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夢
「あっ、しまった。ベットが一つしかない」
昨日は酔っ払っていたから一緒に寝ても問題なかったが、今は素面で正常な判断ができる。
大の大人が同じベットで一緒に寝るのはどうかと。
この家にはもうベットは一つしかない。
二人のベットは必要としている人にあげた。
今日、ゼインのベットを買っておくべきだったと後悔する。
「今日はソファで寝るか。明日、ベットを買いに行くか」
頬をかきながら苦笑いするしかできない。
「今上がった」
先に風呂に入ったゼインがタオルに腰を巻いただけの姿で現れる。
「そうか、って、髪濡れたままじゃないか。ちゃんと拭かないと風邪をひくぞ」
ベットに座らせタオルをとりに一旦部屋をでる。
「よし、こんなもんだろ」
「ありがとう、レオン」
「どういたしまして。それより、ゼン。せめて下は履いてくれ」
ゼインの髪を拭き終わると下着ととズボンを渡す。
何故だ?とレオンの言っている意味がわからず首を傾げる。
「俺が風呂から上がるまでには履いておくんだぞ」
逃げるように風呂場へ向かう。
「なんで?」
ズボンと下着を手に取って交互にみる。
さっきからレオンの行動がよくわからず、どうしていいか判断できなかった。
神である自分に風邪をひくからとタオルで頭を拭いたり、下着とズボンを渡してきたり今まで言われたことのないことを言われどう反応するのが正解かわからなかった。
いつもは神力であっという間に乾かせるし、服も瞬きする時間で着れることができる。
人間のふりをしているからしていないだけ。
これくらいで風邪をひくわけないのに、そんなことレオンもわかっているだろうに、と思うがそれでも心配してくれた優しさが嬉しくて誰かに心配して貰えるのは良いものだな、と胸のあたりが温かくなっていくのを感じる。
「履くか」
ここにはレオンもいないから神力でパッと履けばいいのに、折角だからと人間と同じように履く。
「はぁー。気持ちいい」
お湯に浸かりおっさんみたいな声を出す。
最近はシャワーばかりでお湯に浸かるのは久しぶりだった。
「それにしても、いい体してたな」
ゼインの体を思い出す。
レオンは騎士団長だから体を鍛えるのは当たり前で自分で言うのもなんだが結構いい体だ。
だが、ゼインは自分を遥かに超える完璧な体をしていた。
どんな鍛え方をしたらあんな体になれるのだろうか。
そもそも、ゼインは何処からきて何をしていたのだろうか。
ゼインのことを知りたいと思うのと同時に知らなくてもいいと思ってしまう。
それは、知ってはいけない。
知ればゼインとは二度と会えない。
開けてはならないパンドラの箱の気がした。
「ここにいたのか」
風呂から上がりゼインを探すも何処にもいなかった。
たまたま窓の外を見ると星の光に照らされているゼインを見つける。
「レオン」
レオンが風呂に入ると外へ出て空を見上げていた。
数多の星が光を放つ姿をただ眺めていた。
「ここから見える星は綺麗だろ」
レオンの家は町から少し離れた所にある。
周りにはなんの建物もなく、あるのは花と草だけ。
人工的な光がないから、自然な光の美しさを見ることができる。
二人がこの世を去ってから、レオンはこの光景をずっと一人で眺めていた。
だが、今日は隣にゼインがいる。
「ああ。レオンは星が好きなのか」
「好きだよ。でも、ここから見るのが好きなんだ」
空を見上げて続ける。
「ここからだと星が綺麗で大きく見える。近くて手を伸ばせば何でも手に入る気がするんだ。そう思うことができるのなら、俺は立ち続けることができる」
空に手を伸ばす。
「クシュン」
あれから二時間以上も何も話さず星空を眺めていたため、体が冷えくしゃみがでる。
「そろそろ入ろう」
これ以上外に居たらレオンが風邪をひくかもしれない。
手を差し出す。
「ありがとう」
ゼインの手を掴み立ち上がる。
「もう、寝よう」
体調が悪くならないよう早く休ませよう。
レオンの手を掴み寝室へと向かう。
急に立ち止まったレオンに「どうかしたか?」と尋ね、返事を聞く前に「早く寝よう」と寝室の扉を開ける。
グイッと手を引っ張る。
ソファに寝ようと立ち止まったのに、返事も聞かず寝室まで連れて行かれる。
驚いてされるがままついていってしまう。
寝室に着くと「ほら、早く寝よう」と中々ベットに入ろうとしないレオンを横にさせる。
「おやすみ、レオン」
バスタオルをかけ、優しい瞳を向ける。
「あ、ああ、おやすみ。ゼン」
そう返すのが精一杯だった。
ゼインはすぐに目を閉じ眠りにつく。
暫くレオンは頭の中で状況を整理しようとしたが上手く纏まらず考えることを放棄した。
「……はぁー。俺も寝るか」
隣に居るゼインの温もりを感じながらレオンも眠りにつく。
ゼインはレオンがぐっすり眠ったのを確認すると目を開ける。
レオンの額に手を置き体調が悪くならないよう神力を注いだ。
「おやすみ、レオン。いい夢を」
ついでに、レオンがいい夢を見れるようにもした。
昨日は酔っ払っていたから一緒に寝ても問題なかったが、今は素面で正常な判断ができる。
大の大人が同じベットで一緒に寝るのはどうかと。
この家にはもうベットは一つしかない。
二人のベットは必要としている人にあげた。
今日、ゼインのベットを買っておくべきだったと後悔する。
「今日はソファで寝るか。明日、ベットを買いに行くか」
頬をかきながら苦笑いするしかできない。
「今上がった」
先に風呂に入ったゼインがタオルに腰を巻いただけの姿で現れる。
「そうか、って、髪濡れたままじゃないか。ちゃんと拭かないと風邪をひくぞ」
ベットに座らせタオルをとりに一旦部屋をでる。
「よし、こんなもんだろ」
「ありがとう、レオン」
「どういたしまして。それより、ゼン。せめて下は履いてくれ」
ゼインの髪を拭き終わると下着ととズボンを渡す。
何故だ?とレオンの言っている意味がわからず首を傾げる。
「俺が風呂から上がるまでには履いておくんだぞ」
逃げるように風呂場へ向かう。
「なんで?」
ズボンと下着を手に取って交互にみる。
さっきからレオンの行動がよくわからず、どうしていいか判断できなかった。
神である自分に風邪をひくからとタオルで頭を拭いたり、下着とズボンを渡してきたり今まで言われたことのないことを言われどう反応するのが正解かわからなかった。
いつもは神力であっという間に乾かせるし、服も瞬きする時間で着れることができる。
人間のふりをしているからしていないだけ。
これくらいで風邪をひくわけないのに、そんなことレオンもわかっているだろうに、と思うがそれでも心配してくれた優しさが嬉しくて誰かに心配して貰えるのは良いものだな、と胸のあたりが温かくなっていくのを感じる。
「履くか」
ここにはレオンもいないから神力でパッと履けばいいのに、折角だからと人間と同じように履く。
「はぁー。気持ちいい」
お湯に浸かりおっさんみたいな声を出す。
最近はシャワーばかりでお湯に浸かるのは久しぶりだった。
「それにしても、いい体してたな」
ゼインの体を思い出す。
レオンは騎士団長だから体を鍛えるのは当たり前で自分で言うのもなんだが結構いい体だ。
だが、ゼインは自分を遥かに超える完璧な体をしていた。
どんな鍛え方をしたらあんな体になれるのだろうか。
そもそも、ゼインは何処からきて何をしていたのだろうか。
ゼインのことを知りたいと思うのと同時に知らなくてもいいと思ってしまう。
それは、知ってはいけない。
知ればゼインとは二度と会えない。
開けてはならないパンドラの箱の気がした。
「ここにいたのか」
風呂から上がりゼインを探すも何処にもいなかった。
たまたま窓の外を見ると星の光に照らされているゼインを見つける。
「レオン」
レオンが風呂に入ると外へ出て空を見上げていた。
数多の星が光を放つ姿をただ眺めていた。
「ここから見える星は綺麗だろ」
レオンの家は町から少し離れた所にある。
周りにはなんの建物もなく、あるのは花と草だけ。
人工的な光がないから、自然な光の美しさを見ることができる。
二人がこの世を去ってから、レオンはこの光景をずっと一人で眺めていた。
だが、今日は隣にゼインがいる。
「ああ。レオンは星が好きなのか」
「好きだよ。でも、ここから見るのが好きなんだ」
空を見上げて続ける。
「ここからだと星が綺麗で大きく見える。近くて手を伸ばせば何でも手に入る気がするんだ。そう思うことができるのなら、俺は立ち続けることができる」
空に手を伸ばす。
「クシュン」
あれから二時間以上も何も話さず星空を眺めていたため、体が冷えくしゃみがでる。
「そろそろ入ろう」
これ以上外に居たらレオンが風邪をひくかもしれない。
手を差し出す。
「ありがとう」
ゼインの手を掴み立ち上がる。
「もう、寝よう」
体調が悪くならないよう早く休ませよう。
レオンの手を掴み寝室へと向かう。
急に立ち止まったレオンに「どうかしたか?」と尋ね、返事を聞く前に「早く寝よう」と寝室の扉を開ける。
グイッと手を引っ張る。
ソファに寝ようと立ち止まったのに、返事も聞かず寝室まで連れて行かれる。
驚いてされるがままついていってしまう。
寝室に着くと「ほら、早く寝よう」と中々ベットに入ろうとしないレオンを横にさせる。
「おやすみ、レオン」
バスタオルをかけ、優しい瞳を向ける。
「あ、ああ、おやすみ。ゼン」
そう返すのが精一杯だった。
ゼインはすぐに目を閉じ眠りにつく。
暫くレオンは頭の中で状況を整理しようとしたが上手く纏まらず考えることを放棄した。
「……はぁー。俺も寝るか」
隣に居るゼインの温もりを感じながらレオンも眠りにつく。
ゼインはレオンがぐっすり眠ったのを確認すると目を開ける。
レオンの額に手を置き体調が悪くならないよう神力を注いだ。
「おやすみ、レオン。いい夢を」
ついでに、レオンがいい夢を見れるようにもした。
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