ここから始まる俺の冒険!

まさ

文字の大きさ
25 / 32
第三章、冒険者として成すべき事!

第4話、指名依頼!

しおりを挟む
町にもどった俺達は、冒険者ギルドに向かった。


「すいません、依頼の報告と他にも報告したい事があるんですけど」


いつものお姉さんに声を掛けた。

このお姉さんのカウンター、いつも空いてるから待たなくて良いんだよね。


「了解しました」

「まずはフォレストウルフの討伐部位と魔石」

牙と魔石をそれぞれ20個渡す。


「……確かに、確認しました」

「それと違う報告なんですけど」

「はい」

「東の森に魔力が集まっていて、もしかするとダンジョンに変異するかもしれません」

「…!」

余り表情を変えないお姉さんが目を大きくして驚いている。

「……間違いないですか?」

「はい、魔力を感じやすいレイナが言ってたので間違いないと思います」


「…………」


お姉さんがスッと表情をいつも以上に無表情にさせたと思ったら無言になった。


声を掛けにくい雰囲気になって俺も無言になってしまい場が静かになる。


「分かりました。それでは指名依頼を発令します」


「は?え?指名依頼?」

「はい」

「指名依頼って?」

「言葉通りの指名する依頼です」

「……はい」

「通常はランク【C】からの指名依頼になりますが、今回はランク【D】から受注出来る様に調整します」

「え?どうしてですか?」

「一番の要因はランク【C】以上の冒険者が少ないと言うことですね」

「今、この町にランク【C】の冒険者はどれくらいいるんですか?」

「現在、このダイタロスには、ランク【C】は3組、ランク【D】は5組おります。ランク【E】以下は省きますが」


「じゃあ、その指名依頼?をランク【C】と【D】の冒険者に頼むって事ですか?」

「本来ならそうすべきなのですが、今回は【森林の息吹】の皆様のみの依頼となります」

「え?!俺達だけ!?」

「はい、そうです。現在ランク【C】と【D】のパーティーはすべて出払っておりまして、残っているのが【森林の息吹】だけなのです」

「ええ!?何で!?他の人達はどこにいってるんですか?!」

「申し訳ありませんが、もう少し声を小さくしてもらえれば……」

「あ、はい。すいません」

「それで?他のパーティーの人達は?」

「実は皆様、増えてきたモンスターを討伐する為にそれぞれの方面に行かれておりまして……残っているのはランク【E】や【F】になります」

「そうか……増えてきてるのは、ここや俺の村だけじゃないって事か」

「はい」

「確かに俺達しかいないんだろうけど、でも勝手にお姉さんがそんなの決めて良いの?ギルドマスターとかに相談するとかは?」

「ただいま、マスターもサブマスターもモンスターに対する対策の為に王都の方に会議で出ております。マスターからは私の考えで動かしても良いと言われておりますので、その点は大丈夫です」

