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仲間集めだ…フフ…
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勇者は王様からもらった鎧を身に着け、ギルドを兼ねた酒場へやってきた。
周りを見渡すと勇者と同じように鎧を身に着けた屈強な男たちが酒を酌み交わしている。鎧姿の中でもさすがに銀色に光り輝く鎧は目立つようで視線が集まる。
「フフ…やはり勇者は目立ってしまうな…ハハハハ…!」
みんな胸にペンキでそれっぽく描かれた「なんだかよくわからないがかっこいいマーク」を思わず見てしまっているだけなのだが本人は知る由もない。
たぶん知ったところで喜ぶだけ。
「さて…さっさと登録簿に目を通してこの「勇者」に相応しい仲間を見つけるとするか…フフ…どうせなら女がいいな…フフフ」
「ん?勇者って言ったかあんた?」
勇者という言葉に反応して女が一人声をかけてきた。
「フフ…やはり勇者は人気者だな…フフ…いかにも!私が「勇者」だ!」
「おお!マジか!っつうことは魔王退治に行くんだな!あたしも連れてってくれよ!」
「なんだと…」
まさか探すまでもなく向こうから声をかけてくるとは…さすが勇者…フフ…
「ふむ…そうだな……」
男勝りそうだが見た目は悪くない…
髪は長め…悪くない…
む、これは…!いわゆるビキニアーマーというやつか…!良いな…フフ…
「お前…職業はなんだ…?」
「あたしか?あたしはそうだな…たいして特技とかはねぇけど戦士じゃねぇかな?」
「戦士…!戦士か…」
戦士ならば戦闘が楽になるな…
戦闘に不安があるわけではないがな…フフ…
あまり俺ばかりが活躍してしまっては魔王を刺激してしまうかもしれんしな…フフフ…
「フフ…いいだろう…!貴様はこの「勇者」の仲間第1号だ!」
「マジか!仲間にしてくれんのか!サンキューな!」
よしあと二人だな…
勇者のパーティーは4人が基本と聞くからな…フフ…
「で、あたし以外の仲間はどうすんだ?」
「フフ…今探しているところだ…ちょっと待て…」
そういって勇者は登録簿の「性別」の欄を指でたどり、「女」と書いてある人のところだけ見ていた。
「おいおい、女ばっかり探してんのか!?あたしもそういう理由で仲間にしたんじゃねぇだろうな!!」
ハハハッ!と笑いながら女戦士は勇者の背中をバシバシ叩いた。
勇者は死んだ。
「はッ…」
「あ、よかった…。気が付いたんですね…」
なんということだ…また死んだのか…
鎧を着ていながら死ぬとは…フフ…いくら町の中の酒場の中とはいえ油断が過ぎたな勇者よ…!
「お、おい!大丈夫かよ!?ごめんな背中叩いちまって…まさか死ぬとは思わなくてさ…」
「フフ…気にするな女戦士…少々油断していただけだ…」
油断していたから背中を叩かれて死んだってどういうことだ?と首をひねる女戦士。
「ときにあなたが蘇生してくれたのだな…?…フフ…勇者が助けられてしまうとは…どうもありがとう…!」
「い、いえ、わたしにできるただ一つの魔法がお役に立ててよかったです…」
僧侶のようなシスターのような彼女は恥ずかしそうに目を伏せた。
可憐だ…白百合のように真っ白な髪の房が顔の両端で揺れている…愛らしい…
フードを被って恥ずかしがっている…フフ…良い…
「あ、あの、すみません、勇者様…なんですか?…」
「いかにも!私が勇者である!」
「あ、あの、わたし…さっきも言ったように蘇生魔法しかできなくて…でも困っている人たちのお役に立ちたくて…なので人助けをしながら魔法を覚える旅出たいと思っていたんですけど…ゆ、勇者様のお仲間にい、入れてもらっても…」
「いいです!」
なんと…またもや向こうから申し出てくるとは…この子は絶対に仲間に入れたかったからなんと都合のいい…フフ…やった…!
