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第二章、憧れの冒険者に!そして~
第6話、ランクアップ!
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「カイトさん」
「はい?」
依頼を受けようと掲示板の前に来ると、突然声を掛けられた。
誰だろうと見ると受付のお姉さんが立っていた。
名前は聞いてないから知らないけど。
「えっと……何でしょう?」
返事をしてから何も言わないので、もう一度返事を返す。
そう、あの人と同じタイプのお姉さんだ。
「カイトさんとレイナさん、ランクアップしますか?」
「へ?ランクアップ?……出来るんですか!?」
「はい」
説明は無しと………返事の一言だけ言って、また静かに立っている。
「えっと……何でランクアップを?」
「先日のゴブリンの討伐で、実力は確実に【ランクE】以上あるとギルドマスターがおっしゃったので決まりました」
「あ、そうですか。分かりました」
ちなみにレイナは、「依頼はカイトに任せる」って言うと、ギルドの食堂の方でシバとコウと一緒に椅子に座って寝ている。
もし近くにいたら、ここまで長時間(?)会話を出来ていない。
「それで、何かする事あるんですか?」
「ギルドカードをお預かりしますので、私に渡していただけたら」
それだけ言うと、また静かに佇む。
「あ、えと。分かりました。今、レイナのカードも持ってきますので待ってて下さい」
「了解しました。それではカウンターの方におりますので、そこまでお越し下さい」
そう言うと、スタスタとカウンターの方に戻っていく。
何なんだろ?と思いつつレイナの所に向かう。
「………ガチ寝してるし」
俺が他の女の人と話しても気が付かないくらいに熟睡している。
「レイナ」
「……あと5時間寝かせて……」
「なげーよ!そこは5分とかだろ!」
「カイト、うるさい。近所めいわく」
「何でだよ!それに周りに誰もいないし!」
「ふぅ~やれやれ。カイトはわがままなんだから……でも、そんなわがままも許すのが妻のつとめ」
言ってる意味が分からないけど、どうやら起きてくれたようだ。
「俺達、ギルドのランクが上がるらしいぞ?たから俺達のギルドカードを受付に持ってこいって言われた」
「ちっ。あの女、私がいないし間にカイトを誘惑し」
「ちげーよ!」
埒が明かないので、レイナからカードを受け取ると受付に向かった。
「あ、カードお願いします」
俺とレイナのカードを渡す。
「了解しました」
そう言うとカウンターの下から見た事のある物体が出てきた。
カードを作る時に使った水晶みたいな魔道具だ。
俺のカードを手に持つと魔道具にカードを押し付ける。
カードが曲がってしまう!?と思った瞬間、カードが魔道具にスーって感じに入っていく。
受付のお姉さんがカードを入れた後に魔道具に手をのせ目を瞑る。
何かを呟いたと思ったら、魔道具が鈍い光を出した。
「完了しました」
そう言うと、カードがまたスーって感じに出てきた。
「え?もう終わりですか?」
「もう終わりです」
渡されたカードを見ると【F】の文字が【E】に変わっていた。
「これでランクEになれたんですか?」
「なれたんです」
「「…………」」
もっと聞きたい事もあったけど、Fの時と何が違うかだけを聞いてレイナ達が待つ場所に戻った。
あんなに話すのが苦手?なのに良く受付嬢を出来てるな~って逆に感心する。
それにあのまま話していても疲れそうだし。
増えた機能は、念話の距離が1㎞から3㎞に伸びただけだった。
距離が伸びるのは、地味に助かる。
ランクが【E】になった事で、討伐依頼が受けれる様になった。
だけど、【E】だとゴブリンやコボルトなんかの弱いモンスターの討伐依頼しか無い。
そう言う依頼は、受付に行かなくても討伐部位や魔石を直接持っていって報酬を貰えるから、その点だけは楽だけどね。
そんな感じで、予定より早くランク【E】になっちゃったけど、これから1週間か2週間は、まだこの町にいるつもりなので、さらに次のランクを目指して頑張るつもりだ。
ここまで来たらランク【D】を狙っていく。
さすがに無理だとは思うけどさ。
夢は大きく!ってね。
「だからさ~何でこうなるの?」
「「「ブヒィ~!?」」」
俺の目の前では、レイナさんの獲物の皆さんが、言葉通りに殴り倒されている。
普段から怪力を発揮しているレイナさんは、何故かオークさんが相手になると、いつも以上に力だけじゃなく、スピードまで上がってる気がする。
実際にシュン!シュン!なんて効果音が付きそうなくらいに瞬間移動並みの動きを見せているし。
「ふぅ、良い仕事した」
額に出てもいない汗をふく仕草をしながらサムズアップしてこっちを見るレイナさん。
仕事の内容を気にしなければ「働き者だね~」なんて近所の奥様方に褒められるんだろうけど、現実は目を反らしたくなるくらいに大変な事になっている。
オークの肉は、結構良い金額になるんだけど、原型を留めていないミンチ肉が土と混ざり合っているから素材として成り立たない。
それに魔石も無事かなぁ?