「分かりました。俺達が受けます」

「ありがとうございます」


それから、報酬や依頼の内容を決めていった。


ギルドからは、魔力を測る魔道具を借りて、それを持って森に行く事になる。

ある程度の魔力の量を超えるとダンジョンに変化した事になるらしく、その魔道具を使いながら今の状況を調べて報告する事が依頼の内容になる。

報酬は金貨5枚、ランク【D】の依頼だと破格の値段だ。

ランク【D】だと銀貨数枚から多くて金貨1枚か2枚が相場になるから、それを考えると相当の額になる。

危険の度合いによっては、まだ上がるかもしれない。

それにモンスターの討伐部位と魔石とかも入ってくると相当の金額になると思う。


他の冒険者も、この依頼に飛び付きそうだけど、ランクが高い冒険者は不在だし、ランクの低い冒険者は俺達の実力を身に染みて知ってるので、何か言ってくる事はない。

俺も1人撃退してるけど、レイナはそれ以上に撃滅おもてなしをしてるので、声を掛けてくる勇者はいない。

一応、見た目は美少女だし胸も大きいからな。

俺達を知らない奴等は、一度は痛い目を見ている。


「それじゃ、今日は宿に戻って休んで、明日、森に行く準備をしてから町を出る事になるからな」

「……了解?」

「アン!」

「……zzz」


いやほんと、シバが癒しだよ。


夜は何事も無く・・・・・早く寝た。

朝はその分早く起きて宿を出た。

出る前に、何日かは戻らない事を伝えて、頼んでいた弁当をタップリ金貨1枚分作ってもらい、それをアイテムボックスに入れる。


予定だと、二日か三日を考えてるけど、どうなるか分からないし食料や水は一週間はもつ分は用意するつもりだ。

武器や防具は今ので問題は無いと思うけど、スペアの武器や防具は何個か用意しておく。

命に直結する大事な物だからな。



顔見知りの門番のオッチャンに森に行く事と暫く戻らない事を伝える。

まだ成人したばかりだし、オッチャン心配性だからな。

言っておかないと探しに来る可能性もある。

門を出るたびに声を掛けてくるからな。

まぁ、心配してくれるのは少し恥ずかしいけど嬉しくもある。




「さて、着いたな」

「アンアン!」


「「………」」


元気ある組、半分寝てる組で反応が違うものの、今のところモンスターも出てくる事無く森に着いた。

二日ぶり位に戻ってきたけど、俺でも感じる位には魔力が濃い。


「何かやばそうだな……」

「アン……」

「この前の何倍も魔力が集まってる。結構、ギリギリかも?」

「………コクコク」


マイペースコンビも覚醒する位に危険度が上がってる。


「良し、気合い入れて行くぞ!でも無理の無い程度で行くつもりだからな。危険すぎると感じたら撤退するのを忘れるなよ?」

「アン!」

「分かった」

「……コクン」


森に入るとすぐ、変化を感じた。

森の中の暗さが全然違う。

新人の冒険者が来る位には見通しが良い森だったし光もそれなりに入っていた。



「森の奥から嫌な感じがするな……」

「アン!ヴゥゥ」

「たぶん、もうすぐダンジョンに変わる」

「………」



間違いなく今までで一番、危険な気配を感じて俺達は気を引き締める。

一番マイペースなハズのコウは既に魔力を高めてシールドを張る用意をしている。

今ではアタックシールドとマジックシールドを同時に出して展開出来る様になっているから防御に不安は無い。


俺とシバは周囲に気を配ってモンスターの襲撃に備える。

レイナはコウを頭に乗せて俺とシバの後ろを歩く。

回復、攻撃、どっちにも対応出来るレイナのポジションだ。

状況に応じて隊列を変えていく。


まぁ、俺とシバが攻撃する前に「メテオストライク」で木っ端微塵になる事が多い気がするけど……

気にしたらダメな気がするから忘れよう……うん。







全身で感じるビリビリとした空気。

この先で何が待っているのか?

期待と不安を胸に俺達は森の奥へと進んで行った。




*魔道具での魔力量。

0から10は、平常。ランク【F】から【E】

10から30は、注意。ランク【D】から【C】

30から50は、危険。ランク【B】以上の強さ。

50以上は、マジやばい!今すぐ逃げろレベル。


森の入口で測定して魔力35でした。


普通は、成人したばかりのパーティーに依頼するレベルでは無いのですが、普段、無表情なお姉さんも余裕が無くて、カイト達の強さを鑑みて悩んだ結果、苦渋の選択で依頼を出した。

高ランクの冒険者がいない事もその選択をさせた要因になる。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

極限効率の掃除屋 ――レベル15、物理だけで理を解体する――

銀雪 華音
ファンタジー
「レベル15か? ゴミだな」 世界は男を笑い、男は世界を「解体」した。 魔力も才能も持たず、万年レベル15で停滞する掃除屋、トワ。 彼が十年の歳月を費やして辿り着いたのは、魔法という神秘を物理現象へと引きずり下ろす、狂気的なまでの**『極限効率』**だった。 一万回の反復が生み出す、予備動作ゼロの打撃。 構造の隙間を分子レベルで突く、不可視の解体。 彼にとって、レベル100超えの魔物も、神の加護を受けた聖騎士も、ただの「非効率な肉の塊」に過ぎない。 「レベルは恩恵じゃない……。人類を飼い慣らすための『制限(リミッター)』だ」 暴かれる世界の嘘。動き出すシステムの簒奪者。 管理者が定めた数値(レベル)という鎖を、たった一振りのナイフで叩き切る。 これは、最弱の掃除屋が「論理」という名の剣で、世界の理(バグ)を修正する物語。気になる方は読んでみてください。 ※アルファポリスで先行で公開されます。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...