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第3章。「ミニデート」
13、緑が豊かな神戸でデートは続くの?いや仕事モードです。
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--緑が豊かな神戸でデートは続くの?いや仕事モードです。--
『西流通センター前』の駅に着いた。
人は、ほとんどいない。
駅員が一人見守っている。
2人は、自動改札を出る。
外の空気は澄んでいる。
ユーザ先は、駅の西口を出て、坂道を登ったところにある。
駅を出て5分くらい歩いたところに広い平屋の喫茶店がある。
四角の電灯看板が歩道の脇に置かれて幅を利かしている。
朝だから電気はつけられていないが、
『食堂サンシャイン』と言う文字が目立っている。
あ!喫茶店というより食堂でした。そりゃ、都会から離れてるからね。
コーヒーだけじゃやっていけないかもね。
扉は、自動ではない。
横に提供しているメニューの商品のディスプレーがある。
食堂らしく昼のサービスランチやミートスパゲッティやピラフやオムライスなどメニューの商品サンプルが飾られている。
ケチャップの赤が生々しい。
実則は、立ち止まってディスプレーを眺めた。
下段から2番目の棚に『モーニングセット』と言う見出しでコヒーとトーストとサラダがついたサンプルがある。
サラダが汚れか何かで薄茶けていた。
(長い期間、ここにこの食堂はあるのだろうか)
「上脇さん。ここにしますか?
他に喫茶らしきものは無いようです。
モーニングサービスがありますよ」
「はい」
幸は、従順に賛成した。
手でドアを押して入る。
中は、想像どうり広々している。
飾らない白のテーブルクロスが敷かれた4人掛けのテーブルが並んでいる。
入口のドアの右に食券の自動販売機がある。
人員の節約かな。
『モーニング・セット400円』を買った。
幸も同じものを買う。
一番奥の端のテーブルに座った。
実則は、奥側に座る。
幸は、実則の右斜め向かいに座った。
窓から建物の裏側が見える。
山に面した緑の森林が茂っている。
実則は、時計を見た。
9時15分である。
まだ、時間はある。
ここから、10分あればユーザ先には着くだろう。
食券をテーブルに置いた。
幸も実則が置いた券の横に食券を置いた。
定員が取りに来る。
「コーヒーは、ホットで良いですか?」
券を半分ちぎって取る。
「「はい。ホットで」」
2人は、声を揃えて答えた。
2人は、顔を見合わせ笑う。
実則は、幸を意識していた。
デートでもない。
でも、女性を正しくエスコートしなければならい。
実則は、九州男児である。
女性を大切にしかつ自身は男らしくしないといけない。
そう言う思い込みで育った。
彼女ではない、手を握って誘導も出来ずに、
歯がゆい思いでいた。
やっと、幸の顔が見れた。
幸が普段どうりなので安心した。
幸はというと、あっけらかんとこれをデート気分で楽しんでいた。
実則は、この間を何のトークで埋めようかと思案した。
(幸のシャツの薄ピンクの大きな花びら、マーガレットだろうか?)
その花が目に鮮やかに生える。
(落ち着いてみるとその柄は目立ち過ぎではないだろうか?)
実則のその気持ちが、思わず声にでた。
「その柄、目立ち過ぎない?」
中年の親父トークですか?筆者の声です。
幸は、その言葉にビックリした。
普段に、会社に着ていく服装だからである。
(あ!行き来に着るだけで社内では制服だった)
「本当ですか?会社の行き来に着てる服ですよ。
スーツより、やる気が出てて良いと思ったのですが、
ダメでしょうか?」
「ユーザ先は、制服でしょ。
何か目立ちすぎるのはユーザ受けが悪そうな気がする」
「そんなことないですよ。
可愛らしい花だし、
働く気合があるって感じですがね」
これは、男性の偏見だろうか?
実則は、少し考えたが、今更、着替えに帰るわけにもいかないので、
この話をこれ以上することを諦めた。
丁度、注文していたモーニングセットがテーブルに置かれた。
(話題を変えるチャンス)
実則は、安堵した。
女性は、服装に男性以上に気を使ってる。
背広族から出たことのない男性が鈍感すぎるのかもしれない。
「ユーザ先でする作業の話をしようか」
(え!服装の話は打ち切りですか?
ぷん。ぷん。
どうせ、飾りたがり見せたがりですよ。
お化粧も控えてナチュラルにして、
気を使ったのに。
もうですよ。
実則さんなら良いって言ってくれると思ったのにですよ)
幸は、ほっぺを膨らましはしなかったが、口が少し尖った。
「はい。仕事の話ですね」
実則は、トーストを齧り熱いコーヒーを一口すすった。
そして、発言する。
「いろいろ移動中に考えてたのですが、
ペーパレスを実現するにも、
社内のドキュメントの全てを電子業務化して、
紙を全て廃止するには、
多大な開発労力が必要な気がします。
まず、焦点を絞るのが得策のような気がするのですが、
上脇さんは、どう思いますか?」
「少し待ってくださいね」
幸は、まず、サラダを食べ、トーストを頬張る。
トーストのバターが塩気を含んで美味しい。
(カロリーオーバですかね。
実則さんも、サラダから食べた方が良いのに)
いろいろ思い出して考えた、そうしてから、ゆっくり話し出した。
「私は、会社の社内事務をしてたので、
報告書、申請書関係は、分かるのですが、
他の分野のことは、少し無知です。
力になれなくてすみません」
「それでは、上脇さんに質問です。
社内システムが電子化されペーパーレスになったら、
便利だと思いますか?
社員は、喜びますか?」
「それは、事務処理側は便利だと思いますが、
システム化するのは、大変だと思います。
申請、承認、人事や給与の業務に連携、
他にもなにか連携しないといけなかったり、
システムを作るのに多くのマンパワーが必要だと思います。
申請書は、申請理由や予想結果などの文書の塊ですよ。
コンピュータに入力する方は大変ですね」
「便利なのは、便利か。
私も必要な労力に比べて成果は、少ないように思います。
少人数の開発体制で実現しないといけない可能性が高いしね。
そこで、まず、センターの電算室で印字されている帳票を廃止出来たら、
大きな成果を上げられると思うのです。
それなら、帳票をパソコンやスマホで見れたら、
廃止できるような気がするのですが、
上脇さんは、どう思います」
「私もセンターでの紙の帳票を廃止出来たら、
成果は大きいと思います。
でも、パソコンやスマホで見れるようにするには、
セキュリティとか、どんな様式の電子帳票にするか、
いろいろ障害がありそうですね」
2人は、コーヒーを飲みほし食べ終わった。
「そうだね。ルールと媒体の変換方法さえ決まれば、
変換アプリと参照アプリを作れば済みそうな気がするんだよね」
「うん。うん」
幸は、頷いた。
幸は、少し仕事へのやる気が出て来た。
時間がきたので食堂を出た。
「実則さん。領収書をもらってくださいね」
「え!」
「あ。上野さん」
幸は、心の中で呼んでる名前が不意に出てしまったようである。
聞かれなかったふりをして誤魔化した。
いざ、ユーザ先に出陣である。
(えい!えい!おぉ!)
実則は、心の中で勝ち鬨を挙げた。
つづく。 次回(資料集め。何が楽しいいの?)エロいシーンがありませんが、もう暫くお付き合いください。
このユーザの帰りに実則にとって大変な偶然の出来事が起こります。期待しててね。(*^▽^*)
感染対策は特段書いていませんが適切にしてると理解ください。
『西流通センター前』の駅に着いた。
人は、ほとんどいない。
駅員が一人見守っている。
2人は、自動改札を出る。
外の空気は澄んでいる。
ユーザ先は、駅の西口を出て、坂道を登ったところにある。
駅を出て5分くらい歩いたところに広い平屋の喫茶店がある。
四角の電灯看板が歩道の脇に置かれて幅を利かしている。
朝だから電気はつけられていないが、
『食堂サンシャイン』と言う文字が目立っている。
あ!喫茶店というより食堂でした。そりゃ、都会から離れてるからね。
コーヒーだけじゃやっていけないかもね。
扉は、自動ではない。
横に提供しているメニューの商品のディスプレーがある。
食堂らしく昼のサービスランチやミートスパゲッティやピラフやオムライスなどメニューの商品サンプルが飾られている。
ケチャップの赤が生々しい。
実則は、立ち止まってディスプレーを眺めた。
下段から2番目の棚に『モーニングセット』と言う見出しでコヒーとトーストとサラダがついたサンプルがある。
サラダが汚れか何かで薄茶けていた。
(長い期間、ここにこの食堂はあるのだろうか)
「上脇さん。ここにしますか?
他に喫茶らしきものは無いようです。
モーニングサービスがありますよ」
「はい」
幸は、従順に賛成した。
手でドアを押して入る。
中は、想像どうり広々している。
飾らない白のテーブルクロスが敷かれた4人掛けのテーブルが並んでいる。
入口のドアの右に食券の自動販売機がある。
人員の節約かな。
『モーニング・セット400円』を買った。
幸も同じものを買う。
一番奥の端のテーブルに座った。
実則は、奥側に座る。
幸は、実則の右斜め向かいに座った。
窓から建物の裏側が見える。
山に面した緑の森林が茂っている。
実則は、時計を見た。
9時15分である。
まだ、時間はある。
ここから、10分あればユーザ先には着くだろう。
食券をテーブルに置いた。
幸も実則が置いた券の横に食券を置いた。
定員が取りに来る。
「コーヒーは、ホットで良いですか?」
券を半分ちぎって取る。
「「はい。ホットで」」
2人は、声を揃えて答えた。
2人は、顔を見合わせ笑う。
実則は、幸を意識していた。
デートでもない。
でも、女性を正しくエスコートしなければならい。
実則は、九州男児である。
女性を大切にしかつ自身は男らしくしないといけない。
そう言う思い込みで育った。
彼女ではない、手を握って誘導も出来ずに、
歯がゆい思いでいた。
やっと、幸の顔が見れた。
幸が普段どうりなので安心した。
幸はというと、あっけらかんとこれをデート気分で楽しんでいた。
実則は、この間を何のトークで埋めようかと思案した。
(幸のシャツの薄ピンクの大きな花びら、マーガレットだろうか?)
その花が目に鮮やかに生える。
(落ち着いてみるとその柄は目立ち過ぎではないだろうか?)
実則のその気持ちが、思わず声にでた。
「その柄、目立ち過ぎない?」
中年の親父トークですか?筆者の声です。
幸は、その言葉にビックリした。
普段に、会社に着ていく服装だからである。
(あ!行き来に着るだけで社内では制服だった)
「本当ですか?会社の行き来に着てる服ですよ。
スーツより、やる気が出てて良いと思ったのですが、
ダメでしょうか?」
「ユーザ先は、制服でしょ。
何か目立ちすぎるのはユーザ受けが悪そうな気がする」
「そんなことないですよ。
可愛らしい花だし、
働く気合があるって感じですがね」
これは、男性の偏見だろうか?
実則は、少し考えたが、今更、着替えに帰るわけにもいかないので、
この話をこれ以上することを諦めた。
丁度、注文していたモーニングセットがテーブルに置かれた。
(話題を変えるチャンス)
実則は、安堵した。
女性は、服装に男性以上に気を使ってる。
背広族から出たことのない男性が鈍感すぎるのかもしれない。
「ユーザ先でする作業の話をしようか」
(え!服装の話は打ち切りですか?
ぷん。ぷん。
どうせ、飾りたがり見せたがりですよ。
お化粧も控えてナチュラルにして、
気を使ったのに。
もうですよ。
実則さんなら良いって言ってくれると思ったのにですよ)
幸は、ほっぺを膨らましはしなかったが、口が少し尖った。
「はい。仕事の話ですね」
実則は、トーストを齧り熱いコーヒーを一口すすった。
そして、発言する。
「いろいろ移動中に考えてたのですが、
ペーパレスを実現するにも、
社内のドキュメントの全てを電子業務化して、
紙を全て廃止するには、
多大な開発労力が必要な気がします。
まず、焦点を絞るのが得策のような気がするのですが、
上脇さんは、どう思いますか?」
「少し待ってくださいね」
幸は、まず、サラダを食べ、トーストを頬張る。
トーストのバターが塩気を含んで美味しい。
(カロリーオーバですかね。
実則さんも、サラダから食べた方が良いのに)
いろいろ思い出して考えた、そうしてから、ゆっくり話し出した。
「私は、会社の社内事務をしてたので、
報告書、申請書関係は、分かるのですが、
他の分野のことは、少し無知です。
力になれなくてすみません」
「それでは、上脇さんに質問です。
社内システムが電子化されペーパーレスになったら、
便利だと思いますか?
社員は、喜びますか?」
「それは、事務処理側は便利だと思いますが、
システム化するのは、大変だと思います。
申請、承認、人事や給与の業務に連携、
他にもなにか連携しないといけなかったり、
システムを作るのに多くのマンパワーが必要だと思います。
申請書は、申請理由や予想結果などの文書の塊ですよ。
コンピュータに入力する方は大変ですね」
「便利なのは、便利か。
私も必要な労力に比べて成果は、少ないように思います。
少人数の開発体制で実現しないといけない可能性が高いしね。
そこで、まず、センターの電算室で印字されている帳票を廃止出来たら、
大きな成果を上げられると思うのです。
それなら、帳票をパソコンやスマホで見れたら、
廃止できるような気がするのですが、
上脇さんは、どう思います」
「私もセンターでの紙の帳票を廃止出来たら、
成果は大きいと思います。
でも、パソコンやスマホで見れるようにするには、
セキュリティとか、どんな様式の電子帳票にするか、
いろいろ障害がありそうですね」
2人は、コーヒーを飲みほし食べ終わった。
「そうだね。ルールと媒体の変換方法さえ決まれば、
変換アプリと参照アプリを作れば済みそうな気がするんだよね」
「うん。うん」
幸は、頷いた。
幸は、少し仕事へのやる気が出て来た。
時間がきたので食堂を出た。
「実則さん。領収書をもらってくださいね」
「え!」
「あ。上野さん」
幸は、心の中で呼んでる名前が不意に出てしまったようである。
聞かれなかったふりをして誤魔化した。
いざ、ユーザ先に出陣である。
(えい!えい!おぉ!)
実則は、心の中で勝ち鬨を挙げた。
つづく。 次回(資料集め。何が楽しいいの?)エロいシーンがありませんが、もう暫くお付き合いください。
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