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第4章 【ヤマト軍団】と【タニハ王家】
〔37〕【レイカ】による【タニハ王国建国譚】≪1≫
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30余年前、レイカの一家は一族郎党を引き連れ、ヤマトの祖父の【タケルヒコ】の船団で、イト国を出航して、黒潮と偏西風に乗り、北の海(日本海の古称)を、一気呵成に丹後半島まで、辿り着いた。
この頃は瀬戸の内海を横断するよりも、遥かに速かった。
しかしながら、一度、天候が悪化すれば、北の海の荒波は半端ではなく、ほぼ確実に難破していたことであろう。
他の17家が皆、瀬戸の内海を選んだのに、レイカの一家だけが北の海を選んだのには訳があった。
その家業が、金銀、真珠、紅玉、緑玉、珊瑚等の装飾品の取引であり、丹後、若狭、能登は一大生産拠点であった。
そして、何よりも、レイカと娘達の趣味と実益をも兼ねていた。
ただ、唯一最大の不安は【船の難破】であったが、女王はそれら全てを予知済みで、『日食後、日輪が再び出現した時をもって、出立せよ』との勅命も、出立時を違えれば、嵐に遭遇するからであり、不安や心配は解消された上での決断であった。
レイカの一族郎党は、金銀細工や装飾品加工職人、海女集団、護衛部隊だけで、二百数十人。後続の家族をも含めて、総勢五百数十人となり、18家の中で、最多移住集団となった。
この頃は瀬戸の内海を横断するよりも、遥かに速かった。
しかしながら、一度、天候が悪化すれば、北の海の荒波は半端ではなく、ほぼ確実に難破していたことであろう。
他の17家が皆、瀬戸の内海を選んだのに、レイカの一家だけが北の海を選んだのには訳があった。
その家業が、金銀、真珠、紅玉、緑玉、珊瑚等の装飾品の取引であり、丹後、若狭、能登は一大生産拠点であった。
そして、何よりも、レイカと娘達の趣味と実益をも兼ねていた。
ただ、唯一最大の不安は【船の難破】であったが、女王はそれら全てを予知済みで、『日食後、日輪が再び出現した時をもって、出立せよ』との勅命も、出立時を違えれば、嵐に遭遇するからであり、不安や心配は解消された上での決断であった。
レイカの一族郎党は、金銀細工や装飾品加工職人、海女集団、護衛部隊だけで、二百数十人。後続の家族をも含めて、総勢五百数十人となり、18家の中で、最多移住集団となった。
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