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Dead End ユ キ・サクラ (14)

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っというわけで、バッチリカッチリスッキリバンバンザイ!回・復!復・活!!
あ、もちろん、色んな方面にご心配をおかけしましたっと声かけも終わったよ?
その辺の気配りも抜かりなし!後日、菓子折りの差し入れとかもする予定だよ!だって私は大人だもの!それくらいの対応しっかりとしないとね!

ぇ?何日寝込んでいたのかって?四日ほどだよ?…完全に回復しきったと感じたは七日目くらいだけどね!
五日目からは、簡単な書類の仕事位はしながら、ベッドで過ごすことが多かったけれど、ある程度の事は自分自身で出来るようになってたかな?
点滴とかはしなかったかなー、ほら、私って傷の治りも遅いから注射関係もなるべくなら避けたいんだよね。じっと打った後を抑えつけていてもなっかなか、傷口が閉じないんだもん…強引に術式を使って回復させる方法はあるけれど、強引な手法になるから嫌なんだよね。

っま、そんなわけで!今は、この七日間で滞った取引をこなす為に!弾丸旅行の真っ最中ってわけなんだよね~…
暫くは、私達の街に帰れそうも無いけれど、何とか、新月の夜までには終わらせれる様に計画をたてたから大丈夫!…アクシデントさえなければね。

そう、私達の街はいつ、敵に襲われるかわかったもんじゃないもの…
魔道具を持っていない人型くらいであれば、街の人達がしっかりと手を組んで対処すれば、私の手を煩わせる事も無く対処してくれるけれど、魔道具持ちが来たという知らせが来たら急いで帰らないといけない。
そういう影響もあって、王都の南にあるあってもなくても問題ないような砦がある、そこよりも南に行くことは滅多にない。
なので、地方の方と取引の話をする時は王都に来てもらったりする。

今回、私が寝込んでいる間に王都に来てもらっていた地方の方の宿泊費用は全て私が出している、っというか、こんなこともあろうかと、日本にある高級旅館やホテルを参考にした財をふんだんに使い趣向を凝らした宿泊施設を用意してあり、既に運用してたりするのだ!
歓声のオープニングセレモニーには、王族である宰相も参加してもらい、今でも、大のお気に入りで隠れて利用しているのを知っている!
そこ経由と私経由で、上流貴族達も招待しており、お忍びで利用してたりする。
その為に、敢えて、一般的に知り渡らない様に知る人ぞ知る施設、誰かれかまわず入ってこれない様に表向きは隠してある会員制の高級宿泊施設!
待たせてしまったからには、そこに無償で寝泊まりしてもらっているんだよね。

勿論、今回に限り!寝泊まりだけじゃなく!食事も!バーで提供しているお酒などもタダにしてある。
地上の楽園にいるのだと思って過ごしてもらっているので文句は一切、いう人はいない、寧ろ、もっとここにいたいと懇願する人が多いほど

私と取引をする為に王都に来るのか、あの宿泊施設に泊まれることを目的としているのか、わからないほどと高評価ってわけさ。
あ、普段はそこに泊まるのか泊まらないのか事前に聞いたりしてるよ?普段なら、泊まるのなら当然、宿泊費用は貰っているからね?
地方の貴族とは言え、私と直に取引をする人は相当、稼いでるから高級宿泊施設だろうと一泊くらいなら懐が痛いってことはないんだよね。

かといって、私が絶対に地方に行かないのかって言うと絶対ではないんだよね、二泊三日程度の距離で在れば、王都以外にも足を運ぶことはあったりするから、絶対に王都で取引をしているってわけじゃないんだけどね。
でも、南の砦よりも奥地に行くのはちょっと簡便してほしいかなー、完全に道を舗装していないエリアもあるから…時間かかるんだよね。

あと数年もすれば女将の村まで完全にインフレーションが整う予定なんだけどね~、こればっかりは急かしてもしょうがないしょうがない。
女将も全ての道が舗装されたら実家に顔を出そうかねぇって言ってたんだけど、私的には、後10年くらいまでには列車っていう移動手段を確立したいんだよね!!

