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  第2章 【ヤマト軍団】と、【予言された年に生誕の4王女】

 〔22〕その方面の武勲では【百戦百勝不敗】を誇り、他の追随を許さない!!

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  「ウチの王妃の【遠隔言霊交信神技テレパシー】といっても、姉妹間で、退屈しのぎの世間話や亭主への愚痴の言い合いばかりで、何の役にも立たん。」
「せめて、周囲の者の心だけでも読めれば、気配りや配慮ができようものを・・・」


「【何の役にも立たん】ということはないだろう。」
「・・・ていうか、よく、そんな怖いことを平気で言えるな!」
「そんなことになったら、お主の浮気は一発で、ばれてしまうぞ!!」


「バカ言え!」
「俺は浮気など・・・」
「お主こそ、【港、港に女あり!】で、【その方面の武勲では百戦百勝不敗を誇り、他の追随を許さない!】とか??」
「そういうお主にだけは言われたくないなァー。」
「【英雄、色を好む!】か、けだし、【名言】なり!」


「エライ言われようだなァー」
「【誉め殺し】もそこまでいくと、【技術】を通り越して、もう、【芸術の域】だなァー!」
「その【武勲】とやらは、一晩や二晩、徹夜しても語り尽くせぬ程ゆえ、こちらに置いといて、またの機会に話すとしよう。」



  ヤマトは何やらアワただしく、話を切り替えた。

「早速だが商談に入らせてもらう。」
「帰国時の暴風雨で、御当家への納入量が少なくなり、申し訳ない。」


「イヤ、当方としては、それでも大助かりだ。」
「この時節、【鋼鉄剣】は、なかなか入手困難なだけに、大変ありがたい。」
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