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キラキラした世界
ツンデレ地帯①
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■■■
「神宮寺先生、事情はだいたい分かりましたが、だからってネームが出来てない理由にはなりませんよ…… 」
「まあ、いいじゃん。あんなにロマンティックな乙女を見たあとじゃ、こんな泥沼 昼ドラ少女漫画の展開なんてさ。思い付きたくても、実は純粋ガールの神宮寺アケミ先生には無理な話だよ。はっきり言って、全部あたしの脳内のフィクションと羨望と願望のオンパレードだからね。だけど、その仮想現実ワールドも今日でオシマイ。あんな幸せな女子を目の当たりにしたら、二股とか浮気とかマジでないっッ。多夫一婦制とか、有り得ないからねー! 」
「だから僕を呼びつけて、半ば僕に台詞を考えさせようとしているのは酷い話じゃないですか? 世の中の読者女子は、先生がこんなにいい加減な人間だと知ったら、騙されたと喚いて泣いて幻滅しますよ…… 」
吉岡は、あーあーと嘆くと、難しい顔をしながら膝の上でノートパソコンを叩いていた。ネタ探しをしてくれているのか吉岡の指定席周りには、今時の十代女子のホントか嘘か分からない ネットの知恵袋にある質問が数十枚ほど散らばっていた。一方の朱美は 相変わらずソファーにうつ伏せになりながら、煎餅を食べている。
あくまでも自分たちは漫画家と編集者だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
あの日の晩、吉岡は何事もなかったかのように、いつものシャツに、少し緩んだネクタイ姿で 再び原稿を取りに来た。そのときには食べるものがないといけないからと、ちょっと気の効いた爪折を持ってきてくれた。
気まずさを処理しながら、様々なサポートをしてくれる吉岡には、仕事だからとはいいつつも本当ににいつも頭が上がらない。
「吉岡ぁ。例えばさ…… いきなり十二人の妹が出来て、全員にいきなり迫られてビックリするくらいモテまくったらどうする?」
「はあ……? 先生、突然 何を言い出すんですか? 」
「いいから、つべこべ言わないでっ。吉岡的には、どうなのッ? 」
「それって、だいぶ前に 伝説的に流行った話ですよね…… もしかしてそんな話引き合いに出して、神宮寺先生、いま凄ーく疲れてます? 」
「そんなことないっ。私は至って普通だから。話を逸らさないで。で、どうなのよ。嬉しいか嬉しくないか、どっち!? 」
朱美はジタバタしながら、吉岡を上目で睨んだ。
一般的に 普通 女子にそんな態度をされたら、年頃の若者ならば 少しは たじろいだりしそうなものだが、吉岡は一瞬 朱美を直視すると 直ぐに小さくため息を吐いてパソコンに目線を戻した。
「そりゃ…… まあ、強いて言えば困りはしますが、悪い気はしないでしょうね 」
「でしょっッ? だから、私は海蘊が、いろんなイケメンたちからビックリするくらい困るくらいモテまくるって話にしたかったら、やっぱドキドキが止まらないと思うのね。プチ乙ゲーちっくな展開が、世間の需要にマッチしてると思ってさ 」
「まあ。僕は今の時代には、先生の作品はマッチしてると思いますよ。作品初期の純愛から海蘊の成長と共に、まさかのスキャンダラスへの方向転換は、まさに先生の才能の華麗なる脱皮です 」
吉岡はお得意の事務的な称賛で、朱美に相槌を打っていた。でも相変わらず目線はパソコンに向いていて、朱美のよくわからない発言を受け流すのも手慣れたものだ。
「でもさ、今日の現実と来たらさ。息吹が すんごい楽しそうだったんだもん。あんなに ときめいてて 何か言えば直ぐに紅くなっちゃってさ。赤い実弾けた を マジで生で見た。少しは羨ましいとか思っちゃっても私に罪はないでしょ? しかも、まさかの純愛だ 」
「羨むのは、大いに結構です。だけどそれがなんで、ネームが決まらない理由になるんですか? 」
