7 / 32
7
しおりを挟む
7
場の空気は異様だった。
半壊したダイニング、瓦礫の山。
崩れた壁から、三トンハイヤーの長い黒色ボディ。
「ふふふふふふ」
響くは、そんなハイヤーよりも黒い笑い。
これから黒魔術でも使おうとせんばかりの、どす黒く妖しい笑い。
笑いが、場の空気を支配していた。
「なんなんですの、おまえ。
いきなりお屋敷ぶっ壊してくれやがりまして!
あとお姉さまになにしやがったんですの」
笑いを断ちきって、お嬢さまが言う。
「あれま、そないにでぽちんまでまっ赤っかしてからに……
うち、ただおもてなしのお茶事しただけどすぇ。
あんさんもお茶ぅどうどすぅ? 落ちつきますぇ」
「お嬢さまを愚弄しているのか、きさま!」
あざ笑うかのように、再び笑いが響く。
「なにもうち、あんさんらとばちばち戦しにきたわけやおへんぇ。
きょう、お詫びにぃ来たんどす」
お詫び?
なにを言ってるんだ、コイツは。
僕らがそんなものに心当たりがないと察してか、
短い笑いのあとに言葉がつむがれる。
「先度の大会で、うっとこのもんが失礼しました」
その言葉で、僕もお嬢さまも理解した。
「まさかおまえは、この前戦った老害の……?」
「あれは中学生の弟どす」
コイツは、あのアリーナ原理主義者の――
このあいだ高校の大会で戦った敵の、身内。
仇討ちに来た、京よりの刺客だったのだ。
「とにかく、なにかぁちゃんとお詫びしとうございますなぁ……そや」
妙に演技がかった口調で、言葉が紡がれつづける。
「日曜日、大会の二日目にお越ししとおくれやさしませんやろか……ふふ、三人で」
「きさま、顔はおろか名乗りすらせずなにを」
「そうですわ!
おまえ、いったいどこのクソアマなんですの!」
強い語気で問いただすと、
ハイヤーの中の人物は、いっそう楽しげな調子で口を開いた。
「申しおくれました。
うち〝キョウ〟て名前で配信者しとる、しがない京女どす。
京都の京てぇ書いてキョウどす」
けれど、その頑強なドアが開くことはなかった。
「ほなあさって、会場でぇお待ちしとりますぇ。したっけぇどす」
そのまま引きとめる僕らの言葉も無視して、
ハイヤーは来た道を引きかえしていった。
わずか五分にも満たない、通り雨のような出来事だった。
ダイニングにあいた大穴から、冷たい風が吹きこんで消えた。
■ ■ ■
京とかいう刺客が去ってすぐ、僕らは救急車を呼んだ。
ひととおり検査されたのち、アネさんは病室のベッドに寝かされた。
呼吸は穏やかそのものだし、医者には、目立った異常もないと言われた。
それでもぬぐいきれなかった小さな不安も、
さいわい、しばらくしてアネさんが意識を取りもどしたことで消えた。
それは幸いだった、本当に。
幸いだった、が――
「アネさん。この指、何本に見えますか?」
「うー」
「アネさん?」
「まんまん!」
「やはりダメでございますね……」
見てのとおり、数分はこの調子だ。
どういうわけか、まったく会話が成立しない。
表情やしぐさも、心なしか幼く見える。
アネさんは、三歳児くらいの言葉しか返せなくなってしまったのだ。
「お姉さま」
そんなアネさんの手を、不安そうに握るお嬢さま。
瞳の青色も、暗く濁っている。
あたりまえだろう。
唯一の身寄りなわけだし。
「大丈夫ですよ、お嬢さま。きっとPTSDというものです。じきによくなります」
「……そう、ですわね」
当然ながら、僕の励ましに確たる根拠は一ミリもない。
この前僕を連れさった人が逆にさらわれて、こんな状態にされて。
目まぐるしく変わる状況に、ただ流されていくばかりで。
わからなさの濁流が氾濫して、流されているだけの僕だ。
「しかしなぜアネさんが……いえ、それよりも」
ともかく、いま、原因がどうかはどうでもいいだろう。
「少しご様子を見て、お医者様にご相談しましょう」
僕はそう考えた。
それきり、沈黙が流れる。
お嬢さまから返事はなかった。
無邪気に笑うアネさんとは対照的に、空気が重い。
いたたまれなくなって左隣を見ると、
お嬢さまはアネさんの右手を両手で包みこんだまま、ぼうっと眺めていた。
「不安でございますか」
「そんなこと、とは言えませんわね、正直」
「やはりそうでございますか……すぐにお医者さまをお呼びいたしましょうか」
「あ、いえ、そういうことではありませんの」
上がった視線が、再び手元へ落ちる。
「セバスチャン。わたくしたちはあの京都アマと闘わなければなりませんわ」
「はい? たしかに、日曜日の大会二日目がどうなどとほざいておりましたが……」
なぜその必要が、と言葉の意図をつかみかねる僕。
お嬢さまはしばし悩んでいるように視線を手元で泳がせて、
やがてハァと息をひとつ吐き、顔を上げた。
「じつはわたくし、存じていますの」
「存じている、と、おっしゃいますと?」
「これは――お姉さまのこの状態は、チップ的なアレを埋めこまれた結果ですの」
「チップ的な、アレ?」
「ええ、チップ的なアレですの。
利き手に埋めこんで、人格や行動をコントロールするウラのブツですわ。
それ以外にも機能があるとのうわさですけれど、とにかく、記録上は三回の人体実験ののち、あまりの危険性がゆえ完全破棄されて――」
「ちょ、ちょっと待ってください」
思わず、お嬢さまの突飛すぎる話をさえぎる。
ウラのブツ? 人体実験?
よくある妄言だと思った。
「冗談、ですよね?」
が、尋ねかえす僕の目をまっすぐ見すえて、お嬢さまは言う。
「いいえ、セバスチャン。
その……詳しくはお話できませんが、これは冗談・ピールのドッペルゲンガーも泣いて出てゆく最悪の奇跡なのですわ」
その濁りのない青色に、頭のなかがさらにとっ散らかっていく。
「くわえてお医者さまはおろか、
わたくしですらお姉さまをもとに戻す方法を存じませんの。
非可逆でないことだけは確かなのですけれど、
唯一、具体的な方法を知っている可能性があるのは……」
「つまりアネさんを人質に取られた、と?」
お嬢さまがうなずく。
「ともに闘ってくださいますわよね、セバスチャン」
声音は、どこか不安そうにも聞こえた。
正直、理解は追いつかない。
受けいれがたい。
人格や記憶の書きかえだとか、そんなの非現実的すぎる。
ここまでぶっ飛んだ話を突然聞かされて理解できるような、
適応力の高い人間がいるはずもないだろう。
ただ。
それでも、僕は信じているのだ。
「わかりました。不肖セバスチャン、ご尽力いたします」
「セバスチャン……!」
理由はわからない。
けれど、青色の奥底に秘められた光を前にしたとき、
あれこれ悩まずとも大丈夫だと、そう思えてくる自分もいるのだ。
「よかった、これで闘えますわ」
とまあそんなこんなで、またしてもお嬢さまを手伝う流れになった。
この前は役に立たなかった僕が、はたして力になれるのだろうか……
なんて不安も、沸いてからすぐに消しとんでいった。
だってそれ以上にひとつ、
きわめて重大な問題に直面しているのだと気づいてしまったから。
「ところで、僭越ながらお嬢さま……
APEXは三人でひとチームのバトルロイヤルにございます」
「? それがどうかしまして? やることはなにも変わりませんの。
あさって、また三人で会場に突貫するまで。
ですわよね、お姉さ――」
「うー?」
「――ま」
大きな部屋に、小さな〝ま〟がわびしく消えた。
……。
「いっそぶん殴ったら直ったりしませんかしら」
「そう単純ならば、こんな状況に陥ってはいないかと……」
ヒュオオォ……。
わずかに開いた窓から風が入って、お嬢さまの髪をゆらした。
「――いえ。なんのこの程度ですわ」
病院の領収書を握りつぶし、窓を閉めてお嬢さまは言った。
「なんとしても、あの京都女郎に償いをさせてやりますわ」
その背に、ユニオンジャックが浮かんで消えた。
場の空気は異様だった。
半壊したダイニング、瓦礫の山。
崩れた壁から、三トンハイヤーの長い黒色ボディ。
「ふふふふふふ」
響くは、そんなハイヤーよりも黒い笑い。
これから黒魔術でも使おうとせんばかりの、どす黒く妖しい笑い。
笑いが、場の空気を支配していた。
「なんなんですの、おまえ。
いきなりお屋敷ぶっ壊してくれやがりまして!
