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第4章 【ヤマト軍団】と【タニハ王家】
〔38〕【レイカ】による【タニハ王国建国譚】≪2≫
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レイカ率いる一族郎党は、丹後半島に上陸し、集落を設営して、王国樹立の第一歩とした。
付近一帯の中小集落を武力制圧すれば、簡単だが、背後関係も地理も分からず、摩擦は極力避けたかった。
そこで、2年間、丹後半島及び若狭湾一帯を配下に命じて、細大漏らさず、偵察させたのである。
その結果、分かったことは、どの集落でも、【銅鐸祭祀】が【自称霊能者巫女】によってなされているという事実
また、【神の御告げ】とか、神や先代統治者の【守護霊】が【巫女】に乗り移って喋る【憑依祭祀】がほとんどであるという事実。
レイカは配下の巫女集団と充分検討した結果、決断した。
「銅鐸なるものを叩き壊さねば!!」と。
10日後、丹後の中でも、比較的大きな集落に、レイカは配下の5人の巫女と剣技の腕に秀でた5人の警護兵を従えて乗り込んだ。
3基の 銅鐸が 吊るされた祭壇の前で、3人の巫女が祈祷中であり、その広場には30数人の民が、地面に正座して頭を垂れていた。
その周囲は樹木によって囲まれ、木々の枝葉で上空が埋め尽くされて、真夏日とはいえ、広場全体が木陰となり、わずかに木漏れ日が差すのみで、涼しいそよ風が心地良かった。
突如、レイカ配下の【巫女頭】が大声で叫んだ!
「エエーイ!」
「静まれー! 静まれー!」
「そこなっ似非巫女共がー!!」
付近一帯の中小集落を武力制圧すれば、簡単だが、背後関係も地理も分からず、摩擦は極力避けたかった。
そこで、2年間、丹後半島及び若狭湾一帯を配下に命じて、細大漏らさず、偵察させたのである。
その結果、分かったことは、どの集落でも、【銅鐸祭祀】が【自称霊能者巫女】によってなされているという事実
また、【神の御告げ】とか、神や先代統治者の【守護霊】が【巫女】に乗り移って喋る【憑依祭祀】がほとんどであるという事実。
レイカは配下の巫女集団と充分検討した結果、決断した。
「銅鐸なるものを叩き壊さねば!!」と。
10日後、丹後の中でも、比較的大きな集落に、レイカは配下の5人の巫女と剣技の腕に秀でた5人の警護兵を従えて乗り込んだ。
3基の 銅鐸が 吊るされた祭壇の前で、3人の巫女が祈祷中であり、その広場には30数人の民が、地面に正座して頭を垂れていた。
その周囲は樹木によって囲まれ、木々の枝葉で上空が埋め尽くされて、真夏日とはいえ、広場全体が木陰となり、わずかに木漏れ日が差すのみで、涼しいそよ風が心地良かった。
突如、レイカ配下の【巫女頭】が大声で叫んだ!
「エエーイ!」
「静まれー! 静まれー!」
「そこなっ似非巫女共がー!!」
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