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幕間 私達の歩んできた道 6

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メイドちゃんに連れて行かれるまま、されるがままでいると、塔の頂上へと向かって行く昇降機に乗せられ、前回の作戦の要を担ってくれた塔の頂へと連れていかれる。
そこは地上から離れている影響もあって肌寒く遠い遠い海まで見えるほど、見晴らしがよかった。
「どうぞ」
見晴らしのいい場所から遠い遠い場所を見ていると、すっと紅茶の薫りがするティーカップを渡されるので受け取り、それを飲みながら遠い場所を見つめていると
「私のね、故郷はあっちの方にあるんです」
メイドちゃんが指を指す方向は海があるだけだった、メイドちゃんに大きな大きな望遠鏡を動かしてもいいのか確認すると特に問題はないそうなので、動かして指を指す方を見てみるが、海と浜辺しか見えなかった、だけど、浜辺には何隻か船がある、いや、船だったものがある、人が生きていた痕跡、誰も修理する人が居ないから、ゆっくりと朽ち果てていくのだろう。

人が住んでいたであろう街の風景を見ていくが、家はある、建物はある、でも、日々の生活を営んでいる雰囲気を感じない。
静かな世界、人が居ないとこんなにも静寂なのかと、建物があるのに誰も人が居ないという違和感、その違和感の少し先、陸地の方に向けると、浜辺付近にある建物とは違って、焼けた後も、あれば、何かに吹き飛ばされたような崩壊した痕跡がある。その風景がここで何かが起こったのだとヒシヒシと伝わってくる悲しみと絶望という感情に胸が締め付けられてしまう。

望遠鏡をのぞく姿勢から離れると、隊服のズボンを握りしめながら見たことのない表情で俯いている、彼女の姿や表情、そして、その場に漂う雰囲気から、伝わってくる感情は、当然、第一に悲しみ、苦しみ?・・・怒りではない、憤り?・・・

苦しいことには変わりはないよね。

苦しみの中でもがき苦しんでいる人の傍に近寄り、抱きしめてあげると、メイドちゃんは私の胸に顔を埋め乍ら鼻を鳴らしている、伝え聞いた話だけでは確信は得られない、

もしかしたら、もしも、本当は、何処かに生存者が…そんな淡い希望を抱いてしまう。

だけれど、こうやって、滅びという結末を迎えてしまった、悲惨な現実が色濃く残る村の惨状を見てしまうと、心に淡く残っていた希望という甘くて切ない蜜が消えてしまい、残されたのは苦い苦い絶望・・・それを飲み干せば心に、大きな大きな衝撃を残してしまう、だからきっと、独りでは、この悲しみを乗り越えづらかったのだろう、縋る気持ちで共有したかったのだろう。

私も、こういう光景を見たからこそ、彼女から溢れ出る感情を細かく感じることが出来る、その人が持つ感情を深くするためには、その人が歩んできた背景を知らない限り、理解はできないものね。

メイドちゃんが感じているような、辛くて、呼吸も浅くなってしまって、目頭が熱くなり、胸が締め付けられすぎていて横隔膜が痙攣をおこしそうになる。
その痛みが伝わってくる、肉体の痛みは共有し、分かち合えないが、心の痛みは共有し分かち合える。
だからこそ、人は支えあって生きていける。

私はもっと知らないといけない気がする、この街で生きる人達の想いを感情を、背景を、歴史を…

姫様に頼まれちゃったからね、後はよろしくって、私がこの街を進ませる、人類全てを救ってみせる、お父さんが望んでいた世界を私が導く。

背負うよ、全てを、姫様が背負ってきた人類存続の重みを、そのバトンを渡されちゃったんだから、繋ぐよ、私の全てを使って、繋いで見せる、人類の未来を

湧き上がる責任感、それと共に圧し掛かる重圧、感じた瞬間に額に汗が浮かんでしまう、冷や汗だろう
…お父さんもこんな気持ちだったのかな?今度、No2に聞いてみようかな、お父さんはどんな面持ちで明日を目指していたのか。

流されるように生きてきた、その流れを断ち切り巣立つときがきたって言われたら遅すぎるだろって言われそう。
色んな人から見守られ、導かれ、支えられてきた、その全ての人達から受け取ってきた全てに感謝し、前へ向かう。
嗚呼、なんだ、今までと変わらない、変わるとすれば、私を支えてきた人達を私が支えれるようになるだけ。

「ありがとうございます」
背中をさすってあげていたメイドちゃんも落ち着いたみたいで声を掛けてくれる、先ほどまで鳴らしていた音も鳴りやむ、落ち着いたみたいで、何より。
メンタルケアもまた、医者の仕事だけれど、それ以上に、私達が居ない間、必死に領分じゃない仕事…司令官っていう非常にストレスの多い仕事を任せてしまったっていう、罪悪感もある、打算的でよくないけれど、今後も彼女が司令官として動かざるを得ない状況になる可能性が高い

彼女の力が必要だからケアをする、これは感謝の気持ちになるのだろうか?利用できるもの全てを利用する、その姿勢は正しいのだろうか?