あとお姉さまになにしやがったんですの」
笑いを断ちきって、お嬢さまが言う。
「あれま、そないにでぽちんまでまっ赤っかしてからに……
うち、ただおもてなしのお茶事しただけどすぇ。
あんさんもお茶ぅどうどすぅ? 落ちつきますぇ」
「お嬢さまを愚弄しているのか、きさま!」
あざ笑うかのように、再び笑いが響く。
「なにもうち、あんさんらとばちばち戦しにきたわけやおへんぇ。
きょう、お詫びにぃ来たんどす」
お詫び?
なにを言ってるんだ、コイツは。
僕らがそんなものに心当たりがないと察してか、
短い笑いのあとに言葉がつむがれる。
「先度の大会で、うっとこのもんが失礼しました」
その言葉で、僕もお嬢さまも理解した。
「まさかおまえは、この前戦った老害の……?」
「あれは中学生の弟どす」
コイツは、あのアリーナ原理主義者の――
このあいだ高校の大会で戦った敵の、身内。
仇討ちに来た、京よりの刺客だったのだ。
「とにかく、なにかぁちゃんとお詫びしとうございますなぁ……そや」
妙に演技がかった口調で、言葉が紡がれつづける。
「日曜日、大会の二日目にお越ししとおくれやさしませんやろか……ふふ、三人で」
「きさま、顔はおろか名乗りすらせずなにを」
「そうですわ!
おまえ、いったいどこのクソアマなんですの!」
強い語気で問いただすと、
ハイヤーの中の人物は、いっそう楽しげな調子で口を開いた。
「申しおくれました。
うち〝キョウ〟て名前で配信者しとる、しがない京女どす。
京都の京てぇ書いてキョウどす」
けれど、その頑強なドアが開くことはなかった。
「ほなあさって、会場でぇお待ちしとりますぇ。したっけぇどす」
そのまま引きとめる僕らの言葉も無視して、
ハイヤーは来た道を引きかえしていった。
わずか五分にも満たない、通り雨のような出来事だった。
ダイニングにあいた大穴から、冷たい風が吹きこんで消えた。
■ ■ ■
京とかいう刺客が去ってすぐ、僕らは救急車を呼んだ。
ひととおり検査されたのち、アネさんは病室のベッドに寝かされた。
呼吸は穏やかそのものだし、医者には、目立った異常もないと言われた。
それでもぬぐいきれなかった小さな不安も、
さいわい、しばらくしてアネさんが意識を取りもどしたことで消えた。
それは幸いだった、本当に。
幸いだった、が――
「アネさん。この指、何本に見えますか?」
「うー」
「アネさん?」
「まんまん!」
「やはりダメでございますね……」
見てのとおり、数分はこの調子だ。
どういうわけか、まったく会話が成立しない。
表情やしぐさも、心なしか幼く見える。
アネさんは、三歳児くらいの言葉しか返せなくなってしまったのだ。
「お姉さま」
そんなアネさんの手を、不安そうに握るお嬢さま。
瞳の青色も、暗く濁っている。
あたりまえだろう。
唯一の身寄りなわけだし。
「大丈夫ですよ、お嬢さま。きっとPTSDというものです。じきによくなります」
「……そう、ですわね」
当然ながら、僕の励ましに確たる根拠は一ミリもない。
この前僕を連れさった人が逆にさらわれて、こんな状態にされて。
目まぐるしく変わる状況に、ただ流されていくばかりで。
わからなさの濁流が氾濫して、流されているだけの僕だ。
「しかしなぜアネさんが……いえ、それよりも」
ともかく、いま、原因がどうかはどうでもいいだろう。
「少しご様子を見て、お医者様にご相談しましょう」
僕はそう考えた。
それきり、沈黙が流れる。
お嬢さまから返事はなかった。
無邪気に笑うアネさんとは対照的に、空気が重い。
いたたまれなくなって左隣を見ると、
お嬢さまはアネさんの右手を両手で包みこんだまま、ぼうっと眺めていた。
「不安でございますか」
「そんなこと、とは言えませんわね、正直」
「やはりそうでございますか……すぐにお医者さまをお呼びいたしましょうか」
「あ、いえ、そういうことではありませんの」
上がった視線が、再び手元へ落ちる。
「セバスチャン。わたくしたちはあの京都アマと闘わなければなりませんわ」
「はい? たしかに、日曜日の大会二日目がどうなどとほざいておりましたが……」
なぜその必要が、と言葉の意図をつかみかねる僕。
お嬢さまはしばし悩んでいるように視線を手元で泳がせて、
やがてハァと息をひとつ吐き、顔を上げた。
「じつはわたくし、存じていますの」
「存じている、と、おっしゃいますと?」
「これは――お姉さまのこの状態は、チップ的なアレを埋めこまれた結果ですの」
「チップ的な、アレ?」
「ええ、チップ的なアレですの。
利き手に埋めこんで、人格や行動をコントロールするウラのブツですわ。
それ以外にも機能があるとのうわさですけれど、とにかく、記録上は三回の人体実験ののち、あまりの危険性がゆえ完全破棄されて――」
「ちょ、ちょっと待ってください」
思わず、お嬢さまの突飛すぎる話をさえぎる。
ウラのブツ? 人体実験?
よくある妄言だと思った。
「冗談、ですよね?」
が、尋ねかえす僕の目をまっすぐ見すえて、お嬢さまは言う。
「いいえ、セバスチャン。
その……詳しくはお話できませんが、これは冗談・ピールのドッペルゲンガーも泣いて出てゆく最悪の奇跡なのですわ」
その濁りのない青色に、頭のなかがさらにとっ散らかっていく。
「くわえてお医者さまはおろか、
わたくしですらお姉さまをもとに戻す方法を存じませんの。
非可逆でないことだけは確かなのですけれど、
唯一、具体的な方法を知っている可能性があるのは……」
「つまりアネさんを人質に取られた、と?」
お嬢さまがうなずく。
「ともに闘ってくださいますわよね、セバスチャン」
声音は、どこか不安そうにも聞こえた。
正直、理解は追いつかない。
受けいれがたい。
人格や記憶の書きかえだとか、そんなの非現実的すぎる。
ここまでぶっ飛んだ話を突然聞かされて理解できるような、
適応力の高い人間がいるはずもないだろう。
ただ。
それでも、僕は信じているのだ。
「わかりました。不肖セバスチャン、ご尽力いたします」
「セバスチャン……!」
理由はわからない。
けれど、青色の奥底に秘められた光を前にしたとき、
あれこれ悩まずとも大丈夫だと、そう思えてくる自分もいるのだ。
「よかった、これで闘えますわ」
とまあそんなこんなで、またしてもお嬢さまを手伝う流れになった。
この前は役に立たなかった僕が、はたして力になれるのだろうか……
なんて不安も、沸いてからすぐに消しとんでいった。
だってそれ以上にひとつ、
きわめて重大な問題に直面しているのだと気づいてしまったから。
「ところで、僭越ながらお嬢さま……
APEXは三人でひとチームのバトルロイヤルにございます」
「? それがどうかしまして? やることはなにも変わりませんの。
あさって、また三人で会場に突貫するまで。
ですわよね、お姉さ――」
「うー?」
「――ま」
大きな部屋に、小さな〝ま〟がわびしく消えた。
……。
「いっそぶん殴ったら直ったりしませんかしら」
「そう単純ならば、こんな状況に陥ってはいないかと……」
ヒュオオォ……。
わずかに開いた窓から風が入って、お嬢さまの髪をゆらした。
「――いえ。なんのこの程度ですわ」
病院の領収書を握りつぶし、窓を閉めてお嬢さまは言った。
「なんとしても、あの京都女郎に償いをさせてやりますわ」
その背に、ユニオンジャックが浮かんで消えた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる