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10. 隣人とゴハンⅠ
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食材が箱で届いた。何やらちょっと良さそうな感じの。野菜とか米とかが色々どっさりとしこたまに。
一緒に箱の中に入っていたチラシには、国内産だとか完全無農薬だとかの謳い文句が強引すぎない程度に明記されている。普段は特売価格の野菜しか手に取らない俺にだって、これがワンランク上の食材である事くらいは容易に想像がついた。
そのお届け物を見てから約一時間後。俺の部屋のインターフォンが鳴らされた。
ズカズカと出向いてみれば思った通りそこには瀬名さん。長身のこの人が可愛いサイズの紙袋を持って立っている。
「よう」
「どういうつもりですか」
「今日はオレンジタルトにしてみたんだが」
「そうじゃない。いや、それもおかしいんですけど。なんかスゲエ色々届きましたよ、あなたから」
届け物の送り主は言うまでもなくこの人。隣の部屋に住んでいる男に、わざわざ宅配便を使って大量の食材をお届けされた。
「勝手に人んちの住所を届け先にしないでください。つーかなんなんですかあの野菜の山」
「この前の夕食の礼だ。好きに使えばいい」
「スーパーじゃ見かけないようなヤツばっか入ってましたよ。逆にああいうのどこで探してくるんです。俺にはあの野菜がなんて名前なのかも分かりません」
「俺も良く知らないから一通り買った」
「…………」
こんな所に住んでいるけどこの人は金銭感覚が庶民じゃない。
「悪い物ではないはずだ。飲食店をやってる知人から勧められた。そこの食材にはハズレがないらしい」
「そりゃそうでしょうよ見るからにいい感じでしたもん」
「なら文句ねえな。使え」
「あんた日に日に態度デカくなっていきますね」
日を追うごとにふてぶてしくなっていく男は委細構わず手提げの付いた紙袋を俺に押し付けてきた。ここまで来ると断るのも面倒になってくる。どうもと適当に呟いてからオレンジタルトを受け取った。
オレンジのタルトは初めてもらった。イチゴのタルトとイチジクのタルトなら前にもらったことがある。この人が選んでくるスイーツだからなんだろうと美味いだろう。しかし今ここで問題なのは、部屋の中のあの段ボール。
「瀬名さん……」
「迷惑だったか」
「……あの量はさすがに俺一人じゃ食いきれません。このままだと腐らせます」
わざわざ飲食店経営の知り合いにまで尋ねて選んでくれた物だ。宅配パターンは初だったから驚きはしたけれど、礼だと言われたその気持ちが嬉しくない訳じゃない。それにできれば、ちゃんと使いたい。
瀬名さんの表情はいつも通り。そこには裏も何もない。この人は純粋な親切で食材を送りつけてきた。俺が何も言いさえしなければ今日もこのまま身を引くだろう。じゃあなと言って、玄関を閉める。
それ以上近づいてはこない。俺が誘いさえ、しなければ。
「ダメにしちゃうのも勿体ないので……しばらくウチでどうですか。晩メシ」
だから誘った。俺から。これで伝わるだろうと思って口にした言い回しだった。しかし瀬名さんは微かに眉をひそめ、どう見ても理解していない顔をして見返してくる。
クソ。なんて面倒くさい大人だ。全然伝わってない。
「……あなたがくれた材料で俺がメシ作るので一緒に食いませんかって……聞いてるつもり、なんですけど」
そこまで言うと瀬名さんの目がいくらか見開かれた。ついこの前にもこの人の、こんな表情を見たばかり。
ぽかんと呆けて、なんだかちょっと、打ちのめされでもしたかのような。
「……いいのか」
「ええ。あなたさえよければ」
「…………」
あれだけ食事食事とうるさかったくせになんなんだその反応は。いざ俺から誘ってみればビックリされるというこの不可解さ。今も前回も失礼極まりない。さっきまでの押しの強さはどこに旅立ちやがったんだ。
「……すまん。そんなつもりじゃなかった」
「なんでいきなり弱腰になるんですか」
この人は大概ズレてる。
***
「手伝うか」
「もうすぐできるんで大丈夫ですよ」
「……すまん」
「だからなんでさっきから弱気なんですか」
ダイニングテーブルの前でじっと座っているのはどうにも落ち着かないようだ。ちらりと後ろを振り返れば、行き場の無いような目しをした瀬名さんが子犬のように俺を見ている。
「俺の分が増えるのは手間だろ」
「一人分作るよりもむしろ楽ですよ」
「……そうなのか」
「瀬名さんって料理しない人?」
自分一人のために作る料理ほど面倒なものはない。節約のために俺はやっているけど、実際問題少量だけ調理する方がまとめて作るよりもかえって手間だ。気分的にも億劫になる。
それが分からないという事は、この人は料理をしないのだろう。その推測はどうやら正しかったようで。
