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町の案内 2
「ついた。ゼイン、ここだよ」
レオンが指差した建物はレオンの家よりさらに小さい。
ゼインはここは店なのかときょとんした顔で建物をみる。
建物の色は白く小さな窓が一つ。
入り口は茶色。
入り口の前に小さな机があり、その上に蓮の置き物が置いてある。
「おっ、今日はやってるな。よかった」
レオンの口ぶりからして店が開く日は決まってないのだろう。
店主の気分次第か。
ゼインはレオンが嘘を言う男だとは思っていないが、本当にここなのかと目で訴える。
「俺も初めまして来た時は同じことを思ったよ。でも、本当にここは飲食店さ。ここは知る人ぞ知る隠れ屋的な店なんだ。さっ、行こう」
ゼインの訴えに答え、手を取り扉を開ける
チリン、チリン。
扉を開けると上についている鈴がなる。
これでお客が来ることを知らせる。
ゼインは鈴を不思議な形をしたものだなと物珍しさに凝視する。
天界にはこんな物はないのでつい気になる。
「いらっしゃい、って、レオンじゃないかい。久しぶりだね。元気にしてたかい」
店の中に入ると女性がレオンに話しかける。
どうやら、レオンと女性は仲がいいみたいだ。
「ああ、久しぶりだね、リリーさん。この通り元気だよ」
力こぶをつくってみせる。
「リリーさんの方こそ元気にしてた」
「もちろんさ。私はいつまでたっても元気さ。そんじょそこらの若い女達にはまだまだ負けないよ」
ガハハッと大笑いするリリーに「だろうな」と心の中で呟く。
「あら?」
レオンの後ろにいたゼインに気がつく。
「珍しいね。あんたが人を連れめくるなんて、てゆうか初めてじゃないか」
一瞬驚いた顔をするもすぐににやけた顔をする。
「まぁ、そうなるか。ゼンにここの料理を食べてほ……」
しいと思って連れてきた、と続けたかったのに、それを遮るようにリリーがゼインに話しかける。
「あんた、ゼンというのかい。いい名だね。それに美人だ。私は美人は大好きだよ」
ゼインの顔は整っていて、今まで出会った人達の中で断トツで美しかった。
「美人って、リリーさん。ゼンは男だよ」
レオンも男だからわかる。
美人と言われるより格好いいと言われ方がいい。
「そんなの見りゃあわかるわい。人を老眼扱いするんじゃないよ。それに、美人じゃなければなんというんだい」
ほれ、言ってみろといわんばかりの顔をする。
レオンはゼインの顔ををじぃーーと見つめてできた言葉は「美しい人?」だった。
「それじゃあ、私とたいして変わらないじゃないか」
たしかに、そうかもしれないと思う。
初めてゼインにあったとき「美しい」とはこの人の為にあるような言葉だと思った。
ゼインの顔は男らしいとも可愛いらしいとも違う。
中性的な顔立ちで美しい顔だ。
ゼインも自分の顔が人や神よりも美しく整っていることは知っていた。
まぁ、あれだけ天界で耳にすればそう思うだろう。
「ゼイン様はなんてお美しいのだろうか」
屋敷から出て少し歩いているだけでそう言った声がよくする。
あれだけ言われ続けて気づかない方がおかしい。
だから、リリーに美人だと言われてもたいして何も思わなかったのに、レオンに言われると少し胸がくすぐったく感じた。
何故かはわからなかったが嬉しかった。
「さっきから騒いどるけどどうしたんじゃ」
男性が厨房から出てきて声をかける。
バチッ。
レオンと男性の目が合う。
「レオンじゃないか。久しぶりじゃな。元気にしとったか」
バッと近づきレオンの肩に手を置く。
「それ、さっき私が聞いた。元気だってさ」
レオンが答える前にリリーが言う。
その言葉でホッとしたのも束の間、リリーをキッと睨む。
「レオンが来たんなら何故すぐに言わんのじゃ。わしだって話したいこといっぱいあるんじゃぞ」
先に一人だけレオンと話しをしたことが許せない。
「そうだった、すっかり忘れてたわ。それはそうとごめんなさいね。私はいっぱい話したわ。やっぱりレオンと話すのは楽しいわ」
