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第三章、冒険者として成すべき事!
第3話、城塞都市再び!そして迫る危機!
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「や、やっと着いた……」
ここまで来るのにモンスターとか盗賊とかは、もちろん出なかった。
その意味では、順調な旅だった。
だけど俺は今、疲労困憊である。
何故とは言わない。
察してくれ。
「ふふふ、何食べよう」
「アンアン!」
「………コクコク」
俺以外は、普段通りである。
野営の時、俺とレイナ、シバとコウで交代で見張り。
まぁ、その時点ね……交代で休む意味。
ダイタロスに着いてからは予定を決めてある。
まずは宿屋、前回と同じ場所にするつもりだ。
從魔ありだと、どうしても選択肢は減るしね。
何より顔見知りで、安心感もある。
その後は、ギルドに顔を出す。
暫くは、ここで依頼を受けながら、次の目的地の情報を集めて決めるつもりだ。
どうしても村だと情報を集めるのにも限界がある。
その点、ここなら冒険者の数も多いし、色んな所から人が集まってるから情報を集めやすいしな。
受付に顔を出して挨拶をしつつ依頼をチェックだけして宿に戻る予定。
依頼は明日から受ける。
旅で色々疲れてるしな。
そう俺は疲れているのだ!
ここ大事!
予定通り、宿をとり女将さんの歓迎を受けた後にギルドに行くと、いつものお姉さんが居たので戻った事を伝えた後、依頼を軽く見てギルドを出た。
シバとコウを見たお姉さんは、一瞬「ピクッ」って反応したのを見て。
レイナが「ふふふ」と勝ち誇った笑い声を出しながらシバとコウをなで回していた。
若干、受付のお姉さんがイラついた様に見えた……気がする。
まぁ、久しぶりって言っても、数ヵ月だ。
変わっていないやり取りを見て、何故か安心した。
「フムフムなるほどな」
「なるほどなー」
「アンアンー」
「………」
うん、とりあえずはコレといった依頼が無いのが分かった。
いつも通りの、ゴブリンやコボルトの討伐が常時貼られていて、それ以外はウルフ系やオークの依頼がメインだな。
オークは、暫く見たくないので、ウルフ系の討伐を選ぶ。
「これで良いよな?」
「アン!」
「おまかせ」
「………zzz」
いつも通りである。
町から出ると東に進む。
目的地は前に依頼を受けて入った森だ。
「この森も久しぶりだな!」
「アン!」
移動中は基本、俺とコウが話して時々レイナが一言二言ポツリと喋るのがいつものやり取り。
朝でテンションが低いレイナとコウを横目に森に入る。
「ん?何か雰囲気が違う?」
「アンアン?」
「魔力が濃い……と思う」
「魔力が濃い?」
「うん、魔力が植物とか土地そのモノに影響してダンジョンになりかけてるかも知れない」
「は?『ダンジョン』って、あのダンジョンか?」
「そう洞窟とか塔とかのダンジョン」
「ダンジョン……」
「たぶん、近いうちにダンジョンに変異すふかも」
レイナは、神父様から知識を多く学んでいた。
魔法やモンスター、それにダンジョンの事なんかも教わっていた。
「カイトの妻としてあたりまえ」
その時は、照れてしまってその場から逃げちゃったけどね。
レイナ曰く、ダンジョンとは魔力が森や人がいない塔や遺跡なんかの建物、それと洞窟なんかに溜まっていく。
最後には、溜まった魔力が『ダンジョンコア』と呼ばれる大きな魔石の様な物に変異するらしい。
そのダンジョンコアは、モンスターを産み出し自分(ダンジョンコア)を守らせたり、侵入者を排除させたりさせるんだとか。
終いには、モンスターが限界を超える位にダンジョン内に増えると、ダンジョンから溢れだして手当たり次第に暴れ人々を襲う迷宮氾濫と言われる災厄を起こすらしい。
「何だよそれ?本気でヤバいじゃねーか……」
この森は、元々冒険者の初心者(F)が薬草を採取する為の森だ。
ここ1ヶ月は誰も依頼を受けてない。
だからウルフついでに薬草の採取も頼まれたくらいだ。
まぁ、逆に来たのが俺達で良かったとは思う。
ランクFの人達が来ていたら、色々と問題が起きていたのが目に浮かぶ。
「レイナ、どうしたら良いと思う?」
「うーん……たぶんまだコアは出来てないと思う。本当はダンジョンコアを壊せば問題が無くなるけど、まだコアが出来てないから、それも出来ないし……今、出来るのは魔力に集まったモンスターを倒して魔力を減らすのと、どんなモンスターがいるのか調査して冒険者ギルドに報告するのが良いと思う」
おぉ……口数の少ないレイナがこんなに話すなんて……それだけの状況って事か。
こんな事なら、もう少し勉強しておけば良かったな。
職業をもらって物覚えが良くなっても、俺は頭より身体を動かす方が好きだったし、勉強から逃げてたしな。
「森に入ってモンスターを倒すのは良いけど、危険じゃないか?」
「確かに危険だけど、集まってる魔力を吸収したモンスターを倒せば、魔力がその分減るから時間稼ぎになる」
「なるほどな……なら、あまり奥に入らない様にモンスターを間引きしながら少し調べてから町に戻るか」
「うん、それで良いと思う」
「良し、んじゃ張り切って行くか!」
「アンアン!」
「おー」
「……zzz」
ま、まぁいつも通りだから逆に安心するな。
変に力が入るより良い……よな?