「よーし、これで「勇者」の仲間第2号が決まったな!あとはどうすんだ!?」
「フフ…そう焦るでない女戦士よ…まだ登録簿のチェックは終わっておらん…」
「えー…あんたが勇者なのー!?」
声がしたので振り向いたが誰もいない…
「下だよバカ!ふざけてんのか!!」
見ると女の子が見上げている…
「なんか鎧も似合ってなくて弱そうだし、背中叩かれただけで死んでたし、さっきから喋り方変だし…こんなのが勇者なのー!?」
なんだとこのガキ…
「喋り方はいいだろ!!勇者っぽいだろ!!」
「怒るとこそこかよ…(別にあんまり勇者っぽくはないけど)」
「えー…せっかく勇者が旅に出るっていうから仲間に入れてもらおうと思ったのにー…こんなやつなんじゃやめとこうかなー…」
「ふん…そうだな…ガキは黙って魔王の恐怖に震えて布団で寝ている方がいいぞ…この「勇者」でなければ危険過ぎて危ないからな…!」
「なッ!リリル、ガキじゃないもん!魔法だって使えるし!」
そういって女の子は指先を口に当て、小さく何か唱えると、目の前のテーブルを消し去った。
テーブルが消えたので上に乗っていた食事は全部下に落ちた。
「す、すごい…!」
魔法使いか…フフ…確かに勇者のパーティには必要だ…明らかに魔法使いみたいな帽子被ってるし他にも魔法が使えるのだろう…
フフ…よく見ればガキながら顔自体は悪くない…将来が楽しみな感じだ…フフフ…
「フフ…いいだろう…そこのガキ…!仲間に入れてやる…!ありがたく思うんだな…!」
「え、だから今やめようかなって…ていうかガキじゃないってば!」
「だが本当は行きたいのだろう…?それともおうちの布団で震えているか…?」
「…ッ!わかったわよ!ついて行くわよ!連れて行ってください!」
「フフ…素直なガキは好きだぞ…」
「す、すき…あ、だからガキじゃないってば!!」
よし…これで4人だな…フフ…戦士に僧侶っぽい子…そして魔法使いか…なかなかバランスのとれたメンバーだ…見た目も悪くない…フフフ…
「フフ…よし…では早速…旅立つとしようではないか…!付いて参れ3人とも…!」
「やっぱり喋り方キモいわね…」
自分のことを「リリル」と呼んだ女の子はわりと本気で嫌そうな顔をした。
「おい…ちょっと待てやてめぇ!」
勇者が店を出ようとしたところで今度は男から声をかけられた。
やれやれ…勇者ともなれば男からもモテモテだな…フフ…
「フフ…どうした…?サインはまだ練習してないからまた今度…」
「俺たちの食事をめちゃくちゃにしといて出ていこうとしてんじゃねぇよ!!!」
振り向きざまに勇者は顎に右ストレートを食らった。
勇者は死んだ。
周りを見渡すと勇者と同じように鎧を身に着けた屈強な男たちが酒を酌み交わしている。鎧姿の中でもさすがに銀色に光り輝く鎧は目立つようで視線が集まる。
「フフ…やはり勇者は目立ってしまうな…ハハハハ…!」
みんな胸にペンキでそれっぽく描かれた「なんだかよくわからないがかっこいいマーク」を思わず見てしまっているだけなのだが本人は知る由もない。
たぶん知ったところで喜ぶだけ。
「さて…さっさと登録簿に目を通してこの「勇者」に相応しい仲間を見つけるとするか…フフ…どうせなら女がいいな…フフフ」
「ん?勇者って言ったかあんた?」
勇者という言葉に反応して女が一人声をかけてきた。
「フフ…やはり勇者は人気者だな…フフ…いかにも!私が「勇者」だ!」
「おお!マジか!っつうことは魔王退治に行くんだな!あたしも連れてってくれよ!」
「なんだと…」
まさか探すまでもなく向こうから声をかけてくるとは…さすが勇者…フフ…
「ふむ…そうだな……」
男勝りそうだが見た目は悪くない…
髪は長め…悪くない…
む、これは…!いわゆるビキニアーマーというやつか…!良いな…フフ…
「お前…職業はなんだ…?」
「あたしか?あたしはそうだな…たいして特技とかはねぇけど戦士じゃねぇかな?」
「戦士…!戦士か…」
戦士ならば戦闘が楽になるな…
戦闘に不安があるわけではないがな…フフ…
あまり俺ばかりが活躍してしまっては魔王を刺激してしまうかもしれんしな…フフフ…
「フフ…いいだろう…!貴様はこの「勇者」の仲間第1号だ!」
「マジか!仲間にしてくれんのか!サンキューな!」
よしあと二人だな…
勇者のパーティーは4人が基本と聞くからな…フフ…
「で、あたし以外の仲間はどうすんだ?」
「フフ…今探しているところだ…ちょっと待て…」
そういって勇者は登録簿の「性別」の欄を指でたどり、「女」と書いてある人のところだけ見ていた。
「おいおい、女ばっかり探してんのか!?あたしもそういう理由で仲間にしたんじゃねぇだろうな!!」
ハハハッ!と笑いながら女戦士は勇者の背中をバシバシ叩いた。
勇者は死んだ。
「はッ…」
「あ、よかった…。気が付いたんですね…」
なんということだ…また死んだのか…
鎧を着ていながら死ぬとは…フフ…いくら町の中の酒場の中とはいえ油断が過ぎたな勇者よ…!
