倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２２章 【スミダヒコ王太子】は身命を賭して、奪われた【御神鏡】を１ヶ月以内に取り戻すと言明！！

〔２９２〕「我が娘を嫁に欲しくば、この私を剣で倒してからにしろ！！」

　　１０日後、【スミダヒコ】は【イト王家の館】にて、国王主催の【晩餐会】に招待された。

この広大な【倭国の都】である【纒向の地】には【倭国】傘下の３０ヶ国の出張館が建てられており、【イト王家の館】も、出張館の中の一つである。



　　【スミダヒコ】は、過日【日御子】から『２人が相思相愛で、娘が【結婚の申し出プロポーズ】を承諾しているならば、余程の事がない限り、【我が家】では許可する事になっておる！』

との言質を頂いているので、単独で【イト王家の館】を意気揚々と、訪問できたのである。


【館】に到着すると、【ミランダ姫】が出迎えてくれた。

【迎賓の間】に案内されると、【ハヤテ国王】【ミカ王妃】【ユリ日御子】【タカヒコ王太子】が席に座していた。


【スミダヒコ王太子】は、顔見知りの、その場全員と挨拶を交わした。

そして【国王夫妻】に、

「私は【イト王家の御令嬢・ミランダ姫】と結婚したく存じまする。」
「何卒、【ミランダ姫】を私の妻として、下さいますよう御願い上げ奉りまする！」


【ハヤテ国王】は述べた。

「【我が家】では、『【余程の事】がない限り、婚姻を許可する事になっておる』！」
「その【余程の事】とは【剣で女１人守れないようでは困る】ということだ！」
「この館には、別館に屋内剣技場がある。」
「我が娘を嫁に欲しくば、この私を剣で倒してからにしろ！」