合理的に考え、この先に待ち受ける大きな試練の為に、人の感情すら利用する…
一つの真理に辿り着いたときに理解する、姫様は、心の機微まで判断材料として考察し、それを巧みに利用し、自分が望む結末へと誘導してきた節がある。

きっと、私ではそこまで深い心理戦は、できないだろう、だからこそ、それらが得意そうな人を味方につけて相談してもらう、No2にメイドちゃん、この二人は心理戦が得意そうな気がする。

二人の共通する部分に気が付いた瞬間に納得する
二人があまり仲が良くないのは、性質が似ているからお互いを常に警戒し読みあおうとしているからだろう、傍にいて疲れる相手ってことになる。

一つ一つの出来事や、色々な人の話を聞き、背景を知り、立ち位置をしり、お互いの関係を洗う、お互いの関係が生まれた時に発生する事情がどんなものなのか推測しその時に生まれた心の変化をも把握することで、自分が思い描く未来を勝ち取るために、必要不可欠な人の力を誘導する為の材料とする。

これくらい強かじゃないと、政治家、商人、貴族には成れないのだろう、医療だけを志してきた私では到達できるとは思えない。
だから、こそ人の手を借りるべきだ、私では宰相を丸め込めないし、王都にいるアレを御せるとは思えない。

皆を守る為、人類の明日を築くため、その為なら私は、わたしのこころは、からだを…

あいを うれば いいの?

自然とゆっくりと背中をさすっていたメイドちゃんの体を力強く抱きしめていたみたいでメイドちゃんから小さな声が漏れ出る
いけない、いけない、想像もしたくない未来に体がこわばってしまってたみたい、大丈夫そうかなと、胸の中にいるメイドちゃんを見つめると
頬が高揚していて赤くなってるし、目も潤んでる、心なしか吐息も荒い?そっと、手を取り脈を計る、うん、脈も速い、あちゃー酸欠かな?力強く抱きしめすぎてたかな?メイドちゃんは戦闘はできないだろうから、華奢だよね?申し訳ないことしちゃったな
「・・・ごめんね?」
潤んだ瞳を見つめながら頭を撫でてあげると目を閉じて顔を上に向けてきた?恥ずかしかったのかな?真正面から見つめすぎちゃったか。
離れてあげよう

撫でていた手で頭を優しくポンポンっと叩いた後
「お腹もすいてきたし…ご飯、食べに行こうよ」
抱きしめあっていた状態から体を離しつつ、声を掛けると、頬を膨らませてこちらを見ている?何か不満があったのだろうか?ぅぅ、団長は人の心がわからないってよく言われるのはこういうことなのだろうか?何を間違えたのかわからない…

塔を降りようとするとメイドちゃんは仕事があるので、私はここに残りますと言い寂しそうな顔で見送ってくれた
そうだよね、あそこが今の要で、宰相とやり取りするための場所だから、誰かしらいないといけないよね。

食堂にいって、メイドちゃんが何か食べれる温かい食べ物が無いか、食堂のおばちゃんに聞いてみよう。

やることが出来たのならすぐに動かないとね!

足早に食堂を向かいながらもすれ違う多くの人達に手を振って挨拶をしながら歩いていく。
普段ならこんなにもすれ違わない、街の中で、こんなにも多くの人が溢れていることは今までの経験上、無いの、無いのだけれど、すれ違う人が多い。

理由は単純に死の大地での仕事量が減っているからだろう、敵と遭遇しないのであれば、手が空いている人は内側の仕事に専念すればいい、のだけれど、誰が指示をしているのだろうか?ベテランさんが内側の仕事を理解しているとは思えないし?ティーチャーかな?それとも、ティーチャーを通して指示を出している長かな?

皆がちゃんと明日を見て率先して仕事をしている姿を見ると嬉しくもなるし、頑張らないといけないって思わせてくれる。
ある程度、体も回復して気力も魔力も満ちてきたら医療班として仕事頑張らないと!って、思ったけれど、敵と遭遇しないのであれば、もしかして、私って仕事が無いのでは?

転換期

ふと、脳裏に過る言葉、あれ?これってもしかしなくても、私の職業が変わったりする可能性が高いってこと?
いや、え?そうなるの?