「お、おい!大丈夫かよ!?ごめんな背中叩いちまって…まさか死ぬとは思わなくてさ…」
「フフ…気にするな女戦士…少々油断していただけだ…」
油断していたから背中を叩かれて死んだってどういうことだ?と首をひねる女戦士。
「ときにあなたが蘇生してくれたのだな…?…フフ…勇者が助けられてしまうとは…どうもありがとう…!」
「い、いえ、わたしにできるただ一つの魔法がお役に立ててよかったです…」
僧侶のようなシスターのような彼女は恥ずかしそうに目を伏せた。
可憐だ…白百合のように真っ白な髪の房が顔の両端で揺れている…愛らしい…
フードを被って恥ずかしがっている…フフ…良い…
「あ、あの、すみません、勇者様…なんですか?…」
「いかにも!私が勇者である!」
「あ、あの、わたし…さっきも言ったように蘇生魔法しかできなくて…でも困っている人たちのお役に立ちたくて…なので人助けをしながら魔法を覚える旅出たいと思っていたんですけど…ゆ、勇者様のお仲間にい、入れてもらっても…」
「いいです!」
なんと…またもや向こうから申し出てくるとは…この子は絶対に仲間に入れたかったからなんと都合のいい…フフ…やった…!
「よーし、これで「勇者」の仲間第2号が決まったな!あとはどうすんだ!?」
「フフ…そう焦るでない女戦士よ…まだ登録簿のチェックは終わっておらん…」
「えー…あんたが勇者なのー!?」
声がしたので振り向いたが誰もいない…
「下だよバカ!ふざけてんのか!!」
見ると女の子が見上げている…
「なんか鎧も似合ってなくて弱そうだし、背中叩かれただけで死んでたし、さっきから喋り方変だし…こんなのが勇者なのー!?」
なんだとこのガキ…
「喋り方はいいだろ!!勇者っぽいだろ!!」
「怒るとこそこかよ…(別にあんまり勇者っぽくはないけど)」
「えー…せっかく勇者が旅に出るっていうから仲間に入れてもらおうと思ったのにー…こんなやつなんじゃやめとこうかなー…」
「ふん…そうだな…ガキは黙って魔王の恐怖に震えて布団で寝ている方がいいぞ…この「勇者」でなければ危険過ぎて危ないからな…!」
「なッ!リリル、ガキじゃないもん!魔法だって使えるし!」
そういって女の子は指先を口に当て、小さく何か唱えると、目の前のテーブルを消し去った。
テーブルが消えたので上に乗っていた食事は全部下に落ちた。
「す、すごい…!」
魔法使いか…フフ…確かに勇者のパーティには必要だ…明らかに魔法使いみたいな帽子被ってるし他にも魔法が使えるのだろう…
フフ…よく見ればガキながら顔自体は悪くない…将来が楽しみな感じだ…フフフ…
「フフ…いいだろう…そこのガキ…!仲間に入れてやる…!ありがたく思うんだな…!」
「え、だから今やめようかなって…ていうかガキじゃないってば!」
「だが本当は行きたいのだろう…?それともおうちの布団で震えているか…?」
「…ッ!わかったわよ!ついて行くわよ!連れて行ってください!」
「フフ…素直なガキは好きだぞ…」
「す、すき…あ、だからガキじゃないってば!!」
よし…これで4人だな…フフ…戦士に僧侶っぽい子…そして魔法使いか…なかなかバランスのとれたメンバーだ…見た目も悪くない…フフフ…
「フフ…よし…では早速…旅立つとしようではないか…!付いて参れ3人とも…!」
「やっぱり喋り方キモいわね…」
自分のことを「リリル」と呼んだ女の子はわりと本気で嫌そうな顔をした。
「おい…ちょっと待てやてめぇ!」
勇者が店を出ようとしたところで今度は男から声をかけられた。
やれやれ…勇者ともなれば男からもモテモテだな…フフ…
「フフ…どうした…?サインはまだ練習してないからまた今度…」
「俺たちの食事をめちゃくちゃにしといて出ていこうとしてんじゃねぇよ!!!」
振り向きざまに勇者は顎に右ストレートを食らった。
勇者は死んだ。
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