「おりゃあ!」
「アンアン!」
「えい」
森に入ってすぐ、フォレストウルフの襲撃にあった。
名前の通り森を縄張りにしている狼のモンスターだ。
森の中だと見えにくいし、複数で攻撃してくる連携もバカに出来ない。
単体だとランク【E】複数になると数次第で【D】とか【C】に変わる。
今、倒したのを含めると20体のフォレストウルフに囲まれていた。
それでも俺達のチームワークはフォレストウルフ達に負けない。
順調に数を減らしていく。
俺とシバは剣と槍で急所を狙い一体ずつ減らしていく。
レイナはコウを使いながら攻撃と防御を切り替えなら、自分に近付けさせない様に一撃粉砕で倒していった。
……チームワークだよね?
「ふぅ……」
周りを確認すると動いているフォレストウルフはいなかった。
一応、周りを警戒しながら討伐部位の牙と魔石をフォレストウルフから抜き取っていく。
シバもレイナも久々に運動したから、スッキリした顔をしている。
コウはレイナの頭の上で爆睡中だ。
コウが一番大物かもしれない。
もう少し森の奥に入って行く。
ただ魔力は濃いもののモンスターは出て来なかった。
余り奥に入り過ぎるのも危険だと思ったから、今日は町に戻る事にした。
ここまで来るのにモンスターとか盗賊とかは、もちろん出なかった。
その意味では、順調な旅だった。
だけど俺は今、疲労困憊である。
何故とは言わない。
察してくれ。
「ふふふ、何食べよう」
「アンアン!」
「………コクコク」
俺以外は、普段通りである。
野営の時、俺とレイナ、シバとコウで交代で見張り。
まぁ、その時点ね……交代で休む意味。
ダイタロスに着いてからは予定を決めてある。
まずは宿屋、前回と同じ場所にするつもりだ。
從魔ありだと、どうしても選択肢は減るしね。
何より顔見知りで、安心感もある。
その後は、ギルドに顔を出す。
暫くは、ここで依頼を受けながら、次の目的地の情報を集めて決めるつもりだ。
どうしても村だと情報を集めるのにも限界がある。
その点、ここなら冒険者の数も多いし、色んな所から人が集まってるから情報を集めやすいしな。
受付に顔を出して挨拶をしつつ依頼をチェックだけして宿に戻る予定。
依頼は明日から受ける。
旅で色々疲れてるしな。
そう俺は疲れているのだ!
ここ大事!
