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とある人物達が歩んできた道 ~ トラウマ ~

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お互いの話をたっぷりとした、長い話が終わっても、私の足全体をベッドにするようにし、お腹を枕代わりにするように気持ちよさそうに寝ている姫ちゃんが起きる気配がまったくしない、気候もいいし、風も気持ちいいし、小鳥の囀りも心に響くし、木々の香りがリラックスさせてくれるし、ここはある意味危険ね、永遠に寝ちゃいそうだもの。
でもね、そろそろ帰らないとね。遅くなりすぎてしまうわ。

横にいる人に寝ている姫ちゃんを一旦、持ち上げて貰って、背中に姫ちゃんを背負うのを手伝ってもらう。

背負っても起きる気配がない辺り、相当熟睡してるわね。
はぁ、意識がない人って重たいのよねぇ~、重心の位置が良くないからでしょうね。腰を痛めないように気を付けないといけないわね、幸いにも足はしっかりと癒えているからいいですけどね。歩くことはできるのよ歩くことはね、明日以降の腰痛は…しっかりとケアすれば大丈夫っでっしょ!!

重そうに支えようとしていると「ちょっと待ってな」巨躯の女性がその場で動かないようにと言ってくるので、しばし、その場で待っていると、何かを持って来たみたいね。
「ちょちょいっと、なっ…とぉ!」太い布生地を紐の様にして姫ちゃんと私を綺麗に密着させる、赤ちゃんを背負う為の抱っこ紐ってことね。
「流石、お母さんやってるだけあるわね」「っへ、これくらいなら母ちゃんになる前から出来るさぁね」
ありがとうとお礼を言って歩き出そうとしたらお尻を軽く叩かれる
「あによ」姫ちゃんを起こさないように小さな声で文句を言いながら振り返ると

「死ぬなよ」

真面目な顔で、足を震わせながら言うんじゃないわよ、かっこつけたいのならあの時の恐怖心くらい乗り越えてみせなさい、貴女はあの人の弟子でしょう?勇気を育ててくれたでしょう?…
いつかまた、あの雄々しく勇敢な貴女が見たいわね、でもまぁ、それは母親として子供の前でしなさい、貴女はもう幸せを掴んだのだから、闘うことが無いようにしないとね。

旧友との別れに少し尾を引かれながら、ゆっくりと歩を進めていく…お互い背負うものが変わってしまったけれど、心の奥に眠る想いは同じだと感じた、それだけでもここに来たかいがあったわね。


あいつが何となくこういうのがしてみたいっていう夢を聞いてしまったのだから、それが実現できるように私が出来ることをする、少しでもあの街を強く育てて


私が居なくても問題なく機能する場所にしないといけないわね…あと1年も無いのか?どうだろう?…間に合うのかしら?間に合わせるしかないわね。


っはぁ、どうして、私に舞うように転がり込んでくるトラブルって、こうも期限がついてくるのかしらね?それも、相談出来ない内容ばっかり、今回は完全に誰にも相談できないのよね…あの時は騎士様が居た、それだけで、どれだけ心強かったか…

姫ちゃんに相談したくなるけれど、こればっかりはね、するわけにはいかないのよ、ね…まぁ、その代わり?その後の後始末はしてくれると思うから、それだけでも心強いわね。
ごめんなさいね、愚かなお母さんで、確実に迷惑をかけてしまうって知ってしまったもの、こればっかりは、申し訳ないとしか言えないのよ…完全に私怨だもの…
人類の尊厳とか、人類を生存させる為とか、そんな大層なものじゃないわ、ただの…私怨よ、恨みつらみよ、絶対に晴らしてあげるからね…

体が無意識に動き出す、すっとお腹を撫でる、恐らく、貴女が決意を抱くときにしていた仕草なのでしょうね…

女としての苦しみ、母親としての苦しみ、その両方を与えた存在、許すわけにはいかないものね…

私の中に渦巻く感情、拭い切れない泥の様な世界が永遠と脳内でリフレインする、その為、私の中にある感情は常に怒りが渦巻いていた。
姫ちゃんと共に街へと、帰る道のりは、辛いと感じることは無かった、それ以上の感情が私を縛り付けるから、それ以外を感じることは無かった。そう、背負っている姫ちゃんが力強く私を抱きしめるように力を入れている事すら…気が付かなかった



街に到着するころには夕暮れって感じね、朝早くから動いて正解だったわね。
取り合えず、姫ちゃんをベッドで横にならしてあげてから、姫ちゃんが起きてきた時の為に、何か食べれるものを用意してもらおうかしら?

自室に向かおうとすると奥様が私達を見るなり早歩きで近づいてきて強引に腕を掴み引っ張っていく、引っ張られた先は研究塔で、中に連れていかれる、少し興奮している感じからして、新発見でもあったのかしら?
研究塔の椅子に姫ちゃんを座らせるとちょうど起きたみたいで寝ぼけながらも状況を把握しようとする。
その間も奥様の興奮は抑えきれないみたいで、姫ちゃんが寝ぼけてようがお構いなしに興奮しながら説明してくれる

どうやら、パワータイプから魔石を取り出せたみたいで、それの内容に興奮しているのね。
興奮しているから、言葉がぐちゃぐちゃねぇ、大体、言いたいことは伝わったわよ?かる~くまとめると

魔石がでっかい

って、だけじゃないの?これのどこが興奮する要素があるのかしら?
「そうだね、これは…嫌な予感がするよね」
目をこすりながらも返事をする姫ちゃんに「ぇ?そっち?どうして?新しい発見って感じでの嬉しい予感じゃないの?」奥様も姫ちゃんからの発言が予想外なのか聞き返しているわね、嫌な予感ってなにさ?
「話を聞いていて不思議に思ったのが、魔石って一度ね、魔力を溜め込んだら自然に抜ける量はかなり少ないよね?それでいて、敵ってさ、パワータイプでしょ?魔力を大きく消費する魔道具を持っているやつじゃないんでしょ?魔石の中に眠っている魔力を測定器で調べてみたら魔石の体積に比べて明らかに少ない、魔道具を持っているわけでもないのに、一体どこで魔力を使ったのかってこと、それを伝えたかったんじゃ~ないの?」
…戦闘で自分の体を動かすときに消費したとかじゃないの?っと、敵の構造について詳しくない私からすれば、疑問に思わない内容だけれど、奥様は違うみたいね、姫ちゃんからの発言に、気付かされたのか、驚いた表情の後、考え込んでいるわね。

姫ちゃんは目を覚ます為に屈伸したり、肩を回したり、腰を回したりするけれど、おばさんくさい動きねっと思った瞬間に自分の心に刺さってしまう…
その動き、私が目を覚ます時にする動きじゃないの…っく、自傷行為をするなんてね…心が痛い…

「そうだよ!そうじゃない!姫ちゃん凄いわねー着眼点が違う!そうだよ~パワータイプって、基本的にっていうか、今まで倒してきたパワータイプの魔石は通常サイズが殆どで、こんなにも大きい魔石はもちあわせて…」
奥様のトーンがすぼんでいくように消えていく、自身の発言で気になる点が出てきたのでしょう。
「そうだよ…姫ちゃんの言う通りだわ、何処で魔力を使ったの?戦闘時間も短い、長期戦で魔力を使い切らせて倒す手法じゃない、綺麗に喉元を貫いた短期決着…」
「私もね、敵の事をさ、詳しく知らないけれど、おかしいよね?ちょっとデータとかあれば見せてよ」
姫ちゃんの発言に何度も頷いた後、近くにいる研究員総出で資料を搔き集めさせて姫ちゃんに口頭で資料を見せながら説明していく、私も、その説明を取り合えず聞いておく、理解や覚えきれなくても一度でもいいから聞いておくのは大事よね。

全ての資料を読み聞かせてもらっているのだけれど、姫ちゃんが一つ一つは時間が掛かるから3人までなら同時で聞き取って見せるから発音を少し遅めにして同時で説明してっというと、説明係として研究塔に所属する三名が、単語一つ一つを遅めに発音し三名同時に半信半疑で説明していくけど、しっかりと聞き取って理解しているみたいで、的確に質問を返してくるので、その場にいる全員が驚きを隠せれなかった、こんな複雑な内容を同時に聞き取って、同時に疑問に感じた部分を聞き返してくるなんて、人間業じゃないわよ?

唖然と驚いてみていると、ちらりと視線を此方に向けてくる、喉が渇いたとかそういうのじゃないわよね、私を見たってことは
「しょうがないわね」
姫ちゃんの首元に手を添えて魔力を放出し、全力で注ぐように譲渡する、相変わらず凄いわね、この子は、ドンドン吸われるように魔力が流れ込んでいくじゃない。
魔力を練り込む訓練は今後も続けていきましょう、そうしないと干からびそうよ…私が!!姫ちゃんの一族が魔力が放出された結果短命だとしたら、私も長生きできない気がするわね…する気も無いからいいけどね。

普通であれば、これ程の大量に多岐にわたる研究データを閲覧するだけでも半年は頂きたいのに、この子は物の数時間で終わらせるじゃない、敵に対する基本的なデータとか、異変タイプとか、複合タイプとかもデータをしっかりと頭に叩き込んでいく。
極度に集中し、頭を使った影響か、お腹が減ってしまったお腹を押さえているのを見た研究員の人が気を利かせて食堂から食事を用意してもらって持ってきてくれた。
一言お礼を言った後は、用意してもらった軽食をモグモグと勢いよく食べ込んでいくけれど、男の子の様にがっつかない、噛まずに飲むように食べる感じではなく、しっかりとパンを手に取って食べやすいようにちぎって口の中にいれる、作法よく、行儀よく綺麗に食べていく、純粋に噛むスピードが速いだけって感じね、顎が物凄く早く動いてない?

「はぁ、ごちそうさまでした!!」
食べ終わった後は両手を揃えて拝むようにするけれど、不思議な作法ね。姫ちゃんの出身地だとこうするのかしら?

「やっぱり、おかしい!何度考えても、嫌な予感しかしない!魔道具を持っていないのに魔力を消費し過ぎてる!誰でも良いから戦士の一団に緊急要請お願いしてきてもらってもいいかな?」
私がいきますっと研究塔の一人が立ち上がって駆け出す
「説明を聞いて違和感が違和感じゃなくなった!やっぱりあいつはおかしい!そもそも、この近くに来るまでに誰にも会わないで、見つからずに近寄れるようなタイプじゃない!あれ程の大きさなのに接近されているのを気が付かない、それも中堅どころの人達が不意打ちを食らうなんておかしいよ!絶対に何か魔道具を使ってるはず!」

姫ちゃんが違和感を感じていた内容を伝えてくれる
・パワータイプは基本的に魔石は通常サイズで魔力切れを狙って長期戦で相手がへばるまで闘うのが基本で、ここまで大きな魔石を保有していてる、なのに魔力の消費が激しい。
・あの大きさで誰にも見つからずに接近を許すほど、この街の警戒網は甘くない
・襲撃されたのも戦士の一団の中でも中堅どころ、あのようなタイプに急接近を許して襲撃されるほど油断するような人物達じゃない

なるほど、確かにこうやって疑問点を並べてみると違和感って大きくなるわね、でも、坊やがあのあたりを調べ…ている途中じゃなかったかしら?っというか、敵が集まってきてそれを対処しただけじゃない?…どの規模が集まっていたのかしら?想定以上の数?それなら、何かしら隠蔽するために動いていると考えるのが…普通ってことになるわね。
きな臭くなってきたじゃないの。