魔導列車!もう響きがステキすぎて胸が高鳴る!!仕組みも構造もある程度、出来ている!問題は魔力源ってだけなんだよね…

馬鹿でかい鉄の塊にかなりの人数やモノを運ぶことを想定しているから、現状ではその点が難しいのと…各領地の領主達に許可を取るのも一苦労って感じかな?
列車は凄いけれど、質量が馬鹿でかい上に、それを動かす力もバカでかい、そんなのに衝突しちゃったら確実に死ぬ…
そんな危険な代物を動かす為に専用の道を創るのだから、当然、こればっかりは安全面とかも考えると直ぐに頷いてくれるとは思えれないんだよなー。
その為の下積み!ってわけで、地方領主の方達にはちょ~っとだけ、色々と甘めにしてあげてるんだよね?

ぇ?私のクソデブハゲクソハゲデーブ親父も地方領主だから甘くしてやってるのかって?…こればっかりは、公平にしっかりと、ちゃんと!取引してあげてるよ。
っていってもね、会うことは殆ど無いかな、取引の殆どは書類上で行っているし、親父側は、代理人を仕立てて親父の代わりに取引に来てもらっているって感じなんだよね、私自ら赴くことは滅多にないようにしている、だって地味に遠いもん。

どうして、代理人を立てるのかって言うと、詳しくは知らないんだけど、あれが、王都に足を運ぶことは滅多にないんだよね、アレは王都にちょっと後ろめたい事があるみたいで出来る事なら近寄りたくないってのは、知ってるからね。

…あらやだ、つい、言葉遣いが乱れしまいましたわヲホホ、実の父親をお父様と言わないで親父って呼んでしまいましたわ。はしたないわー。
ぇ、他の部分は良いのかって?事実だから別にいいんじゃね?

お母様を救えなかったクソで、デブで、ハゲなのは事実だもーん。べーだ!!

いけない、ついつい、嫌いな人物が思い浮かんでしまったので情緒が安定してないね…
うん、年々、少しずつだけど、お父様が悪くないのは理解しているし、お父様が頑張っていることも知っているから、何時かは…いつかは、許してあげないといけないっていうのもわかってるんだけどね…

生きてるうちに、会えるのかは微妙な感じだよにゃ~…

車の揺れを感じながらそんな事を考えたりしていると王都に到着したので、意識をビジネススタイルへと変えていく。
さぁ、人類の未来の為に今日も頑張るぞっと!

ぺちぺちっと頬を叩いて気合を入れて、貴族共の性悪を見抜き、変に舐められないようにしないとねっと、っていっても、貴族界の中で私に逆らうと滅ぼされるのでは?っという恐怖心があるので下手なことをしてくる人はもういない、縁談の話は常に付きまとうのはもう慣れたけどね~…



夜空が星々に彩られ、遍く輝きに包まれる頃には取引も終わり、満月とはいかないお月様に軽くお辞儀をしてから。
メイドちゃんと一緒に久しぶりに王都で買い物をしにいく、七日間、体調を崩したことによって迷惑をかけてしまった各部署に粗品を送るために菓子店めぐりと、メイドちゃんにも色々と方々を駆け回ってくれたお詫びに何でも奢るという約束をしているから、なんだよね~。

夜になっているのにお店が空いているのかって?
夜分なのにお邪魔させていただく予定のお店には、事前に話を通してあって、特別に開けてくれることになっている。
そんなわけもあって、お店を貸し切って大盤振る舞い、色んな製菓を買いあさる!といっても、見本を試食して、いくつ必要なのか伝えて、運ぶのは行商の方にお願いすることになっているので、何も持って帰る必要が無いので、テキパキともはや、商談、みたいな感じで買いあさっていく。

お菓子も買って、茶葉も買って、コーヒー豆も買った!後は、メイドちゃんが見たいって言っていたお店だけど、何だろう?
ここですーっと付いて行くと、はっはぁん、こやつめ…何でも奢ると言ったがそうきたか。