リリーは男性をからかう。
「もう、今日という今日は絶対に許さんぞ。前回も前々回もその前も自分ばかりレオンと話しをって。わしも話したい。今日はわしも話す。今日はもう店閉める」
「ハルさん!?」
まさかの仕事放棄に驚いて名を呼ぶ。
「そりゃあいい、そうしよう。今日はもうしめましょう」
レオンの静止など無視して、リリーは扉を開け外に出る。
チリン、チリンと鈴の音がする。
もう一度鳴ると蓮の置き物を手に持っていた。
この店は客に店が開店しているか閉店しているか教えるのに蓮の置き物を使っている。
変わった方法で客に伝えるので、この店のことを知らない人達はここを普通の家だと思っている。
「ところで隣の別嬪さんは誰じゃ?」
ゼインをみる。
「私も気になってたの!」
さっきレオンは説明しようとしたが、話しを遮りってしまったので、もう一度紹介してもらおうとタイミングを伺っていた。
「彼はゼン。俺の友人だ。夏の間だけこの国で過ごすんだ。今は俺の家で一緒に住んでいる」
二人はえっと声に出し驚きを隠せない。
久しぶりに会ったレオンが連れてきた男が、あの家でレオンと一緒に住んでいる。
レオンはあの家に人を入れるのを嫌がっていたのに。
初めて会ったときは町を守る為に奮闘し、それからすぐに団長となりこの町だけでなく他の町も守っている。
あの頃からずっと女の影が全く無かったので心配していた。
これは一生一人かもしれないと。
どうしたものかと二人でつい最近までその話していたら、今日一緒に住んでいるとゼインを紹介された。
ようやく、レオンの傷も癒えてきたのだと喜び安心した。
夏の間いるということは約十ヶ月ここにいるのだろう。
この国はほぼ夏で、他の国に冬が訪れるときだけ三ヶ月春の季節になる。
どうせすぐにまた帰ってくるのだろうと思い、二人はそこを深く追求しないことにした。
「ゼンです」
レオンの紹介が終わるとペコッと少し頭を下げる。
レオンが指差した建物はレオンの家よりさらに小さい。
ゼインはここは店なのかときょとんした顔で建物をみる。
建物の色は白く小さな窓が一つ。
入り口は茶色。
入り口の前に小さな机があり、その上に蓮の置き物が置いてある。
「おっ、今日はやってるな。よかった」
レオンの口ぶりからして店が開く日は決まってないのだろう。
店主の気分次第か。
ゼインはレオンが嘘を言う男だとは思っていないが、本当にここなのかと目で訴える。
「俺も初めまして来た時は同じことを思ったよ。でも、本当にここは飲食店さ。ここは知る人ぞ知る隠れ屋的な店なんだ。さっ、行こう」
ゼインの訴えに答え、手を取り扉を開ける
チリン、チリン。
扉を開けると上についている鈴がなる。
これでお客が来ることを知らせる。
ゼインは鈴を不思議な形をしたものだなと物珍しさに凝視する。
天界にはこんな物はないのでつい気になる。
「いらっしゃい、って、レオンじゃないかい。久しぶりだね。元気にしてたかい」
店の中に入ると女性がレオンに話しかける。
どうやら、レオンと女性は仲がいいみたいだ。
「ああ、久しぶりだね、リリーさん。この通り元気だよ」
力こぶをつくってみせる。
「リリーさんの方こそ元気にしてた」
「もちろんさ。私はいつまでたっても元気さ。そんじょそこらの若い女達にはまだまだ負けないよ」
ガハハッと大笑いするリリーに「だろうな」と心の中で呟く。
「あら?」
レオンの後ろにいたゼインに気がつく。
「珍しいね。あんたが人を連れめくるなんて、てゆうか初めてじゃないか」
一瞬驚いた顔をするもすぐににやけた顔をする。
「まぁ、そうなるか。ゼンにここの料理を食べてほ……」
しいと思って連れてきた、と続けたかったのに、それを遮るようにリリーがゼインに話しかける。
「あんた、ゼンというのかい。いい名だね。それに美人だ。私は美人は大好きだよ」
ゼインの顔は整っていて、今まで出会った人達の中で断トツで美しかった。
「美人って、リリーさん。ゼンは男だよ」
レオンも男だからわかる。
美人と言われるより格好いいと言われ方がいい。
「そんなの見りゃあわかるわい。人を老眼扱いするんじゃないよ。それに、美人じゃなければなんというんだい」
ほれ、言ってみろといわんばかりの顔をする。
レオンはゼインの顔ををじぃーーと見つめてできた言葉は「美しい人?」だった。
「それじゃあ、私とたいして変わらないじゃないか」
たしかに、そうかもしれないと思う。
初めてゼインにあったとき「美しい」とはこの人の為にあるような言葉だと思った。
ゼインの顔は男らしいとも可愛いらしいとも違う。
中性的な顔立ちで美しい顔だ。
ゼインも自分の顔が人や神よりも美しく整っていることは知っていた。
まぁ、あれだけ天界で耳にすればそう思うだろう。
「ゼイン様はなんてお美しいのだろうか」
屋敷から出て少し歩いているだけでそう言った声がよくする。
あれだけ言われ続けて気づかない方がおかしい。
だから、リリーに美人だと言われてもたいして何も思わなかったのに、レオンに言われると少し胸がくすぐったく感じた。
何故かはわからなかったが嬉しかった。
「さっきから騒いどるけどどうしたんじゃ」
男性が厨房から出てきて声をかける。
バチッ。
レオンと男性の目が合う。
「レオンじゃないか。久しぶりじゃな。元気にしとったか」
バッと近づきレオンの肩に手を置く。
「それ、さっき私が聞いた。元気だってさ」
レオンが答える前にリリーが言う。
その言葉でホッとしたのも束の間、リリーをキッと睨む。
「レオンが来たんなら何故すぐに言わんのじゃ。わしだって話したいこといっぱいあるんじゃぞ」
先に一人だけレオンと話しをしたことが許せない。
「そうだった、すっかり忘れてたわ。それはそうとごめんなさいね。私はいっぱい話したわ。やっぱりレオンと話すのは楽しいわ」
リリーは男性をからかう。
「もう、今日という今日は絶対に許さんぞ。前回も前々回もその前も自分ばかりレオンと話しをって。わしも話したい。今日はわしも話す。今日はもう店閉める」
「ハルさん!?」
まさかの仕事放棄に驚いて名を呼ぶ。
「そりゃあいい、そうしよう。今日はもうしめましょう」
レオンの静止など無視して、リリーは扉を開け外に出る。
チリン、チリンと鈴の音がする。
もう一度鳴ると蓮の置き物を手に持っていた。
この店は客に店が開店しているか閉店しているか教えるのに蓮の置き物を使っている。
変わった方法で客に伝えるので、この店のことを知らない人達はここを普通の家だと思っている。
「ところで隣の別嬪さんは誰じゃ?」
ゼインをみる。
「私も気になってたの!」
さっきレオンは説明しようとしたが、話しを遮りってしまったので、もう一度紹介してもらおうとタイミングを伺っていた。
「彼はゼン。俺の友人だ。夏の間だけこの国で過ごすんだ。今は俺の家で一緒に住んでいる」
二人はえっと声に出し驚きを隠せない。
久しぶりに会ったレオンが連れてきた男が、あの家でレオンと一緒に住んでいる。
レオンはあの家に人を入れるのを嫌がっていたのに。
初めて会ったときは町を守る為に奮闘し、それからすぐに団長となりこの町だけでなく他の町も守っている。
あの頃からずっと女の影が全く無かったので心配していた。
これは一生一人かもしれないと。
どうしたものかと二人でつい最近までその話していたら、今日一緒に住んでいるとゼインを紹介された。
ようやく、レオンの傷も癒えてきたのだと喜び安心した。
夏の間いるということは約十ヶ月ここにいるのだろう。
この国はほぼ夏で、他の国に冬が訪れるときだけ三ヶ月春の季節になる。
どうせすぐにまた帰ってくるのだろうと思い、二人はそこを深く追求しないことにした。
「ゼンです」
レオンの紹介が終わるとペコッと少し頭を下げる。
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