予定通り、宿をとり女将さんの歓迎を受けた後にギルドに行くと、いつものお姉さんが居たので戻った事を伝えた後、依頼を軽く見てギルドを出た。
シバとコウを見たお姉さんは、一瞬「ピクッ」って反応したのを見て。
レイナが「ふふふ」と勝ち誇った笑い声を出しながらシバとコウをなで回していた。
若干、受付のお姉さんがイラついた様に見えた……気がする。
まぁ、久しぶりって言っても、数ヵ月だ。
変わっていないやり取りを見て、何故か安心した。
「フムフムなるほどな」
「なるほどなー」
「アンアンー」
「………」
うん、とりあえずはコレといった依頼が無いのが分かった。
いつも通りの、ゴブリンやコボルトの討伐が常時貼られていて、それ以外はウルフ系やオークの依頼がメインだな。
オークは、暫く見たくないので、ウルフ系の討伐を選ぶ。
「これで良いよな?」
「アン!」
「おまかせ」
「………zzz」
いつも通りである。
町から出ると東に進む。
目的地は前に依頼を受けて入った森だ。
「この森も久しぶりだな!」
「アン!」
移動中は基本、俺とコウが話して時々レイナが一言二言ポツリと喋るのがいつものやり取り。
朝でテンションが低いレイナとコウを横目に森に入る。
「ん?何か雰囲気が違う?」
「アンアン?」
「魔力が濃い……と思う」
「魔力が濃い?」
「うん、魔力が植物とか土地そのモノに影響してダンジョンになりかけてるかも知れない」
「は?『ダンジョン』って、あのダンジョンか?」
「そう洞窟とか塔とかのダンジョン」
「ダンジョン……」
「たぶん、近いうちにダンジョンに変異すふかも」
レイナは、神父様から知識を多く学んでいた。
魔法やモンスター、それにダンジョンの事なんかも教わっていた。
「カイトの妻としてあたりまえ」
その時は、照れてしまってその場から逃げちゃったけどね。
レイナ曰く、ダンジョンとは魔力が森や人がいない塔や遺跡なんかの建物、それと洞窟なんかに溜まっていく。
最後には、溜まった魔力が『ダンジョンコア』と呼ばれる大きな魔石の様な物に変異するらしい。
そのダンジョンコアは、モンスターを産み出し自分(ダンジョンコア)を守らせたり、侵入者を排除させたりさせるんだとか。
終いには、モンスターが限界を超える位にダンジョン内に増えると、ダンジョンから溢れだして手当たり次第に暴れ人々を襲う迷宮氾濫と言われる災厄を起こすらしい。
「何だよそれ?本気でヤバいじゃねーか……」
この森は、元々冒険者の初心者(F)が薬草を採取する為の森だ。
ここ1ヶ月は誰も依頼を受けてない。
だからウルフついでに薬草の採取も頼まれたくらいだ。
まぁ、逆に来たのが俺達で良かったとは思う。
ランクFの人達が来ていたら、色々と問題が起きていたのが目に浮かぶ。
「レイナ、どうしたら良いと思う?」
「うーん……たぶんまだコアは出来てないと思う。本当はダンジョンコアを壊せば問題が無くなるけど、まだコアが出来てないから、それも出来ないし……今、出来るのは魔力に集まったモンスターを倒して魔力を減らすのと、どんなモンスターがいるのか調査して冒険者ギルドに報告するのが良いと思う」
おぉ……口数の少ないレイナがこんなに話すなんて……それだけの状況って事か。
こんな事なら、もう少し勉強しておけば良かったな。
職業をもらって物覚えが良くなっても、俺は頭より身体を動かす方が好きだったし、勉強から逃げてたしな。
「森に入ってモンスターを倒すのは良いけど、危険じゃないか?」
「確かに危険だけど、集まってる魔力を吸収したモンスターを倒せば、魔力がその分減るから時間稼ぎになる」
「なるほどな……なら、あまり奥に入らない様にモンスターを間引きしながら少し調べてから町に戻るか」
「うん、それで良いと思う」
「良し、んじゃ張り切って行くか!」
「アンアン!」
「おー」
「……zzz」
ま、まぁいつも通りだから逆に安心するな。
変に力が入るより良い……よな?
「おりゃあ!」
「アンアン!」
「えい」
森に入ってすぐ、フォレストウルフの襲撃にあった。
名前の通り森を縄張りにしている狼のモンスターだ。
森の中だと見えにくいし、複数で攻撃してくる連携もバカに出来ない。
単体だとランク【E】複数になると数次第で【D】とか【C】に変わる。
今、倒したのを含めると20体のフォレストウルフに囲まれていた。
それでも俺達のチームワークはフォレストウルフ達に負けない。
順調に数を減らしていく。
俺とシバは剣と槍で急所を狙い一体ずつ減らしていく。
レイナはコウを使いながら攻撃と防御を切り替えなら、自分に近付けさせない様に一撃粉砕で倒していった。
……チームワークだよね?
「ふぅ……」
周りを確認すると動いているフォレストウルフはいなかった。
一応、周りを警戒しながら討伐部位の牙と魔石をフォレストウルフから抜き取っていく。
シバもレイナも久々に運動したから、スッキリした顔をしている。
コウはレイナの頭の上で爆睡中だ。
コウが一番大物かもしれない。
もう少し森の奥に入って行く。
ただ魔力は濃いもののモンスターは出て来なかった。
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