連れられてきた店は、正気なのか?って疑ってしまう…何故かって?王都ではここしかない特別なお店…
調度品だけじゃなく、王室&貴族御用達の美術品を扱うお店だからだ…

このお店で扱われているのは王宮勤めの美術職人が手慰みですがっと言いながら練習などによって生まれた作品たちを取り扱っている。
手慰みと言うが、相当なレベルのモノしか置かれていないので、一つ一つが超高額…家を一軒くらい買えちゃうものとかも、扱っているんだよなー、まぁいいけど。
してやられたような感覚にもなるけれど、メイドちゃんがこういったモノに興味が覚えてくれたことに嬉しさも湧き上がってくる。
趣味とか何も無いのかなって思っていたけれど、値段が値段ってことだったんだね。うんうん、お姉さんとしては嬉しい限りだよね。

中に入って行って、色んなものを見せてもらう、大きな壺に、絵画に、良くわからない彫刻に意匠が自分の技術を磨くために過剰にまで細部にこだわったタンスや、机などなど…この世界は美術という部分が洗練されていないから、こういったモノは貴族の趣味程度としか認識されていない。
私としてはもっともっと、美術という分野が発展して欲しいのだけれど、絵具とか粘土とか彫刻とか、何にせよ初期費用がかかってしまうから、とっつきにくいんだろうなぁ…

歌とかダンスは発展してるんだけどなぁ…
劇とかも定期的に開かれているけれど、彼らは普段は別の仕事をして、仕事の傍らで趣味程度でやってるんだよね。
それだけで、食べている人はいないかなー?たぶん…

お店の人に付きっ切りで店内を物色していると説明が上手なのか、相手を乗せるのが上手いのか、気が付くと絵画が何個か欲しくなってしまったので、幾つか注文してしまっていた。経営している宿泊施設に飾ったり、応接室とかに飾ってもいいかな、丁度いい買い物。

うんうんっと、気持ちのいい買い物を堪能していると、ここに来たいと言っていたメイドちゃんが欲しいモノは決まったのだろうか?
ぐるっと見てきたメイドちゃんが肩を落としていた?希望に縋る様にお店の方に何か話をしているけれど、メイドちゃんの表情からしてお目当ての品は無かったって事?
ショックを受けた表情で此方に来るので、もういいの?っと確認すると涙目で
「はい、ご迷惑をおかけしました」っと、残念そうにしているので何が欲しかったのか目当てのモノを聞いてみると、それは、ここじゃ扱えれないよ…

『始祖様が描かれている絵画』

それは、描くだけでも王様の許可と、教会で一番偉い人の許可が下りない限り模写ですら禁止されているのに…
その事をメイドちゃんは知らないのだろうか?確認の為に聞いてみると驚きの表情をしている、どうやら知らなかったそうだ。
何でも、教会の施しなどを受けていたりしていたときに、教会の室内にある祈りを捧げる部屋にカーテンで隠されていて、特別な日でもない限り見ることが出来ない絵画があり、それが始祖様を描いてあるのだと聞いたことがあるみたいで、可能であればそれを一目見たいのと、こういった場所で在れば、その絵画を修正したり、次の世代の人が新たに継承して書き起こす為に練習した作品が売られているのではっと思って見に来たって事だった。

今度、機会があれば、特別な日に教会の特等席を用意するっと言う形でメイドちゃんの願いは聞き届けることになったのは良い着地地点だと、思うけれどさ。
メイドちゃんって始祖様に対して信仰心があったことにちょっと驚き、メイドちゃんにもそういった心があったんだね~。

新しい一面も知れたことだし、商談も何事も無く成立したし、豪華な待機時間をありがとうと嫌味ではなく本気で感謝もされたし、お菓子も買ったし!満足満足!