「だってさ。普通ね、女は一人のひとを大切にするし、大切にされたいって願うでしょ。なんか今日の息吹を見てたら、私の漫画って人類の法則まるで無視してるなー、って気づいちゃったんだもん。だから今日はもう思い付かない 」
「先生。今更 可愛らしいことを言って誤魔化そうとしても 駄目ですよ。だいたい考える時間は五日以上はありましたからね 」
朱美は相変わらず漫画に関することになると、言っていることが支離滅裂だった。絵を描くのは好きだから、作画に取り掛かるとそれなりに早いのだが、とにかく話を考えることがキライで仕方ない。そんな彼女の性格や行動パターンはもちろん折り込み済みだが、それでも尻を叩いて仕事をさせるのは 歴代編集者たちも頭を抱える問題だったらしい。
「この際、先生が御自身の恋愛感の定義を変えられるのなら、それを僕に咎める権利はありません。ですがっ…… 」
吉岡は寸前で言葉を堪えると、寝転ぶ朱美に近づきこう耳打ちした。
「いつまでも甘ったれてないで、さっとと考えろっッ! ネームあげるまで、今日は布団で寝かせませんからねっッ…… 」
「へっ? 」
一瞬、朱美の耳に柔らかい吐息が漏れ、意識がそちらに向かった。
しかしその言葉を理解した瞬間、背筋がゾクゾクする感覚が遅れてやってきて、とてつもない恐怖心があとから沸いてきた。
朱美は慌てて起き上がると思わず、
「酷っッ! 何っ、それ吉岡の本性!? 」
と言い放った。
「本性も何も、全部ありのままの僕の発言です。ときに心を鬼にして、自分の信ずる神であっても鞭を打つ。それも担当編集者の大事な勤めの一つです 」
「何それっ! そんなんじゃ、全然駄目だわ。萌えもキュンもないっしっ…… ただ、怖っッ……って感じ 」
「はあ? 僕は別に、先生を喜ばせるために、怒ったわけじゃ…… ないんでけど 」
吉岡は思わず後退するとそのまま、おほん、と咳払いをした。
「冗談ばっかりいってないで、そろそろ本気で起きてください。無視するなら、その醜態をカメラに収めて、今すぐ編集長に送りつけますよ。それでもいいですか? 」
吉岡は若干キレぎみな表情を浮かべて、ポケットのスマホを探し始めた。編集長には先日の一件で、菓子折一箱だけでは収まらないくらい、大変お世話になった。朱美としてはこんなやり取りをしてはいるが、少なくとも裏切るような姿を晒すのは、ここだけの話にしなくてはならない。
「じゃあ、せめてツンデレ方面で私を導いてくれたら、吉岡の言うこと聞くわ。私も たまに優しくされたら、キュンとしてきて、やる気でるかもしれないし…… 」
「えっ……? 」
スマホがゴトンと地面に落ちる音がして、自分が落としたのだという理解が少し遅れてやってくる。
吉岡は思わず、朱美に向き直っていた。
朱美との距離が異様に近い。
朱美の瞳に、自分しか映っていない距離感。
無駄に接近しすぎたことを今更ながらちょっと後悔してしまう、そんな距離感。
そして魔法が掛かったように、吉岡の体は徐々に硬直していた。
時計の針の音だけが、チクタクチクタクとこの空間に響き渡る。
あくまでも真面目に指導したつもりだったが、やはり人気作家の感覚的な計算高さには敵わない。もって生まれた間合いのよさで、この場は完全に朱美に掌握されていた。
いつもこうして、俺が負ける。
そしていつも、少し悔しい気持ちになるのだ。
「まあ、吉岡にそんな機転も度胸もないのは知ってるけどね 」
「……なっ、失礼千万な話ですよっ 」
一瞬止まった時計の針を進め始めたのは、朱美だった。
朱美は少しだけ笑顔を見せると、そのまま立ち上がって冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出した。そしてコップに物凄い勢いで注ぐと、そのままぐいっと喉を湿らせて、吉岡に向き直った。
「吉岡も、何か飲む? 」
「いえ、僕は別に。その、お構い無く 」
「別に遠慮はいいよ。だって私がネームできないと帰れないんでしょ?
わかってるなら、ダラダラ言い訳してないでさっさと描いてくれ……
と思わず言ってしまいそうだったが、吉岡はそこをグッと堪えると、またソファーに体を委ねつつ咳払いしてこう返答した。
「では、同じものを…… お願いします 」
「はーい 」
朱美は再び勢いよくコップに麦茶を注ぐと、静かにサイドテーブルに置いた。コップは結露を起こすくらいにキンキンに冷えていて、朱美の手の跡がくっきりと残っていた。朱美は麦茶を置いた足でそのままソファーには腰かけずサイドボードに向かう。そしてそこに乗っていた透明なクリアファイルの中から、数枚の紙を手に取ったのだった。
「神宮寺先生、事情はだいたい分かりましたが、だからってネームが出来てない理由にはなりませんよ…… 」
「まあ、いいじゃん。あんなにロマンティックな乙女を見たあとじゃ、こんな泥沼 昼ドラ少女漫画の展開なんてさ。思い付きたくても、実は純粋ガールの神宮寺アケミ先生には無理な話だよ。はっきり言って、全部あたしの脳内のフィクションと羨望と願望のオンパレードだからね。だけど、その仮想現実ワールドも今日でオシマイ。あんな幸せな女子を目の当たりにしたら、二股とか浮気とかマジでないっッ。多夫一婦制とか、有り得ないからねー! 」
「だから僕を呼びつけて、半ば僕に台詞を考えさせようとしているのは酷い話じゃないですか? 世の中の読者女子は、先生がこんなにいい加減な人間だと知ったら、騙されたと喚いて泣いて幻滅しますよ…… 」
吉岡は、あーあーと嘆くと、難しい顔をしながら膝の上でノートパソコンを叩いていた。ネタ探しをしてくれているのか吉岡の指定席周りには、今時の十代女子のホントか嘘か分からない ネットの知恵袋にある質問が数十枚ほど散らばっていた。一方の朱美は 相変わらずソファーにうつ伏せになりながら、煎餅を食べている。
あくまでも自分たちは漫画家と編集者だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
あの日の晩、吉岡は何事もなかったかのように、いつものシャツに、少し緩んだネクタイ姿で 再び原稿を取りに来た。そのときには食べるものがないといけないからと、ちょっと気の効いた爪折を持ってきてくれた。
気まずさを処理しながら、様々なサポートをしてくれる吉岡には、仕事だからとはいいつつも本当ににいつも頭が上がらない。
「吉岡ぁ。例えばさ…… いきなり十二人の妹が出来て、全員にいきなり迫られてビックリするくらいモテまくったらどうする?」
「はあ……? 先生、突然 何を言い出すんですか? 」
「いいから、つべこべ言わないでっ。吉岡的には、どうなのッ? 」
「それって、だいぶ前に 伝説的に流行った話ですよね…… もしかしてそんな話引き合いに出して、神宮寺先生、いま凄ーく疲れてます? 」
「そんなことないっ。私は至って普通だから。話を逸らさないで。で、どうなのよ。嬉しいか嬉しくないか、どっち!? 」
朱美はジタバタしながら、吉岡を上目で睨んだ。
一般的に 普通 女子にそんな態度をされたら、年頃の若者ならば 少しは たじろいだりしそうなものだが、吉岡は一瞬 朱美を直視すると 直ぐに小さくため息を吐いてパソコンに目線を戻した。
「そりゃ…… まあ、強いて言えば困りはしますが、悪い気はしないでしょうね 」
「でしょっッ? だから、私は海蘊が、いろんなイケメンたちからビックリするくらい困るくらいモテまくるって話にしたかったら、やっぱドキドキが止まらないと思うのね。プチ乙ゲーちっくな展開が、世間の需要にマッチしてると思ってさ 」
「まあ。僕は今の時代には、先生の作品はマッチしてると思いますよ。作品初期の純愛から海蘊の成長と共に、まさかのスキャンダラスへの方向転換は、まさに先生の才能の華麗なる脱皮です 」
吉岡はお得意の事務的な称賛で、朱美に相槌を打っていた。でも相変わらず目線はパソコンに向いていて、朱美のよくわからない発言を受け流すのも手慣れたものだ。
「でもさ、今日の現実と来たらさ。息吹が すんごい楽しそうだったんだもん。あんなに ときめいてて 何か言えば直ぐに紅くなっちゃってさ。赤い実弾けた を マジで生で見た。少しは羨ましいとか思っちゃっても私に罪はないでしょ? しかも、まさかの純愛だ 」
「羨むのは、大いに結構です。だけどそれがなんで、ネームが決まらない理由になるんですか? 」
「だってさ。普通ね、女は一人のひとを大切にするし、大切にされたいって願うでしょ。なんか今日の息吹を見てたら、私の漫画って人類の法則まるで無視してるなー、って気づいちゃったんだもん。だから今日はもう思い付かない 」
