転生先は小説の‥…。

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第十一章 帝国(お祖父ちゃん)の逆襲

回復薬事情ー⑥

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希少薬草のガセネタの件は元となる事実があったのだとわかった。そして王家か王宮の誰かが情報漏洩をした事も。

俺としては義兄の作った魔素を発生させる魔道具が知りたい。魔石を使って人工的に発生? なにそれ? ちょっとそっちに興味が移っちゃった。義兄は俺の心を読むのが上手いよね? ワクワクの期待を理解してくれるよね?
子犬のように人懐っこいお目目で義兄を見…‥あっ、逸らされた。


「‥‥レティ、その話はまた今度ね」


おおおおおぅ。躱された?!





「レティ、王国に魔物や魔力含有の草植物が自然発生しない話だけど‥‥」
「へっ? え? ‥‥あ~そういえば話の途中でしたわね。でもそれが?」

お祖父ちゃんの思惑云々じゃなくて? そっち?

今の俺は、好物をお預けにされて拗ねちゃったのだ。やる気は底辺だね。
そんな俺に含みのある笑みを向けるジェフリー。ニヤリと胡散臭い。何、お前。

「お嬢様~、王国の国境を前にすると魔物が避けて逃げちゃうんですよぉ~。でもねぇ、結界や防御の魔道具や魔法陣って備えていないんですよ? どうです、変だと思わないですか?」

お前、悪代官みたいな凶悪な顔してね? クリスフォードの顔でよくやるよ。
ジェフリーは歪んだ笑顔で『王国には魔物が発生しない』と『魔物は王国の国境を避ける』のだと、俺を唆したいのか、不思議さを醸し出す。
だがな、ジェフリーよ。前世の記憶からすれば魔物がいないのが普通なの。いるのが不思議なの。



この世界、魔物や魔力含有の草植物の類は貴重な資源でもある。
特に魔物から取れる魔石や部位は、用途が多岐で今や生活に欠かせない魔道具や魔法陣の素材だ。魔物だから撲滅させちゃおうは、ご法度なのだ。


勿論、生態系を崩さない間引きは義務化されている。草植物も同じ。例え回復薬の素材でも、効率重視の栽培は生態系のバランスを崩す一因だ。生産性も大事だが保全はもっと大切だと。これは過去の経験から決められた条約を基に各国には調査や討伐、種の保存活動など義務付けられている。思いの外、この世界の自然保護活動は進んでいた。


絶滅の危機にまで陥った獣や植物…‥実際、絶滅した大型魔物もいたと言う。特に空を飛ぶ大型生物は乱獲の憂き目を見た。ん? 翼竜? プテラノドン?? 大型って恐竜的な? ちょっと興味が‥‥。
俺のワクワク感が伝わったのか、義兄が苦笑してた。思わず強請った恐竜話。特徴を聞けば、ファンタジーの定番であるドラゴンっぽいかも。魔力量も能力も他の魔物や人の追随を許さない力量を持った翼竜は国を亡ぼす脅威の存在として恐れられた時代があったと言う。


おおおおぅ、見たかったぁ、乗りたかったぁ、卵から孵化させてみたかった!
絶滅だなんて、無念! 無念だぁぁぁ。はぁ。

横でジェフリーがとても残念な子を見る視線を向けたので、その口にマカロンを突っ込んでやった。義兄が射殺さんと睨んでる。ぷぷ、ざまあみろ。



おふざけはここまでね。
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