これで、憂いなく新月に向けて準備が出来るってもんだね…商談も前倒しに前倒しで、テンポよく決まったから、無事!新月までに帰れるんだよね!
空高くに輝く神聖なるお月様…お月様がお隠れの間に新しい希望という名の光となるのか、新しい絶望いう名の闇となるのか、見極めてきますね。
ぜひ、希望という光であれば、祝福を…絶望と言う闇であれば、断罪をお願いします…

神聖なる月に祈りを捧げ…今日という一日を終える。

全ての商談を終え、私達の街に帰ってきてから、日中は手早く仕事を終わらせ、研究塔にもいかず、術式研究所にもいかず、自室に戻って何を質問すればいいのか考えていく。
新月の夜に会えるというのはわかっているが、何時まで会えるのかわからないし、何時もいるとは限らないよね?なら、一夜で全て決める…

その為にも、宰相にこっそりと手紙を送ってある、柳という、いいや違う、ギナヤという王族について持ちうる限りの情報が欲しいと…
私の認識では王族の家系で在るのは間違いないと思う、ただ、王族として過去の功績、具体的に何をしてきたのか、どんな功績があるのか何も…詳細、全て…把握しきれていない、つまりは、知らないと同義。
相手を知らないことには、対策の練りようが無いし、相手が望むモノが何か見えてこない、初めての夜は…ただただ、色々な感情が絡み合って何もできなかった。
送られてきた情報も欠落が激しく感じるし短文だけ、そうなると、考えられるのが突拍子のない状況下で私は死んだことになる。
それに備えないといけない、っということは、時間に猶予が無い…っと考えるべきだよね。

現時点での状況を冷静に考えると、焦らないといけないような気がする…

他にも現時点で気になるのが数多くある。
私のルという名前の意味を理解しているっという事、つまりは、教会由来の人なのかどうか、教会由来であれば…考えたくないけれど、悪魔信仰と何かしら関りがあるのではないかという疑惑が出てくる。
そもそも、私が知らない技術を知っていそうな気がする、どうやって索敵術式を退けているのかっと言う部分も聞いても良いのなら聞かせてもらいたい。
後は、何かのきっかけで私の故郷、ルの一族が生まれる大地と何かしらの関りがあるっという可能性も考慮しておかないといけない。

…悪魔信仰と関りがる線は違うと思うんだけどね、念のためだよね、だって、盟友って言うくらいだもの、違うと思いたい、けれど…叔母様の一件があるから!切り離して考えるわけにもいかねぇんだわなぁ、これ…

後は、ユキさんの体をどうして操っているのかって部分も触れておきたいかな?
乗っ取ってるってことだよね?ユキさんの体を?それとも、ユキさんの別人格っとか?実は前世の記憶…とか?
う~ん、突拍子もない考えを除けば乗っ取ってるって考えるのが一番になるんだけど、そうなると悪魔信仰と深いかかわりがあることが確定しちゃうよね?
そんな、下法も下法、悪魔信仰の人達じゃないと知らないし、私達が非道すぎて研究なんてしない技術体系だよね?

そんな技術を使う人物が悪だと断定するべきなのだが…
ふと、優しくもあり凛々しくもあった姿が脳裏に過ってしまうと、彼はそんなんじゃない!っという心の声が悲鳴を上げてくるので、ぐぎぃっという声を出しながら奥歯を噛み締める。
ユキさんの体を乗っ取っているのであれば、彼にも魅了の魔眼が備わっていて、尚且つ、彼ならその魔眼を自在に扱えれる可能性がある。
私の術式を打ち消すほどの術者で、体を乗っ取ることが出来るほどの存在、って部分を考慮すればってね、そうなると、先ほどの心の悲鳴も、未来の私も、もしかしたら、柳という人物に魅了の魔眼で心を洗脳されていたって可能性もあるって事じゃんね?

