ここから始まる俺の冒険!

まさ

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第二章、憧れの冒険者に!そして~

第7話、パーティー名を決めよう!

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「はい?」


拝啓、お父様。

ランク【E】になった次の日、気が付いたらランク【D】になりました。

何故?分かりません。



うぉおおぉぉぉおい!何じゃそりゃ!

そりゃ、ランク【D】は狙ってたけどさ、普通Fだったランクが数日でDになるなんて思わないよね?!

ワケわかんない。


これって夢?

夢じゃないや……ためしにシバが腕を噛んだら痛かったし。

いや、手加減しても良いと思うのよ?

牙が刺さった所から血がピューって出たし!

確かに俺が頼んだけどさ!

すぐにレイナが治してくれたけどさ!




おっと、そろそろ現実に戻るか。



「えっと……マジですか?」

「マジです」


「「…………」」


「お、お願いします」


俺とレイナのギルドカードを渡す。


「えっと…ちなみに何で【D】に?」

「オークをたくさん倒したからです」

「そ、そうですか……でも、オークはレイナが1人で倒したんですけど?」

「パーティー登録されているので、全員の功績になります」


「そうですか……」

「はい」


「「…………」」


「お願いします」


「了解しました」


チラッとシバとコウを見て、(たぶん)微妙に笑った受付のお姉さんは、カウンターに戻っていく。


「ふふふ、今日も勝った」


寡黙同士の戦いが何かあったのだろうか?

分からない事を考えてても仕方ないので、気持ちを切り替える。



  カードが出来るまで暇になった俺達はシバやコウを可愛がりながら待っていた。



「……………」


「ん?どわ!?」


気が付くと受付のお姉さんが無言で側に立っていた。

何故か涙目に見える。

何だ?どうした?お姉さん。




「う、うらやま……コホン。カードが出来ました」

「あ、そ、そうですか」


「これになります」


差し出されたカードを見ると、少し色が変わっていた。

さっきまでのカードが銅っぽい色だったのに、目の前のカードはシルバーだ。

カードを良く見ると【D】の文字が見える。


「おお~色が変わった!」


レイナにもカードを渡した後、改めてカードを見る。

「ランク【D】から、本当の意味での冒険者となります。才能がある戦闘職のみがたどり着けるランク、それが【D】なのです。その為、冒険者としての意識を上げる為にも、そして大きな力を持つ者としての証でもあります」


おぉ~お姉さんの長文の喋りを初めて聞いた!

カードより、そっちが感動する!


「ランク【D】から【C】までは銀色、ランク【B】から【A】は金色、そしてランク【S】以上は……」


「以上は?」


「ご自分で【S】になってご覧になって下さいませ」


「えぇ……」


「ふふ、なれますよ貴殿方なら」


笑った!無表情でも美人なのに、笑顔の破壊力が半端なi……ピゃ!?


足に強い衝撃が!俺の足が破壊されました!

見ればレイナさんの足に踏み抜かれてます!


ぐはぁ!めちゃくちゃいてぇ!

なんでぇ!?

レイナを見ると、レイナも珍しく顔を赤くして膨れっ面になっている。


「あ、いや、もちろんレイナ可愛いから!」

って言った」

「あ。」


レイナは、目に涙をためてプルプル震えている。


ヤバい。泣きそうだ!




俺は昔、1回だけレイナを泣かせた事がある。

俺の家のリビングのテーブルで座っていた。

かーちゃんがお菓子を作っていたから、それを待ってたんだ。

かーちゃんが作ったお菓子……クッキーだったかな?出来上がったそれを俺とレイナとロイの3人で食べていた。

なんたって小さい頃だ、ある意味自分の欲望に忠実に行動する。

3人で食べていて最後の1枚になった。

ロイは早々にレイナに食べさせようと席を立った。


それを見たレイナは食べようと手を伸ばした。

でもそれを俺が奪って食べた。


それを見たレイナは、手を伸ばしたままの格好で固まった。

しばらくすると身体がプルプルと震え出して最後には声は出なかったけど、大きな目からは、ポロポロと涙が溢れ出した。


それを見た俺はビックリ、見ての通り口数が少ないし、あんまり感情を出さなかったからな……大丈夫だろって簡単に考えて食べてしまったんだ。


それからは大変だった。


1時間たっても泣き止まないし、かーちゃんからは拳骨と説教のフルコースだ。

泣かせた衝撃と拳骨の衝撃、それに説教の地獄。


俺も泣き出した。

まぁ、俺は怒られ慣れてたからすぐに泣き止んだけど、レイナはその間も泣きっぱなし。

涙が出すぎて枯れるんじゃ無いかと思ったくらいだ。


何とか泣き止ませようと、あの手この手を試したけど泣き止まないし、ロイは知らないうちに帰っていたし……

そうしてるうちに、かーちゃんが追加でお菓子を作った。

しかも山盛りだ。

何とかそれを切っ掛けに泣き止んで、事なきを得たって感じなんだけど……

もうレイナを泣かせないって、その時思った。

頭は痛いし、レイナの泣き顔は更に胸が痛かったしな。




んでだ。今目の前には今にも涙が溢れそうなレイナがいる。

マジでヤバい。

今じゃ、立派なヒーラー撲殺戦士に成長したレイナだ。

どんな大惨事になるか分からない!


何とか機嫌を直そうと考えるけど、良い案が出てこない!


とりあえず、シバとコウをレイナに預けモフモフ、ナデナデ作戦だ!



……ダメだ!撫でてるけど、涙はたまったまま!

クソ!どうする!?



………ええい!仕方ない!


「よ、よ~しよし」


俺自らレイナを撫でます作戦だ!

これでダメなら土下座しかねぇ!!


んな感じで撫でていると涙が少なくなった……気がする。


ホッとして手を離そうとすると。


「……もっと」


イエッサー。


それから撫でること30分、俺の手首が悲鳴を上げてきた頃に漸く機嫌が治った様だ。


ふぅ~ミッションコンプリートだぜ。


「そろそろよろしいでしょうか?」

「どわぁ!?」


えぇ!?お姉さんまだいたの!?

え?今の見られてた?


無表情でコクンと頷く。

え?心読まれた?



色々と耐えられなくなってきたので、とりあえずはお姉さんの話を続けさせる。


「え、えっと、それで何でしょうか?」

「カイトさん、ランクが【D】になりましたので、パーティー名を登録したいので、パーティー名を仰って下さい」

「パーティー名?登録って?」

「はい。次のランク【C】からは指名依頼が発生します」


「指名依頼?……あぁ!町の防衛とかモンスターの間引きとか護衛とかのヤツ!」

「そうです。その為、パーティー名があれば登録しやすいですし、ギルドとしても、個人個人それぞれに声をかけるよりもパーティーの一つとして依頼出来るので、助かります」


「なるほど……パーティー名か…何が良いかな?」

俺が考えているとお姉さんがシバとコウをジーッと見ていた。

「あの……触ります?」

「は、はi……コホン。仕事中なので……チラ……チラ」


いやぁ…全力で触りたいアピールしてますよね?


パーティー名を考える事に集中出来名音ですけど?

それとレイナさん?勝ち誇った顔は止めようね?

お姉さんが若干、悔しそうにしてるし。



何故か、依頼を受けている時より疲れる気がする……



何はともあれ、パーティー名。



マジで何にしようかなぁ~?


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