ゴブリンとゴボルトを狙って近くの森に入った俺達は、モンスターを探し周りながら少し森の奥に入った。
他の冒険者が討伐したのか、全然モンスターはおろか、動物の姿さえ見えなかったからだ。
そんな中、前方に動く影を発見、隠れながら近付くと例のあの方たった。
「あ、やべ」
俺が呟くと同時にか「ドン!」と地面を弾けさせながら飛び出す人影。
そうレイナさんです。
最初の3体をスタートに「え?何で?」って言いたくなる程に次々にオークを見付け周り、気が付くと20体をこえるオークが屍となっていた。
俺とシバは、ただただ震えて抱き合っていただけだった。
だって恐いよ!?
気のせいかもだけど、レイナの目が赤く光って見えるし、目が回りそうなくらいのスピードで撲殺していく状況。
俺じゃなくても恐いハズだ!
ちなみにコウは、レイナの頭の上で甲羅に籠って眠っている。
何で落ちないの?あんなに早いのに……
そんなこんなで、無事な魔石を集めると16個程あった。
穴を掘って、オークの残骸を埋めていく。
他のモンスターを呼ばない為もあるけど、他の人達に見られれば大騒ぎになる事は目に見えてる。
全然戦っていないのに、物凄く疲れた気がする。
重い足取りでギルドに戻り、いつもの受付のお姉さんにオークの魔石を出す。
しばらく換金を待っていると、お姉さんがカウンターから出てきて俺達の所に向かって来る。
何か嫌な予感がしてくる。
「カイトさん」
「……はい」
「ランクアップするので、カードを出してください」
………ほらね。
「はい?」
依頼を受けようと掲示板の前に来ると、突然声を掛けられた。
誰だろうと見ると受付のお姉さんが立っていた。
名前は聞いてないから知らないけど。
「えっと……何でしょう?」
返事をしてから何も言わないので、もう一度返事を返す。
そう、あの人と同じタイプのお姉さんだ。
「カイトさんとレイナさん、ランクアップしますか?」
「へ?ランクアップ?……出来るんですか!?」
「はい」
説明は無しと………返事の一言だけ言って、また静かに立っている。
「えっと……何でランクアップを?」
「先日のゴブリンの討伐で、実力は確実に【ランクE】以上あるとギルドマスターがおっしゃったので決まりました」
「あ、そうですか。分かりました」
ちなみにレイナは、「依頼はカイトに任せる」って言うと、ギルドの食堂の方でシバとコウと一緒に椅子に座って寝ている。
もし近くにいたら、ここまで長時間(?)会話を出来ていない。
「それで、何かする事あるんですか?」
「ギルドカードをお預かりしますので、私に渡していただけたら」
それだけ言うと、また静かに佇む。
「あ、えと。分かりました。今、レイナのカードも持ってきますので待ってて下さい」
「了解しました。それではカウンターの方におりますので、そこまでお越し下さい」
そう言うと、スタスタとカウンターの方に戻っていく。
何なんだろ?と思いつつレイナの所に向かう。
「………ガチ寝してるし」
俺が他の女の人と話しても気が付かないくらいに熟睡している。
「レイナ」
「……あと5時間寝かせて……」
「なげーよ!そこは5分とかだろ!」
「カイト、うるさい。近所めいわく」
「何でだよ!それに周りに誰もいないし!」
「ふぅ~やれやれ。カイトはわがままなんだから……でも、そんなわがままも許すのが妻のつとめ」
言ってる意味が分からないけど、どうやら起きてくれたようだ。
「俺達、ギルドのランクが上がるらしいぞ?たから俺達のギルドカードを受付に持ってこいって言われた」
「ちっ。あの女、私がいないし間にカイトを誘惑し」
「ちげーよ!」
埒が明かないので、レイナからカードを受け取ると受付に向かった。
「あ、カードお願いします」
俺とレイナのカードを渡す。
「了解しました」
そう言うとカウンターの下から見た事のある物体が出てきた。
カードを作る時に使った水晶みたいな魔道具だ。
俺のカードを手に持つと魔道具にカードを押し付ける。
