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人生最大の謎と思っている。
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見た目は幼女で中身は大人の日置愛奈、これ人生最大の謎ではなかろうか。
私の身の上に起こった出来事、これ何かの呪いかな?
色が黒でお酒の名前で正体不明な組織から怪しい薬飲まされたとか?
刺された? トラックに跳ねられた?、ホームに突き落とされた?
ひょっとして怪しい女神様に呼ばれた? ‥‥記憶にございません。
そう私、死んだ記憶がありません。
日置愛奈は幼女になる前の私の名前。前の人生だから前世?
この幼女が日置愛奈の生まれ変わりだと言われてもシックリこない。未だ信じられないでいる。だけど現に私は幼女の姿だ。
「これは、本当に謎だわね」
考えても答えが見つからないでグルグル思考がループしたままだ。私は天井を見上げ‥‥汚いので目に手を当ててトホホな気分を味わっていた。
「ふぅ、これからどうしよう‥‥」
生まれ変わりって人生の再スタートよね? でもスタート地点が暫定捨て子なのは頂けないではないか。そう、暫定捨て子。人生の開始が捨て子からってなんちゅうハードモードだよ、涙がチョチョ切れそう。
✿
…‥孤児院生活初日早々挫けた。
古くて汚い建物に汚れた部屋、時折匂うすえた臭い。長らくお風呂に入ってないだろうな子供達。臭い。兎に角、臭い。どうにかしたい。
次は食事だ。貧乏なのは予想していた。タダで食事にあり付けるのだから文句は言わない。ありがたく頂戴します。でもねぇ、もちっと味付けくらいは何とかなったんではないだろうか。下手とかじゃなくてそもそも味がついていない。(なんでこんな料理? もしかしてここではこれが普通なの?)
そして極めつけは…‥‥御不浄
‥‥‥おまるだった。
いくら幼女とはいえこれは‥‥‥屈辱
孤児院生活2日目、乙女の心はやさぐれた。
‥…自分が臭い。
‥‥頭が痒い。汗臭い。これ何の拷問なの?
今の時期は春になるのだろうか。季節は良く分からないものの朝晩の寒さを除けば日差しも暖かく日中は穏やかで過ごしやすい。汗をかく季節とは思えない。
私が孤児院の人に発見された時は発熱していて2日間寝込んでいたそうだ。この時に汗をかいたのだろう。身体ぐらい拭いてくれてもいいじゃない‥…
介抱してくれたから文句は言わない私大人だし。
一生懸命お世話してくれたオレンジ頭の少女…デイジーちゃん。ありがとね。私は大人だからね良い笑顔でお礼を言う。では早速彼女に頼みましょうか。
「あのね、お熱出て汗かいちゃったから身体拭きたいの」
しおらしく言ってみたが反応が思ってたのと違う。
「えっ?」
「えっ?」
デイジーちゃんおもっきし変な顔。お互い顔を見つめてしまった。
彼女は暖かくなったとはいえ、まだ肌寒いから身体冷やすとまたお熱が出るよといい顔をしない。彼女の困惑は気が利かないからではないようだ。冷やす? 乾布摩擦のこと? 身体を拭くのってお湯使うよね? えーー頭良くないのかなこの子。
「大丈夫だよ。お湯で拭いて乾いたタオルで直ぐに拭けばいいんだよ」
「えっ? お湯で…? タオ…ルって何?」
デイジーちゃん大丈夫? 思わず二度見しちゃったじゃない。君は夏でもないのに水で身体拭くの? それにタオル知らない?
あ、そういえば顔を洗った時、タオルじゃなかった。布? だったね。
新たな事実を知ってしまった。タオルの普及が及んでいない地域があったなんて‥‥‥世界は広し
取り敢えず布とお湯を所望したのだが「食事の支度でもないのにお湯を沸かすだなんて」とまたもやデイジーが反対する。頑なな彼女の態度の理由がわからない。面倒? だったらいいよ。私が自分で何とかするから。
デイジーちゃんの困惑顔は深まるだけで先に進まないのは非常に困る。
困ったな。融通の利かない子だったか、しまった懐柔案が思いつかない。
これは頼む相手を間違えた。ふふ私は大人だから子供の君を困らせるのも頂けない。ここは君の上司に直談判だね。うんそれが早い。と言うことで早速ピンク頭ことジェーンさんに突撃を決めた。
ジェーンさんの元へ案内されたら孤児院長室に通された。彼女は穏やかな表情で私の体調を気遣ってくれる。この優しさが身に染みる。室内にあるソファに座る様促された。
(えっ、いいの? 私臭いよ? いいのなら座るけど)
ジェーンさんにも変な顔をされてしまう。
何故お湯を使っちゃダメなのか理由が全くわからない。ジェーンさん、溜息吐きながら首を横に振って私に分かり易いよう話してくれた。
「ここは貧しい院でね、薪も節約して使っているの。森に竈にくべる木々を拾いに行くにもこの季節はまだまだ危険だからダメなのだけれど、私の言っている言葉わかるかしら…‥やっぱり裕福な家の子にはここでの生活は理解できないのかしらねぇ」
ふむ、貧乏だから。成程、光熱費の問題なのね。
でも今なんて言った? 薪を竈にくべるの? 暖炉じゃなくて? 暖炉に薪をくべる絵面はちっぴりセレブ感漂うからまだ許容範囲。でもごめんなさい。竈に薪? なんていうか、一気に田舎感が増した。
それと私はやはり裕福‥‥貴族の子供だろうと判断された。
はっ? またもや聞き慣れないワードが。これスルーはしない方がいいよね。なんだか嫌な予感がする。聞くのは一時の恥ってやつよね。ちゃんと聞こう。
(お湯頂戴で終わるはずが何故こうなったのかな、はぁ~身体拭きたい)
ジェーンさんの続く話は私を一層混乱させた。彼女もまた私が何も知らないことに驚いたが記憶喪失なら仕方ないかと一応納得してくれたみたい。うわぉ、噓は吐いていないよ。
私はこれを機にちゃんと情報を得ようと臭い体に目を瞑り、臭さに困るのは私と彼女だ。気にしない‥‥優先順位を付けただけ。
西洋のどっかの小さい国のド田舎だとふんだここは身分社会の君主制。
えっ? それって象徴? 立憲? まさかの絶対君主制!? 君主制の国家の数がどれほどかは国際社会に疎い私では良く分からない。だけど貴族って、それは栄誉称号的なもの?
ジェーンさんとの話が嚙み合わなくなり始めた。私の言った言葉が良く分からないと言う。どうも話を聞く限りバリバリの貴族が上位の身分社会。国王陛下が国のトップで絶対君主制とわかった。国の名前を聞いたけど、どこの国? どこに位置する国なの? 周辺諸国は? この国から見て日本は? などなど怒涛の様に質問した。勿論、カラーバリエーション豊富な頭髪は何染め? ジエーンさんの地毛は何色? 溜まった疑問をぶちまけました。
今の私、清拭よりも情報に飢えてるんだからね。
私の身の上に起こった出来事、これ何かの呪いかな?
色が黒でお酒の名前で正体不明な組織から怪しい薬飲まされたとか?
刺された? トラックに跳ねられた?、ホームに突き落とされた?
ひょっとして怪しい女神様に呼ばれた? ‥‥記憶にございません。
そう私、死んだ記憶がありません。
日置愛奈は幼女になる前の私の名前。前の人生だから前世?
この幼女が日置愛奈の生まれ変わりだと言われてもシックリこない。未だ信じられないでいる。だけど現に私は幼女の姿だ。
「これは、本当に謎だわね」
考えても答えが見つからないでグルグル思考がループしたままだ。私は天井を見上げ‥‥汚いので目に手を当ててトホホな気分を味わっていた。
「ふぅ、これからどうしよう‥‥」
生まれ変わりって人生の再スタートよね? でもスタート地点が暫定捨て子なのは頂けないではないか。そう、暫定捨て子。人生の開始が捨て子からってなんちゅうハードモードだよ、涙がチョチョ切れそう。
✿
…‥孤児院生活初日早々挫けた。
古くて汚い建物に汚れた部屋、時折匂うすえた臭い。長らくお風呂に入ってないだろうな子供達。臭い。兎に角、臭い。どうにかしたい。
次は食事だ。貧乏なのは予想していた。タダで食事にあり付けるのだから文句は言わない。ありがたく頂戴します。でもねぇ、もちっと味付けくらいは何とかなったんではないだろうか。下手とかじゃなくてそもそも味がついていない。(なんでこんな料理? もしかしてここではこれが普通なの?)
そして極めつけは…‥‥御不浄
‥‥‥おまるだった。
いくら幼女とはいえこれは‥‥‥屈辱
孤児院生活2日目、乙女の心はやさぐれた。
‥…自分が臭い。
‥‥頭が痒い。汗臭い。これ何の拷問なの?