つまり、どう考えても敵が魔道具を持っていたって考えるのが自然ね、けれど、闘っている最中に魔道具を使用しているようには見えなかったし、解体するときに外にも中にも身に着けていなかった。
パワータイプに限らず、戦闘中に破損することは良くあるみたい、だとしたら、襲撃の際にパワータイプの圧倒的な攻撃力に魔道具が耐え切れなくなくって砕けてしまったってこともありえる、そうなると、装備していたのが指輪タイプの可能性があるってことね。
指輪タイプで常時、何かしらを発動させて魔力を消費するのであれば、魔力が減っているのも頷けるし魔道具を装備するために魔石が大きいのも納得ね。
接近を許してしまったのであれば、考えらえれるのが姫ちゃんが言っていた魔道具の可能性として挙げた例…

認識を阻害するタイプの隠密魔道具

私達の認識されないように意識を逸らす術式でこっそりと近づいてきて、私達の警戒網まで難なく辿り着き、出会ってしまっては殺さずにいられない獣の性によって、戦闘が開始されたってのが一番納得できる内容よね?

これだったら襲撃された現場を隈なく調べたら、何かしらの破損した何かを見つけることが出来る、それを回収すれば事なきを得る…から、嫌な予感ってほどじゃないわよね?

声を言葉を詰まらせながら嫌な予感の方を伝えてくれる、その内容が普通では考えられないのよね、ありえないわよね?

だけど、もう一つ可能性があって、それだったらかなり危険になるの。

跳躍魔道具

一定の場所と場所を繋いで、その場所に瞬時に飛ぶことが出来る魔道具、例えば私達の街から、王都の中央にまで魔力さえあれば、1秒もかからずに飛んでいけるっていう、魔道具。

姫ちゃんの説明にこの場に全員が満場一致で、前案が正解だと頷き指輪型の魔道具が現場に残されていないか調べるのが大事と判断した。
その為、現場に落ちている可能性がある指輪型の魔道具を探す為には範囲も広いので人海戦術として人員がいる、問題は誰が現場に行くのかっという部分を話し合っている。
研究塔一員で話し合いが始まる、研究員は戦闘方法が乏しく出来るのなら死の大地に足を踏み入れたくないので、全員が嫌がっている。

私も跳躍なんて、そんなの出来るわけがない、あるのならどうして、今の今まで使ってこなかったって話じゃない?過去に襲撃されたことなんて、なんて、あれ?先輩の時代ではあったわよね?…騎士様がいる時代に襲撃は無かった?私が知る限りではなかったわね。敵は此方の戦力を把握しようとしている、とか?そんなの…あるわけ、ないわよね?

姫ちゃんと同じように嫌な予感がどんどんと湧き上がってきていると、くいくいっと腕を引っ張られるので顔を近づけると、耳元で小さく絶望的な言葉が囁かれる
「あるの、始祖様の秘術で空間跳躍って…」その一言でぞわっと、何かに捕まれたみたいで掴まれた感触から逃げようと心臓が足掻く様にざわめく

「あのね、あまり言いたくないけれどね、敵が使ってる魔道具ってね、始祖様の秘術と似たようなものが多いの、だから、ここにある敵から奪った魔道具の解析がね、凄く楽だったの、すでに理論として知っている内容だったから」頭が真っ白になる、繋げてはいけないものが繋がってしまったような感覚、思考がクリアになるのではなく、この先を考えてはいけないと体が思考を停止させようとする。

「ほら?始祖様ってある敵を追ってるみたいじゃん?この大地にいる敵も、もしかしたら始祖様が追っている敵の一部とか、与する何かの可能性がある気がするの、追っているって言うか闘っているのであれば、お互いの戦闘技術くらい、把握してそうじゃない?」バクバクと心臓の音が真っ白になる、頭の中で大きく心臓の音が聞こえ、心臓の音で意識が持っていかれそうになると オチツケ 何かに殴られたかのような衝撃と共に、視界と、思考がクリアになる、その瞬間に脳みそが動き出したのか凄い速さで結論を導き出す。

そうなると、私達は、始祖様の技術を断片的に持ちえている存在と闘っていたってこと?嗚呼、だから2足歩行は別格なのが多いってこと?
存在理由が始祖様と闘う為に用意された存在だから?

「うん、お母さんの考えていることで、合っているんじゃないかなって私も思う、あれは獣じゃないよ、生物兵器、そして、人の形に近づくにつれて脅威が増す、人の形をした兵器だよ。人型だよあれ、あれはもう生き物じゃない…でも、これは皆に言わない方が良いよね、確証も無いし、憶測の域がでないもん、不安にさせるだけ、偉大なる始祖様を崇拝している私達であれば始祖様の技術を敵が持ちえているなんて考えるだけで心が折れちゃう」
ええ、そうよ、さっきまでの私がまさにその状態だったわ、この大陸に住んでいる人であれば、どんな人でも、崇拝し、恐れ敬う、畏怖の対象でもあり、英雄でもある、そんな人物と同等ではないけれど、それに近しい存在と闘うなんて、普通の精神では受け止め切れないわよ。

姫ちゃんの説明を聞いて心臓が騒めいた、脳の奥が恐怖で焼けそうになった、考えたくない直感。

デッドラインの奥にいる敵が、もしも、空間跳躍で飛んで来たらどうなる?

そう、デッドラインよりも奥に行けば行くほど恐らく敵は強くなると考えられている、だって、あの時遭遇したあいつは別物だった、今まで闘ってきた何よりも異形の存在…
私達の心から恐怖する理由、遺伝子に刻まれた始祖様を尊敬する力に対する渇望という、感情が揺り動かされたってこと?つまり、デッドラインよりも奥には、始祖様に近い存在が待ち構えているってことにならない?

考えるだけで、全身が震えていくる、告げずにはいられなかった、恐怖の対象がいることを

「姫ちゃん、わ、わたしね、怖いのが…いるのよ」
思い出すだけでも手が震える存在、あいつのことを馬鹿にしておきながら、もう一度、畏敬の存在と直接対面する可能性があると知ってしまった、その瞬間に体が恐怖に包まれていくのがわかる。恐らく私達は骨の髄まで恐怖を植え付けられてしまったのだと思う。

そうか、こんな状況を何度も何度も自分の中で敵との戦いを思い出して、どうすれば勝てるのか、必死に、恐怖に打ち勝とうと闘ってみるが何一つ勝ち筋が見えない恐怖を、何度も何度も、味わって、克服しようと挑んでいたのね、でも、勝ち筋が永遠に見えないせいで敵と闘おうとしても震えてしまって闘えなくなってしまったのね…
あいつのことを、馬鹿にできないわね、現実味が無さ過ぎて実感できていなかっただけってことね、あいつのほうがよっぽど未来を見据えてるじゃないのよ…

震えながら姫ちゃんにデッドラインで出会った異形の存在を説明すると、恐怖とかそういうのと縁遠そうな私が体を震わせて説明する存在、今日、出会った屈強で誰よりも強そうな存在が恐れる敵。その二つが未だに恐怖を忘れることなく、克服できていない、その事実が一層、敵の危険度を理解させ、現実味を帯びさせ、姫ちゃんの私が伝えたい考えたくない可能性を理解する。
「…可能性がある限り放置するのは危険すぎる、お母さん準備して!私達も行こう!戦士の一団に調査を依頼している場合じゃないよ!!」
姫ちゃんの力強い言葉に周りにいた人たちも驚いている、二人が外に出るような非常事態なのかということに。

驚いている人達に、私達も準備をしてくるので戦士の一団にフル装備と出来る限り最高のメンバーを揃えて欲しいと伝えてっと、言伝をお願いした後は、大急ぎで自室に戻って、動きやすい服装に着替えたり、最低限の鎧でも身に着けていきましょう…素材として用意して置いた鉄板くらいしかないけどね!!



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