29 / 37
第3章。「ミニデート」
12、ミニデート
しおりを挟む
--ミニデート--
2人は、改札を通った。
階段を上がり、神戸行きのフォームに出る。
日が昇っている。
ホームワークに慣れたせいか外界の空気が清々しく新鮮である。
今日は特別に普段と違う雰囲気を醸し出していた。
人は、まばらである。
「やはり、自宅勤務が多いせいか電車は空いてそうだね。
あ!リモートワーク?かな」
実則は、幸に声をかけた。
「なにか、いつもと違いますね」
幸は、実則との初めての外出ということで、
気分は向上していたが冷静に務めた。
電車がホームに入ってきた。
「座れそうだ」
「良かったですね」
2人は、空いてる席に二人並んで座った。
実則は、ゆっくり腰を降ろす。
幸は、その隣に接するかしないかのぎりぎりに七分丈のパンツを押えてチョコンと座った。
神戸行きの新快速が出発する。
「ガタン ゴトン ガタン…」
ビルの風景が日差しを浴びながら動いていく。
実則は、今日の仕事の段取りを念入りに考えていた。
(紙のドキュメントを全て洗い出してホーマットを写真に押える)
(全て?そんな時間はあるのだろうか?)
幸は、実則の考えてる姿が、魅力的に満ちていると感じた。
うっとり見つめている。
実則は、ふと顔を幸に向けた。
ぼやっと幸と目線が合う。
幸にも段取りについて聞いてみることにした。
「今からユーザ先にドキュメントを洗い出しに行くけど、
ドキュメントてどのくらいあるんだろうね」
「そうですね、たくさんありますね。
そうに違いありません」
実則は、もっと具体的な意見を聞きたかった。
「段取りを上手くしないと時間が足りないかも知れない。
写真を撮るのは、僕がやるね。
上脇さんは、ドキュメントを集めて来てよ」
「はい」
幸は、あまり作業のことは考えていない。
ただ、実則と一緒に作業できるが嬉しかった。
にこにこしていた。
実則もそんな笑顔の幸を見ていると気持ちが落ち着いて来た。
何か楽しいこと、ピクニックに行くような明るい気持ちが伝わつて来る。
(まぁ、良いか。何とかなる)
実則は自分に言い聞かせた。
(財務諸表があるのは分かる。
センターの電算室で印字している帳票を紙で印字するのをやめれば、
経費の節約につながるはず。
これは、センターにある用紙を見ればいい。
分かりやすい作業だ)
「上脇さん。まず電算室で印字している帳票を記録するからね」
「はい」
(ほぉ。作業について考えなくちゃ。
実則さんの足手纏いにならないようにしなくてはいけない。
がんばゆき)
幸は、自分に激した。
電車が揺れる。
「ガタン。ガタン」
幸の肩が実則に触れる。
実則は、体に力を入れて揺れないように踏ん張った。
(センターは、良いけど。本社での作業は上手くいくだろうか?
どんな紙の書類があるのだろうか?
全部洗い出す必要はあるのだろうか?
調査は、広く行う方がいい。
後で取捨選択をするんだ。
後でいい。後でいい)
実則は、力を入れて踏ん張るのをやめた。
幸と実則の肩は、触れながら一緒に揺れた。
(営業資料は?
売上帳票とか?
帳票の名前は分からないけど。
あるな。
管理資料?
在庫管理。
顧客管理。
人事は、帳票にしないか?
印刷しないものもあるな。
給料明細は、印字するな。
これを削減できれば大きな成果がでる。
行ってみないと本当のところは分からない)
「六甲道。六甲道。六甲道」
「後、一駅だね」
「はい」
幸は、返事した。
「次は、神戸の地下鉄に乗り換えるよ」
幸は、楽しそうに肩を触れながら揺れている。
(もう、終わりかなぁ。
次も座れるといいな)
三ノ宮に着いて、2人はJRの電車を降り地下鉄に乗り換えた。
もう9時になった。
「意外といい感じだね」
「何がですか?私たちのことですか?」
「いや。ユーザ先の駅に着く時間がだよ」
(私との道中の事かと思ったのに)ヽ(`Д´)ノプンプン
幸は、仕事のことよりそっちのことばかり考えていた。
仕方がないよね。
責任も仕事も雑用ばかりしか与えられていない。
会社の風土を改革しなければ、
なかなか女性の活躍する社会にはなれない。
神戸の三ノ宮の地下鉄のホームも人はまばらである。
「次も座れそうですね」
幸は、愛想を振った。
地下鉄も座れた。
相変わらず実則は仕事のことばかり考えている。
幸も自社の帳票類を考えてみた。
今年、このプロジェクトに参加することになる前は会社の事務をしていた。
(普通の申請書とかは分かるんだけどな。
なんとか、実則さんの役に立てればいいんだけど)
そうこうしてるまにユーザ先の駅に着いた。
「西流通センター前。西流通センター前。西流通センター前」
(架空の駅名です。あしからず)
つづく。次回(緑が豊かな神戸でデートは続くの?いや仕事モードです。)
2人は、改札を通った。
階段を上がり、神戸行きのフォームに出る。
日が昇っている。
ホームワークに慣れたせいか外界の空気が清々しく新鮮である。
今日は特別に普段と違う雰囲気を醸し出していた。
人は、まばらである。
「やはり、自宅勤務が多いせいか電車は空いてそうだね。
あ!リモートワーク?かな」
実則は、幸に声をかけた。
「なにか、いつもと違いますね」
幸は、実則との初めての外出ということで、
気分は向上していたが冷静に務めた。
電車がホームに入ってきた。
「座れそうだ」
「良かったですね」
2人は、空いてる席に二人並んで座った。
実則は、ゆっくり腰を降ろす。
幸は、その隣に接するかしないかのぎりぎりに七分丈のパンツを押えてチョコンと座った。
神戸行きの新快速が出発する。
「ガタン ゴトン ガタン…」
ビルの風景が日差しを浴びながら動いていく。
実則は、今日の仕事の段取りを念入りに考えていた。
(紙のドキュメントを全て洗い出してホーマットを写真に押える)
(全て?そんな時間はあるのだろうか?)
幸は、実則の考えてる姿が、魅力的に満ちていると感じた。
うっとり見つめている。
実則は、ふと顔を幸に向けた。
ぼやっと幸と目線が合う。
幸にも段取りについて聞いてみることにした。
「今からユーザ先にドキュメントを洗い出しに行くけど、
ドキュメントてどのくらいあるんだろうね」
「そうですね、たくさんありますね。
そうに違いありません」
実則は、もっと具体的な意見を聞きたかった。
「段取りを上手くしないと時間が足りないかも知れない。
写真を撮るのは、僕がやるね。
上脇さんは、ドキュメントを集めて来てよ」
「はい」
幸は、あまり作業のことは考えていない。
ただ、実則と一緒に作業できるが嬉しかった。
にこにこしていた。
実則もそんな笑顔の幸を見ていると気持ちが落ち着いて来た。
何か楽しいこと、ピクニックに行くような明るい気持ちが伝わつて来る。
(まぁ、良いか。何とかなる)
実則は自分に言い聞かせた。
(財務諸表があるのは分かる。
センターの電算室で印字している帳票を紙で印字するのをやめれば、
経費の節約につながるはず。
これは、センターにある用紙を見ればいい。
分かりやすい作業だ)
「上脇さん。まず電算室で印字している帳票を記録するからね」
「はい」
(ほぉ。作業について考えなくちゃ。
実則さんの足手纏いにならないようにしなくてはいけない。
がんばゆき)
幸は、自分に激した。
電車が揺れる。
「ガタン。ガタン」
幸の肩が実則に触れる。
実則は、体に力を入れて揺れないように踏ん張った。
(センターは、良いけど。本社での作業は上手くいくだろうか?
どんな紙の書類があるのだろうか?
全部洗い出す必要はあるのだろうか?
調査は、広く行う方がいい。
後で取捨選択をするんだ。
後でいい。後でいい)
実則は、力を入れて踏ん張るのをやめた。
幸と実則の肩は、触れながら一緒に揺れた。
(営業資料は?
売上帳票とか?
帳票の名前は分からないけど。
あるな。
管理資料?
在庫管理。
顧客管理。
人事は、帳票にしないか?
印刷しないものもあるな。
給料明細は、印字するな。
これを削減できれば大きな成果がでる。
行ってみないと本当のところは分からない)
「六甲道。六甲道。六甲道」
「後、一駅だね」
「はい」
幸は、返事した。
「次は、神戸の地下鉄に乗り換えるよ」
幸は、楽しそうに肩を触れながら揺れている。
(もう、終わりかなぁ。
次も座れるといいな)
三ノ宮に着いて、2人はJRの電車を降り地下鉄に乗り換えた。
もう9時になった。
「意外といい感じだね」
「何がですか?私たちのことですか?」
「いや。ユーザ先の駅に着く時間がだよ」
(私との道中の事かと思ったのに)ヽ(`Д´)ノプンプン
幸は、仕事のことよりそっちのことばかり考えていた。
仕方がないよね。
責任も仕事も雑用ばかりしか与えられていない。
会社の風土を改革しなければ、
なかなか女性の活躍する社会にはなれない。
神戸の三ノ宮の地下鉄のホームも人はまばらである。
「次も座れそうですね」
幸は、愛想を振った。
地下鉄も座れた。
相変わらず実則は仕事のことばかり考えている。
幸も自社の帳票類を考えてみた。
今年、このプロジェクトに参加することになる前は会社の事務をしていた。
(普通の申請書とかは分かるんだけどな。
なんとか、実則さんの役に立てればいいんだけど)
そうこうしてるまにユーザ先の駅に着いた。
「西流通センター前。西流通センター前。西流通センター前」
(架空の駅名です。あしからず)
つづく。次回(緑が豊かな神戸でデートは続くの?いや仕事モードです。)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる