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若い頃の私は会社に飼われていたので、身を粉にして働いて働いて働いていました。昼夜逆転、時差ボケとの戦いをしながら仕事をする苦行だったので、今が何月何日の何曜日なのか台本を見ないと答えられないような生活をしていました。よく同僚と日時を確認するときは「今日何日?」でなくて「いま何日?」と言っていたのが懐かしいです。
よく深夜帯でも働いていたので、その場合は帰宅時間は夜明け前か朝の通勤ラッシュの真っ只中。休憩も不十分なまま、空腹と疲労がピークだったので、よくモーニングを食べてから家に帰っていました。朝定食や朝ラー、朝蕎麦、朝うどん、朝マック、朝ファミレス、朝焼肉、朝寿司、変わり種だと朝アフタヌーンティーなど、いろいろ開拓してました。モーニングだと安いしボリュームが控え目なので、懐にもお腹にも夜勤明けには優しかったです。
当時はインバウンドはそこまで多くありませんでしたが、朝の時間帯はなぜかお店に外国人観光客がいました。たぶん皆さん時差ボケの関係で、朝から精力的に活動できるのだと思います。
これはもう数年以上前の話ですが、ある日の朝、私はお蕎麦屋さんのモーニングに入りました。朝は混んでいることが多いお店でしたが、その日は空いていて、お店には外国人ファミリーがいました。ご両親に小学生くらいの兄妹の四人家族で、どこの国の方かは分かりませんが英語を話していました。
そのときは彼らの存在を特に気にもしていなかったのですが、私はお腹がすいていました。確か冷たい蕎麦がついたメニューを頼んだ気がするのですが、私はいつもの要領で蕎麦を勢いよく啜って食べました。
すると、その外国人の少年が「ヒーッ」とすごい声を上げまして、ホームアローンみたいな顔をして、私のことを凝視していました。で、すぐに「あの人、蕎麦をめっちゃ音を立てて啜ってて、すんげえ行儀が悪いよ!(意訳)」みたいなことをでかい声で両親に訴え始めたのです。
私はこのとき、心の中で「あちゃー」と叫びました。これは、どうやってピンチを切り抜けようかと一瞬悩みました。
次に蕎麦を啜るときに、音を立てるのを止めるべきなのか? でも、そうすると私が英語を理解しているのがバレてしまって、逆に気まずくなるかもしれない。それに、ここは日本だから蕎麦は啜るのが普通だしな、と考えました。
ただ本当にこれは一瞬の思考回路になりまして、すぐに少年の両親が「シー!静かに!日本では蕎麦は啜って食べるのがマナーなのよ(意訳)」と少年を諭してくれました。ご両親はちょっと焦っていましたね。郷に入れば郷に従え論を言ってくれて助かりました。
というわけで、私はその後は控え目にしつつも、お蕎麦を美味しく頂きました。あんな経験をしたのは、今のところ一回だけです。
ちなみにですが、私は無茶無理無謀が影響したのか、社会人数年目で自律神経を盛大にやってしまい、定期的にステロイドのお世話になっています。既に発症してからは年数が経ってますが今も治ってないので、働いて働いて働いてまいるのは、ほどほどにと思ってます。
補足
こんな書き方をすると私が英語ペラペラな感じに見えますが、全くそんなことないのでご容赦を。
よく深夜帯でも働いていたので、その場合は帰宅時間は夜明け前か朝の通勤ラッシュの真っ只中。休憩も不十分なまま、空腹と疲労がピークだったので、よくモーニングを食べてから家に帰っていました。朝定食や朝ラー、朝蕎麦、朝うどん、朝マック、朝ファミレス、朝焼肉、朝寿司、変わり種だと朝アフタヌーンティーなど、いろいろ開拓してました。モーニングだと安いしボリュームが控え目なので、懐にもお腹にも夜勤明けには優しかったです。
当時はインバウンドはそこまで多くありませんでしたが、朝の時間帯はなぜかお店に外国人観光客がいました。たぶん皆さん時差ボケの関係で、朝から精力的に活動できるのだと思います。
これはもう数年以上前の話ですが、ある日の朝、私はお蕎麦屋さんのモーニングに入りました。朝は混んでいることが多いお店でしたが、その日は空いていて、お店には外国人ファミリーがいました。ご両親に小学生くらいの兄妹の四人家族で、どこの国の方かは分かりませんが英語を話していました。
そのときは彼らの存在を特に気にもしていなかったのですが、私はお腹がすいていました。確か冷たい蕎麦がついたメニューを頼んだ気がするのですが、私はいつもの要領で蕎麦を勢いよく啜って食べました。
すると、その外国人の少年が「ヒーッ」とすごい声を上げまして、ホームアローンみたいな顔をして、私のことを凝視していました。で、すぐに「あの人、蕎麦をめっちゃ音を立てて啜ってて、すんげえ行儀が悪いよ!(意訳)」みたいなことをでかい声で両親に訴え始めたのです。
私はこのとき、心の中で「あちゃー」と叫びました。これは、どうやってピンチを切り抜けようかと一瞬悩みました。
次に蕎麦を啜るときに、音を立てるのを止めるべきなのか? でも、そうすると私が英語を理解しているのがバレてしまって、逆に気まずくなるかもしれない。それに、ここは日本だから蕎麦は啜るのが普通だしな、と考えました。
ただ本当にこれは一瞬の思考回路になりまして、すぐに少年の両親が「シー!静かに!日本では蕎麦は啜って食べるのがマナーなのよ(意訳)」と少年を諭してくれました。ご両親はちょっと焦っていましたね。郷に入れば郷に従え論を言ってくれて助かりました。
というわけで、私はその後は控え目にしつつも、お蕎麦を美味しく頂きました。あんな経験をしたのは、今のところ一回だけです。
ちなみにですが、私は無茶無理無謀が影響したのか、社会人数年目で自律神経を盛大にやってしまい、定期的にステロイドのお世話になっています。既に発症してからは年数が経ってますが今も治ってないので、働いて働いて働いてまいるのは、ほどほどにと思ってます。
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こんな書き方をすると私が英語ペラペラな感じに見えますが、全くそんなことないのでご容赦を。
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