そう考えると、何処か心惹かれる出で立ちが悪人だと思えてくる…のだが、心の何処かでちがうもん!っという悲鳴が聞こえてくる。

悲鳴に耳を貸さずに冷静に考えるが、叫びたくなる。
ぁぁーだめ、そうなるともう、真っ黒!彼は悪魔信仰している!っていう可能性がモリモリと上昇してくるんだよなぁ!
冷静に考えれば考える程、柳=敵じゃんってなるんですけど?…どうして、柳の話を聞けってことになるの?敵の話を聞いて何になるの?殲滅するべきじゃないの?

情報が少なすぎるし、疑わしさも半端じゃないし、油断できない相手だっていうのもわかっているし…
これ、新月の夜に私一人で出向くべきじゃないんじゃないのかな?…

だが!ユキさんの魔眼に影響されている人に体が乗っ取られているなんて知ってしまったら何が起きるのかわかんない!下手すると過去に起きた悪魔信仰狩の悲劇が再来しかねない!人同士で争っている場合じゃねぇってのに!また、大きく人が死ぬ結果になるのは絶対に避けないといけないんだっての!

ああああああ、もう、あああああああああ!!!って外に向かって叫びたくなるぅ!!一つ思い浮かんでは、いけないよくない方向に答えが行きついちゃう!八方塞がりってやつ?実は私の一手は既に詰んでたりしない?…そうであれば、最悪、死を覚悟してもっともっと、過去に思念を飛ばす為に…

魔力リソースを産み出す過程を考えると、この街に住む全員を生贄に捧げないと足りない気がする…つまり、私の手で全員を殺さないといけなくなる可能性もあるって事?
想像した瞬間に胃液が込み上げ、急いでトイレで胃液をばしゃりと吐き出す…

…愛してる人たちをこの手で殺すなんて、想像しただけで胃がねじれる程のストレス…そんなの、実際にしないといけなくなったら私の自我が持たないかもしれない。

口の中を水で漱いで、胃液で汚れた口内を綺麗に洗浄すると、少しだけ、気分が落ち着く、けれど、気持ち悪さや臭いが残るんだよなぁ…
うがい薬?口腔ケア用の口を漱ぐ液体とか、ニッチすぎる需要だけれど、考案してもいいかもなぁ…私みたいに突発的に嘔吐する人もいないことは、ないでしょ?

うんうん、時間がある時にちょっと開発に着手してもいいかもな…じゃない!それてる!考えが逸れてる!脱線してる!現実逃避しないの!

あーだめだめっと頬をぺしぺしと叩いて気合を入れなおす。
取り合えず、箇条書きでもして、何を聞くべきなのかまとめていこう。

①柳という一族は何をしたのか
└敵が言う情報と、此方が調べ上げた内容が一致していれば、信じていいと思う、ボロがでてきたら…

②どうして、ユキさんの体を操作できるのか
└乗っ取っているのであればその時点でギルティ、即座に捕まえて断罪する。敵に慈悲なんて与えないよ?最悪、ユキさん諸共…人類の平和に犠牲はつきものだよね?

上記の二つをクリアしてから、聞くべき内容
③私の索敵術式はどうやって弾いているのか

④盟友とは?
└私達、イラツゲの一族と具体的にどうやって知り合ったのか、
 だって、初代様の日誌に貴方の名前はなかったよ?嘘ついてない?
 それとも…日誌のいくつかはロストしているって可能性もある。
 現に、文脈が飛んでいるページがあったりするから。

⑤目的は何?

…最後の5まで私が満足できる内容であれば、絶対的に敵では無いと認めてあげるとしようかな!

紙に箇条書きでまとめると、上出来な内容にうんうん!っと満足し、考えがまとまって嬉しいのか…柳に会えるのが嬉しいのか…
上機嫌に鼻歌を歌いながら、その場でくるくると貴族が開く社交界のようにダンスのステップを踏み、ついつい、勢いのままにドアを開けて天空に輝く神聖なるお月様に投げキッスをしてしまうくらい、浮かれていた。

さぁ!お月様!私の投げキッスで照れて早くお顔をお隠しになって!っと叫びたくなるくらいに私の心は有頂天だった…

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