「しねえな」
「やっぱり。いつも何食ってるんです?」
「適当に」
それは答えになっていない。
「なんて言うか、あなたはメシとか普通に抜きそうですよね」
「繁忙期になるとたまに」
「ダメですよ。忙しくてもちゃんと食べなきゃ。もしかして食自体にあまり関心ないとか?」
「お前のメシが美味いのは分かる」
そんな事を聞きたかったわけじゃない。愛想笑いにもならないような乾いた声がハハッとこぼれた。
話しながら作業を進め、丁度良く煮立ったところで鍋の火を止めた。二人分の器を取りだし、二人分の食事をよそう。
やはり作るのであればこのくらいの量が丁度いい。そう実感しつつ、顔は鍋へと向けたまま瀬名さんに呼びかけた。
「瀬名さんは俺に構ってないでもっと自分に尽くした方がいいと思いますよ」
「なぜ」
「なぜって……」
なぜも何もない。しかしそう思うのは俺が常識の中で生きているから。
あいにく俺が話している相手はそうじゃない。ちょいちょい常識から逸脱したがる不可解な大人の男だ。
「恋しくてたまらない奴が隣の部屋に住んでる。しつこくつきまとう男の話にもいちいち付き合うような律儀な奴だ。そんな可愛い奴が自分の近くにいたら毎日でも構いたくなるのは当然だろ」
理解不能なこの人は当たり前のように並べ立てた。その次にはその場で立ち上がり、押し黙る俺のすぐ近くまで足を進めてくる。
あとは料理を運ぶだけ。そんな時にさり気なく向かってきたこの人。
「持ってくぞ」
「え、あ、はい。どうも。お願いします」
盛り付けたばかりの皿を指さされ、そうやって頼めば快く引き受けてくれる。てきぱきと、それでいて静かに動く瀬名さんを横目に盗み見、姿勢のいいその後ろ姿を視線だけで追いかけた。
つくづく分からない。考えれば考える程に理解からは遠のいていく。気の利いた行動をさり気なく取れるし、偉ぶらないし優しいし。恥ずかしいだけの言葉であっても、瀬名さんが言うと無理がないどころかスマートにキまって超似合う。
ついこの前に知った勤め先は結構な大手だった。しかし本人はそれを鼻にかける様子もない。外見にだって文句の付けどころは見当たらず、中身は冷静で物腰柔らか。そこには常に大人の落ち着きがある。完璧だ。腹が立つほどのいい男。
分かる訳がない。この人であれば引く手あまただろうに、それがどうしてわざわざ俺に。男のガキなんかに目を向けるのか。
「遥希」
ぼんやり考え込んでいると唐突に名前を呼ばれた。顔を上げればすぐに目が合う。
「そろそろ惚れてきた頃か」
「フライパン投げつけますよ」
「悪かった。黙る」
ときどきバカな事も言うけど。
一緒に箱の中に入っていたチラシには、国内産だとか完全無農薬だとかの謳い文句が強引すぎない程度に明記されている。普段は特売価格の野菜しか手に取らない俺にだって、これがワンランク上の食材である事くらいは容易に想像がついた。
そのお届け物を見てから約一時間後。俺の部屋のインターフォンが鳴らされた。
ズカズカと出向いてみれば思った通りそこには瀬名さん。長身のこの人が可愛いサイズの紙袋を持って立っている。
「よう」
「どういうつもりですか」
「今日はオレンジタルトにしてみたんだが」
「そうじゃない。いや、それもおかしいんですけど。なんかスゲエ色々届きましたよ、あなたから」
届け物の送り主は言うまでもなくこの人。隣の部屋に住んでいる男に、わざわざ宅配便を使って大量の食材をお届けされた。
「勝手に人んちの住所を届け先にしないでください。つーかなんなんですかあの野菜の山」
「この前の夕食の礼だ。好きに使えばいい」
「スーパーじゃ見かけないようなヤツばっか入ってましたよ。逆にああいうのどこで探してくるんです。俺にはあの野菜がなんて名前なのかも分かりません」
「俺も良く知らないから一通り買った」
「…………」
こんな所に住んでいるけどこの人は金銭感覚が庶民じゃない。
「悪い物ではないはずだ。飲食店をやってる知人から勧められた。そこの食材にはハズレがないらしい」
「そりゃそうでしょうよ見るからにいい感じでしたもん」
「なら文句ねえな。使え」
「あんた日に日に態度デカくなっていきますね」
日を追うごとにふてぶてしくなっていく男は委細構わず手提げの付いた紙袋を俺に押し付けてきた。ここまで来ると断るのも面倒になってくる。どうもと適当に呟いてからオレンジタルトを受け取った。
オレンジのタルトは初めてもらった。イチゴのタルトとイチジクのタルトなら前にもらったことがある。この人が選んでくるスイーツだからなんだろうと美味いだろう。しかし今ここで問題なのは、部屋の中のあの段ボール。
「瀬名さん……」
「迷惑だったか」
「……あの量はさすがに俺一人じゃ食いきれません。このままだと腐らせます」
わざわざ飲食店経営の知り合いにまで尋ねて選んでくれた物だ。宅配パターンは初だったから驚きはしたけれど、礼だと言われたその気持ちが嬉しくない訳じゃない。それにできれば、ちゃんと使いたい。
瀬名さんの表情はいつも通り。そこには裏も何もない。この人は純粋な親切で食材を送りつけてきた。俺が何も言いさえしなければ今日もこのまま身を引くだろう。じゃあなと言って、玄関を閉める。
それ以上近づいてはこない。俺が誘いさえ、しなければ。
「ダメにしちゃうのも勿体ないので……しばらくウチでどうですか。晩メシ」
だから誘った。俺から。これで伝わるだろうと思って口にした言い回しだった。しかし瀬名さんは微かに眉をひそめ、どう見ても理解していない顔をして見返してくる。
クソ。なんて面倒くさい大人だ。全然伝わってない。
「……あなたがくれた材料で俺がメシ作るので一緒に食いませんかって……聞いてるつもり、なんですけど」
そこまで言うと瀬名さんの目がいくらか見開かれた。ついこの前にもこの人の、こんな表情を見たばかり。
ぽかんと呆けて、なんだかちょっと、打ちのめされでもしたかのような。
「……いいのか」
「ええ。あなたさえよければ」
「…………」
あれだけ食事食事とうるさかったくせになんなんだその反応は。いざ俺から誘ってみればビックリされるというこの不可解さ。今も前回も失礼極まりない。さっきまでの押しの強さはどこに旅立ちやがったんだ。
「……すまん。そんなつもりじゃなかった」
「なんでいきなり弱腰になるんですか」
この人は大概ズレてる。
***
「手伝うか」
「もうすぐできるんで大丈夫ですよ」
「……すまん」
「だからなんでさっきから弱気なんですか」
ダイニングテーブルの前でじっと座っているのはどうにも落ち着かないようだ。ちらりと後ろを振り返れば、行き場の無いような目しをした瀬名さんが子犬のように俺を見ている。
「俺の分が増えるのは手間だろ」
「一人分作るよりもむしろ楽ですよ」
「……そうなのか」
「瀬名さんって料理しない人?」
自分一人のために作る料理ほど面倒なものはない。節約のために俺はやっているけど、実際問題少量だけ調理する方がまとめて作るよりもかえって手間だ。気分的にも億劫になる。
それが分からないという事は、この人は料理をしないのだろう。その推測はどうやら正しかったようで。
「しねえな」
「やっぱり。いつも何食ってるんです?」
「適当に」
それは答えになっていない。
「なんて言うか、あなたはメシとか普通に抜きそうですよね」
「繁忙期になるとたまに」
「ダメですよ。忙しくてもちゃんと食べなきゃ。もしかして食自体にあまり関心ないとか?」
「お前のメシが美味いのは分かる」
そんな事を聞きたかったわけじゃない。愛想笑いにもならないような乾いた声がハハッとこぼれた。
話しながら作業を進め、丁度良く煮立ったところで鍋の火を止めた。二人分の器を取りだし、二人分の食事をよそう。
やはり作るのであればこのくらいの量が丁度いい。そう実感しつつ、顔は鍋へと向けたまま瀬名さんに呼びかけた。
「瀬名さんは俺に構ってないでもっと自分に尽くした方がいいと思いますよ」
「なぜ」
「なぜって……」
なぜも何もない。しかしそう思うのは俺が常識の中で生きているから。
あいにく俺が話している相手はそうじゃない。ちょいちょい常識から逸脱したがる不可解な大人の男だ。
「恋しくてたまらない奴が隣の部屋に住んでる。しつこくつきまとう男の話にもいちいち付き合うような律儀な奴だ。そんな可愛い奴が自分の近くにいたら毎日でも構いたくなるのは当然だろ」
理解不能なこの人は当たり前のように並べ立てた。その次にはその場で立ち上がり、押し黙る俺のすぐ近くまで足を進めてくる。
あとは料理を運ぶだけ。そんな時にさり気なく向かってきたこの人。
「持ってくぞ」
「え、あ、はい。どうも。お願いします」
盛り付けたばかりの皿を指さされ、そうやって頼めば快く引き受けてくれる。てきぱきと、それでいて静かに動く瀬名さんを横目に盗み見、姿勢のいいその後ろ姿を視線だけで追いかけた。
つくづく分からない。考えれば考える程に理解からは遠のいていく。気の利いた行動をさり気なく取れるし、偉ぶらないし優しいし。恥ずかしいだけの言葉であっても、瀬名さんが言うと無理がないどころかスマートにキまって超似合う。
ついこの前に知った勤め先は結構な大手だった。しかし本人はそれを鼻にかける様子もない。外見にだって文句の付けどころは見当たらず、中身は冷静で物腰柔らか。そこには常に大人の落ち着きがある。完璧だ。腹が立つほどのいい男。
分かる訳がない。この人であれば引く手あまただろうに、それがどうしてわざわざ俺に。男のガキなんかに目を向けるのか。
「遥希」
ぼんやり考え込んでいると唐突に名前を呼ばれた。顔を上げればすぐに目が合う。
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