カードが曲がってしまう!?と思った瞬間、カードが魔道具にスーって感じに入っていく。
受付のお姉さんがカードを入れた後に魔道具に手をのせ目を瞑る。
何かを呟いたと思ったら、魔道具が鈍い光を出した。
「完了しました」
そう言うと、カードがまたスーって感じに出てきた。
「え?もう終わりですか?」
「もう終わりです」
渡されたカードを見ると【F】の文字が【E】に変わっていた。
「これでランクEになれたんですか?」
「なれたんです」
「「…………」」
もっと聞きたい事もあったけど、Fの時と何が違うかだけを聞いてレイナ達が待つ場所に戻った。
あんなに話すのが苦手?なのに良く受付嬢を出来てるな~って逆に感心する。
それにあのまま話していても疲れそうだし。
増えた機能は、念話の距離が1㎞から3㎞に伸びただけだった。
距離が伸びるのは、地味に助かる。
ランクが【E】になった事で、討伐依頼が受けれる様になった。
だけど、【E】だとゴブリンやコボルトなんかの弱いモンスターの討伐依頼しか無い。
そう言う依頼は、受付に行かなくても討伐部位や魔石を直接持っていって報酬を貰えるから、その点だけは楽だけどね。
そんな感じで、予定より早くランク【E】になっちゃったけど、これから1週間か2週間は、まだこの町にいるつもりなので、さらに次のランクを目指して頑張るつもりだ。
ここまで来たらランク【D】を狙っていく。
さすがに無理だとは思うけどさ。
夢は大きく!ってね。
「だからさ~何でこうなるの?」
「「「ブヒィ~!?」」」
俺の目の前では、レイナさんの獲物の皆さんが、言葉通りに殴り倒されている。
普段から怪力を発揮しているレイナさんは、何故かオークさんが相手になると、いつも以上に力だけじゃなく、スピードまで上がってる気がする。
実際にシュン!シュン!なんて効果音が付きそうなくらいに瞬間移動並みの動きを見せているし。
「ふぅ、良い仕事した」
額に出てもいない汗をふく仕草をしながらサムズアップしてこっちを見るレイナさん。
仕事の内容を気にしなければ「働き者だね~」なんて近所の奥様方に褒められるんだろうけど、現実は目を反らしたくなるくらいに大変な事になっている。
オークの肉は、結構良い金額になるんだけど、原型を留めていないミンチ肉が土と混ざり合っているから素材として成り立たない。
それに魔石も無事かなぁ?
ゴブリンとゴボルトを狙って近くの森に入った俺達は、モンスターを探し周りながら少し森の奥に入った。
他の冒険者が討伐したのか、全然モンスターはおろか、動物の姿さえ見えなかったからだ。
そんな中、前方に動く影を発見、隠れながら近付くと例のあの方たった。
「あ、やべ」
俺が呟くと同時にか「ドン!」と地面を弾けさせながら飛び出す人影。
そうレイナさんです。
最初の3体をスタートに「え?何で?」って言いたくなる程に次々にオークを見付け周り、気が付くと20体をこえるオークが屍となっていた。
俺とシバは、ただただ震えて抱き合っていただけだった。
だって恐いよ!?
気のせいかもだけど、レイナの目が赤く光って見えるし、目が回りそうなくらいのスピードで撲殺していく状況。
俺じゃなくても恐いハズだ!
ちなみにコウは、レイナの頭の上で甲羅に籠って眠っている。
何で落ちないの?あんなに早いのに……
そんなこんなで、無事な魔石を集めると16個程あった。
穴を掘って、オークの残骸を埋めていく。
他のモンスターを呼ばない為もあるけど、他の人達に見られれば大騒ぎになる事は目に見えてる。
全然戦っていないのに、物凄く疲れた気がする。
重い足取りでギルドに戻り、いつもの受付のお姉さんにオークの魔石を出す。
しばらく換金を待っていると、お姉さんがカウンターから出てきて俺達の所に向かって来る。
何か嫌な予感がしてくる。
「カイトさん」
「……はい」
「ランクアップするので、カードを出してください」
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