2 / 3
異世界転生
終わり
しおりを挟む
自分の人生を一言であらわすなら、「最高」という言葉が一番しっくりくる。
家はお金持ちではないが、一般的な家庭より贅沢な暮らしができる。
両親に似て容姿がいいため、よく告白をされた。
頭もよく、一度教科書を読めば覚えることができた。
テスト勉強をしなくても、上位三位には毎回はいれた。
運動も得意で、一通り何でもこなせる。
友達も多いため、人間関係に困ったことはない。
ここまで聞いたら、「なんて完璧な人間なんだ。羨ましい」と思うだろう。
だが、どんな人間にも汚点と呼ばれるものが存在する。
それは、自他共に認めるほど性格が悪いということだ。
売られた喧嘩は必ず買うし、絶対に相手をボコボコにして勝つ。
(※喧嘩の内容による。口喧嘩なら精神を、殴り合いなら力で)
よくある喧嘩は、容姿が物凄く良いため男に好かれ、その男が好きな女、彼女が喧嘩を売ってくるというものだ。
面倒な時な、その男に告げ口をして、二人の仲をめちゃくちゃにする。
機嫌がいいときは、二度と逆らえないように徹底的に潰すやり方をする。
罪悪感はない。
好きな男にバレないよう、陰で嫌がらせをしてくるような女たちだ。
自業自得というものだ。
あ、一つ言っておくが、喧嘩さえ売ってこなければ、私は基本誰にでも優しい性格だ。
困っている人がいたら助けるし、泣いている人がいたらハンカチを手渡すくらいには。
だから、今目の前で車に轢かれそうになっている少年を助けようと道路に飛び出したのも当たり前のことだ。
ドォーーーン!!
嫌な音が、交通事故が起きた近くにいた周囲の人たちの耳に届く。
何が起きたんだ、と音のした方に視線を向けると血だらけな少女の姿が目に入り、悲鳴が上がった。
「「「きゃあーーーーーーー!!!」」」
悲鳴?なんで?それより頭が痛い。目もおもうようにあかない。
近くで誰かが何か言っているのが聞こえる。いったい誰が?
ゆっくりと目を開けると、右目に何かが入った。
ドロッとした生暖かい液体だ。
気持ち悪さと痛みで右目を閉じる。
左目で見える限りのことを確認しようとするが、視界がぼやけてよく見えない。
立ち上がりたくても、指一本うまく動かせない。
こりゃあ、死ぬな、と覚悟したとき、自分に何が起きたのかを思い出した。
頭を強く打ったせいか、少し前のことを忘れていた。
少年は大丈夫だったろうかと、よく見えない目でみると泣きじゃくっていた。
(あぁ、よかった……)
ホッとしたせいか、力が抜け、そのまま眠りについた。
それが、私の最期だった。
次に目を覚ますと、最初に感じたのは眩しさと何とも言えない圧だった。
眩しさの方はわかる。
夜に寝て、朝に起きれば眩しいのだから。
そういう眩しさは普通だ。そう、普通。
なら、圧は?普通か?いや、普通じゃない。
それも、その圧を向けているのがゴリラだったら?
家はお金持ちではないが、一般的な家庭より贅沢な暮らしができる。
両親に似て容姿がいいため、よく告白をされた。
頭もよく、一度教科書を読めば覚えることができた。
テスト勉強をしなくても、上位三位には毎回はいれた。
運動も得意で、一通り何でもこなせる。
友達も多いため、人間関係に困ったことはない。
ここまで聞いたら、「なんて完璧な人間なんだ。羨ましい」と思うだろう。
だが、どんな人間にも汚点と呼ばれるものが存在する。
それは、自他共に認めるほど性格が悪いということだ。
売られた喧嘩は必ず買うし、絶対に相手をボコボコにして勝つ。
(※喧嘩の内容による。口喧嘩なら精神を、殴り合いなら力で)
よくある喧嘩は、容姿が物凄く良いため男に好かれ、その男が好きな女、彼女が喧嘩を売ってくるというものだ。
面倒な時な、その男に告げ口をして、二人の仲をめちゃくちゃにする。
機嫌がいいときは、二度と逆らえないように徹底的に潰すやり方をする。
罪悪感はない。
好きな男にバレないよう、陰で嫌がらせをしてくるような女たちだ。
自業自得というものだ。
あ、一つ言っておくが、喧嘩さえ売ってこなければ、私は基本誰にでも優しい性格だ。
困っている人がいたら助けるし、泣いている人がいたらハンカチを手渡すくらいには。
だから、今目の前で車に轢かれそうになっている少年を助けようと道路に飛び出したのも当たり前のことだ。
ドォーーーン!!
嫌な音が、交通事故が起きた近くにいた周囲の人たちの耳に届く。
何が起きたんだ、と音のした方に視線を向けると血だらけな少女の姿が目に入り、悲鳴が上がった。
「「「きゃあーーーーーーー!!!」」」
悲鳴?なんで?それより頭が痛い。目もおもうようにあかない。
近くで誰かが何か言っているのが聞こえる。いったい誰が?
ゆっくりと目を開けると、右目に何かが入った。
ドロッとした生暖かい液体だ。
気持ち悪さと痛みで右目を閉じる。
左目で見える限りのことを確認しようとするが、視界がぼやけてよく見えない。
立ち上がりたくても、指一本うまく動かせない。
こりゃあ、死ぬな、と覚悟したとき、自分に何が起きたのかを思い出した。
頭を強く打ったせいか、少し前のことを忘れていた。
少年は大丈夫だったろうかと、よく見えない目でみると泣きじゃくっていた。
(あぁ、よかった……)
ホッとしたせいか、力が抜け、そのまま眠りについた。
それが、私の最期だった。
次に目を覚ますと、最初に感じたのは眩しさと何とも言えない圧だった。
眩しさの方はわかる。
夜に寝て、朝に起きれば眩しいのだから。
そういう眩しさは普通だ。そう、普通。
なら、圧は?普通か?いや、普通じゃない。
それも、その圧を向けているのがゴリラだったら?
11
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
『悪役』のイメージが違うことで起きた悲しい事故
ラララキヲ
ファンタジー
ある男爵が手を出していたメイドが密かに娘を産んでいた。それを知った男爵は平民として生きていた娘を探し出して養子とした。
娘の名前はルーニー。
とても可愛い外見をしていた。
彼女は人を惹き付ける特別な外見をしていたが、特別なのはそれだけではなかった。
彼女は前世の記憶を持っていたのだ。
そして彼女はこの世界が前世で遊んだ乙女ゲームが舞台なのだと気付く。
格好良い攻略対象たちに意地悪な悪役令嬢。
しかしその悪役令嬢がどうもおかしい。何もしてこないどころか性格さえも設定と違うようだ。
乙女ゲームのヒロインであるルーニーは腹を立てた。
“悪役令嬢が悪役をちゃんとしないからゲームのストーリーが進まないじゃない!”と。
怒ったルーニーは悪役令嬢を責める。
そして物語は動き出した…………──
※!!※細かい描写などはありませんが女性が酷い目に遭った展開となるので嫌な方はお気をつけ下さい。
※!!※『子供が絵本のシンデレラ読んでと頼んだらヤバイ方のシンデレラを読まれた』みたいな話です。
◇テンプレ乙女ゲームの世界。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げる予定です。
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
【完結】アル中の俺、転生して断酒したのに毒杯を賜る
堀 和三盆
ファンタジー
前世、俺はいわゆるアル中だった。色んな言い訳はあるが、ただ単に俺の心が弱かった。酒に逃げた。朝も昼も夜も酒を飲み、周囲や家族に迷惑をかけた。だから。転生した俺は決意した。今世では決して酒は飲まない、と。
それなのに、まさか無実の罪で毒杯を賜るなんて。
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
ライバル悪役令嬢に転生したハズがどうしてこうなった!?
だましだまし
ファンタジー
長編サイズだけど文字数的には短編の範囲です。
七歳の誕生日、ロウソクをふうっと吹き消した瞬間私の中に走馬灯が流れた。
え?何これ?私?!
どうやら私、ゲームの中に転生しちゃったっぽい!?
しかも悪役令嬢として出て来た伯爵令嬢じゃないの?
しかし流石伯爵家!使用人にかしずかれ美味しいご馳走に可愛いケーキ…ああ!最高!
ヒロインが出てくるまでまだ時間もあるし令嬢生活を満喫しよう…って毎日過ごしてたら鏡に写るこの巨体はなに!?
悪役とはいえ美少女スチルどこ行った!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる