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第7章 通じる想い
61. 巡る思考 (レイ)
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ユーリは今、王宮の医務室で眠っている。リオネルが言うように医者からは腕の傷以外は特に大きな外傷はなく軽い打ち身程度で、出血による貧血はあるものの、精神的なものが目覚めない一番の要因であろうとの診断なので、あとは自然に本人が目を覚ますのを待つしかないとのことだった。
確かにその診断はおそらく間違っていないだろう。ただ、周囲が思っているような魔獣α《アルファ》との遭遇によってのショックからではなく・・・。
また一つユーリの中で封じられている力のロックが解除されつつあるのだろう。
以前、俺と共にいる時に同じように意識を失ったことがあるが最初は数時間、次は一晩、そして今回と徐々にユーリが眠り込む時間が長くなっている。
ちゃんと目覚めるとわかってはいるのだが、少しずつ長くなる時間に時々緊張することがあった。
それにーーー
次に目覚めた時のユーリは、もしかしたら前世のことを思い出しているのではないだろうか?
もちろん前世を思い出したからと言ってユーリの人格などがいきなり何もかも変わってしまうわけではない。
ただ、この世界で今まで生きてきた思い出や経験が積み重なり今世で今のユーリを形成している。そこにもし急に今まで知らなかった力や記憶が突然混ざり込んで来た場合、普通人はすぐにそれを素直に受け止めることができるのだろうか?
俺の場合は、まだ何も知らない幼い頃からずっと大切な誰かを探し求めていた。それが、ユーリだとわかった時は素直にストンと心に全て綺麗に収まった。だがそれは、俺がまだ幼かったからなのと欠けていたピースがようやくはまった安心感があったからだ。
だがユーリは違う。俺と出会った時にはもう既にユーリィ・ブランシュという確立された一人の青年であり、魔法だって今ある力が全てだと信じて今まで努力し、今のユーリがあるのだ。
しかも、前世を思い出すということは、力だけでなくユーリにとってはツライ記憶を呼び起こしてしまうかもしれない。
・・・・・・。
いい加減俺も心配性が過ぎるだろうか?我ながらユーリのこととなると色々と考え過ぎてしまう。
そうだ。もし、ユーリが混乱するような事態が起こったなら俺がそばで支えてやればいい。
もし、前世の記憶や自身のこと全てを思い出して、またユーリが前世と同じような行動を取ろうとするならば、その時は、伝えきれなかった俺の気持ちを今度こそはっきり告げよう。もう二度と後悔をしないように・・・。
そんなことを考えつつ俺が真っ直ぐに医務室へと視線を向けると、ちょうど部屋の扉が開き、セリエ団長とマティス副団長が共に部屋から出てくるところだった。
「お疲れ様ですセリエ団長、マティス副団長」
俺が声をかけると二人同時にこちらを振り向いた。彼らと会うのは、魔獣α《アルファ》たちを殲滅して王宮に戻って以来だ。
「やぁバスティード師団長。お疲れ様。ここへ来たということは貴方もユーリィの様子を?」
「はい。あの、ユーリは?」
マティス副団長が軽く手をあげて挨拶をしてきたところ、すぐさま俺は室内にいたユーリの様子を尋ねた。すると、マティス副団長の横から落ち着いた声音で返事が返ってくる。セリエ団長だ。
「まだ眠ったままのようですね。そろそろ起きる頃だと思って来たのですが・・・・・・あぁ、なるほど。貴方はあの子に今日はこれから会うのですね」
「?はい、そうです。あの・・・それが何か?」
何故か一人で納得するように頷くセリエ団長に俺は軽く首を傾げる。
「いえ、私たちは少し早く来てしまったようです。また改めてユーリに会いに来ますよ。貴方たちの邪魔をするつもりはありませんので、私たちはこれで失礼します」
そう言ってセリエ団長はこの場から離れて行く。俺は今のセリエ団長の言葉の内容が気になり、再度問いかけようとしたところ後ろからぐぃっと肩を掴まれた。
「団長がまた改めてって言ってるから、ユーリィはバスティード師団長に任せるね。たぶん貴方が側に行ったらすぐ目を覚ますと思うからよろしく」
バンバンと軽く俺の背中を叩いて、マティス副団長もセリエ団長に続いて俺の隣をすれ違って行こうとした。
「マティス副団長!今のセリエ団長の言葉は一体・・・?」
俺が咄嗟に尋ねると、マティス副団長は俺の方をチラッと見てニコッと笑う。
「うちの団長の言う事には必ず意味がある。けど、それについてはまた追々教えてあげるよ。魔獣α《アルファ》についてはあと少し処理が終わったら団長もゆっくり時間が取れると思うから、その時にこないだ言ってたユーリィの事や貴方が聞きたい事を僕たちに聞けばいいさ。それから・・・」
マティス副団長は最後に俺とのすれ違いざま小声で一言呟いた。
「こっちとしては貴方の魔力について興味があるんだけどね」
「!!」
その言葉に少々驚きながら俺が無言でマティス副団長を振り返ると、じゃぁねと言うように後ろ向きに手のひらをひらひらさせながらマティス副団長はそのまま歩いて行ってしまった。
(・・・・・・流石は王国屈指の魔導士。一筋縄ではいかないな・・・)
その後ろ姿を見送りながら、俺は今後の彼らとの境界線を模索する。全てを打ち明けるか否か。
恐らく彼らはユーリの力の何かを掴んでいるのだろう。それこそユーリ本人には秘密裏に国で動くほどのものを。だが、全てではない。もし全てを知った時に、彼らはどう行動するのか?
願わくばユーリの味方であって欲しい。俺としてもユーリが彼らの庇護下に入り続けてくれるのならば安心ではあるのだ。もちろんユーリが“自由”な生活を続けられること、というのが大前提ではあるが。
俺は色々と思考を巡らしながら、医務室のドアを静かに開ける。事前に面会の許可は得ているので、そのままユーリがいる奥の部屋まで素通りしユーリが眠っているベッドへと近づいた。セリエ団長が言うようにまだ眠ったままのようだ。
「ユーリ」
声をかけながらそっと手をユーリの顔に触れようとしたその瞬間、その手を力強くパシッと掴まれる。
「っ!?」
「レイ」
驚いた俺の前には目を開けて俺の手をぎゅっと握るユーリの姿があった。
確かにその診断はおそらく間違っていないだろう。ただ、周囲が思っているような魔獣α《アルファ》との遭遇によってのショックからではなく・・・。
また一つユーリの中で封じられている力のロックが解除されつつあるのだろう。
以前、俺と共にいる時に同じように意識を失ったことがあるが最初は数時間、次は一晩、そして今回と徐々にユーリが眠り込む時間が長くなっている。
ちゃんと目覚めるとわかってはいるのだが、少しずつ長くなる時間に時々緊張することがあった。
それにーーー
次に目覚めた時のユーリは、もしかしたら前世のことを思い出しているのではないだろうか?
もちろん前世を思い出したからと言ってユーリの人格などがいきなり何もかも変わってしまうわけではない。
ただ、この世界で今まで生きてきた思い出や経験が積み重なり今世で今のユーリを形成している。そこにもし急に今まで知らなかった力や記憶が突然混ざり込んで来た場合、普通人はすぐにそれを素直に受け止めることができるのだろうか?
