倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１６章 【新生倭国】の【都】が、広大な敷地の【纒向の地】に建設され、２年余で完成！！

〔２０７〕【クヌ国】の【ヒミヒコ王太子】自ら、此度の【タニハ国】の壊滅的荒れ地の様子を視察しに来た！

　　新生【倭国】の成立直前まで、後の【倭国丞相】となる【ヤマト】は、この【クヌ国】に対して、再三再四、【使節団】を派遣して、新生【倭国】に加盟するよう促ウナガしてきた。

【ヒミヒコ】は、【ヤマト】達【倭国軍】に【惨殺】された【ナム】が義父であることを隠して、丁重に断り続けたのである！！

とはいえ、戦イクサで、義父の仇討ちをしようにも、【イト国】や【畿内ヤマト国】との【戦力差】は歴然としており、【ヤマト】の【朱雀の翼５００】に本拠地を襲撃されれば全滅は免れないところだった！

・・・義父が敗れた第一の要因は【長弓】に対して【半弓】で迎え撃った点だ・・・
・・・我が軍の【半弓部隊１０００】が例え１０年が２０年かかろうと・・・
・・・必ずや、【長弓部隊２０００】にしてみせる！・・・
・・・それまでは【隠忍自重】して、戦イクサは封印だ！！・・・

【ヒミヒコ】はそう思いながら、遠征軍と共に【オワリ】の本拠地に向かった。




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　この作品では【クヌ国（狗奴国）】の本拠地が【オワリ（尾張）】と比定しています。

現在の【愛知県清洲市】から【名古屋市西区】にかけて存在する【朝日遺跡】は九州の【吉野ヶ里遺跡】にも匹敵する巨大環濠集落跡であります。

全国的にも珍しい【逆茂木】や【乱杭】などの【防衛設備跡】が発見されており、戦乱に備えた古代の【城塞都市】の面影があります。