今の時期は春になるのだろうか。季節は良く分からないものの朝晩の寒さを除けば日差しも暖かく日中は穏やかで過ごしやすい。汗をかく季節とは思えない。
私が孤児院の人に発見された時は発熱していて2日間寝込んでいたそうだ。この時に汗をかいたのだろう。身体ぐらい拭いてくれてもいいじゃない‥…
介抱してくれたから文句は言わない私大人だし。
一生懸命お世話してくれたオレンジ頭の少女…デイジーちゃん。ありがとね。私は大人だからね良い笑顔でお礼を言う。では早速彼女に頼みましょうか。
「あのね、お熱出て汗かいちゃったから身体拭きたいの」
しおらしく言ってみたが反応が思ってたのと違う。
「えっ?」
「えっ?」
デイジーちゃんおもっきし変な顔。お互い顔を見つめてしまった。
彼女は暖かくなったとはいえ、まだ肌寒いから身体冷やすとまたお熱が出るよといい顔をしない。彼女の困惑は気が利かないからではないようだ。冷やす? 乾布摩擦のこと? 身体を拭くのってお湯使うよね? えーー頭良くないのかなこの子。
「大丈夫だよ。お湯で拭いて乾いたタオルで直ぐに拭けばいいんだよ」
「えっ? お湯で…? タオ…ルって何?」
デイジーちゃん大丈夫? 思わず二度見しちゃったじゃない。君は夏でもないのに水で身体拭くの? それにタオル知らない?
あ、そういえば顔を洗った時、タオルじゃなかった。布? だったね。
新たな事実を知ってしまった。タオルの普及が及んでいない地域があったなんて‥‥‥世界は広し
取り敢えず布とお湯を所望したのだが「食事の支度でもないのにお湯を沸かすだなんて」とまたもやデイジーが反対する。頑なな彼女の態度の理由がわからない。面倒? だったらいいよ。私が自分で何とかするから。
デイジーちゃんの困惑顔は深まるだけで先に進まないのは非常に困る。
困ったな。融通の利かない子だったか、しまった懐柔案が思いつかない。
これは頼む相手を間違えた。ふふ私は大人だから子供の君を困らせるのも頂けない。ここは君の上司に直談判だね。うんそれが早い。と言うことで早速ピンク頭ことジェーンさんに突撃を決めた。
ジェーンさんの元へ案内されたら孤児院長室に通された。彼女は穏やかな表情で私の体調を気遣ってくれる。この優しさが身に染みる。室内にあるソファに座る様促された。
(えっ、いいの? 私臭いよ? いいのなら座るけど)
ジェーンさんにも変な顔をされてしまう。
何故お湯を使っちゃダメなのか理由が全くわからない。ジェーンさん、溜息吐きながら首を横に振って私に分かり易いよう話してくれた。
「ここは貧しい院でね、薪も節約して使っているの。森に竈にくべる木々を拾いに行くにもこの季節はまだまだ危険だからダメなのだけれど、私の言っている言葉わかるかしら…‥やっぱり裕福な家の子にはここでの生活は理解できないのかしらねぇ」
ふむ、貧乏だから。成程、光熱費の問題なのね。
でも今なんて言った? 薪を竈にくべるの? 暖炉じゃなくて? 暖炉に薪をくべる絵面はちっぴりセレブ感漂うからまだ許容範囲。でもごめんなさい。竈に薪? なんていうか、一気に田舎感が増した。
それと私はやはり裕福‥‥貴族の子供だろうと判断された。
はっ? またもや聞き慣れないワードが。これスルーはしない方がいいよね。なんだか嫌な予感がする。聞くのは一時の恥ってやつよね。ちゃんと聞こう。
(お湯頂戴で終わるはずが何故こうなったのかな、はぁ~身体拭きたい)
ジェーンさんの続く話は私を一層混乱させた。彼女もまた私が何も知らないことに驚いたが記憶喪失なら仕方ないかと一応納得してくれたみたい。うわぉ、噓は吐いていないよ。
私はこれを機にちゃんと情報を得ようと臭い体に目を瞑り、臭さに困るのは私と彼女だ。気にしない‥‥優先順位を付けただけ。
西洋のどっかの小さい国のド田舎だとふんだここは身分社会の君主制。
えっ? それって象徴? 立憲? まさかの絶対君主制!? 君主制の国家の数がどれほどかは国際社会に疎い私では良く分からない。だけど貴族って、それは栄誉称号的なもの?
ジェーンさんとの話が嚙み合わなくなり始めた。私の言った言葉が良く分からないと言う。どうも話を聞く限りバリバリの貴族が上位の身分社会。国王陛下が国のトップで絶対君主制とわかった。国の名前を聞いたけど、どこの国? どこに位置する国なの? 周辺諸国は? この国から見て日本は? などなど怒涛の様に質問した。勿論、カラーバリエーション豊富な頭髪は何染め? ジエーンさんの地毛は何色? 溜まった疑問をぶちまけました。
今の私、清拭よりも情報に飢えてるんだからね。
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