
最低だが、ドラマが無くなってよかったとは思う。
それに他にも色んなドラマがあるし、演技に興味があるなら俺がほか何か出来ないか探そう。
「演技に興味があるみたいなので、他にもドラマ出演見繕ってみますね」
「いや、いい」
「え、なんでですか?ファンとしては、深月さんが刑事ものドラマとか似合いそうだと思ったんですけど」
「演技向いてないなって思ったから」
「そうですか?あの練習の時普通に上手でしたけど」
「でももういいから。今まで通りモデル頑張るわ」
あの役をやることは嫌だったけど、手を出したら殺すと言っていた相手でも仕事のためならあんなに役に入り込めるなんて寧ろ俳優としての才能もあるんじゃないかとは思った。
「今日もソファで寝んの」
「はい、俺は手を出してしまったので」
「いいよ、疲れた社会人をソファで寝かすほど俺は鬼じゃねえ。お前がファンだから俺に手を出すような奴じゃないのはわかってるし、練習に付き合ってくれたんだろ、だから目を瞑ってやるよ」
本当にこの人は俺が練習でキスしたなんて思ってるんだろうか。
「けどお前もあれだな、俺の事仕事バカとか言うけどお前も大概だよな。俺に怒られるの承知で、キスシーンの練習までするなんて」
「本当にあれが練習の為だと思うんですか?」
「え?」
俺は深月さんに腹が立ったんだ。
まさか推しに腹が立つ日が来るなんて思わなかった。
仕事のためならあんな風に誰とでもキスをするのかとか。
しかも俺は深月さんのファンなのに。
俺は、仕事のために好きでもないやつとのキスなんて出来ないし、演技なんてできない。
深月さんの頬を両手で覆い、舌をねじ込む。
「ん…っ」
そのまま舌を絡ませる。
今は役でもなんでもない。
絢瀬深月として、俺にキスされてるんだ。
「深月さん…名前呼んで」
「え、…あ、真太郎…んぅ」
深月さんが名前を呼んだところでキスを辞めた。
なんでこの人抵抗しないんだ。今は役に入り込んでないはずなのに。
それと同時に自分がやってしまった事を後悔した。
「すみません、頭冷やします。今日もソファで寝るんで」
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