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第三章、冒険者として成すべき事!
第6話、森の中の激闘!
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「「「ギシャアァァア!!」」」
食虫植物をそのまま大きくして、自立歩行する様になったモンスターが俺達を襲う。
【マンイーター】と呼ばれているモンスターだ。
レイナの話だと、ランク【C】のモンスターだ。
大人を丸呑み出来そうな大きな口(?)と人ひとりがスッポリ入る程、大きな胴体から伸びる細長い鶴を鞭のように使い攻撃してくる。
それが3体、うねうね動く蔓がめんどくさい奴等だ。
弱点は【火】らしいけど、火の攻撃魔法を使えるヤツはいないし、何よりも森で火の魔法を使ったら大変な事になりかねない。
「ならば剣で斬って斬って斬りまくるってね!」
レイナのメイスだと、威力を柔らかい身体が吸収してしまってダメージが通りにくい。
さすがにメテオストライクなら潰れるだろうけど、そこは俺達にも活躍の場を用意して貰いたい。
俺の剣の斬撃とシバの槍の刺突の攻撃が通りやすいしな!
「ふぃー危なかった……まさか最後に溶解液を飛ばして来るなんて思わなかったぞ」
ギリギリ避けたけど、溶解液が付いた木や地面がジュージューいって溶け出したのには、本気でビビってしまった。
討伐部位の蔓と魔石を抜き取りアイテムボックスに仕舞う。
それからも1時間くらい歩き回って分かったのが、魔力の濃度が高い所にモンスターがいるって事。
濃度が高過ぎる所には、レイナに『すぅぱぁメテオストライク』を撃ち込んでもらって魔力を散らしていった。
その成果なのか、魔力の数値が【50】を越えていたのが、今は【47】まで下がっている。
それでも危険な数値なんだけどね。
とりあえず、拠点を中心に5ヵ所ほどクレーターを作った。
自然破壊?
ぼく良く分かんない。
推測だけど、たぶんクレーターの位置的に拠点を中心に見て、五角形の形になってるんじゃないかなって思う。
本当に『たぶん』なんだけどね。
レイナが『魔力溜まり』と言う魔力が集まりやすい場所にモンスターが集まったり、突然現れたりするらしい。
それを考えると、何か意図的なものを感じる。
もしかして、魔王軍の生き残りか?
正確には【魔族】の仕業?
何にしても、まだ判断する材料が足りない。
明日は、そこも気にしながら調査をする事にした。
夜の見張りを交代しながら朝をむかえた俺達は、朝食の準備をしていく。
大きく息を吸い込むと、森の空気が昨日より澄んでる気がする。
試しに魔力を測定すると【25】まで下がっていた。
……昨日は、魔力量が多い場所を片っ端から『すぅぱぁメテオストライク』で木っ端微塵にしてきたけど、一回良く調べてみた方が良いかもな。
魔力が高い原因が何かあるかもだし。
それで何も分からなかったら、それこそクレーターを量産した方が早い。
昨日は半径500m、直径で1㎞くらいの範囲を回ったから、今日は範囲をもっと広げていく。
これを続けていけば、そこまで大きく無い森だから、ダンジョン化を防げるかもしれないしな。
朝食を終わらせて拠点を出る。
昨日の調査した範囲から外に出て一度魔力量を測る。
「【33】か……だいぶ減ってるな」
「アン!」
「ギリギリだけど、まだダンジョンにはなってないね」
「……zzz」
とりあえずは、コウが寝ている位には危険レベルが下がったみたいだな。
てか寝るなよ。
拠点から見て北側に進んで行って、ある程度の距離を進んだら、時計回りで調査していく予定だ。
「「ゴ、ゴブゥ!?」」
お馴染みのゴブリン5体と遭遇、俺とシバであっさり撃退、討伐部位の耳と魔石を抜いて、後は土の中に埋める。
「今のところ、強いモンスターは出て来ないな」
「アン!」
「魔力が薄まって、強いモンスターは魔力が濃い場所に、弱いモンスターは魔力が薄くなった所に移動しているのかも?」
「なるほどな」
出てくるのは実際、ゴブリンとコボルトだけだ。
いちいち倒すのも面倒だから、ある程度は追い払うだけにしておく。
俺達が全滅させてしまうと、新人冒険者の活躍の場が無くなるしな。
時々見つかる薬草をアイテムボックスに入れながら進む。
「ん?」
「アン?」
「カイト、どうしたの?」
「ん?ああ、何か聞こえた気がしたんだけど……」
耳に意識を集中して周りの音を拾っていく。
シバが聞こえていないみたいだから、気のせいかもしれないけどな。
「「キュ…ン」……!聞こえた!アッチだ!」