姫様が意識不明で、指揮官が居ない、この街をまとめれる人望を持った人
女将、ベテランさんなんて、作戦を考えた事無さそう、真正面からぶつかって叩き潰すことしか考え無さそう。
No2は?…この人も、直線的なイメージで頭は固そう。
メイドちゃんは絶対に嫌だという、そもそも、前に出るという盤面を嫌がるのは、やっぱり育ってきた環境とかそういう柵があるのだろう。
ティーチャーは戦闘の指揮は上手いと聞くが、彼から率先して何かを提案されたのを見たことが無い、まとめ役って感じだから、難しいよね?
長は…会議で話したことないのでは?って、くらい、率先した発言を聞かない?…あれ?姫様がいないとこの街ってどうしようもなくない?

…姫様が残した言葉、その言葉の意味を更に知る、私がするしかないってことなのか…

うん、腹を決めよう、姫様がそういうってことは、幹部会でも恐らく、私を推してくるだろう、これはあれだね、全ての情報を揃えて頭に叩き込んで知恵を全力でまわさないといけないってことだね!

暫くはゆっくりと眠れそうにないな、激務の中で体調を崩さないようにも配慮して、隙間時間全てにおいて、研鑽するようにしないとなぁ、姫様が背負っていたもの全てを背負う覚悟はとっくの昔から出来ている、覚悟はできているけれど、今すぐ、出来るのかと言われると出来ない、なので、その時が来るまでに知識を得ないとね。

読まないといけない、姫様達が歩んできた記録を、読まないといけない、私達人類に力を授けてくれた始祖様の英知を

こうなるとわかっていたのなら、もっと早くに見せて欲しかったなぁ、なんて思ってしまうのは贅沢モノだよね、道しるべが用意されている時点で甘やかされているのだから。
道しるべすら、一歩先の明かりすら無い人達の方が多いのにね、まったく、甘ったれた娘だこと…

考えを巡らせていると食堂の前に到着したので、中に入っていき、キッチン前に立つとおばちゃんが仕込みをしているところだったので、メイドちゃんに何か温かい物を食べさせてあげたいと声を掛けると、快くオーダーを聞いてくれた、おばちゃんからしても、メイドちゃんがずっと独りで寒い塔の天辺で頑張り続けているのを知っている、何かしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからなかったから、そういう相手を気遣った提案は大歓迎だと嬉しそうに返事を返してくれるので、頼りになる。

待ってる間に、おばちゃんと何気ない日常的な会話をして過ごす。
おばちゃんも長いこと、この街で働き続けていて、生涯をここで過ごすと言ってくれたのは嬉しかった。
どれくらい長いこと働いているのか聞いてみると、食堂が作られたときからだと教えてもらったときは驚いた、No2よりもちょっと年上なのかな?って、ぐらいに思っていたから。
そこまでの古株だとは思ってもいなかった。
話を深く掘り下げると、食堂が出来た当初は、料理を担当していたのは別の人で、おばちゃんは下働きを担当していて、掃除とか仕込みとかが主な仕事、この街に来たのは料理をする人が孤児であるおばちゃんを連れて行ってくれたってのが経緯だと話してくれた。

長年、その人と一緒に働いて、料理のイロハを時間がある時に教えてくれて、その人が亡くなった後は、後を継いだ、何処にでもあるような話だよって話を〆られると同時にスープなどが入った鍋を渡されたので、貴重な話をしてくれてありがとう、我儘も叶えてくれてありがとう!感謝の言葉を並べるとよせやいっと照れくさそうにしていた。

スープを塔に向かって運んでいるときにふと、疑問に思うことがあった

三代目食堂の調理をする人がいないのでは?という、疑問が湧き上がってくる、食堂で働ているのをおばちゃん以外で見たことが無い、たまーに、料理好きな人が好き勝手にキッチンを借りて料理しているのは見たことがあるけれど、食堂を手伝っている人を知らない…見たことが無い、そもそもおばちゃんは結婚しているのか?浮いた話を聞いたことが無いし、私がこの街にいる間に産休とかそういうのを見たことがない…

触れてはいけない話題だと本能が理解し警告してくるが、いつかは踏み込まないといけないのだろう、三代目は誰がするのかという難題を…

冷めないうちに駆け足で塔の天辺までスープを運ぶとメイドちゃんは目を輝かせて感動してくれた
この辺りは温かい土地柄なのに、なぜか高い所は寒いからこういった気遣いは最高ですぅっと嬉しそうにしていた、こうも素直に喜んでくれるのだから、気遣いをした側である私もつられてほっこり嬉しい気持ちになってしまう。

運びながら思っていたのが、スープの量が凄く多いということだ、メイドちゃんは小食な方だから、これを一人で食べるのはそうとうきつくないだろうか?温めなおすものがあれば、後々、何処かのタイミングで食べればいいと思えれるけど
周囲を見渡すと意外と、物が無い、あるのは寒さ対策のための毛布とか、テーブルに椅子とか、メイドちゃんの着替えとか、飲み物が入っているであろう瓶が大量に置いてあるのと、カッチカチに固まったパン、小腹が空いたとき様かな?あとは、木箱が少々置いてあるくらい。

うーん、コンロ欲しいな、確か、キャンプ用の持ち運べる魔導コンロあったよね?姫様の部屋にあるから、取って来よう
カチカチに固まったパンをスープに浸しながら美味しそうに食べているメイドちゃんと別れて姫様の部屋にまで駆け足で進んでいく、地味に距離があるので少しでも時間を節約したい。

ジョギングがてら小走りで向かい、姫様の部屋に到着するころには体が程よく温まってきたくらいだった、念のためにノックをして返ってくることのない返事を待たずにドアを開ける、鍵が閉まっていないのは、本当はよくないことだけれど、今は助かる、まぁ、この街に住んでいる人が姫様の部屋に悪さをするとは思えないし、迂闊に触ると怖い物が置いてそうってイメージだから誰も近寄らないだろうけどね。

勝手知ったる他人の部屋ってね、姫様の部屋に何が置いてあるのか大体は把握しているので、魔導コンロの置き場所も当然知っている。
魔導コンロを手に取って部屋を見回すと、ふと、姫様の机に視線を向けてしまう、いつも、あそこで仕事をしていたり、本を読んでいたりする机に主がいないのは寂しいっと感じてしまう、机の引き出しを見て、思い出す、どうせなら始祖様の本をお借りする予定だったのでついでに持って行こう。

机の引き出しを開けて本を取り出す、姫様のお母さんが残した日記という名の日誌はNo2が持っているので今度お借りしよう。
二つある本を手に取るが思いの外大きいので魔導コンロと一緒に素手で持っていくのはちょっと、厳しいので、姫様が持っているカバンを適当に借りてしまおう。
大きめの肩掛けカバンに魔導コンロと本を入れてっと、うーむ、このシーンだけ切り取って見られてしまったら完全に泥棒だね。

その言葉に、少々いたずら心が湧き上がってしまったので、普段は気にもならない引き出しとかを見てみると、心なしかきっちりと閉まり切っていない戸棚があったので、何気なく、開いてしまった

中には何かの研究資料だろうか?大量の紙が乱雑に置かれているので、そっと閉めなおす

うん、姫様の術式研究だろう!見ると頭が痛くなるので、放置で!!

閉じる際に一瞬だけ視界に入った文字が気にはなった、けれど彼女の背景を考えればおかしなことではない、寵愛の巫女である彼女であれば有り触れたワードなので、別段、おかしくはない

視界にはいってきた【始祖様へ】っという単語が書かれている紙が気になった、その先の言葉は見るには、紙の上に大量に資料が積んであるのでそれをどかさないと見れないので、そのうち、整理整頓する機会があれば読ませてもらおうかな。

この大量にある書物に目を通すのは今じゃない!うん!今じゃない!苦手な術式から逃げてるわけじゃないからね!!

もう呆れた顔でため息をついてくるやつもいないのについつい、言い訳をしてしまう自分の情けない部分に呆れながらもメイドちゃんがいる塔の天辺にジョギングするように足取り軽やかに駆け出していく、決して、姫様が残した大量の研究資料から逃げたいわけじゃないからね?

塔の昇降機に到着するころには良い感じに体が温まり、少し汗ばむくらいだった。
昇降機に乗って塔の天辺に到着すると肌寒さに汗で体が冷えすぎないように気をつけないといけないなっと感じながら、魔導コンロを持ってきたよっと声を掛けようとテーブルを見ると、メイドちゃんが食後の優雅な紅茶タイムだった。

手に持つカップからは温かそうな湯気が出ている?…その違和感から導き出される答えは一つ!!

「コンロもって・・・る?」「ぁ、はい、あります、よ?団長も如何ですか?」
誘われたので、向かいの椅子に座ると、温かい紅茶を注いでもらう、香りも豊かで味もフルーティーで凄く上品な味

この味、私は知っている!!

「メイドちゃん」
紅茶を堪能しているメイドちゃんに声を掛ける
「姫様の部屋、はいった?」
そう、この紅茶は王族御用達の高いやつ!!!っていうか、このカップも姫様の部屋にある、どう見ても高級そうな凄く上等なやつ!!

「・・・」
目を泳がせている、どうやら、姫様の部屋に入ってコンロと紅茶一式を拝借したのだろう、姫様が無事戻ってきたら怒られてたよ?

怒られない方法があるのだろうかと思考を巡らせると気が付いてしまう、ある事実に。

あーそうか、戻ってくると報告を受けた後に返せばバレないか、一瞬で戻ってこれる距離じゃないし、姫様が茶葉の残量なんて気にしているとは思えない、把握しているわけじゃない、なるほど、計画的犯行ね!これは、ぎるてぃ?
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