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十二限目
入院
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「検査は以上です。お疲れ様でした」
入院二日目、初日から検査や問診ですでに肩が凝った。
「「お邪魔しまーす」」
最近は、意外にも優真と明日薫は仲がいいらしい。
「おう。悪いな呼び出して」
「ったく、びっくりしたよ。急に入院なんて」
「そうだぞ。俺らは意外と忙しいんだから」
そうだった。優真の言った理由は、二人は部活でレギュラーの座を持っていたからだ。
「にしても、土曜の昼間に来れるのは意外だったよ」
「うるせぇな」
「誰のために部活休んできてやってるって思ってんだ」
「優真」
「そうだった。ほい、これ」
渡されたのは、俺の中間テストの結果だった。学校には病院を通して生徒に持ってきてもらうことを特別に許してもらった。
「中見たけどさ」
「見たのかよ」
「優真さ、学校出てすぐ見たんだよ?せめて病院についてから見ろって俺は言ったんだぞ」
「は?明日薫だって見せろって言ってきたくせに」
二人が仲いいのを見るのが、まさかここまで嬉しいとは思ってもみなかった。関わり始めた当初は仲もあまりよくなく、喧嘩することが多かったけど、今となっては俺抜きの二人で遊びに行くようになった。さすがにここまで仲良くなるとは思ってもみなかった。
「あのなぁ、俺一応病人なんだから静かにしろよ」
「「お前のどこが病人なんだよ」」
「それが揃うのかよ」
俺は二人の息が合い過ぎているのに驚いてつい笑ってしまった。そして、俺は起こしたベッドに背中を預ける。
「それに病人扱いするなって言ったのは辰矢だろ?」
「それ俺も言われた」
珍しく、俺の考え方を間違いだったと思えた。
「んで?中身見てどうかしたの?優真」
「お前さ、運動もできるくせに頭も良いってどんだけのハイスペックだよ」
もしかしたらその代償として俺の命は短いのかもしれない。
「そのうえ、顔もいいから文句付けるところないよな」
「明日薫がそれいうか?」
俺もそれは同じ考えを持っている。
「いや、俺もなかなかだとは思うけど、どれも辰矢に負けてるじゃん」
明日薫も勉強はできる方。でも、それは学年成績をランキング化されたときに中の上に位置する程度。俺は勉強に関しては高校最初以外は一位だけど。
「まぁ、俺はここにいる間、勉強しかしてこなかったからな」
「だとしたら何で俺は辰矢にサッカーでも負けるんだよ」
「明日薫の努力が足りないだけじゃないと?現に俺は野球で負けたことないし」
それは単に俺が野球に興味を持たないからだ。
「うるせぇな。バリエーションないだろ」
「バリエーションだけが全部じゃないだろ」
また喧嘩が始まった。これは、こいつらとずっといるのはしんどくなりそうだな。一度喧嘩が収まって話題は全員の恋愛トークに移った。
「そういや、付き合えたの?」
優真が俺に聞いてきたことが誰からのものかなんて考えなくても分かる。最近俺の来る質問の大半はこの話題だし、仕方ないと思ってしまう。
「いや、まだだよ」
「まだかよ・・・・・・」
「お見舞いは?」
「先週伝えた時は、毎日来たいって言ってたけど、やめてもらった」
俺は笑いながら話す。この話を明るく話せるのは、今まで何人もの人にこの話をしてきたからだろう。
「そういや、前にも同じようなことあったな」
優真の言った以前の出来事とは、華巳先輩のことだ。あれは本当にひどかった。
「あれはヤバかった。先輩帰ったあと、いろんな人から質問がひっきりなして疲れ切ってたよ」
「あはは、そういうありがた迷惑が現実であるなんて思ってもみなかった」
「俺もだよ」
夕方、二人が帰った後、咲楽が見舞いに来てくれた。
「やっほ。来てあげたよ」
「おぉ、ありがとう」
咲楽が来た理由は、簡単に分かった。俺との賭け事の話だ。
「で、どうだった?平均点上がった?」
「来て早々にその話。どうだと思う?」
「だって気になるもん」
普通に点数勝負だったら負ける気はしないが、今回の勝負は俺の点数は左右されない。咲楽の努力次第だ。でも、負けたとしても今回は嫌な気はしないだろう、だってそれだけ咲楽の努力が認められたということだ。
「はい、私のテスト。ここで知りたかったからまだ計算してないんだぁ」
そう言って鞄から、帰ってきたテストを広げた。でも、俺も咲楽ならそうすると思った。
「奇遇だね。俺もまだ計算してない」
俺たちはそれぞれ計算をしていき、結果が出た。
「俺は九十四」
惜しかった、俺が今回狙ったのは平均九十五点。あと一点平均を上げる必要があった。
「私は八十三.二」
咲楽の負けだ。僅か〇.八、三教科一点でも上げれてたら変わっていただろう。咲楽の負けに俺はどうしてかがっかりした、それも予想以上に。
「負けた~!」
俺とは裏腹に咲楽はとても喜んでいた。
「俺の望みは・・・・・・」
咲楽の望む俺の願い、でも俺はそれを言うよりも大事なことがある。咲楽の願いはまた別の時に言おう。
「咲楽は俺のことよく知ってるよね」
「うん。病気のことも、バイトのことも」
「それ。俺の願いは、それを秘密にすること。親にも誰にも言わない、もちろん優梨奈にも」
俺のこの選択は、咲楽からするときっと最悪だ。分かってる、でも、今の俺にはあの言葉を言う時じゃないと感じた。
「それが願い?」
ここで頷けば咲楽は悲しさのあまりに今から帰ると言い出すだろう。頷きたいが、帰られるのは話が違う。
「うん、もう一つあるけど。それはまた別の機会に頼むことにするよ」
「そう、分かった」
俺のことを察してくれる咲楽なら、きっとこの意味も理解してくれる。俺が今一番言わなきゃいけないのは、咲楽の望んでいることじゃない。俺は俺の中を咲楽に理解してもらうためにもう一言、追加する。
「もう一つの願いはもっといい環境に伝えるから待ってて」
「分かった」
その言葉に笑みを浮かべた咲楽を見て安心できた。それに、こんな病室で告白なんて後々何を言われるのか分かったものじゃない。
雑談を終え面会時間が終わろうとするところで、咲楽は病室を出た。病室を見渡すと病室が広く感じた。不思議なものだ。
「部屋は前と同じはずなんだけどな」
昔のことを思い出していた。入学する前は何もなく空っぽの人生が嫌いで、響空に振られたときは得てきたものが全て壊れるのではないかと恐怖があった。
「なんか、暖かいな」
俺自身の成長だけでこう思えるなら、きっと先生の言う通りそれだけ成長をしたという事なのだろう。
「お邪魔するよ」
「幸坂先生、面会時間は終わってますよ」
「面会じゃなくて、診療だから」
これはある種の職権乱用じゃないのか。
「そうですか」
「で?どうだった、今日の面会は」
「別に普通ですよ。友だちだけだし」
今回の入院が検査と問診のためだったから両親も特に心配してくることはなかった。俺の身に何かあったら、すぐに飛んできてくれるのは、俺も十分に分かっていたから寂しいとも思わなかった。
「今日来た女の子、彼女さん?」
「友だちしか来てないって言ったじゃないですか」
「そうだね」
そう、まだ彼女じゃない。俺は咲楽とデートしかできてないし、簡単なコミュニケーションしか取れてない。
幸坂先生は俺のベッドに腰を掛け、昔の様に俺の頭をなでてくれた。
「辰矢くんが大きくなってくれて良かったよ」
小さな声が先生の本心だという証拠だと思った。
「あの薬を俺に教えてくれてありがとうございます」
「ううん、被験者になれたのは辰矢くんの積み重ねだから。医者としては普通のことをしたまでだよ」
先生がいなかったら、先生が俺のことを考えて薬を教えてくれなかったら、きっと今の俺は存在しない。今みたいに、咲楽を好きになっていない。
「ありがとう、向坂先生。俺、頑張るよ」
「なんだ、急にそう言われると僕も少し恥ずかしいよ。長生きするなら、過度な運動は避けてね」
入院二日目、初日から検査や問診ですでに肩が凝った。
「「お邪魔しまーす」」
最近は、意外にも優真と明日薫は仲がいいらしい。
「おう。悪いな呼び出して」
「ったく、びっくりしたよ。急に入院なんて」
「そうだぞ。俺らは意外と忙しいんだから」
そうだった。優真の言った理由は、二人は部活でレギュラーの座を持っていたからだ。
「にしても、土曜の昼間に来れるのは意外だったよ」
「うるせぇな」
「誰のために部活休んできてやってるって思ってんだ」
「優真」
「そうだった。ほい、これ」
渡されたのは、俺の中間テストの結果だった。学校には病院を通して生徒に持ってきてもらうことを特別に許してもらった。
「中見たけどさ」
「見たのかよ」
「優真さ、学校出てすぐ見たんだよ?せめて病院についてから見ろって俺は言ったんだぞ」
「は?明日薫だって見せろって言ってきたくせに」
二人が仲いいのを見るのが、まさかここまで嬉しいとは思ってもみなかった。関わり始めた当初は仲もあまりよくなく、喧嘩することが多かったけど、今となっては俺抜きの二人で遊びに行くようになった。さすがにここまで仲良くなるとは思ってもみなかった。
「あのなぁ、俺一応病人なんだから静かにしろよ」
「「お前のどこが病人なんだよ」」
「それが揃うのかよ」
俺は二人の息が合い過ぎているのに驚いてつい笑ってしまった。そして、俺は起こしたベッドに背中を預ける。
「それに病人扱いするなって言ったのは辰矢だろ?」
「それ俺も言われた」
珍しく、俺の考え方を間違いだったと思えた。
「んで?中身見てどうかしたの?優真」
「お前さ、運動もできるくせに頭も良いってどんだけのハイスペックだよ」
もしかしたらその代償として俺の命は短いのかもしれない。
「そのうえ、顔もいいから文句付けるところないよな」
「明日薫がそれいうか?」
俺もそれは同じ考えを持っている。
「いや、俺もなかなかだとは思うけど、どれも辰矢に負けてるじゃん」
明日薫も勉強はできる方。でも、それは学年成績をランキング化されたときに中の上に位置する程度。俺は勉強に関しては高校最初以外は一位だけど。
「まぁ、俺はここにいる間、勉強しかしてこなかったからな」
「だとしたら何で俺は辰矢にサッカーでも負けるんだよ」
「明日薫の努力が足りないだけじゃないと?現に俺は野球で負けたことないし」
それは単に俺が野球に興味を持たないからだ。
「うるせぇな。バリエーションないだろ」
「バリエーションだけが全部じゃないだろ」
また喧嘩が始まった。これは、こいつらとずっといるのはしんどくなりそうだな。一度喧嘩が収まって話題は全員の恋愛トークに移った。
「そういや、付き合えたの?」
優真が俺に聞いてきたことが誰からのものかなんて考えなくても分かる。最近俺の来る質問の大半はこの話題だし、仕方ないと思ってしまう。
「いや、まだだよ」
「まだかよ・・・・・・」
「お見舞いは?」
「先週伝えた時は、毎日来たいって言ってたけど、やめてもらった」
俺は笑いながら話す。この話を明るく話せるのは、今まで何人もの人にこの話をしてきたからだろう。
「そういや、前にも同じようなことあったな」
優真の言った以前の出来事とは、華巳先輩のことだ。あれは本当にひどかった。
「あれはヤバかった。先輩帰ったあと、いろんな人から質問がひっきりなして疲れ切ってたよ」
「あはは、そういうありがた迷惑が現実であるなんて思ってもみなかった」
「俺もだよ」
夕方、二人が帰った後、咲楽が見舞いに来てくれた。
「やっほ。来てあげたよ」
「おぉ、ありがとう」
咲楽が来た理由は、簡単に分かった。俺との賭け事の話だ。
「で、どうだった?平均点上がった?」
「来て早々にその話。どうだと思う?」
「だって気になるもん」
普通に点数勝負だったら負ける気はしないが、今回の勝負は俺の点数は左右されない。咲楽の努力次第だ。でも、負けたとしても今回は嫌な気はしないだろう、だってそれだけ咲楽の努力が認められたということだ。
「はい、私のテスト。ここで知りたかったからまだ計算してないんだぁ」
そう言って鞄から、帰ってきたテストを広げた。でも、俺も咲楽ならそうすると思った。
「奇遇だね。俺もまだ計算してない」
俺たちはそれぞれ計算をしていき、結果が出た。
「俺は九十四」
惜しかった、俺が今回狙ったのは平均九十五点。あと一点平均を上げる必要があった。
「私は八十三.二」
咲楽の負けだ。僅か〇.八、三教科一点でも上げれてたら変わっていただろう。咲楽の負けに俺はどうしてかがっかりした、それも予想以上に。
「負けた~!」
俺とは裏腹に咲楽はとても喜んでいた。
「俺の望みは・・・・・・」
咲楽の望む俺の願い、でも俺はそれを言うよりも大事なことがある。咲楽の願いはまた別の時に言おう。
「咲楽は俺のことよく知ってるよね」
「うん。病気のことも、バイトのことも」
「それ。俺の願いは、それを秘密にすること。親にも誰にも言わない、もちろん優梨奈にも」
俺のこの選択は、咲楽からするときっと最悪だ。分かってる、でも、今の俺にはあの言葉を言う時じゃないと感じた。
「それが願い?」
ここで頷けば咲楽は悲しさのあまりに今から帰ると言い出すだろう。頷きたいが、帰られるのは話が違う。
「うん、もう一つあるけど。それはまた別の機会に頼むことにするよ」
「そう、分かった」
俺のことを察してくれる咲楽なら、きっとこの意味も理解してくれる。俺が今一番言わなきゃいけないのは、咲楽の望んでいることじゃない。俺は俺の中を咲楽に理解してもらうためにもう一言、追加する。
「もう一つの願いはもっといい環境に伝えるから待ってて」
「分かった」
その言葉に笑みを浮かべた咲楽を見て安心できた。それに、こんな病室で告白なんて後々何を言われるのか分かったものじゃない。
雑談を終え面会時間が終わろうとするところで、咲楽は病室を出た。病室を見渡すと病室が広く感じた。不思議なものだ。
「部屋は前と同じはずなんだけどな」
昔のことを思い出していた。入学する前は何もなく空っぽの人生が嫌いで、響空に振られたときは得てきたものが全て壊れるのではないかと恐怖があった。
「なんか、暖かいな」
俺自身の成長だけでこう思えるなら、きっと先生の言う通りそれだけ成長をしたという事なのだろう。
「お邪魔するよ」
「幸坂先生、面会時間は終わってますよ」
「面会じゃなくて、診療だから」
これはある種の職権乱用じゃないのか。
「そうですか」
「で?どうだった、今日の面会は」
「別に普通ですよ。友だちだけだし」
今回の入院が検査と問診のためだったから両親も特に心配してくることはなかった。俺の身に何かあったら、すぐに飛んできてくれるのは、俺も十分に分かっていたから寂しいとも思わなかった。
「今日来た女の子、彼女さん?」
「友だちしか来てないって言ったじゃないですか」
「そうだね」
そう、まだ彼女じゃない。俺は咲楽とデートしかできてないし、簡単なコミュニケーションしか取れてない。
幸坂先生は俺のベッドに腰を掛け、昔の様に俺の頭をなでてくれた。
「辰矢くんが大きくなってくれて良かったよ」
小さな声が先生の本心だという証拠だと思った。
「あの薬を俺に教えてくれてありがとうございます」
「ううん、被験者になれたのは辰矢くんの積み重ねだから。医者としては普通のことをしたまでだよ」
先生がいなかったら、先生が俺のことを考えて薬を教えてくれなかったら、きっと今の俺は存在しない。今みたいに、咲楽を好きになっていない。
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