かすかに聞こえた今にも消えそうな声、何故か胸騒ぎして俺は全力で走り出した。
「アン!?」
「カイトまって!」
シバやレイナ達を待っていると間に合わない気がした俺は、構わず走る。
「待ってろよ、今いく!」
500mくらい走った時、前の方に人影が見えた。
良く見るとゴブリンの様だ。
それも複数体。
全員が何かを取り囲む様にしている。
その中心を見ると白い塊が見えた。
たぶん動物か何かだと思う。
ただの狩りなら仕方ないと思うけど、いたぶる様に笑いながら棒で叩いたり、足で蹴ったりしていた。
「気に入らねぇ!」
ゴブリンが俺に気付く前に俺は剣を抜き、一番手前のゴブリンの首を切り落とす。
「ゲキャ!?」
その声で、俺に気付いたゴブリン達だったけど、俺は手を止める事無く二体目、三体目と倒す。
ようやく戦闘の体勢を整えたゴブリン達だったけど、今さらだ。
「遅い!」
残る四体目、五体目、六体目と一気に倒した。
「ふぅ…終わった……そうだ!」
ゴブリン達に襲われていた白いモノを見ると子犬くらいの大きさのキツネ(たぶん)だった。
「大丈夫か!?」
「キュ…ン」
小さいけど、声を出している。
生きてはいるけど、全身から血を出し限界に近い。
「どうする!?……レイナ!いない!?俺が先に飛び出して来たから!クソ!どうする!?」
いつもレイナに回復を任せてたから、こんな時にどうしたら良いか考えが浮かばない。
「俺も回復魔法を使えれば!!……回復?……あ!」
急いでアイテムボックスからポーションを出す。
一応で買っておいて良かった!
「ほら、飲めるか?」
そっと口にポーションの瓶の口を当てるけど反応しない。
「どうする!?……あ!確か直接身体にかけても良いんだっけ!?」
何にしても、このままだと死んでしまう。
祈る様に身体にポーションをかけていく。
「どうだ?」
ぼんやり緑色の光がキツネの身体を包むとすぐに光が消えた。
「キュゥン」
目を開け、抱いていた俺の手をペロペロと舐めてきた。
「良かった……大丈夫そうだ」
それでも、まだ傷は完全に治っていない。
傷が悪化する前にレイナに合流して回復魔法をかけてもらわないと。
目を瞑ってシバとコウの繋がりを意識すると大体の方向が分かる。
多分、シバが俺の匂いを辿って来てるのか、結構近くにまで来ている。
ギルドカードで連絡しようかと思ったけど、この場所がどこかも分からないし、言いようが無い。
少し元気になったキツネをしっかり抱いて、俺はシバが来る方向へと進んでいった。
食虫植物をそのまま大きくして、自立歩行する様になったモンスターが俺達を襲う。
【マンイーター】と呼ばれているモンスターだ。
レイナの話だと、ランク【C】のモンスターだ。
大人を丸呑み出来そうな大きな口(?)と人ひとりがスッポリ入る程、大きな胴体から伸びる細長い鶴を鞭のように使い攻撃してくる。
それが3体、うねうね動く蔓がめんどくさい奴等だ。
弱点は【火】らしいけど、火の攻撃魔法を使えるヤツはいないし、何よりも森で火の魔法を使ったら大変な事になりかねない。
「ならば剣で斬って斬って斬りまくるってね!」
レイナのメイスだと、威力を柔らかい身体が吸収してしまってダメージが通りにくい。
さすがにメテオストライクなら潰れるだろうけど、そこは俺達にも活躍の場を用意して貰いたい。
俺の剣の斬撃とシバの槍の刺突の攻撃が通りやすいしな!
「ふぃー危なかった……まさか最後に溶解液を飛ばして来るなんて思わなかったぞ」
ギリギリ避けたけど、溶解液が付いた木や地面がジュージューいって溶け出したのには、本気でビビってしまった。
討伐部位の蔓と魔石を抜き取りアイテムボックスに仕舞う。
それからも1時間くらい歩き回って分かったのが、魔力の濃度が高い所にモンスターがいるって事。
濃度が高過ぎる所には、レイナに『すぅぱぁメテオストライク』を撃ち込んでもらって魔力を散らしていった。
その成果なのか、魔力の数値が【50】を越えていたのが、今は【47】まで下がっている。
それでも危険な数値なんだけどね。
とりあえず、拠点を中心に5ヵ所ほどクレーターを作った。
自然破壊?
ぼく良く分かんない。
推測だけど、たぶんクレーターの位置的に拠点を中心に見て、五角形の形になってるんじゃないかなって思う。
本当に『たぶん』なんだけどね。
レイナが『魔力溜まり』と言う魔力が集まりやすい場所にモンスターが集まったり、突然現れたりするらしい。
それを考えると、何か意図的なものを感じる。
もしかして、魔王軍の生き残りか?
正確には【魔族】の仕業?
何にしても、まだ判断する材料が足りない。
明日は、そこも気にしながら調査をする事にした。
夜の見張りを交代しながら朝をむかえた俺達は、朝食の準備をしていく。
大きく息を吸い込むと、森の空気が昨日より澄んでる気がする。
試しに魔力を測定すると【25】まで下がっていた。
……昨日は、魔力量が多い場所を片っ端から『すぅぱぁメテオストライク』で木っ端微塵にしてきたけど、一回良く調べてみた方が良いかもな。
魔力が高い原因が何かあるかもだし。
それで何も分からなかったら、それこそクレーターを量産した方が早い。
昨日は半径500m、直径で1㎞くらいの範囲を回ったから、今日は範囲をもっと広げていく。
これを続けていけば、そこまで大きく無い森だから、ダンジョン化を防げるかもしれないしな。
朝食を終わらせて拠点を出る。
昨日の調査した範囲から外に出て一度魔力量を測る。
「【33】か……だいぶ減ってるな」
「アン!」
「ギリギリだけど、まだダンジョンにはなってないね」
「……zzz」
とりあえずは、コウが寝ている位には危険レベルが下がったみたいだな。
てか寝るなよ。
拠点から見て北側に進んで行って、ある程度の距離を進んだら、時計回りで調査していく予定だ。
「「ゴ、ゴブゥ!?」」
お馴染みのゴブリン5体と遭遇、俺とシバであっさり撃退、討伐部位の耳と魔石を抜いて、後は土の中に埋める。
「今のところ、強いモンスターは出て来ないな」
「アン!」
「魔力が薄まって、強いモンスターは魔力が濃い場所に、弱いモンスターは魔力が薄くなった所に移動しているのかも?」
「なるほどな」
出てくるのは実際、ゴブリンとコボルトだけだ。
いちいち倒すのも面倒だから、ある程度は追い払うだけにしておく。
俺達が全滅させてしまうと、新人冒険者の活躍の場が無くなるしな。
時々見つかる薬草をアイテムボックスに入れながら進む。
「ん?」
「アン?」
「カイト、どうしたの?」
「ん?ああ、何か聞こえた気がしたんだけど……」
耳に意識を集中して周りの音を拾っていく。
シバが聞こえていないみたいだから、気のせいかもしれないけどな。
「「キュ…ン」……!聞こえた!アッチだ!」
かすかに聞こえた今にも消えそうな声、何故か胸騒ぎして俺は全力で走り出した。
「アン!?」
「カイトまって!」
シバやレイナ達を待っていると間に合わない気がした俺は、構わず走る。
「待ってろよ、今いく!」
500mくらい走った時、前の方に人影が見えた。
良く見るとゴブリンの様だ。
それも複数体。
全員が何かを取り囲む様にしている。
その中心を見ると白い塊が見えた。
たぶん動物か何かだと思う。
ただの狩りなら仕方ないと思うけど、いたぶる様に笑いながら棒で叩いたり、足で蹴ったりしていた。
「気に入らねぇ!」
ゴブリンが俺に気付く前に俺は剣を抜き、一番手前のゴブリンの首を切り落とす。
「ゲキャ!?」
その声で、俺に気付いたゴブリン達だったけど、俺は手を止める事無く二体目、三体目と倒す。
ようやく戦闘の体勢を整えたゴブリン達だったけど、今さらだ。
「遅い!」
残る四体目、五体目、六体目と一気に倒した。
「ふぅ…終わった……そうだ!」
ゴブリン達に襲われていた白いモノを見ると子犬くらいの大きさのキツネ(たぶん)だった。
「大丈夫か!?」
「キュ…ン」
小さいけど、声を出している。
生きてはいるけど、全身から血を出し限界に近い。
「どうする!?……レイナ!いない!?俺が先に飛び出して来たから!クソ!どうする!?」
いつもレイナに回復を任せてたから、こんな時にどうしたら良いか考えが浮かばない。
「俺も回復魔法を使えれば!!……回復?……あ!」
急いでアイテムボックスからポーションを出す。
一応で買っておいて良かった!
「ほら、飲めるか?」
そっと口にポーションの瓶の口を当てるけど反応しない。
「どうする!?……あ!確か直接身体にかけても良いんだっけ!?」
何にしても、このままだと死んでしまう。
祈る様に身体にポーションをかけていく。
「どうだ?」
ぼんやり緑色の光がキツネの身体を包むとすぐに光が消えた。
「キュゥン」
目を開け、抱いていた俺の手をペロペロと舐めてきた。
「良かった……大丈夫そうだ」
それでも、まだ傷は完全に治っていない。
傷が悪化する前にレイナに合流して回復魔法をかけてもらわないと。
目を瞑ってシバとコウの繋がりを意識すると大体の方向が分かる。
多分、シバが俺の匂いを辿って来てるのか、結構近くにまで来ている。
ギルドカードで連絡しようかと思ったけど、この場所がどこかも分からないし、言いようが無い。
少し元気になったキツネをしっかり抱いて、俺はシバが来る方向へと進んでいった。
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