俺の場合は、まだ何も知らない幼い頃からずっと大切な誰かを探し求めていた。それが、ユーリだとわかった時は素直にストンと心に全て綺麗に収まった。だがそれは、俺がまだ幼かったからなのと欠けていたピースがようやくはまった安心感があったからだ。
だがユーリは違う。俺と出会った時にはもう既にユーリィ・ブランシュという確立された一人の青年であり、魔法だって今ある力が全てだと信じて今まで努力し、今のユーリがあるのだ。
しかも、前世を思い出すということは、力だけでなくユーリにとってはツライ記憶を呼び起こしてしまうかもしれない。
・・・・・・。
いい加減俺も心配性が過ぎるだろうか?我ながらユーリのこととなると色々と考え過ぎてしまう。
そうだ。もし、ユーリが混乱するような事態が起こったなら俺がそばで支えてやればいい。
もし、前世の記憶や自身のこと全てを思い出して、またユーリが前世と同じような行動を取ろうとするならば、その時は、伝えきれなかった俺の気持ちを今度こそはっきり告げよう。もう二度と後悔をしないように・・・。
そんなことを考えつつ俺が真っ直ぐに医務室へと視線を向けると、ちょうど部屋の扉が開き、セリエ団長とマティス副団長が共に部屋から出てくるところだった。
「お疲れ様ですセリエ団長、マティス副団長」
俺が声をかけると二人同時にこちらを振り向いた。彼らと会うのは、魔獣α《アルファ》たちを殲滅して王宮に戻って以来だ。
「やぁバスティード師団長。お疲れ様。ここへ来たということは貴方もユーリィの様子を?」
「はい。あの、ユーリは?」
マティス副団長が軽く手をあげて挨拶をしてきたところ、すぐさま俺は室内にいたユーリの様子を尋ねた。すると、マティス副団長の横から落ち着いた声音で返事が返ってくる。セリエ団長だ。
「まだ眠ったままのようですね。そろそろ起きる頃だと思って来たのですが・・・・・・あぁ、なるほど。貴方はあの子に今日はこれから会うのですね」
「?はい、そうです。あの・・・それが何か?」
何故か一人で納得するように頷くセリエ団長に俺は軽く首を傾げる。
「いえ、私たちは少し早く来てしまったようです。また改めてユーリに会いに来ますよ。貴方たちの邪魔をするつもりはありませんので、私たちはこれで失礼します」
そう言ってセリエ団長はこの場から離れて行く。俺は今のセリエ団長の言葉の内容が気になり、再度問いかけようとしたところ後ろからぐぃっと肩を掴まれた。
「団長がまた改めてって言ってるから、ユーリィはバスティード師団長に任せるね。たぶん貴方が側に行ったらすぐ目を覚ますと思うからよろしく」
バンバンと軽く俺の背中を叩いて、マティス副団長もセリエ団長に続いて俺の隣をすれ違って行こうとした。
「マティス副団長!今のセリエ団長の言葉は一体・・・?」
俺が咄嗟に尋ねると、マティス副団長は俺の方をチラッと見てニコッと笑う。
「うちの団長の言う事には必ず意味がある。けど、それについてはまた追々教えてあげるよ。魔獣α《アルファ》についてはあと少し処理が終わったら団長もゆっくり時間が取れると思うから、その時にこないだ言ってたユーリィの事や貴方が聞きたい事を僕たちに聞けばいいさ。それから・・・」
マティス副団長は最後に俺とのすれ違いざま小声で一言呟いた。
「こっちとしては貴方の魔力について興味があるんだけどね」
「!!」
その言葉に少々驚きながら俺が無言でマティス副団長を振り返ると、じゃぁねと言うように後ろ向きに手のひらをひらひらさせながらマティス副団長はそのまま歩いて行ってしまった。
(・・・・・・流石は王国屈指の魔導士。一筋縄ではいかないな・・・)
その後ろ姿を見送りながら、俺は今後の彼らとの境界線を模索する。全てを打ち明けるか否か。
恐らく彼らはユーリの力の何かを掴んでいるのだろう。それこそユーリ本人には秘密裏に国で動くほどのものを。だが、全てではない。もし全てを知った時に、彼らはどう行動するのか?
願わくばユーリの味方であって欲しい。俺としてもユーリが彼らの庇護下に入り続けてくれるのならば安心ではあるのだ。もちろんユーリが“自由”な生活を続けられること、というのが大前提ではあるが。
俺は色々と思考を巡らしながら、医務室のドアを静かに開ける。事前に面会の許可は得ているので、そのままユーリがいる奥の部屋まで素通りしユーリが眠っているベッドへと近づいた。セリエ団長が言うようにまだ眠ったままのようだ。
「ユーリ」
声をかけながらそっと手をユーリの顔に触れようとしたその瞬間、その手を力強くパシッと掴まれる。
「っ!?」
「レイ」
驚いた俺の前には目を開けて俺の手をぎゅっと握るユーリの姿があった。
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