倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１４章 【ナム王太子】討たれ、【ツモ国滅亡】により【新生倭国】建国及び、【女王・日御子】即位す！！

〔１７５〕逃げる【ナム】達数十人は【ミカ】の【念動力】で空中に舞い上がった！！

　　【ナム軍陣営】は何百という【野宿用宿舎・仮設テント】や周辺一帯の雑草・樹木といった着火可燃性の強いものだけに、大きな炎や黒煙を上げつつ、大火災と化した。


これほどの大火災では、皆焼け死ぬであろうと、思われがちだが、【ミカ】だけは違った！


【ミカ】と【キララ】の２人を乗せた馬は【イト軍・キビ軍宿営地】に、一旦戻り、師匠の看護をしていた【ユリ】から、馬を借り受け、【ミカ】と【キララ】を乗せた２頭の馬は北の方向に、駆けて行った。



　　【ミカ】の【予知】では【大火災】となった【ナム軍陣営地】から東方向、つまり【湖の北】へ、百数十人が逃げて行き、西方向、つまり、こちらに二百数十人が、三々五々逃げて来る。

その中の、最も大きな集団の数十人の中に、【ナム本人】がいる、として、こちらに馬を進めて来たのだった。


【ミカ】と【キララ】は自分達の背丈程もある雑草の中に、馬を止め、【ナム】達が逃げて来るのを待った。



　　暫くして、３～１０人の組が、２０組続いた後、数十人の集団がやって来た。

【ミカ】は【ナム】とは面識がないが、頭の中の紅玉色の輝きが、その集団の中の１人をして、【ナム本人】であると、示していた。

逃げる【ナム達数十人】は【ミカ】の【念動力サイコキネシス】で、空中に舞い上がった！