「先生。今更 可愛らしいことを言って誤魔化そうとしても 駄目ですよ。だいたい考える時間は五日以上はありましたからね 」
朱美は相変わらず漫画に関することになると、言っていることが支離滅裂だった。絵を描くのは好きだから、作画に取り掛かるとそれなりに早いのだが、とにかく話を考えることがキライで仕方ない。そんな彼女の性格や行動パターンはもちろん折り込み済みだが、それでも尻を叩いて仕事をさせるのは 歴代編集者たちも頭を抱える問題だったらしい。
「この際、先生が御自身の恋愛感の定義を変えられるのなら、それを僕に咎める権利はありません。ですがっ…… 」
吉岡は寸前で言葉を堪えると、寝転ぶ朱美に近づきこう耳打ちした。
「いつまでも甘ったれてないで、さっとと考えろっッ! ネームあげるまで、今日は布団で寝かせませんからねっッ…… 」
「へっ? 」
一瞬、朱美の耳に柔らかい吐息が漏れ、意識がそちらに向かった。
しかしその言葉を理解した瞬間、背筋がゾクゾクする感覚が遅れてやってきて、とてつもない恐怖心があとから沸いてきた。
朱美は慌てて起き上がると思わず、
「酷っッ! 何っ、それ吉岡の本性!? 」
と言い放った。
「本性も何も、全部ありのままの僕の発言です。ときに心を鬼にして、自分の信ずる神であっても鞭を打つ。それも担当編集者の大事な勤めの一つです 」
「何それっ! そんなんじゃ、全然駄目だわ。萌えもキュンもないっしっ…… ただ、怖っッ……って感じ 」
「はあ? 僕は別に、先生を喜ばせるために、怒ったわけじゃ…… ないんでけど 」
吉岡は思わず後退するとそのまま、おほん、と咳払いをした。
「冗談ばっかりいってないで、そろそろ本気で起きてください。無視するなら、その醜態をカメラに収めて、今すぐ編集長に送りつけますよ。それでもいいですか? 」
吉岡は若干キレぎみな表情を浮かべて、ポケットのスマホを探し始めた。編集長には先日の一件で、菓子折一箱だけでは収まらないくらい、大変お世話になった。朱美としてはこんなやり取りをしてはいるが、少なくとも裏切るような姿を晒すのは、ここだけの話にしなくてはならない。
「じゃあ、せめてツンデレ方面で私を導いてくれたら、吉岡の言うこと聞くわ。私も たまに優しくされたら、キュンとしてきて、やる気でるかもしれないし…… 」
「えっ……? 」
スマホがゴトンと地面に落ちる音がして、自分が落としたのだという理解が少し遅れてやってくる。
吉岡は思わず、朱美に向き直っていた。
朱美との距離が異様に近い。
朱美の瞳に、自分しか映っていない距離感。
無駄に接近しすぎたことを今更ながらちょっと後悔してしまう、そんな距離感。
そして魔法が掛かったように、吉岡の体は徐々に硬直していた。
時計の針の音だけが、チクタクチクタクとこの空間に響き渡る。
あくまでも真面目に指導したつもりだったが、やはり人気作家の感覚的な計算高さには敵わない。もって生まれた間合いのよさで、この場は完全に朱美に掌握されていた。
いつもこうして、俺が負ける。
そしていつも、少し悔しい気持ちになるのだ。
「まあ、吉岡にそんな機転も度胸もないのは知ってるけどね 」
「……なっ、失礼千万な話ですよっ 」
一瞬止まった時計の針を進め始めたのは、朱美だった。
朱美は少しだけ笑顔を見せると、そのまま立ち上がって冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出した。そしてコップに物凄い勢いで注ぐと、そのままぐいっと喉を湿らせて、吉岡に向き直った。
「吉岡も、何か飲む? 」
「いえ、僕は別に。その、お構い無く 」
「別に遠慮はいいよ。だって私がネームできないと帰れないんでしょ?
わかってるなら、ダラダラ言い訳してないでさっさと描いてくれ……
と思わず言ってしまいそうだったが、吉岡はそこをグッと堪えると、またソファーに体を委ねつつ咳払いしてこう返答した。
「では、同じものを…… お願いします 」
「はーい 」
朱美は再び勢いよくコップに麦茶を注ぐと、静かにサイドテーブルに置いた。コップは結露を起こすくらいにキンキンに冷えていて、朱美の手の跡がくっきりと残っていた。朱美は麦茶を置いた足でそのままソファーには腰かけずサイドボードに向かう。そしてそこに乗っていた透明なクリアファイルの中から、数枚の紙を手に取ったのだった。
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