倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２２章 【スミダヒコ王太子】は身命を賭して、奪われた【御神鏡】を１ヶ月以内に取り戻すと言明！！

〔２９３〕「この私を剣で倒したなら、無論の事、私に勝てずとも、それなりの腕があれば良い！」

　　【ミランダ姫】は父親に向かって叫んだ！

「そんなの無理です！！」
「父上は剣の達人です！」
「その上、彼は５年前に大怪我をしているのですよ！」


「大丈夫だ！」
「現時点での剣の腕を見るだけだ！」
「私に勝てずとも、それなりの剣の腕があれば良い！」


　　
　　その場の皆は【剣技場】に移動した。


【ハヤテ】と【スミダヒコ】の２人は、武術着に着替えて、木剣を持って、相対した。

最初は手加減していた【ハヤテ】も、十数合打ち合ってからは、【スミダヒコ】の実力を見抜き、本気になった！

２人共、跳んだり、はねたりして、三十数合目に【スミダヒコ】の木剣は両手から、はね飛ばされていた！


「ハイ！それまで！！」
「あの大怪我の後遺症から、見事立ち直った、その根性がいかばかりのものか、見たかったのだが、流石サスガは【倭国随一の剣の達人】の御父上に厳しく、鍛えられただけのことはある！」
「我が娘との結婚は、差し許す！！」


【ハヤテ】の大声が【スミダヒコ】の耳には、心地良く響いた！


と、同時に【ミランダ姫】は飛び跳ねて、

「ヤッター！」

と叫んで手を叩いて喜んだ！


その場の【ミカ妃・日御子】【ユリ姫・日御子】【タカヒコ王太子】の３人共が、【スミダヒコ王太子】への賞賛の拍手を惜しまず、送った。